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注意

本作は18禁描写・反社会的な設定がされております。
退廃的・ダークな設定などが嫌いな方は、見ないようにしていただけると幸いです。




















フラグメント 02

 ガードレールにひょいと腰掛け、少女はリサイクルマークがでかでかと貼り付けられた紙コップのストローに静かに口を付けた。
 再生プラスチック製の透明なストローを、黒茶けた液体が音もなく駆け上っていき……。少女の白く細い喉が、こくこくと嚥下を繰り返す。
「ん? ……キミも、飲む?」
 薄いリップの曳かれた唇を離せば、ほろ苦いそれは紙コップの中へと静かに戻り。
「はい」
 その問いに答えたのは、少女が肩から提げたトートバッグに身を埋める、身長十五センチの小さな少女だった。
「……んっ」
 小さな顔の小さな口で、小さな少女はストローに口を付けるものの。少女の瞳よりも大きな径のストローが相手では、中の液体を飲むことはおろか、吸い上げることさえ出来そうになかった。
「……飲めません。マスター」
 トートバッグの中。恨めしそうに娘を見上げる少女に、マスターと呼ばれた少女は軽く苦笑。
「じゃ、口移しで飲む?」
 分かってやっているのだろう。
 それを茶目っ気と取るか、底意地が悪いと取るか。小さな少女はほんの少しだけ悩んだが……。
「“ヤマアラシ”さん?」
 小さな少女が答えるよりわずかに早く。
 少女マスターに掛けられたのは、低い声。
「………あら」
 ガードレールに腰掛けて、ストローも口に咥えたまま。
 視線だけを上に向け、少女は言葉を転がした。
「黒いトートバッグに、リサイクルパックのコーヒー……だったよな?」
 風を遮る黒いコートは、少女を優に覆い隠せるほどの大きさだ。春先でまだ肌寒いとは言え、この街で男のその姿は、いささか重装備過ぎるようにも見えた。
「ええ。その黒いコート……あなたが“人形崩れ”さんね?」
 けれど、それに怯むことはなく。
 弾むような物言いはどこにでもいる少女そのもの。くすくすと微笑む少女の姿からは、幾ばくかの札束であられもなく乱れる淫らな姿など、想像もつかない。
「ああ。場所は、そっちの案内でいいんだよな?」
「ええ。それから、始める前に触ってきたら……悲鳴上げるからね?」
 この人ごみの中で悲鳴を上げれば、その場で男は取り押さえられるだろう。ほんの少し頭を使えば、弱者が圧倒的強者になる事はさして難しいことではない。
「……規約はちゃんと読んだよ。安心しな」
 そもそも規約を守らなかった時、危ない目に合うのは、少女よりも男の方なのだ。
 黒いコートをわずかに揺らし。男は少女に触れぬよう、半歩後ろへ引き下がる。
「ならいいわ。じゃ、行きましょっか」
 そう言って、少女はガードレールからひょいと飛び降りた。
 その肩から下がるトートバックからは、いつの間にか小さな少女の姿が消えている。


 角を曲がって路地を抜け。
 ビルの谷間に響くのは、三十年が過ぎても変わらないエアコンの室外機の音ばかり。冷媒は環境に対応した物になり、冷却効率は上がって消費電力も下がってはいるが、その本質は何一つとして変わりはしない。
 ドレンノズルからこぼれ落ちた冷却の廃液は、緩く付けられた傾斜に逆らうこともなく、打ちっ放しのコンクリートを伝って排水溝へと流れ落ちていく。
「……んちゅ、ん、ぅ……ふぅ…………っ」
 だからこそ、少女の口からこぼれ落ちた唾液が描く細い流れも、誰も咎めることがない。そもそも誰も、気付きはしないだろうけれど。
「ん……もっと……こっち、見て」
 男の声に呼び掛けられて、少女は視線だけを上へと向ける。もちろん唇は、露わになった男の肉棒を半ばまで咥え込んだまま。
 伸ばした舌で竿の周りをゆっくりとねぶり回し、舌の裏側で赤黒い亀頭を軽く擦り上げてみせる。その間も、誘うような、挑発するような澄んだ視線を逸らすことはない。
「……んぅ、こえれ……んふ、いふぃ……?」
 舌裏と下唇で亀頭を挟みこんだまま、口をもぐもぐと動かし、少女は男に問い掛ける。
「う………そ、それは……! 反則、だろ……っ!」
 口全体での咥え込みとは違う、なお狭い中での動きに……男の肉棒はたまらず弾け、少女の口内に白い濁りを撒き散らした。
「んむ……そ?」
 それも読んでいたのだろう。少女は白濁が放たれる寸前に舌の位置を入れ替えて、放たれた精をしっかりと口内で受け止めていた。
 さきほどまではコーヒーを飲み下していた細い喉が、今度は白く濁った欲望をこくこくと飲み下していく。
「結構、溜まってたね……溜めてたの?」
 けふ、という吐息と共に吐き出したのは、いまだ白い濁りで汚れたままの男の肉棒。
 唾液と混ざり合った精が細い糸を曳くそれをきれいにするでもなく、少女は程良く萎えた切っ先を舌先でちょんちょんと弄んでいる。
「なぁ……。今度は……お前の……」
 男は少女の前にしゃがみ込むと、大きくV字にカットされた胸元にそっと指を差し入れた。ゆったりとしたニットは男の指で難なく引き伸ばされて、キャミソールに覆われただけの胸元を男の視線にさらけ出していく。
「それ、服が伸びるから、ヤなんだけどなぁ……」
 少女は困ったように呟きながらも、男の指に抗うことはない。むしろ、服の位置をわずかに前にずらし、より谷間が広く見えるようにさえしてみせる。
 その挑発的な態度に、男のもう一方の手が伸びた。
「………ひゃぁっ!?」
 十分な手応えのある乳房を押し上げ、インナー代わりに着ているキャミソールを少しずらしてやれば、そこから顔を覗かせたのは薄桃に染まる少女の尖り。
 ゆったりとした服の中、そこだけ緊張を漂わせる薄桃を、男は何の迷いもなく唇で挟み込んだ。
 乳房を押し上げていた左腕で少女の細い体を抱き寄せて、唇をさらに強く右胸へと押し付ける。
「え……あ……ちょ…………とぉ……!」
 薄い春物のニットに包まれた左胸の柔らかさは、右手の五本の指で揉みしだきながら楽しむことにした。
 押し付けた乳首は細い乳輪ごと唇で揉み込んで、時折軽く歯を立ててやる。舌を絡ませ、ふかふかの白い肌を唾液まみれにした後で、力強く吸い上げてみせれば……少女の口からは悲鳴とも嬌声とも取れぬ鳴き声があふれ出す。
「んぅ……ひゃ、あ………ぁぅぅっ!?」
 やがて、その身を抱き寄せ、スカートの上から尻たぶをまさぐっていた左腕に掛かってきたのは、力を失った少女の重み。
 強引な絶頂に視線を定める力すら失っている少女を、コンクリートの上に押し倒せば。
 黒いコートが男の肩からずるりと滑り、コンクリートの地面に投げ出される。


 引き上げられたトップスの下。露わにされた二つの乳房を男の両手が揉みしだき、その谷間では男の舌が這い回っていた。
 少女の喘ぎは室外機の音にかき消され、唇から垂れ流される唾液と精の残滓は、ドレンの廃液に混じり合って誰にも気付かれることはない。
 けれど、その姿を見つめる影がひとつ。
「マスター……」
 絡み合う二人から最も近い、ビルの小窓のひさしの上で。恐らくはトイレの窓だろう、外の様子を覗き見る者はおろか、そもそも窓の存在すら気付く者さえいないだろうその窓のすぐ上に。
 十五センチの小さな影が、小さく身を潜めていた。
「……あ、ひゃぁ……っ、ん、うぅ……っ、そ、こぉ……!」
 片手に提げるのは極薄の金属板。
 主に危害を加える者が現れれば、すぐに相手の肩口へ飛び移り、首筋にそれを押し当てるために……彼女はそこで、待っている。
「や、あぁぁ……こ、ら……ちょっと、がっつき……んぅ」
 周囲の雑音にフィルタを掛け、音響センサーに指向性を与えれば、主の様子は手に取るように分かる。
 いつしか男は主の胸だけ攻めるのをやめ、スカートをめくり上げたいようだった。既にスカートの下に穿いていたデニムは膝あたりまで下ろされて、主の足を束縛する役割しか果たせていない。
「……ひゃ……ぁぅ……っ!?」
 ぬちゅり、という水音は、男の舌と少女の秘裂が繋がり合った音だろうか。
 わざと音を立てることで、少女を辱めたいのだろう。男の立てる粘着質な音はやけに大きく、文字通り糸を曳くように粘っこい音だった。
「マスター……」
 記憶の中から、最後に主の自慰を手伝ったときの記憶を呼び出してみる。ごく浅いところにあったそれは、まだそれほど圧縮されておらず、ほとんど劣化も見られなかった。
 その時の水音を取り出して、波形を重ね合わせてみた。
 違和感の残る重い音は、男の唾液が粘る音だろう。だが、程良く重なる浅い音は……疑う余地無く、少女のものだ。
「うぅ……んふ、んぅ………や、あぁ……音、そんな、立て……な………」
 男の頭に隠されて、舐められている少女の秘裂がどうなっているかを確かめる術はない。あたりに響く水音と、惚けてよだれを垂れ流す少女の表情から類推するのが精一杯だ。
 けれど、常に少女の傍らにある小さな少女が、それを予想する事は……さして難しいことでもなかった。
「……感じ……て?」
 漏らす声は、彼女が主と睦み合う時の声と、同じ質。
 立てる水音は、彼女が主を責め立てる時と、同じ音。
 そして拒絶は、もっと欲しいという言葉の、裏返し。
 膣口を震わせ、愛液を垂れ流し、淫らな声をたっぷりと吐き出して、小さな少女と揃って絶頂を迎えるときの……あの感じ。
「マス……ター………」
 やがて少女の肢体の上に、男の体躯がゆっくりとのしかかっていく。それを拒む弱々しい声も、小さな彼女には男の気を引くための罠にしか聞こえない。
「ん、んむぅぅ……んちゅ、んっ、んぅぅ………っ」
 くぐもった吐息は、少女の唇が奪われた音だろう。
 股間から溢れる水音は、男の腰が少女の濡れそぼった処に押し当てられた音だろう。
 そして、もっと近くから聞こえる小さな水音は。
「んぅ……マスタ………ぁ……」
 小さな少女が、己の股間に指を触れ合わせる音。
 主の秘裂が白濁に汚れた肉棒に擦り立てられ、喘ぎの声が漏れると同時。小さな少女も己の股間の感度を最大まで引き上げて、小さな喘ぎの声を漏らす。
「は……あぁ…ん……こ、らぁ………キス、は……ぁ……別、料き……んぅぅ……っ!?」
 からん、という金属片が落ちた音は、最大にされたフィルタに遮られ、落とした本人にさえ聞こえることはない。
「ますた……ますたぁ…………っ!」
 主の口内を這い回る男の舌は、左の指。歯の裏側を舐め上げて、己の舌に絡みつき、喉の奥までねぶろうとする。
 主の秘裂を擦り立てる男の肉棒は、右の指。激しくも抵抗感のない軽めの摩擦音は、まだ入口だけを攻めている証だ。男の音に重なるように、触れただけで甘く痺れる平らな股間をわざと手荒に擦り立てる。
「ひゃ……ぁぅ……ぁ……ぁぁあぁぁぁぁあっっ!」
 視界を自動警戒に任せ、全ての意識を指と股間、唇と喘ぎに集中させた。黒い影に覆われて、唇を奪われ、秘裂の入口だけを徹底的に蹂躙されるイメージが、心の中で重なり合う。
「や……やぁ……っ!」
 焦点を失い、涙でぼやけた視線は、もはや何も見てはいない。
「……も……と……奥、ぅ……っ」
 ただカラダの内だけが狂おしいほどに熱く燃え上がり、満ち足りないという悲鳴を上げ続ける。
「れ……てぇ……っ」
 こする指を挿れるのは簡単だ。女性の性器はないけれど、感覚の昂ぶった今の状態で関節の継ぎ目に指先を押し込めば、挿入された以上の快楽を得ることが出来る。
 けれど、それはしない。できるはずがない。
 今の少女は少女と一体。少女がしていないことを、少女が出来るはずもない。
「入れて……っ! おちんちん、入れて……ぇっ!」
 だから、少女は必死に声を上げ。
「あぁぁ……っ! あ、あぁぁ……っ! あぁぁぁぁぁぁぁあぁああっぁぁぁぁあぁっぁっっっっっ!」
 満ち足りたその瞬間を、少女と一緒に迎えるのだ。


「…………ねぇ」
 コンクリートの地面に横たわったまま、少女はぽつりと呟いた。
「………はい」
 答えるのは、十五センチの小さな少女。
 主の傍らに来たところで力尽き、今は少女の秘裂に背中を預け、力なく息を吐いている。
「ん……。ど…して、止めな……かった…の?」
 少女が言葉を放つたび、たっぷりの精を呑み込まされた股間は疼き、ごぼりと濁液を溢れさせる。垂れ流されたそれは直下にある小さな少女を容赦なく穢していくのだが、少女たちには姿勢を変えるだけの体力など残されているはずもない。
「……バッテリが、限界で……」
 頭を、顔を、胸元を。
 主の秘裂から滴る白い精がドロドロにしていくが……少女に抵抗する術はない。いくらかは口の中に流れ落ち、お腹に溜まっていく感触も伝わって来ていたが、それもされるがままになっていた。
「そうじゃ……んぅ、なくて……ぇ…」
 呟く少女も、男の精に覆い尽くされている。暴力を受けてはないし、服も破られてはいないが……顔も髪も、胸元も、スカートやショーツの内側さえも、たぎる肉棒から放たれた欲望に白く犯し尽くされていた。
 男は既にこの場には居ない。
 逃げたのではない。少女が、帰したのだ。
「……ん……ぅ………」
 残った力を振り絞り、少女は胸元に手を伸ばす。
 白濁の溜まった谷間に無造作に挟み込まれているのは、四つに折られた紙の束。
 プラスチック紙幣だ。
「……なによぉ。ちゃんと……ある…じゃない」
 それは電話口で提示した額ではなく、この場で少女が示した言い値だった。男は不平を口にせず、ましてや小さな少女に脅迫される事もなく、正直に少女の提示した価格に従ったのである。
 二人の少女が動けない今、一円も払わずに逃げる事さえ余裕だったというのに、だ。
「……何…これ」
 そして、紙幣の間からこぼれ落ちる、小さな紙片。
「『程々にしとけ』……って、なによぉ……」
 書かれているのはそのひと言と、男の名前と電話番号。捨てアカウントで取ったネット電話のIDではない。携帯でも、IP電話ですらもない。
 060から始まる、FMC番号だ。
「マスター……。お掃除、しましょうか………?」
 ようやく動けるだけの力が戻ったのだろう。粘液の海からゆっくりと身を起こし、小さな少女は白濁まみれの唇から言葉を絞り出した。
「…………いい」
 だが、少女の口から漏れたのは、意外な言葉。
「……はい?」
 避妊の薬は処方通りに飲んでいるし、それ以外の手段もいくつも対処済みだ。進歩したその薬や幾つもの方法は、まさかの可能性を限りなくゼロに近付けてくれている。
 けれど、その可能性は近いというだけ。確実にゼロではない。
「…………いいの! それより、さっきの答え……聞いて…ないわよ」
 少女はそこで話題を断ち切り。
 こちらも粘液まみれの半身を引き起こし、股間の少女を恨めしげに見遣ってみせた。
「…………だって、マスター」
 少女が無理矢理に襲われたとき。
 相手が支払いを渋ったとき。
 そんなとき、小さな少女は手元の刃を男の喉に突き付けるはずだった。
 無論、アシモフ・プロテクトが掛けられたままの小さな少女に、本当に刃を突き付けられるはずがない。
 金属板も本当はただの製図用のテンプレートなのだが……顔の真横は人間の死角。触れる鋼の冷たさは、刃と思わせるに十分なもの。
 だった、はずなのに。
「……なによぉ」
 白濁にまみれた相棒の顔を指先で拭ってやりながら、少女は口をとがらせてみせる。
 指先に絡み付いた精をどうしようか、ほんの少しだけ迷ったが……ついでとばかりに、舌先で舐め取ってやった。いつもなら苦くてえぐいだけのそれが、不思議と今日は不快ではない。
 その様子を、精の滴る前髪の奥から静かに見上げながら。
「マスター……気持ちよさそう、だったんですもの」
 小さな少女は、ぽつりとそう呟いたのだった。





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