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「6話―training days ―」(2007/03/11 (日) 22:03:57) の最新版変更点
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――特訓初日
「これ、読め」
差し出すは古い漫画本。
「え?あの、トレーニングをするんじゃ…?」
当然の疑問を持つはぽち。
「おー!おもしろそうだねー!読む読むー!」
なんの疑問も持たぬはたま。
昨日の西木とかいうヤツとの約束の一週間後のバトルに向けて今日から2人のトレーニングを開始するのだ。
で、なんで漫画本なんかを読ませようとしているかというと。
「いいから、読めってば」
まぁ、秘密だ。
あ、こら、石投げないd痛っ!
「わ、わかりました…読めばいいんですよね…」
「あぁ、ちゃんと楽しみながらな」
渋々自分とほぼ同じ大きさの本を持ち先に読み始めていたたまの隣へ。
さて、俺はアレを仕上げないと…
――特訓2日目
「お兄ちゃん、また漫画ですか?」
「あぁ、とりあえず読み終わるまでな。終わったら言ってくれ」
というわけで、今日も引き続き古い漫画を読ませる。いや、意味はあるんだよ、大丈夫大丈夫。
「おー、終盤になるにつれて燃えてきたよー!」
うむ、たまはハマってるようだな。今回ヤツと戦うのはたまにすべきか…?
と、ふとぽちを見やるとものすごい集中して読んでいる。なんだ、いやそうにしてはいるけどちゃんと読んでるな。
どちらを戦わせるかも考えておかないと…
――特訓3日目
「読み終わりました!」
「終わったよー!」
ふむ、ついに読み終えたか。
となれば次は訓練機を使った基本的なトレーニングだな。
「というわけで軽ーくいってみようか」
まずはぽちが訓練機に入る。的確な射撃と落ち着いた接近戦でいたるところに配置されたドローンを次々と破壊していく。
…ほう、結構綺麗に剣を使った接近戦もこなすな…
『タイプZ』装備はぽちだろうな。
ん?なんだそれって?秘密だy痛っ!刃物は投げないでっ!?
などとやっているうちに全てのドローンを破壊したぽちが訓練機から出てきた。
「おわりました、お兄ちゃん、どうでしたか?」
「うん、初めてなのに結構いいタイムみたいだぞ」
と言ってネットで調べておいたクリアタイムの平均等が並んだページを見せる。
「おー!姉ちゃんすごいよー!真ん中よりも上にいるよー!で、次はたまの番!」
興味があるのか無いのか。とりあえずコメントして訓練機に入り込むたま。俺は設定をしてやる。
設定を完了すると入力したメニューが開始され、先程と同じようにドローンが展開された。
スタートの合図と同時に切り込み、ハンドガンを使い近場のドローンから順に打ち落としていく。大雑把だが早さがあり、それなりに当たるといったところだ。
武装を短刀に持ち替え、残りのドローンを平らげる。
このスピード感は『タイプX』にぴったりだな、うん。
よし、大体は決まったな。あとは調整もしとかないと…
――特訓4日目
「今日も例によって訓練機での訓練ざます。訓練機を使ってない子は漫画を読むざます」
「お兄ちゃん、何キャラですか…」
というわけで今日もトレーニング。昨日もあれからだいぶやったおかげでなかなかいい動きができるようになってきた。
俺の装備の方もある程度完成してきている。
あ、一応言っておくがちゃんと学校も行ってるからな。サボってなんかいないからな。ホントだぞ!
――特訓5日目
「できたぁぁぁぁぁぁ!!」
「わっ、急におっきい声出すとびっくりするよー!」
「悪い悪い、でもやっとできたんだよ!」
そう、ついに完成したんだ、これが。
周りから見たらただのブレスとチョーカーだけど、これこそが…
「そう!これこそが!マイシスターの武装なんだぁぁぁぁぁぁ!!!」
「と、とりあえず、落ち着きましょう、お兄ちゃん!」
む、俺としたことが取り乱してしまった。
「よし、落ち着いて解説しよう。これが俺が2人のために作っていた武装だ。このブレス型の装備、『タイプZ』がぽちの物、チョーカー型の『タイプX』がたま用だ」
そう説明して、ぽちとたまに差し出す。
「おー!きれいだねー!付けてみるー!」
「ありがとうございます、デザインもいいですが、これはどんな能力が…?」
まぁ、気になるだろうな。だが
「断る!じゃなくて、まだ秘密。明日の訓練のときにでも教えるよ、そのほうがおもしろいしな」
「なんとなくそんな気はしてたからいいです。では名前のZとXっていうのは何なんですか?」
くぅ、こやつやるようになった。
「ZとXというアルファベットには無限の可能性、無限の夢が宿っているんだ。その夢や可能性なんかをお前達の力に変える、それがその装備なんだ」
やべ、咄嗟に適当なこと言っちまった。
「そうなんですか!すごいです…まだ使い方はわかりませんが、頑張って使いこなします!」
「すごい!かっこいーね!たまも頑張るよー!」
やべやべ、信じてしまった。
…まぁいいや。
「よし、じゃあ今日のトレーニング開始!」
――特訓最終日
「す、すごい…」
「好きなように出てくるよー!」
と、いうわけで例の装備を付けた状態でのトレーニングをしてみていた。
ふふふ、どうやら完璧のようだ…
明日の勝負、俺達が勝つかも…いや、勝つぞ西木の野郎!!
俺達の勝利の瞬間、
み の が す な よ
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