何も無い。影すらも無い真っ白い空間。
僕のメモリーにはこんな場所は記憶されていない。ここは一体どこなんだろう。
ふと横を見るとノワールがこっちを見て立っていた。・・・・・・・いや、この子はノワールじゃない。この子は・・・・・・・・・・・
僕のメモリーにはこんな場所は記憶されていない。ここは一体どこなんだろう。
ふと横を見るとノワールがこっちを見て立っていた。・・・・・・・いや、この子はノワールじゃない。この子は・・・・・・・・・・・
「ありがとう。彼女を倒してくれて」
そのストラーフは、夢で見たあのストラーフだった。
名前の無い彼女は微笑みながら続ける。
名前の無い彼女は微笑みながら続ける。
「あの場所で壊されたボクにはもう未来は無いけど、キミにはあるから。これからは自分のために生きて欲しいんだ」
僕・・・・・・私は何かを言おうとしたけれど、言うべき言葉が見つからずに口を噤んだ。
「だから、ボク達の事は忘れて欲しいんだ。もうキミは名前のないハウリンじゃない。あの時のキミとは別の存在なんだから」
でもそれは、悲しくは無いだろうか。
今の私がここにいて、僕になっているのは君たちがいたからなのに。それを忘れるだなんて。
今の私がここにいて、僕になっているのは君たちがいたからなのに。それを忘れるだなんて。
「大丈夫。キミが忘れてもボク達は消えてなくならない。いつかどこかで、また出会えるよ。その時は一緒にバトルしようよ。・・・・ほら、キミのマスターが呼んでるよ」
そういって彼女は後ろを指差した。
私・・・・・僕はゆっくりと振り返っていく。段々と白い光に閉ざされていく視界の中で、彼女は最後にこういった。
私・・・・・僕はゆっくりと振り返っていく。段々と白い光に閉ざされていく視界の中で、彼女は最後にこういった。
―――――――さよなら、ハウ。ボク達の可愛い妹 ――――――――