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「・・・うん。まだ動くね」
 暗い倉庫の中、アメティスタは“それ”のハンドルを握りながらそう呟いた。
「あの、アメティスタさん。私少し怖いなーって思うんだけど・・・」
「・・・姉さんはほんとに怖がりね。っていうかここのどこが怖いのかが判らないわ」
 アメティスタに付き合って倉庫の中に入った美里と敦子は言う。
 容姿はそっくりなのに性格は似ていない双子である。
「それじゃ、これ居間に運んでおいてくれる? ボクはもう少しここで探してるからさ」
「じゃぁ私が運ぶわ。アメティスタさんは敦子とゆっくり探し物しててね!」
 美里は早口にまくし立てると急いで倉庫を出て行ってしまった。
 よっぽど倉庫がいやだったらしい。
「・・・姉さん。昔閉じ込められたのがトラウマになってるのかな。・・・で? アメちゃんは何探してるの?」
「ん? 足だよ」
「・・・・・・・・はい?」














ホワイトファング・ハウリングソウル

第三十四話

『同じ気持ち、皆の想い』

















「・・・どうだ?」
 神姫センター神姫用医務室で都は友人の吉岡にそう聞いた。
 外は未だに雨が降っている。むこう一週間は止む気配がないらしい。
「・・・うん。まぁ・・・出来たはできたけどぉ・・・」
 筋骨粒々にして身長二メートル。スキンヘッドにサングラスのオカマは口を濁しながらそう返す。
 その手には神姫用バイク、ブラックホークが握られていた。
「バッテリーの増量、出力の強化、フレームの剛性アップにゴミが入っても動くようにするって・・・アンタ一体何するつもりなのよぅ」
「人助け。あと神姫用の外部バッテリーも作ってくれ。・・・とりあえず三人、いや予備いれて四人分だ」
「別にみーちゃんの頼みならいいけどぉ・・・すっごく胡散臭いのよぅ!」
 そういいながらも吉岡は注文の品を作りにかかる。
 強面ながら基本いい人なのだ。
「マスター。僕はどうすればいいんでしょう?」
 と、机の上で所在無さげにしていたハウが都に問う。
「お前は・・・吉岡のパソコン借りて運転の練習をしていろ。ステージは『湿地帯』だ」
「了解です」
 都の言葉にハウは肯くと真っ直ぐにパソコンの方に向かう。
 その後ろをノワールがついていった。
「・・・すまないね。お前にはいつも無理をさせてばっかりだ」
「別にいいわよぅ! あたし好きでやってるんだし? それにあたしがやらなかったらみーちゃんそのまま突撃するじゃなぁい?」
 ブラックホークから目を放さずに吉岡はいう。
 彼のメカニックとしての腕は本物だ。なによりその大きな手で神姫を治せるのが証拠の一つである。
「・・・すまないね。本当に」
 都はそういうと吉岡のパソコンの横に置かれた簡易クレイドルを見る。
 そこにはハウが横になり、傍でノワールがパソコンを操作していた。
 ・・・都が考えていることは危険なことである。
 成功の確率ははっきりいって判らない。もしかしたらハウもノワールも危険な目にあうかもしれない。それでも二人はやると、やりたいと言ってくれた。
 都がその思いに答えるには吉岡の力を借りるしかない。結局彼女は一人では何も出来ないのだ。
「そんなことないわよぅ。二人ともみーちゃんを信頼してるからこそ肯いてくれたのよぉ?」
「・・・読心術か?」
「オカマの感よぅ!」
 そういったきり吉岡は外部バッテリーの製作に集中する。
 医務室に静寂が満ちた、その時
「来たわよ、お姉ちゃん」
 医務室の扉を潜って制服姿の春奈が入ってきた。
 一旦家に戻ったのだろう。胸ポケットにはサラが納まっていた。
「よく来たマイシスター。言われたものを出してくれ」
 そういって都は春奈に向けて手を差し出す、が
「・・・いやぁお姉ちゃん。それがね?」
「ミヤコ、わたしも行きますよ」
 都の手に置かれたのはサラだった。
「・・・本気か?」
「マジです。こんな面白そうなことを黙っているなんて酷いじゃないですか」
 サラはそういうとにやりと笑う。
 彼女の事だから判っていないわけではないのだろう。だったらその言葉は彼女自身の本心だ。
「・・・ごめんね? 来る途中に説明してたら食いついてきちゃって・・・」
「いいさ。初めはノワールが乗る予定だったが・・・なんか予想外に運転下手でな」
 都はそういってノワールを見る。
 当の本人は体育座りをしてそっぽを向いていた。
「というわけで吉岡。バッテリー終わったらコイツも頼むよ」
「・・・ストライクイーグルも?」
「ああ。それともう少ししたら懐かしいものが一台くるから」
 含み笑いをしながら彼女は椅子に座る。
 空いていた椅子に春奈も座った。
「・・・ね、お姉ちゃん。そろそろ詳しい話教えてよ」
 椅子から身を乗り出して都に迫る春奈。
「それを話すのは私じゃないよ。それに今日は記念すべき日なんだぞ? 吉岡渾身の名作がここに揃い踏みする上に、そいつを使っておじい様の命が救えるのだから」
 都はそういうと腕組みをして医務室の扉を見つめる。
 その扉を開ける何かを待っているのだろう。彼女はそれきり喋ろうとしない。
「・・・じゃ、いいけど」
 そう呟いて春奈も黙る。
 それを最後に誰も口を開かず、医務室には吉岡が作業する音だけが響く。
 春奈はその空気に居心地の悪さを感じ少し身じろぎする。
 普段は軽佻浮薄なサラでさえ、今は黙って都と一緒に面白そうに扉を見つめているのだ。ここで春奈が口を開くわけには行かない。
 春奈がそう考えていると、扉が開く音でその静寂は破られた。
 医務室の扉を開いたのは一人の老人だった。
 杖も突かず曲がってすらいない腰を伸ばし、小さな箱を抱えている。
「・・・失礼。神姫用医務室と言うのはここか」
「大丈夫だって剛三さん。ここがそうだからさ」
 老人の声に若い声が重なる。
 剛三と呼ばれた老人の肩には一体の神姫、アメティスタが座っていた。
「ようこそアメティスタ。ようこそ剛三さん。私達を呼び出した張本人が一番遅いとはどうかと思うがね?」
「仕方ないじゃん。うちからセンターは遠いんだもん」
 アメティスタはそういうと肩から床に“飛び降り”て“着地”する。
 普段はイーアネイラの人魚のような足をつけていた彼女が、今は二本の足でしっかりと地面を踏みしめていた。
「あ、剛三さん。それその人にわたしてよ」
 アメティスタに言われ剛三は都に箱をわたす。
 受け取るや否や都は箱を開けて中のものを取り出した。
「ちょっとぉ・・・それって・・・」
 その中身に吉岡が反応した。
 作りかけの最後のバッテリーを放り出して“それ”を凝視する。
「懐かしいだろう? お前の初作品にして・・・衛の遺品さ」
 都が手にもつのは赤と薄いエメラルドグリーンに彩られた四輪車。
 基本はアークとイーダの武装で構成され、神姫純正武装以外は全く使用していないそれは、倉庫にしまわれていた長い年月を表すように所々に少し錆が浮いていた。しかしそれ以外は見たところ何の問題も無い。
「神姫用四輪車、『フェンリル』。ボクと衛にぃが大好きだったものだよ」
 アメティスタがそういうと驚いた吉岡は彼女を見る。
 その瞳は古い友人にあったかのように穏かだった。
「そこらへんの事情は後で話す。とりあえずは・・・アメティスタ。皆に説明を」
 都が手を差し出すとアメティスタはゆっくりとその手に上る。
 久しぶりの“足”にまだ慣れていないようだ。
「・・・うん」
 都が手を持ち上げ、机の上に降りるとアメティスタは辺りを見渡す。
 神姫を含めた全員が彼女を見ていた。
「それでは、彩女救出作戦の概要を話したいと思います」
 アメティスタは、彼女にしては珍しい真剣な表情でそういった。



















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