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えむえむえす ~My marriage story~

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ウサギのナミダ
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 一日目は待ち続けた。
 彼はどこかに遊びに行ったのか、それとも急な仕事が出来たのかと一人納得して待った。

 二日目は不安にさいなまれた。
 今どこにいるのか。何故帰ってこないのか。何かあったのかと不安が頭から離れない。

 三日目に思った。思ってはいけないことを思ってしまった。
 ありえないことだが、もしかしたら、自分は捨てられたのではないかと。

 そして四日目は

















ホワイトファング・ハウリングソウル

第三十五話

『竹林航路にうってつけの日』



















「・・・で、本当にこの雨の中行くわけ?」
 記四季の竹山の麓にあるバス停。その停留所の屋根の下で春奈は呟いた。
 彼女の視線の先は大粒の雨が降り注ぐ曇天である。
「しかたないわよぅ! ここが一番通りやすそうなんだものぅ!」
 春奈の呟きに吉岡がオネェ言葉で返す。
 その手には彼が整備した神姫用バイクが二台と・・・四輪車が一台抱えられていた。言うまでもなくイーグルとホーク、それにフェンリルである。
「・・・通りやすそうかどうかはともかくとして、ここから入ったほうが一番間に合うからね」
 停留所に備え付けられた椅子の上、アメティスタが言う。
 その横ではハウとサラがなぜか柔軟体操をしていた。気合を入れているのだろう。
 そんな様子を彼女が見ていると都が話しかけてきた。
「アメティスタ。今のところ未来はどうだ?」
「今日この時間に出たら無事に辿り着くってだけ。帰りの分は視えないよ」
「つくのはどのくらいだ」
「三時間弱。順調に行っても帰ってくるのは六時間と少しかかるね」
「・・・そうか」
 都も不安なのだろう。
 彼女たちが今やろうとしていることは、誰もが考えそして却下せざるをえなかった案だ。
 正直言ってありきたり過ぎてる上に普通ならまずやろうとはしないだろう。そう、“普通”ならば。
「・・・じゃ、もう一回おさらいしておこうか。今から十分後に発進、アメティスタの予知能力により避けられる障害物は全て避け、最短ルートでおじい様の屋敷を目指す。目標はそこにいると思われる彩女の救出」
 都の言葉にそこにいた全員が肯く。
「ハウ、サラ、アメティスタの三人は予備バッテリーを装備してヴィーグルに搭乗。なおヴィーグル三機はいずれも走行距離の延長やらなんやら弄ってあるから、バッテリー切れの心配もない。そしておじい様の屋敷に着いたらアメティスタのフェンリルに彩女乗せて一目散に帰って来る、と」
 そう、それが作戦。
 通常の神姫なら歩いていくのはまず不可能。しかしヴィーグルに搭乗していたならば?しかも予備のバッテリーを積み込み、泥の上だろうと浮遊して移動できるなら?
 その答えがストライクイーグル、ブラックホークの二台。この二つはフローティングバイクである。地面から数ミリほど浮かんでいるため、路面の状況に左右されることがない。
 ならばゴム製のタイヤを搭載したフェンリルはどうか?
 はっきりいって利点はあまりない。強いて言うなら安定性がバイクに比べて高いことだろう。にも拘らずアメティスタはこれで行くと言い切った。
このフェンリルでなくては、決して行かないと。
「ミヤコ、一つ質問があります。無線の使用は可能でしょうか?」
 と、吉岡が置いた予備バッテリーをつけながらサラが言う。
「何度も使用するのは駄目だが・・・許可する。予備があるとは言っても何が起こるかわからないからな。あまり使うなよ?」
「イエスマム」
 サラは敬礼するとストライクイーグルの最終調整に入る。
 その姿は中々様になっていた。
「・・・ハウ・・・頑・・・張る」
「・・・うん。必ず彩女を連れて帰ってくるよ。だから待っててね」
 その隣ではハウとノワールが話していた。
 雨の日に拾われた彼女が、その雨の中友人を助けに行くと言うのは因果だろうか。
「・・・熱いねぇ。犬と悪魔のカップルは」
 その様子をアメティスタがフェンリルに寄りかかりながら見ていた。
「ノワールが戦いに行く想い人を、名残惜しそうに見つめる恋人だとしたら、お前は差し詰め恋人を救いに馳せ参じる騎士だな」
「・・・悪くはないけど、そのセンスはどうかと思う」
 アメティスタの呟きに都が返す。
「ふん、まぁセンスはどうでもいいのだよ。今は何よりも彩女だ。・・・おじい様の容態は悪くなる一方だし、これ以上延期も出来ないしな」
 都の言葉を聞きながらアメティスタはフェンリルに乗り込む。足でクラッチを操作しエンジンを軽く吹かしてみた。
 腰の奥から響く久しぶりの振動。両手で握り締めたハンドルも、懐かしい搭乗姿勢も何もかもが彼女を待ち望んでいたかのようにフィットする。
「・・・じゃ、そろそろ行こう。都さん、地面において」
「ん・・・うん」
 アメティスタに言われ都はフェンリルと猛禽類のバイクを地面に置く。
 置かれると同時にイーグルとホークにもエンジンがかかる。
「・・・みんな」
 その様子を、不安そうに春奈が見つめていた。
「ハルナ。・・・わたし、この戦いが終わったら結婚するんですよ」
「二年前にも聞いたわよその死亡フラグ!?」
「んー・・・じゃぁいいです。めんどくさいし」
「放棄した!? ボケを放棄した!? ある意味新しい!!」
 サラのボケに春奈が高速で突っ込む。
 ・・・どんなときでも彼女たちはこうなのだろう。
 と、明後日の方を見ながら惚けていたサラが急に振り返る。
「うん、ようやくいつも通りの顔になりましたね」
「・・・う、うるさいわよっ!」
 満面の笑みで言われたその言葉に、春奈は顔を赤くしながら目を逸らした。
「・・・やっぱり春奈さんはツンデレだ」
「・・・・ん」
 ハウとノワールはそういいいながら笑っていた。
「ハウ・・・お前も頑張るんだぞ」
「はい。雨の中走り回るのは得意ですから」
 都の言葉にハウが苦笑しながら返す。
 サラと春奈はその苦笑の意味が判らずに呆としていた。
「・・・なら、問題はないか」
 都はそう呟くと肯いた。
 最後に軽くハウの頭を撫でると停留所の椅子に腰掛ける。
「お前ら、必ず帰って来いよ」
 その言葉に三人は無言で肯く。
「・・・じゃ、ちょっとドライブに行って来るよ」
 髪を撫で付けながらアメティスタが
「大丈夫です。僕はサラさんと違って運転上手ですから」
 帽子のつばを直しながらハウが
「・・・失礼な。最近はドリフトしてもこける回数が減ったんですよ?」
 バイザーを下ろしながらサラが言った。
 三人は三人ともクラッチを操作し、エンジンを吹かす。
 まるでスタート合図を待っているかのように。
「・・・ん、それじゃぁ」
 その呟きとともに、全員の視線がアメティスタに集中する。その中で、彼女は臆すことなく
「―――――行ってきます!」
 そういってアクセルを全開にし、真っ先に雨の山へと走り出した。



















・・・




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