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「Gene8 ノミ屋」(2007/04/04 (水) 14:30:43) の最新版変更点
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*Gene8 ノミ屋(鳳凰杯乱入スペシャル!)
みにゃさん、こにゃにゃちわっ!! にゃ―ことにゃーの助ですにゃ。今日はウワサの鳳凰院グループ主催の武装神姫イベント、鳳凰カップ春の陣(の2日目)に来てるのですにゃ♪ でもホントは初日から来たかったですにゃ~。あのヘタレマスター、出場しないにゃら2日とも行く電車賃無いとかしょっぱいコト言うから悪いんですにゃ~。・・・え? 一応ファーストランカーなのに出る気にゃかったのかって? そんな事してたらブースまわれにゃいですにゃ! ヘタレは賞金稼げとかにゃんとかわめいてましたがにゃ。それにお祭で踊らされるのはにゃーの趣味じゃにゃいのです。つー訳で売り切れないうちにチェック入れた店回るですにゃ。まだ残ってるかにゃ、ALChemistのアクセ。あ、ちなみにヘタレは邪魔なので撒きましたにゃ。
「さてさて、どこからまわろっかにゃ~ ・・・あにゃ?」
群集、集積、騒。
へんにゃ所にヒトが集まってるにゃ。マスターからブン取ったパンフ見ても、あの辺には展示ブースにゃんて無いんですけどにゃ?
「一体何があるんですかにゃ?」
有象無象の足元を掻い潜って人込みを抜けると、ヒトの中心にいたのはにゃんだか見慣れない神姫。あ、そう言えばあれパンフに載ってましたにゃ。今回先行公開で展示されてる第6弾の新型神姫で確か丑型の・・ういろう・・じゃなくて、うりぼう・・でもにゃくて、WRYYYYYYYYYYYY・・・はゼンゼン違うし、あ、ウィトゥルースとかいうのですにゃ。言いづらい名前ですにゃあ。でも、新型はあと2人いるはずにゃのに居ないし、そもそも展示されてるのはもっと奥の筈ですにゃ。にゃんでこんにゃ所に・・・
「さあっ! 買った買ったなーのだー!! 決勝リーグ第4戦ハンゾー対ロッテは今ロッテが3倍なーのだー!! だけどロッテはサードでも大穴なーのだー! 複式当てれば万馬券なーのだー! さあ、儲けたい奴は賭けろなーのだー♪」
「にゃ!? 競馬やってんですかにゃ!?」
よく見れば、ポッドでふわふわ浮いてるそいつの下にはたくさんの券があって、寄って来たヒト達はガンガン札束と券を交換してるにゃ。あの後ろのは倍率書いた対戦表かにゃ? これは本格的に決勝リーグで賭博してるにゃ。
「の? そこのチミも賭けるなーのかー? じゃなかったら帰れなーのだー! ビンボー人に我輩は用は無しなーのだー」
「にゃにい!? ヘタレマスターならともかくにゃ―をビンボー扱いするとは許せんにゃ! 牛の癖に馬券売る新人に、にゃーが負けるとでも?」
「牛も馬も大差なーいのだー。けど猫じゃ当てられっこなーいのだー!」
「・・・“ラプラス・キャット”と呼ばれたにゃーに、確率で勝負挑むなんて愚かな奴だにゃ!! ホエズラかかせて、その鈴カステラみたいなポッドから引き摺り下ろしてやるにゃ!!」
思いっきり挑発的に、にゃーは有り金の入ったお財布を「ロッテ」と書かれた馬券の上に叩きつける。
「我輩は、牛なーのだー。牛といえば百発百中の予言する“くだん”なーのだー! なら我輩が負ける訳ないのだー」
「いや、それって当たると死んじゃう奴じゃなかったにゃ?」
「つまんないツッコミは無しなーのだー!! 馬券も売り切れて試合も始まる、勝負! なーのだー!!」
『・・決勝戦第一回戦の第四試合!勝者は、ロッテだーッ!!』
「のだー!?」
「勝ったにゃー♪ ふふふ、さーて、じゃあお約束どーり・・・」
「こ、こんなのは序の口なーのだー!! 次の花乃対弁慶戦で改めて勝負なーのだー!! 我輩は弁慶にありったけなーのだー!!!」
「にゃら、にゃーは花乃のハイパーモードに賭けるにゃ! 勝負っ!!!」
『・・・のギブアップを確認!勝者、弁慶!』
「にゃ、にゃんとぉ~!!!?」
「ふっふっふ、我輩の目に狂いはなかったーのだー♪」
「これで勝ったと思うにゃ!! 次! ジル対エルにゃのだ! にゃーはエルに全額!! “剣の舞姫”はにゃーの未来も切り開いてくれるにゃ!!」
「ならば我輩はファーストリーグの“鋼帝”に貧乏猫の未来を踏み潰してもらーうのだー!!」
『・・・勝者、エル!!』
「ま、まさかーなーのだー・・・。でもまだまだ! 第7試合、ルシフェル対ウィンダムで決着なーのだー! まねっこにルシフェルが負ける訳なーいのだー!!!」
「どうかにゃ? そういう奴こそ、意外にもろいものにゃ。ウィンダム、キミに決めた!!」
『・・・勝者、ルシフェル!!!』
「にゃ・・にゃーの(賭けた)ウィンダムがぁ・・・」
「我輩の勝ーちなーのだー!」
「・・・って、そもそもにゃーはしょっぱな勝ってるんだから後のは無効にゃ無効っ!! 大体、さっきから賭けてる掛け金、客からガメたのであんたの金じゃにゃーでしょが! 卑怯にゃ!!」
「そういうチミこそ、さっきから全額全額と言っておきなーがらー、有り金の半分も賭けていないのは嘘つきなーのだー! やっぱり貧乏猫はやる事がこすっからーいのだー!!」
「いやいや、どっちにしろ犯罪だぞノミ屋行為は」
「にゃにぃ!?」
「のだー!?」
「こうしちゃおれん、逃げるにゃ!! しかし小僧、自分の力で勝ったのではにゃいぞ。そのモ○ル○ーツの性能のおかげだという事を忘れるにゃ!!」
急、逃走、脱兎。
「おっおのれなーのだー・・・のだ!!?」
飛、掌握、捕獲。
「あんたに用があるんだよ、俺は」
「さあ、観念しときぃ牛子やん」
俺の顔を見て逃げ出した猫型はさておき、俺は武装ポッドで逃避しようとしていた新型神姫を鷲掴みにする。じたばたしながら苦し紛れに丑型はこっちに銃口を向けるが、肩に乗ったキナがすかさず銃身を向けて威嚇すると、悔しげに暴れる。
「そ、そんな強く握るななーのだー! えっちなーのだー!! お嫁にいけなくなっちゃう、ふくすんふくすん(泣きまね)なーのだー!!!」
「いや、あんたに逃げられると仕事が失敗になるんだっての」
「何者なーのだー!?」
「松代鋏、探偵。こっちは相方のキナ。ブースから逃げたあんたを捕まえろって依頼でな」
探偵、と聞いた瞬間牛子はものすっごい疑惑の目を向ける。あーそーですよどうせ俺は探偵になったって貫禄ゼロですよだ。もう慣れたよそういう目線には。ともかく、依頼された展示神姫の捜索というか迷子探しというか家出娘の捕獲というかは成功。まあさっき逃げた猫子と悪目立ちしてたから見つけるのは簡単だったんだが。それにしても今度は違法賭博する神姫? よくよく俺って、ヘンな神姫に縁があるな。
「・・・ハサミ、今なんかムカツク事考えてへんかったか?」
「考えてないって。ともかく、大人しくブースに戻ってくれよあんた」
「イヤなーのだー!! 飾られてるばっかりじゃつまんないなーのだー!! ハサミさん、我輩の稼いだお金あげるから見逃してくれなーのだー」
「うっ!? 本気でか?」
「ってハサミ、買収されてどないすんねや!!」
キナが銃口をこっちに向けてツッコむ。いやでも今月苦しいのはお前だって知っているだろ? というかほぼお前のせいだって言うのに。
「・・まあ待てキナ。モノは考えようだ。これはつまりな、いたいけな神姫が憂き目に会わないように適正に証拠隠滅するだけだって思えばな?」
「お前、ホンっとにいい加減やな。結局こんなヒトの目がぎょーさんある所でガメたら即通報でブタバコ行きやん? 出来るかい!」
「ヒト居なかったらガメるなーのかー?」
牛子ナイスツッコミ。何気にキナも法律は破るためにあるって思ってるしな。赤は死ぬ気で渡る関西人ならみんなそうか(?)
「じゃあ、ハサミさんが我輩のマスターになってくれればいいのだー! それなら合法的に遊びに行けるーのだー♪ 我輩尽くすーのだー♪ 脱いだら凄いわよなーのだー♪」
「おい、ちょっと話を勝手に進めるな! そただでさえキナが居るって言うのに・・・」
「そうやハサミ、遠慮はいらへん!! さっさとこんなんノシつけて送ったれ!! いや、あとくされにならん内にいっそここで止めさしたろか?」
「ちょっとキナ落ち着けって。こいつ殺っちまったら報酬が・・ってより別に敵じゃないだろうが!!」
「いーや敵や! 牛の癖にヒトの巣ブチ奪うカッコウの類や!! ウチの乙女の勘が告げてるんや間違いあらへん!! つー訳で往生しいや!!」
「いやどういう訳だよソレ!!」
「マスター、我輩の名前はブッケなーのだー。以後よろしくなーのだー♪」
「だから認めてねえって!!」
「・・・何だ、誰かと思ったら松代か。刑事を辞めたというのは本当だったのだな」
「え? 地走警部!?」
急に辺りが静かになったと思えば、モーセの海割りよろしく人の波を割いて彼がいた。警視庁の地走警部。俺が刑事のときに少し世話になったっつーかコキ使われたっつーか、ともかくそんな人だ。
「警部も、来てたんすか?」
「・・・一応、通報を受けてな。ここで私設投票行為をしていたのは誰だ?」
「いやこの神姫」
「・・・彼女のマスターは?」
「我輩のマスターはハサミさんなーのだー♪」
「っておい勝手に!・・・」
「・・・成る程。では、逮捕だ松代鋏」
金属音、捕縛、施錠。
「・・・へ?」
既に俺の両腕には見慣れた銀色の外れない知恵の輪、つまり手錠が、がちゃこんとはめられてた。イヤチョットマッテクダサイワタクシナニモワルクアリマセンコトヨ?
「お前がマスターならこの違法賭博で儲けた金はお前のものだろう?」
「イヤイヤイヤイヤだから誤解だって!!」
「安心しろ。昔のよしみで美味いカツ丼を食わせてやる」
「ハサミ、やっぱお前やったかぁ。いつかはこんなバカな事するんやないかって思うてたんや~。人間、やっぱ悪い事はそれっぽい奴がするんやなぁ、刑事はん」
「キナ!!! お前ナニ犯罪者の近所に住んでる他人のように言うんだよ!! つーか他人事にする気か!!?」
「マスター、毎日面会に行ってあげるなーのだー。さびしくないなーのだー、およよよよ(泣きまね)」
「ブッケ、お前もノるな!! そもそも俺はまだマスターになって・・・」
「別れは済んだか? 連行するぞ」
「いやだから誤認逮捕だってコレ・・・ あっ~~!!!!!」
「・・・牛なのに、スケープゴートとはこれいかに? なーのだー♪ ちゃんちゃん♪」
「こんなオチ、俺は認めねえ~~!!!!!」
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