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注:このお話には、特定のキャラクター(神姫SSwiki内の他作品の登場人物ではありません)のイメージを大きく誇張・歪曲した表現が使われています。主に二次創作の苦手なかたはご注意下さいませ。
 また、本編読了後に特定のキャラクターのイメージが大きく変わってしまう可能性があります。途中でその危険性を感じ、またそれを望まない場合は、速やかに更新履歴・もしくは作品別直リンク・バックスペース等で他ページへの移動をしていただくようお願いいたします。












 眼前に広がるのは深い森。
 風が吹けばざわざわという葉擦れの音が響き渡り、空を仰げばそこでは白い雲がゆっくりと流れていく。
 吹き寄せた風が孕むのは、濃い緑と土の匂い。
「で……ですね。峡次さん」
 その森を見下ろす丘の上。赤い旗の結わえられたポールを立てながら、少女はぽつりと呟いた。
「……なんだ、ノリ」
 レシーバーに届くのは、的を射ない少年の声。
「何で私たち、こんな事になってるんでしょう……」
 背後では長射程のランチャーや通信機材、ランチャー給電用のジェネレーターの組み立てが行われている。
 その全ては人間サイズではなく……身長十五センチのノリコに程良くあつらえられた大きさだった。
 そして目の前に広がる森も、少女と同じスケールで構築されている。
 シャツにスカートというノリコの普段着姿は、どこかにピクニックにでも来たように思わせるが……約十分の一スケールのその空間が、まともな自然の風景であるはずがなかった。
「……俺が教えて欲しいよ」
 バーチャルフィールド。それが、十五センチのノリコが立つ、異世界の名だ。
「そこ、うるさいのです! ちゃんと配置に着くのですよっ!」
「……はぁ」
 レシーバーに割り込んできた尖った声に曖昧な返事を寄越しておいて。ノリコは巨大なランチャーの後端部、砲撃管制を司る制御ユニットに取り付いた。
 バイザーを下ろし、ランチャーの照準機とリンクする。GFF規格で作られたメガランチャーだから、ドライバは登録済み。必要な情報をバイザーに受け取るまでに二秒と掛からない。
「配置に着いたですね! なら、全軍に通達! 秋葉原MH同好会のヘニャ○ンどもをぶっ潰してやるのです!」
「おおおーっ!」
 レシーバーを揺らす低音の喚声は、男の声。
 神姫バトルでは絶対に聞き得ない……はずのもの。
「ひゃっ!」
 聞き慣れない叫びに思わず眉をしかめつつ、トリガーを引きしぼれば。
 そこから放たれたメガ粒子の光条が、戦闘開始の鏑矢となるのだった。


マイナスから始める初めての武装神姫

その11 前編



「……トイズ・メッセンジャー?」
 ノリコはクレイドルに腰掛けたまま、俺の言葉を繰り返した。
「ああ。ほら、このページ」
 ブラウザからブックマークを呼び出して、ページへ接続。デスクトップの液晶ディスプレイに映し出されたページは……。
「……自転車便?」
 自転車とヘルメットを組み合わせたようなマークと、原色系のポップな装飾文字。サービス概要のページに繋げれば、それを眺めたノリも何をする仕事か分かってくれたらしい。
「ああ。ロードも持ってるし、これならお前と一緒に仕事できないかな……と思ってな」
「え? お仕事、連れて行ってもらえるんですか?」
 当たり前の話だけど、神姫が同伴で出来るバイトなんかそう多くない。静香さんや鳥小さんは神姫と一緒にバイトしてるけど、それは神姫関連の仕事だから。そんなものは例外中の例外でしかない。
 もちろん、ウチの学校みたいに授業にまで神姫を持ち込めるような学校なんか、ひと県に一校あれば良い方じゃないだろうか。
「出来るかどうか分かんないけど……ナビゲーターとかやってもらえれば、助かるし。俺、こっちの地理には疎いからさ」
「はいっ!」
 先日まで貯めていた素体貯金の余裕で、ノリコのナビにはこの辺りの地図情報はひととおりインストール済みだ。
 もちろん自分の移動用に揃えた地図だけど、それが有効活用出来るならそれに越したことはない。
「あ、峡次さん。メール届いてますよ」
 メーラを開いて、新着を受信する。最初のメールの発信者は、さっきまで開いていたページの……。
「GW明けかと思ったけど、早かったな」
「何がですか?」
 首を傾げるノリコに、俺はメールの本文にマウスのカーソルを合わせてみせた。
「明後日、面接に来いってさ」



 大きく振られたのは、シンプルな黒い指揮杖だ。
「右翼展開っ! バルキリー部隊、来たのですよ!」
 その言葉に、ノリコは下ろしたバイザーの表示をレーダーへと切り替える。こちらの右翼部隊に接触しようとしているのは、こちらの三倍以上の速さで動く複数の光点。
 速度はアーンヴァルやエウクランテとほぼ同等。推測するまでもなく、航空戦力だ。
「ミドリさん! 左翼のケンプ隊が苦戦してるみたいです!」
 陣の反対位置、左翼部隊とぶつかっているのは、遅いけれど反応の小さな点の群れ。その中で一際大きなマーカーを囲むように、ちかちかと瞬いている。
「ZGは何をやってるのです!」
「相手が小さすぎて、狙いが付けられてないようで……」
 ノリコの身よりはるかに大きな速射砲を二門も背負った、恐竜型のZGの姿を思い出す。砲戦特化と思わせて格闘能力も併せ持つZGだが、その大型装備ゆえに小回りの利く相手はあまり得意ではない。
「……役立たずなのです。ゲイナー!」
 唐突な大声にバイザーを上げて本部の様子を振り返れば、ミドリの隣に座っていたゲイナーが静かに立ち上がるところだった。
「……応」
 片手に剣を提げ、長い髪をゆらりと揺らす。仮面に覆われた顔から、その表情を伺い知ることは……当然ながら出来なかった。
「おーじゃないのです! とっとと行くです!」
「……承知」
 その言葉と共に細い体がふわりと舞い上がり、そのまま一気に急上昇。輝くリングを軌跡に残し、緩急を伴う蛇行軌道を描きながら、苦戦する左翼へ向けて飛翔していく。
「ノリ、充電完了!」
「はいっ!」
 峡次の言葉に、ノリコはバイザーを引き戻し、照準情報を再チェック。照準を微調整して……トリガーを引く。
 ビーム系の装備はあまり得意ではないが、もともと余っていた武器をあてがわれた身だ。文句を言っても仕方ない。
「メガランチャーディスチャージ! 砲身冷却開始しますっ!」
 砲撃終了。充電モードに切り替えると、砲身を包む排熱機から熱くなった空気が次々と吐き出されていく。
「……ふぅ」
 何度目かの、ひと息。
 バイザーを上げて隣を見れば、ランチャーを組み立ててくれた僚機が長射程ビームライフルでどこかを狙撃している所だった。メガランチャーほどの出力はないが、そのぶん速射に近い動きが可能らしい。ノリコのように充電休息を入れることもなく、黙々と狙撃を続けている。
 反対側では、両肩に大口径の実弾砲を背負った紫色の機体が……。
「……相変わらず陰気な奴なのです。で、何でD2はリフター持ってこなかったですか!」
 ミドリに叱られていた。
「申し訳ありません。オーナーが起きたの、十五分前だったもので……」
「役立たずばっかりですの! 新入りチビ人間!」
 目が合って叩き付けられた言葉に、ノリコは首を傾げるだけ。
「そこのメガランチャー撃ってるチビチビ人間!」
 特定された。
「神姫ですっ」
「どーせチビなんだからどっちでもいいのです! 支援はどうなったのですか!」
 ノリコからすれば見上げるほどに大きな椅子に腰掛けたまま、ミドリは指揮杖を突き付ける。
「ポイント30にメガランチャーの支援砲撃6セット、あと1セットです!」
 ジェネレーターからのチャージは八割ほど。最後のひとセットも、もう少しで発射できる。
 だが、チャージが九割になった頃、通信機を取っていたD2が声を上げた。
「プライムから入電! ポイント30制圧完了、フラッグ一つ取りました! プライムは近くのキリコの所に移動するそうです」
 それと同時にチャージ完了。
「メガランチャー、チャージ完了、いつでも行けます!」
「……ふん。案外、やるのです。チビ人間、次はポイント15に撃ちまくるのです!」
 ミドリの言葉にノリコはバイザーを戻し、表示を戦術マップに切り替える。
 ポイント15はポイント30のすぐ近く。味方のマーカーの識別は、キリコたち右翼部隊だ。
「ノリ。ポイント15なら、出力は三割減で。全力で撃つと、キリコさん達を巻き込んじまうぞ」
「了解です!」
 パワーを三割落とせば、そのぶん砲撃回数を増やすことが出来る。
 ノリコは次の支援を行うため、バイザーの表示を砲撃モードへと切り替えるのだった。



 巴荘からロードで四十分ほど。
「ここか……」
 二階建てのビルに掛かっているのは、トイズ・メッセンジャーというページそのままのロゴマークだ。
「じゃ、とりあえず静かにしてろよ、ノリ」
「はい」
 一階のガレージに自転車を置かせてもらって、階段を上がっていく。突き当たりのドアにあるのは、『オフィス』と書かれたプラスチックのパネルが一枚。
「ごめんください。失礼します」
 スチールの机に、小さなソファーとテーブル。開けっ放しのドアの向こうは、どうやらスタッフの休憩室らしい。
 オフィスというより、工場の事務所ってな感じの一室だ。
「はい。配達ですか? すいません、今日は……」
 そのスチール机に座っていた女の人が、顔を上げる。一昔前のドラマで見るようなOL風の事務服に、大きめのメガネ、後ろでまとめられた髪は……どうやら二本の三つ編みにしているらしい。
 ものすごく分かりやすい事務員さんだ。
「いえ、今日面接の約束をさせていただいた……」
 そう名乗った瞬間、事務のお姉さんはああ、と口を開いた。
「武井峡次君ね。お待ちしてました。トイズ・メッセンジャー社長の向坂碧と言います。よろしくね」
 って、社長さん!?
「よ、よろしくお願いします。社長さん」
 今の失礼な感想、千喜あたりに読まれてたら……殺されてるな、俺。
「ふふっ。そんなに緊張しなくても平気だから。ウチ、大手じゃないから人数も少ないし……名前も、碧でいいわよ」
 大手の自転車便は、そもそも高校生の募集をしていない。専業のメッセンジャーばかりで、結構条件も厳しいところばかりだったんだけど……。
「キミの他にも高校生のメッセンジャーはいるから、気楽にね」
 そう言って碧さんは俺にソファーを勧めてくれた。
「で、まず今日は、ちょっとお話をさせてもらって……」
「……はい」
 コーヒーメーカーから二杯分のコーヒーを注ぎ分けると、俺の前に置いて……。
「あおーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
 その何となくほのぼのとした雰囲気を蹴っ飛ばしたのは、文字通り蹴り開かれたドアだった。
「へっ!?」
 入口で肩を荒々しく上下させているのは、小さな女の子。文字通り小さなその姿は、当然ながら人間じゃない。
 ノリたち神姫ほど小さいわけじゃないけど……六十センチの女の子は、やっぱり小さいっていいて良いだろう。
「ミドリ、どうしたの」
「どうしたもこうしたもないのです! いま百の字から連絡があって、今日は風邪で来られないって!」
 足元まである柔らかくロールした髪と、やはり足元まである濃い緑のドレスを思いっきり振り乱し、ミドリと呼ばれた彼女は怒り狂ってる。
 ……あれ? ネットの動画や公式で見たときの彼女達は、こんな荒っぽい感じはしなかった……ハズなんだけど。
「ちょっとぉ! マグナムも休んでるし、どうするのよ!」
「だから大変だってさっきから言ってるのです! このへたれマスター!」
 しかもすげえ言葉遣い悪いし。
 アキバで見たときも、いろんなサイトを巡ったときも、こんな喋り方をしてる子はいなかったけど……。
「……何ですか?」
 それと同時に俺のバックパックから聞こえたのは、細く可愛い声。
「こら、ノリ……!」
 いくらこのタイプが珍しいからって、ここで出てくるんじゃないっ!
「あ……」
「あら……? 武井君、ちっちゃい子連れ?」
「ええ。……帰りにショップに寄ろうと思って。すみません」
「いいのよ。六十センチにしては小さいわね。三十? それとも十五?」
 ミドリのオーナーらしき碧さんなら、まあその辺までは特定出来て当然か。
「ええっと……神姫なんですけど」
「……すみません」
 観念した俺がバックパックを開けると、中から十五センチのノリがひょこりと顔を見せた。
「……ひゃっ」
 そんなノリに大股で歩み寄るとぞんざいに顔を寄せ、ミドリと呼ばれた彼女はじろりとノリコを睨め付ける。
「碧。こいつ、誰なのです?」
 髪もドレスも色違いの瞳も、黙っていればものすごく可愛らしいハズ。
 けど、それを台無しにする態度が、彼女にはあった。
「ミドリがメール返したでしょ。今日面接に来るって言ってた、新人のコよ」
「あー。そういえば、そんなメールもあったですね。コピペで返したから忘れてたです」
 コピペかよ!
 つか、こいつもスタッフなのかよ!
「すいません、実は……」
 やっぱり姑息な手段はダメだ。
 正直に理由を話して、ノリと一緒に働かせてもらえないか聞いてみよう。ミドリが働いてるような所なら、神姫と一緒に働くのも許してもらえる……かもしれないし。
「この子は確かフォートブラッグ……砲台型神姫、だったかしら? って砲台型!?」
 けど、碧さんはそう叫ぶなり、ばんとテーブルをぶっ叩いた。置かれた二組のカップががちゃりと暴れ。
「碧!」
「ええ! 神姫さん、あなた、名前は?」
「えっと……あの、ノリコ、です」
 う。
 やっぱり、砲台型はダメです……?
「ノリコちゃん。戦闘経験はある?」
「……へ?」
 へ?
「あの、地図ソフトも入れてますから、ナビの代わりも出来るかなって……」
 けど、俺の言葉をミドリは容赦なく遮った。
「そんな事は聞いてないのです! 戦闘経験はあるのですかっ! それとも、そのチャラチャラした服の通りのお人形さんなのですかっ!」
 ちなみに今日は、帰りにショップに寄ろうと思ったから、静香さんにもらった戦闘用の服を着せてある。それはいいんだけど、ミドリにお人形さん扱いされるってのもなんか微妙な話だな……。
「す、少しなら……」
「採用!」
「採用!」
 は!?
「もう、ですか!?」
 面接開始から三分くらいしか経ってないんですが。
「ええ。チームの子が一人、体調を崩してね。状況はおいおい説明するから、まずは車に乗ってくれる?」
 さっきミドリが言ってた百の字って人か。
 もう一人出て来たマグナムさんっていうのはあだ名だろうか。……まさか、外人さんって事はないよな?
「もうキリコ達は先行してるのです。後はミドリ達だけなのですよ」
 俺はノリを肩に乗せ、ミドリの後について階段を下りていく。
「予備はあるわよね?」
 どうやら店には碧さんしか残っていなかったらしい。入口の鍵をかけ、ぶら下がっていた看板を『本日休業』に。
「どーせケンプあたりが余分持ってるに決まってるのです。新入り、GFFかSRW規格の装備は使えるですか?」
 そのまま全員で、ガレージに停めてあった年代物の軽自動車に乗り込んだ。
「え? あ、はい……。どちらも大丈夫ですが……」
 GFFもSRWもバトルフィギュアの規格だけど、それ準拠のメッセンジャー用パーツって……神姫を自転車に乗せるためのキャリアでもあるんだろうか?
「よし!」
「よし!」
 その手のページには、震動で落ちるからオススメは出来ないって書いてあったけど。
 特注でもしてるのか?
「あの……自転車は持って行かなくて、いいんですか?」
 トイズで使う自転車は、全て持ち込みだと聞いた。もちろんそれも、ここに応募できた理由の一つだったんだけど……。
「そんなモノあとあと!」
「……はぁ」
 あとあと、って。
 まあ、このサイズの軽だとロードなんか載らないだろうけどさ。
「今日のあなた達の仕事は……」
「砲手なのです!」
「……はぁ?」
 砲手って、ガンナーの砲手か!?





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