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武装神姫のリン
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クラブハンド・フォートブラッグ
ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
ウサギのナミダ
アスカ・シンカロン
引きこもりと神姫
キズナのキセキ
魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン
浸食機械
ゆりりね!

2015年

えむえむえす ~My marriage story~

2014年

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デュアル・マインド
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悪魔に憑かれた微駄男
Nagi the combat princess
えむえむえす ~My marriage story~

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深み填りと這上姫
キズナのキセキ
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2012年

美咲さんと先生
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類は神姫を呼ぶ
浸食機械
引きこもりと神姫
ライドオン204X
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白濁!? 阪高神姫部
白い英雄を喰う黒い女神
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流れ流れて神姫無頼
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天海市神姫黙示録
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車輪の姫君
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Slaughter Queen Esmeralda.

2010年

おまかせ♪ホーリーベル
戦うことを忘れた武装神姫
Gene Less
The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

2009年

せつなの武装神姫
双子神姫
鋼の心 ~Eisen Herz~
犬子さんの土下座ライフ。
狛犬はうりん劇場
Memories of Not Forgetting
Knuckle princess

2008年

武装神姫のリン
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師匠と弟子
マリナニタSOS!(仮)
橘明人とかしまし神姫たちの日常日記
戦う神姫は好きですか
スロウ・ライフ
徒然続く、そんな話。
妄想神姫
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剣は紅い花の誇り
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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クラブハンド・フォートブラッグ
武装神姫と暮らす日常
ネコのマスターの奮闘日記
ホワイトファング・ハウリングソウル
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「おじいちゃんっ!」
 大雨の中駆けつけた春奈は、病室のドアを勢いよく開け叫んだ。
「・・・少し静かにしたまえよ。ここは病院だよ?」
 そこには彼女の姉である都が、ベッドの脇で腕を組んで座っていた。
 都の目の前にあるベッドに横たわるのは・・・彼女たちの祖父である記四季だった。
 が、春奈はその光景に何か違和感を感じる。
 まるであるべきものが無いような・・・。
「おじいちゃん・・・大丈夫なの?」
「今は問題ない。近日中に手術が必要だそうだが・・・それには本人の同意と親族の同意が必要なんだと」
 春奈の言葉に都は冷静に答える。
「・・・それって」
「親族なら私や両親で足りる、しかし同意を取ろうにも当の本人は意識不明。・・・代理人として同居人でもいいそうだがね。神姫が同居人扱いされるかどうか・・・それに、彩女はここにいない」
 言われて春奈は違和感の正体にようやく気づいた。
 いつも祖父と共にいたあの銀の狼が、いない。
「・・・彩女ちゃんは?」
 春奈は震える声で、姉にそう問うた。
「・・・・・・恐らく、おじい様の屋敷だろう」
 苦虫を噛み潰したような顔で、都はそう呟いた。








ホワイトファング・ハウリングソウル

第三十二話

『遠吠え』










 ・・・雨の音がする。
 彼女が目を覚まして一番初めに思ったのは、そんなどうでもいいことだった。
 パソコンの脇に設置されたクレイドルから上半身だけ起こし、彩女は周囲を見渡す。
 部屋は真っ暗だった。
「・・・・・・」
 無言でクレイドルから降り縁側の方へと足を運ぶ。
 ガラス越しに見た外は真っ暗で、時折雷鳴が轟いていた。台風でも来たのだろうか。
 そういえば、主は洗濯物は取り込んだだろうか。どこかに出かけるくらいなら取り込んでいる筈だけれど ――彩女はそんなことを考える。
「・・・この調子なら、主が帰ってくる頃には道はぬかるんでますね。転ばなければ良いのですが」
 そういいながら彼女にとっては長い廊下を歩く。
 行き先なんて、無い。
 ただ単に歩くだけ。
「そういえば、主はいつ頃帰ってこられるのでしょうか。・・・連絡もありませんし。不安です」
 そういいながら歩く。
「・・・主」
 彩女は歩みを止めその場に座り込む。
 細い膝を小さな腕で抱きしめ、雨の音に耳を澄ます。
「・・・今、どこにおられるのですか?」
 記四季が一人で家を開けることなんてめったになかった。あっても彩女に書置きの一つくらいはしていく。しかし今回はそれも無い。
 そうなると考えられるのが、何かトラブルに巻き込まれた可能性。
 だがそれは無い。こんな山奥に強盗なんて来るはずもないし、来たとしても記四季なら問題は無いだろう。
 ・・・一体記四季に何が起こったのか、彩女には見当もつかなかった。見当もつかないからこそ余計に不安になる。
 帰りを待っていてくれている人が忽然と消えた。自分にはその理由なんて見当もつかないし、小さな身体では探すことも出来ない。
 恐らく、今ほど自分の小さな身体を呪ったことはなかっただろう。昨日の時点で既に記四季の携帯に電話をかけてみたが、繋がらなかった。どうもこの雨のせいで回線が不通になってしまったらしい。ネット回線も同様だった。
 今の彩女は外部への連絡手段も無く、ただ暗闇で記四季の帰宅を待つしかないのだ。
「主・・・・・・・・!」
 情けないのは判っている。みっともないのは判っている。
 初めて世界を認識したあの日から、彩女を含む神姫は既に大人として生まれてきた。だが、それでもこの気持ちはいつだって変わらない。
 記四季に会いたい。
あって頭を撫でてほしい。名前を呼んでほしい。
 その大きく無骨な手に抱かれて眠りたい。
「主・・・・・・!」
 闇の中呟いたその言葉もやはり、空しく反響して消えた。




























・・・




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