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翔の気持ち、リリィの気持ち



真野店長からお使いを頼まれた翌週、翔は電車の中にいた。もちろんリリィも一緒に。
 「それにしても店長、いきなりあんなこと言うんだもんな、まいっちゃうよ」
 電車の中で、翔は文句を漏らしていた。
 「でも翔おにいちゃん、これから行くとこって、神姫ショップなんでしょ。だったらてんちょに感謝しないと」
 「それはそうなんだけど…」
 そういっているあいだに、目的地がある駅のアナウンスがスピーカーから鳴り響いた。
 「お、もう目的地か。リリィ、バッグに入ってろ」
 翔はリリィをバッグに押し込み、電車から降りた。そして東の改札口を通り、商店街に向かって歩いた。
 暫く歩くと少し大きなビルに突き当たった。
 「ここか…」
 翔はビルの周辺を見渡すが、神姫ショップらしき看板は見当たらない。
 「おかしい、たしかココのはずなんだけど…」
 そのとき、リリィの耳に、何処からか大きな声が聞こえた。
 「これくらいで参るとは…、まだ鍛錬が足りぬぞ!!」
 声の主は、ビルの裏側から聞こえているらしい。
 「おにいちゃん、あっちから神姫の声が聞こえる」
 リリィはビルの裏側に続いている裏の通路を指差した。
 「…どうやらビルに目を奪われてたようだ。それにしてもリリィ、よくこんな声が聞こえたな」
 「だって、リリィの耳は結構感度がいいようになってるもん」
 翔は裏通りに入り、突き当りにある小さなショップに入った。
 「こ、こんにちは。箕輪さんという方はいらっしゃいますか?」
 自動ドアから入ると、そこは神姫をはじめとするロボットがずらりと陳列しており、小さな店を押し占めていた。
 「やあ、君が九重翔くんだね。君の話は真野君から聞いてるよ」
 「始めまして箕輪さん。店長から、これを」
 翔はバッグから封筒を出し、箕輪に差し出した。
 「ありがとう、いつもは彼がもってくるんだけど、手が離せない用事が出来たらしくてね」
 渡された封筒を、箕輪は懐にしまった。
 「そうだ、遠くから来たんだし、一度うちのアリーナを除いていかないか?」
 「え、いいんですか?」
 「そのためにパートナーをつれてきたんだろ?」
 箕輪の一言によって、翔は自分がここに来た理由を知った。
 「じゃ、案内しよう」
 箕輪は翔を店の奥に案内した。


 アリーナは店の二階にあった。そこでは、様々なロボットが実戦同様に闘っていた。大小、種類を問わず狭いドームの中を駆け回るその姿に、翔の心を揺さぶりまくった。
 「…すごい、まるでサーカスみたいだ」
 「ここには、わざわざ遠くまできてくれるオーナーもいるくらい人気があるんだ。とはいっても、ここには特別なシステムも最新のバーチャルもない。武器こそバーチャル仕様にはなっているけど、彼等は本気で拳同士をぶつけてくる、そんな場所なのさ」
 様々なステージを見ていく翔とリリィ。
 「あ、そうそう、うちの看板娘を紹介しようか」
 翔と箕輪は隣の部屋に入った。そこには、前の部屋よりも立派な簡易ドームがあり、そこで戦っている2体の神姫の姿があった。
 「お前、やるつもりがあるのか?こんなレベルじゃ話にならんぞ」
 闘っているのは箸型の神姫と、黒い戦闘機型神姫…。しかし、箸型は戦闘機の攻撃に手も出せないでいる。
 「…もしかして、さっきの声の主は…」
 リリィは、あの時聞こえた声の主がこの戦闘機神姫だと確信した。
 「なるほどね、外まで響くとは思わなかった」
 それを聞いていた箕輪が答えた。
 「それとも、神姫の中では優れた索敵能力を持つパーティオタイプならでは、というわけかな?」
 どうやら彼もそのことを気にしているらしい。気を取り直して、箕輪は話を続けた。
 「そうだ、君たちも練習していかないか?キミが住むエリアでは対戦できる相手も限られるだろう」
 「え、大丈夫なんでしょうか」
 いきなりの誘いに、少しドキドキする翔。無理もない、始めてきた場所でこんな事言われるのは誰だって驚くはずなのだから。
 「ただし対戦相手はこちらで決めさせてもらうよ。おい、御影に千鶴、お客さんだぞ」
 試合中の戦闘機型=御影に声をかける箕輪。途端、ドームのシステムが止まり、そこからスパーリングを終えた二人の神姫が姿をみせた。
 「紹介するよ、戦闘機のほうが御影、箸型のほうが千鶴だ」
 二人は会釈をし、自己紹介を始めた。
 「わしは御影と申す、ここではかなり有名な神姫じゃぞ」
 自慢げに紹介する御影。しかし、対戦相手の千鶴は少しうつむき加減で紹介した。
 「…はじめまして、わ、私は千鶴と申します…」
 自己表示の高い御影に対し、かなりおとなしげな千鶴は、自己紹介も控えめだった。
 「こいつ人見知りするからの、さっき対戦したときも少々びびってたんじゃよ」
 にこやかに説明する御影。対する千鶴は少し迷惑そうだ。
 「ま、実力は折り紙つきじゃがな。どうじゃ、この千鶴と闘ってみんか?」
 さらりと言い放つ御影。うつむき加減でこちらを見つめる千鶴。本人はやりたがらない様子だ。
 「…どうした、やりたいんじゃないの?」
 箕輪も対戦を促す。その様子を見ていた翔は、心配そうに見ていた。
 「対戦できるのは嬉しいんですけど、千鶴ちゃん、迷惑そうですよ?」
 しかし、箕輪はそんな千鶴に一括した。
 「千鶴、今お前に必要なことは、その気弱な性格を直すことにある。だから、今回の試合、自分の意思で決めないといけない」
 「で、でも、わたし、姉さま以外の神姫と闘うなんて…」
 戸惑う千鶴。しかし、箕輪は一喝する。
 「こんなこと言って逃げてると、いつまでたっても強くならないぞ。それとも、一生弱虫でいるつもりか?」
 箕輪の一言で、千鶴は気を取り直した。
 「…分かりました、私、闘います」
 そして、ドームの中へ入っていった。
 「と、いうことで、今から試合をはじめることにしよう。リリィちゃんも早く準備して」
 そういってから箕輪は翔たちをゲストルームへと連れて行った。


 『それでは準備はいいかな』
 試合のセッティングを済ませたリリィは、ドーム内に入った。準備が完了したことを見届けた箕輪は、スピーカー越しに試合のルールを話し始めた。
 『では、ルールを簡単に説明しよう。ステージは障害物のない砂漠にした。制限時間は30分、どちらかが戦闘不能になるか、参ったを言ったら試合終了だ。それ以外なら何をしてもいい。ただし、相手に過度なダメージを与えないこと。ある一定のダメージを超えたら戦闘不能とみなして強制終了する。以上だ』
 ここはセミバーチャルなため、接近戦に限り身体のダメージが生じる。そのためにこのようなルールを決めているのだ。  
 『いいかリリィ、そっちは接近戦主体の装備らしい。こっちは数こそ少ないが、中距離戦の装備を選択した。何とかして持久戦の持ち込むんだ。そうすればこちらにも勝機が見えてくるはずだ』
 「だからハンドマシンガンとDイーグル装備させたんだね。でも、これで大丈夫かなあ?」
 すこし不安げなリリィ。そんな彼女を、翔は元気付ける。
 『大丈夫さ、お前のペースでがんばればいい』
 翔の励ましに、リリィは笑顔で答える。
 「うん!がんばるよ、おにいちゃん」
 試合開始のメロディが流れ、箕輪のアナウンスがこだました。
 『よし、今から30分制限模擬バトルを開始する。準備はいいか?』
 二人がスタンバイしたことを確認した箕輪は、試合開始のゴングを鳴らした。
 『あわてるな、いくら模擬戦とはいっても、相手の行動パターンは未知数だ。本気で立ち向かう覚悟でいくんだ』
 「うん、気を付けるよ」
 Dイーグルを構え、相手の様子を見るリリィ。しかし数分たっても、千鶴は動かなかった。
 「あれ?どうしたの?」
 『あっちも同じ状況だからな、動きたくても動けないのさ。そのままの体勢で待機だ』
 仕方なく、リリィは千鶴の動きを見ることにした。
 数分後、動き始めたのは千鶴からだった。
 「あれ、千鶴ちゃんの動き、なんかおかしいよ」
 『どうやら痺れがきたようだな。こっちも迎撃体勢に入るぞ』
 リリィはイーグルを構え、少しずつ千鶴に近付いた。
 『おお、やっと動き始めたか。千鶴、アレやってみろ』
 御影の号令で移動を始める千鶴。じつはあの動きは、相手の行動を促すしぐさだったのだ。
 「ありゃ、千鶴ちゃん、まともな動きになった…」
 『どうやらわざと動いてこちらの動きを造ったんだな。それならリリィ、相手の動きにあわせるんだ』
 相手の動きをあわせる…。それは相手の動きを見て、行動の予測をすることだった。
 「よし、それならこっちも千鶴ちゃんの動きを真似しちゃおうっと」
 千鶴の後を追いかけるリリィ。
 「…何をする気なの?」
 高速で動く千鶴のと同じように、リリィはあいての動きにあわせた。
 『なるほど、よく考えたな。だが、動きを真似るだけで勝てると思うなよ』
 千鶴は身体をうずくまると、背中に装備している箸を分離させた。
 「いっちゃいなさい、チョップファング!!」
 なんと千鶴は背中の箸を使って遠隔攻撃を始めたのだ。
 『しまった、あの動きはこちらの動きを封じるサインだったのか』
 翔の指示で、リリィは動きを止めた。
 しかし、それはチョップファングの餌食になることを意味していた。
 「ああっ…」
 ファングの攻撃を受けるリリィ。それを見ていた翔も、どうすればいいか迷っていた。
 (あのファングという武器は遠距離攻撃が得意のようだ。しかし接近戦ならどうだろうか…)
 『リリィ、こうなったらあいての懐に近づくんだ。今のところ千鶴はこれといった接近戦用の武器がない。お前の得意な格闘戦に持ち込めば、正気があるかもしれない』
 「で、でも、このままじゃ…。ファングの動きについてこれないよ…」
 『そのために銃火器を装備したんじゃないか。落ち着いて攻撃すれば、打ち落とせるはずだ』
 翔のひとことで、リリィはやる気をおこした。
 「よし、こうなったら…!」
 右手にDイーグル、左手にマシンガンを展開し、リリィはファング迎撃にはいった。
 『あいての動きをよく見て、落ち着いて撃つんだ』
 翔るの指示通り、ファングの動きを見、すばやく引き金を撃つ。
 最初こそ外れたものの、次第にファングの動きに追いつき始めた。そして、ついにファングの一つを落とすことに成功した。


 「どうしよう姉さま、このままじゃ」
 『お前の場合、ファングに頼りすぎているから、接近戦の経験がない。しかも相手は接近戦が得意ときたもんだ。できるだけ相手を近づかせないように残りのファングでバリアをはるのじゃ』
 御影のアドバイスを受け、千鶴はバリアを張りながらリリィから離れはじめた。
 「そうはいかないもんねっ!!」
 リリィは離れていく千鶴の後を追った、が、ファングの防御壁に阻まれてしまう。
 『なるほど、相手も考えたもんだ。接近戦が得意な相手と気づいたんだな。だからこのような動きをしたというわけだ』
 「うん、でも、この防御の仕方、なんか焦ってるみたい…」
 少し戸惑うリリィ。翔は残り時間を見た。
 『あと10分もないな。どうやら時間稼ぎをしてるようだ。このままだとこっちが不利になる』
 「どうして?」
 『体力ゲージが僅かだけどこっちのほうが低いんだ。このままだとこっちが負ける』
 リリィはハッとした。今までの攻撃では少ししかダメージを与えられない。しかもファングの攻撃で自分のゲージが削られているため、こっちのほうがダメージを多く食らっているのだ。
 「でも、どうしたらいの?」
 『そうだな、相手の懐に入ることが出来ればこちらにも勝機があるかもしれない。そのためには、あの防御を打ち破らないとダメだ』
 「でも、今の装備じゃファングを破壊できないよ。どうしよう」
 不安がるリリィに、翔はある秘策を教えた。
 『今から武装チェンジをしよう。そしてその装備で相手のバリアを打ち破るんだ』
 翔は手元にある武装を転送ボックスにいれ、エンターを押した。
 すると、リリィの武装が一新され、格闘専用に入れ替わった。
 『右手に装備しているソードでバリアを切り裂くんだ。方法は…』
 リリィに作戦を教える翔。しかしその内容とは、一見無謀とも言える内容だった。
 「…本当にこれでバリアをやぶれるの?」
 余計と怖がるリリィ。しかし翔は弱気な彼女に優しくも厳しい言葉をかける。
 『リリィ、怖がってるだけじゃ何も出来ないよ。それに、今闘ってるのはリリィだけじゃない、僕も一緒に闘ってるんだ。だから、ここは僕の言う事を信じるんだ。いいね』
 翔の言葉で、リリィの表情に笑顔が戻った。
 「…うん、わかった。リリィ、お兄ちゃんのことを信じる!!」
 そして切っ先を前方に向け、逆転のチャンスを待った。


 『どうやらあっちも本気を出してきたようじゃな。よし千鶴、前方に3重のバリアを張れ。そうすればなんとか防げるじゃろ』
 御影は千鶴に防御を固めるように指示をした。
 「分かった、あっちの攻撃を受けなければいいんですね」
 前方にバリアを張る千鶴。そして一瞬の静けさが経過した後、一筋の風が待った。
 『行くぞ、リリィ』
 翔の指示で、リリィはバリアからかなり離れた場所から駆け出した。
 『よし、十分な助走をし、僕の指示で腕部と脚部のブレードフィンを展開、そしてフォースブレードを前に出して飛び上がれ』
 「うん」
 助走をつけたリリィは次第にスピードをつけて走っていく。
 『リリィ、フィンブレード展開!そのままバリアにつっこむんだ』
 助走したリリィは跳びあがり、ファングバリアに突っ込んでいく。
 「『いっけえええっ!!』」
 切っ先がバリアに触れたそのとき、激しい火花が散った。
 『いけ、そのままバリアを突き破れ!!』
 フォースブレードが最初のバリアを破壊した。
 「ば、バリアが破られた」
 動揺する千鶴。しかし気を取り直し、残りのバリアを一つにして迎撃を迎えることにした。
 「バリアが大きくなったよ」
 『よし、身体を回転して突破するんだ』
 リリィはブレードフィンを開いた状態で身体を回転した。そして、巨大バリアの中心めがけて突っ込んだ。
 刹那…。
 バリアは音を立てて崩れ去る。
 「え、ただの突進なのに、どうして…」
 『『「ちがう、これは…」』』
 翔とリリィ、御影の声がかさなる。
 『回転して一転に集中することでバリアを破ったのじゃ。最小限のダメージを保持つつ…な!!』
 一見、無鉄砲に見えるこの戦法は、理にかなった攻略法であった。なぜなら、切っ先にエネルギーを集中することで、衝撃波でいかなる物体も破壊することが出来るからだ。そしてその衝撃波はバリアのエネルギーを受け流し、リリィの身体のダメージを最小限に止めたのだった。
 『よし、そのままの体勢で体当たりするんだ』
 リリィは無言でうなずき、千鶴めがけて体当たりを慣行した。
 そして、その直後、試合終了のブザーが鳴り響いた…。



 「今日はありがとうございました」
 人影が少なくなった夕方、翔が箕輪にお礼を言った。
 「いやいや、こっちもいい経験になったよ。初心者にしては手ごたえがあったしね」
 箕輪もこの試合には満足しているようだ。
 「それにしても、あれで引き分けに持ち込むとは、将来的に楽しみになってきたのう。わしとしても鼻が高いわ」
 箕輪の頭に座っている御影も、喜ばしく思っている様子だ。
 「今度はわしと勝負してみたいのお」
 「いつでも待ってるから、また来てくれよな」
 「はい、余裕が出来ましたらまたきます」
 翔は駅へと走り去っていった。
 「さてと、もうそろそろ閉店する時間だな。御影、行こうか」
 「おうよ、さてと、千鶴の分までがんばらないとな」
 箕輪たちは閉店の準備を開始した。寝ている千鶴がどうなってるか知らずに…。











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