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 会場内は静まり返っていた。
 ファーストランカーであるジャンヌとルシフェル。その二人が揃って無名の二人に倒された・・・・その事実も充分にその原因であるとも言える。しかしそれは決定的な原因ではない。
 つい先程のビルの屋上からのダイブ。そして側面を走りつつ抜刀し両断。そんな神業を披露されてはもはや黙るしかない。
「・・・・クッ」
 都は微かに笑う。
 本当なら大声を上げて笑いたいところだが今はそんな空気ではない。
 凄い。やっぱり彩女は凄い。もう一度戦って・・・今度は勝ちたい。都はそう考えていた。
「・・・・・・・・・・すご・・・」
 都の隣にいた春奈が呟く。
 それが静まり返った空気に波紋を起こし、すぐに割れんばかりの歓声がセンターに鳴り響く。
 都はそんな様子を心底楽しそうに見ながら、煙草に火をつけた。




ホワイトファング・ハウリングソウル

第十六話

『それぞれの思い』








「流石ですおじい様。まさか倒すとは思ってませんでしたよ!」
「お、応。俺も彩女が飛び降りたときは冷や冷やしたぜ・・・」
 記四季と彩女、それにアメティスタは割れんばかりの歓声の中控え室に戻っていた。
 今頃は次の挑戦者が戦っている頃だろう。
「しかしまさか勝っちゃうとはねぇ。彩女はとうぜんとして、ボクも結構強かったのかな?」
 アメティスタはそういって笑う。もちろん冗談だろう。
 彩女はというと・・・
「・・・・・・ふぅ」
 一人茶を啜り落ち着いていた。
「それでは皆さん。キャンペーンが終わるまでしばらく待っていてくださいね。後で表彰とかしますから」
 都はそういって扉を閉めた。
 控え室には静寂が満ちる。
「・・・・表彰か。面倒だな」
 その静寂を破ったのは記四季だった。
 心底面倒臭そうに溜息をつく。彼は人の多いところはあまり好きではないのだ。ましてや目立つことも苦手である。
 と、アメティスタが記四季に向かって来いと手を振っていた。
 仕方なく記四季はアメティスタの傍により耳を近づける。
「それもそうだけど約束は?」
 すっかり忘れていた。
 しかし・・・・・
「お前・・・今からでも考え直さねぇか。アイツだってよ。思い出したくないことくらい・・・」
「嫌だ。ボクはボクの約束を果たした。今度はそっちの番だよ。記四季さん。・・・男に二言。無いよね?」
 アメティスタの目は真剣だ。恐らく一歩も引く気が無いだろう。
「・・・・ったく、わぁったよ。後で俺の家に誘っとく」
「だったら次来た時がラストチャンスだ。次を逃したら彼女は同僚と呑みに行っちゃうからね」
 アメティスタはそういって目を瞑る。これ以上話すつもりが無いのだろう。
「・・・・・・・・ふん」
 記四季は腕を組み考える。
 都はああ見えて繊細な女だ。そして今でも恋人が死んだことを引きずっているのを、記四季は知っている。さらに死んだときのあの落ち込み様から考えるに・・・都に真実を話した場合、都の心理状態も不安だが何よりアメティスタが危険ではないだろうか。彼女の性格から考えるに復讐のようなものは・・・しないとは、いえない。しかしアメティスタは都に真実を話すつもりだ。つまりは安全・・・なのだろうか。それとも・・・・それすら覚悟の上なのか。
 ・・・どちらにしろ、彼女が決めたことだ。不誠実な気持ちで決めたならば記四季は初めから断っている。
「・・・主、如何なさいましたか?」
 記四季が思案していると彩女が不思議そうに話しかけてきた。
 勝ったというのに難しい顔をしている記四季を見て不安になったのだろうか。
「いやなんでもねぇ。・・・そうだお前、勝ったはいいがどんな武装が欲しいんだよ。今のうちに決めとかねぇと」
「あ、いえ、特に欲しいものなどは・・・・所で主、最近何か御座いましたか?」
 彩女の問いに記四季は言葉を詰まらせる。
 記四季からしてみれば彩女に隠し事をしているのが既に心苦しいのだ。しかし・・・言うべきなのだろうか。アメティスタの考えていること、そして・・・自分が病魔に蝕まれつつあることを。
「・・・いや、何もねぇよ」
 今はまだ話すべきでない。
 記四季はそう判断し彩女に嘘をついた。
「・・・左様で御座いますか。それならば宜しいのですが・・・」
 少し悲しそうな顔をして、深く追求せずに彩女は引き下がった。
 その顔を見て記四季は胸が痛くなる。
 控え室が、再び静寂に包まれる。
「お待たせ。とりあえず後三十分くらいはここに・・・何かありました?」
 と、二度目の静寂を破ったのは都だった。
「いやなんでもねぇよ。で、俺たちは後どの位ここにいればいいんだ?」
「あと三十分くらいです。それで今日のキャンペーンは終了しますから・・・そのあと表彰ですね」
「そうかい。 ・・・・それより都、終わったら家で一杯やらねぇか」
「え、はい。いいですよ。表彰終わったら暇ですし」
 記四季の誘いに都はあっさりと首を縦に振った。
 その様子を見てますます胸が痛くなる記四季。元来彼は嘘が苦手な性質だ。
「・・・・そうか。それじゃ」
「都さん」
 記四季の言葉に、アメティスタが入り込む
「都さん。雨はお嫌いですか?」
 突然のアメティスタの問いに、都は少々驚きながらも少し間を置いて答えた。
「ん・・・・あまり、好きじゃない・・・かな」
「そうですか」
「・・・でも」
「?」
「今はもう、そうでも・・・ない・・・な。雨には思い入れがあるよ。色々とね」
 目を瞑り、感慨深げに都は言った。
「・・・・そうですか。ありがとうございます」
 アメティスタがそういうと都は微笑み、ドアの向こうへと消えた。
 まだ仕事が残っているのだろう。
 後に残されたのは、嘘に心痛める翁と主の奇行に不安を募らせる狼、そして全てを知った上で打ち明けようと決意した人魚だけだった。





















・・・




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