第2部 「ミッドナイトブルー」
第11話 「night-11」
- 2ヵ月後
西暦2041年 7月21日 15:00
『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』
お昼の3時のチャイムが公園内に響く。
園内の噴水広場の軽食コーナー、そこでは多種多様な神姫とオーナーたちがお菓子を食べて雑談をしていた。
園内の噴水広場の軽食コーナー、そこでは多種多様な神姫とオーナーたちがお菓子を食べて雑談をしていた。
オーナー1「おい、知ってるか?昨日の夕方、出たらしいぜ」
オーナー2「出たって何が?」
天使型「例の都市伝説ですね」
剣士型「超音速の死神か・・・」
悪魔型「ええーーーほ、本当?」
オーナー3「ついにこの神姫センターにも、来たか」
種型「なんでも物凄い数の神姫が撃破されたらしい」
花型「ひゃーーー恐ろしい恐ろしい」
オーナー5「超音速の死神、あれって実在するのか?よくあるゴーストファイターだろ?」
オーナー2「出たって何が?」
天使型「例の都市伝説ですね」
剣士型「超音速の死神か・・・」
悪魔型「ええーーーほ、本当?」
オーナー3「ついにこの神姫センターにも、来たか」
種型「なんでも物凄い数の神姫が撃破されたらしい」
花型「ひゃーーー恐ろしい恐ろしい」
オーナー5「超音速の死神、あれって実在するのか?よくあるゴーストファイターだろ?」
雑談に花を咲かせるオーナーたち。
軽食コーナーの端でパラソルの下で老人と将棋を打っている黒い軍服を着た将校型神姫がぼつりとつぶやく。
ナターリャ「やれやれ、またなんとかの死神か」
アオイ「死神といえば、あいつを思い出しますねーナターリャ将軍」
ナターリャの将棋を観戦するアオイとツクヨミ。
ナターリャの将棋を観戦するアオイとツクヨミ。
ナターリャ「そいつの話はするな」
ツクヨミ「ちょっとトラウマって奴ですか?」
茶化すツクヨミ。
軽食コーナーの横の桟橋では航空母艦型のツラギが停泊し甲板を開放し中央では武装をはずして水着姿になった神姫たちがホースを掴んでキャッキャと水浴びして遊んでいる。
ツクヨミ「ちょっとトラウマって奴ですか?」
茶化すツクヨミ。
軽食コーナーの横の桟橋では航空母艦型のツラギが停泊し甲板を開放し中央では武装をはずして水着姿になった神姫たちがホースを掴んでキャッキャと水浴びして遊んでいる。
ツラギ「あーーあーー、最近なんか張り合いのある奴がいなくてつまんないですねーマスター」
でっぷりと太った金川がカメラを片手に水着姿の神姫を写真に収めて満足している。
でっぷりと太った金川がカメラを片手に水着姿の神姫を写真に収めて満足している。
金川「いやいやーこういう可愛い神姫たちのキャッキャウフフを愛でるのもいいもんだよ」
ツラギ「なにも私の甲板の上でやらなくても・・・」
ツラギ「なにも私の甲板の上でやらなくても・・・」
金川「オマエの上だったらいろいろと遊び道具とかあるし、便利だろ!艦内にはシャワーもあるし!!」
ツラギ「そういうのに、空母型使わないでくださいよー」
ツラギ「そういうのに、空母型使わないでくださいよー」
パチン
ナターリャ「チェックメイト・・・じゃなかった王手!」
ナターリャが将棋を心地よく打つ。
ナターリャ「チェックメイト・・・じゃなかった王手!」
ナターリャが将棋を心地よく打つ。
ナターリャ「うむ!将棋も悪くないな!!面白い!」
ナターリャの対戦相手でありオーナーである伊藤は満足そうなナターリャを見て微笑む。
ナターリャの対戦相手でありオーナーである伊藤は満足そうなナターリャを見て微笑む。
伊藤「それはよかったですね。ナターリャー」
湖に灰色の数十隻の戦艦型神姫が着水する。
野木「やあ、みんなお久しぶり」
ラフな半そでのTシャツを着た野木が軽食コーナーに顔を出す。
金川「おおー野木ちゃんお久しぶりー」
立花「ノギッチ!キター」
衛山「おひさ」
立花「ノギッチ!キター」
衛山「おひさ」
野木「ナターリャ将軍、おひさ」
ナターリャ「うむ」
ナターリャは手をひらひらと振る。
野木「調子はどうだい?」
ナターリャ「まあまあ、かな?最近はとんと暇している」
ナターリャ「まあまあ、かな?最近はとんと暇している」
アオイ「張り合いのある神姫がいないんだとよ」
野木「まあ、SSS級の将軍に合うようないい娘はなかなかそういないからね」
野木「まあ、SSS級の将軍に合うようないい娘はなかなかそういないからね」
湖に着水した数十体の戦艦型神姫の灰色の巨体がまぶしく光る。
ナターリャ「灰色艦隊は、すべて復活したようだな」
野木「まあな、マキシマがバラバラになっていて完全に治すのに1ヶ月以上かかった」
野木「まあな、マキシマがバラバラになっていて完全に治すのに1ヶ月以上かかった」
マキシマがやれやれと肩をすくめる。
マキシマ「今度、やるときは指揮系統をしっかりとしてくれよ」
ナターリャ「今度か・・・」
ナターリャ「今度か・・・」
ナターリャは遠い目をして湖を見る。
ナターリャ「そういえば、夜帝はどうしている?」
野木「夜帝か、あいつは心斎橋の神姫センターでちょくちょく見かけているって話だ」
2ヶ月前に行われた夜帝との激戦はネットにも動画が公開され、多くの話題を呼んだ。
今まで夜帝の存在はあまり公には知られておらず、都市伝説化していたが二日間にわたる連戦で、夜帝がたった1機で戦艦型神姫を9隻、航空母艦型1隻、艦載機10数機という完全武装の2個艦隊を撃滅したことは多くの神姫たちを震撼させた。
夜帝はナターリャの手によって敗れたが、帰ってその名声を轟かせたことになる。
ナターリャ「そうか・・・またあいつとチェスを、いや・・・神姫バトルをやってみたいな」
ナターリャは感慨深くそういうとパチンと将棋を打つ。
アオイ「神姫バトルって将軍は、基本他人のふんどしで戦うだけでしょwwww」
ナターリャ「・・・」
青筋を立ててナターリャはパチンと指を鳴らす。
アオイ「ちょ」
湖に停泊中の灰色艦隊がアオイに向かって砲塔を向ける。
湖に停泊中の灰色艦隊がアオイに向かって砲塔を向ける。
マキシマ「艦砲射撃ッ!!撃ち方ァーー用意!!」
ヴィクトリア「アオイさんはいつも一言余計なんですよ・・・・」
ヴィクトリア「アオイさんはいつも一言余計なんですよ・・・・」
ナターリャ「これが私のバトルスタイルだ。文句があるならいつもで受け付けるが?」
野木「将軍には誰も勝てないな」
ナターリャ「SSS級でも用意したまえ」
ナターリャ「SSS級でも用意したまえ」
サソリ型「あのお・・・・」
おずおずと一体のサソリ型神姫がナターリャに声をかける。
サソリ型「この間から夕方の5時に超音速の死神って二つ名のSSS級ランカー神姫がこの神姫センターに現れて暴れまくっているのです・・・た、助けてください!ナターリャ将軍!」
野木「はあ?超音速の死神ってあの超音速ステルス戦闘機型MMS「クリスティ」のことかい!?」
野木は目を丸くしてサソリ型の声に耳を傾ける。
サソリ型「はあ、なんでも心斎橋の神姫センターにいたらしんですが、夜帝とテリトリーがかぶるからってこっちに流れてきて・・・ううう・・・もうすでに300機くらいの神姫が、仲間がやられているんですよ・・・」
野木はナターリャに声をかける。
野木「将軍!出番だぜ」
アオイ「おいおい、超音速の死神って・・・確か音速を超える超高速戦闘型の化け物じゃねえか!!」
ツクヨミ「うは、また化け物神姫かよ」
アオイ「おいおい、超音速の死神って・・・確か音速を超える超高速戦闘型の化け物じゃねえか!!」
ツクヨミ「うは、また化け物神姫かよ」
ツクヨミとアオイが唸る。
ナターリャ「ほほう、化け物退治というわけか」
ナターリャはすっと立ち上がり桟橋に停泊している航空母艦型MMSのツラギに声をかける。
ナターリャ「ツラギ!張り合いのある奴が出たぞ!仕留めに行くぞ!!今度は超音速の死神だ!!」
ツラギがきょとんとした顔でナターリャの顔を見る。
ツラギ「ちょ、超音速の死神!!?クリスティじゃないですか!!SSS級の化け物ォ!!」
桟橋にいた灰色艦隊の戦艦型神姫もざわめき出す。
ノザッパ「ひえええええええ!!音よりも速いあのスピード狂ですか!?」
マキシマ「へへっへ、上等じゃねえか」
ヴィクトリア「化け物神姫ですね」
マキシマ「へへっへ、上等じゃねえか」
ヴィクトリア「化け物神姫ですね」
そのとき、神姫センターの上空を真っ黒な槍のようなスマートなフォルムの航空神姫が空を切り裂くように飛び去った。
□超音速ステルス戦闘機型MMS 「クリスティ」 SSSクラス 二つ名「超音速の死神」
姿が見えて、数秒後にショックウェーブが軽食コーナーに巻き起こり、日傘のパラソルが衝撃波で吹き飛び、音が後から付いてくる。
ドゴゴオオオーーーン!!!
ナターリャはにやりと笑う。となりにいたサソリ型が悲鳴を上げる。
サソリ型「で、出たァ!!!」
ナターリャ「ふん、あれが超音速の死神か、なるほど化け物神姫め」
ナターリャ「ふん、あれが超音速の死神か、なるほど化け物神姫め」
アオイ「ひええええ!!お、音が後から来たぞ!」
ツラギ「レーダーに反応無し!!ステルス機だ!!」
ノザッパ「は、速い!!」
ツラギ「レーダーに反応無し!!ステルス機だ!!」
ノザッパ「は、速い!!」
ナターリャ「ふはっはっはは!!この間のバトルはまだ続いているぞ!!あのランカー神姫は夜帝のシュヴァルに心斎橋神姫センターを追い出されてここに流れ着いたランカーだ!!俺たちが招いた因果だッ!!!!!!盛大に歓迎してやろうではないか!」
ナターリャは右手を超音速の死神に向ける。
ナターリャ「バトルロンドは戦いの旋律 終わらない戦いの旋律 さあ、私たちも旋律を奏でようではないか・・・」
ナターリャ「バトルロンドは戦いの旋律 終わらない戦いの旋律 さあ、私たちも旋律を奏でようではないか・・・」
西暦2041年
その世界ではロボットが日常的に存在し、さまざまな場面で活躍していた。
神姫、それは全高15センチほどのフィギュアロボットである。
:心と感情:を持ち、最も人々の近くにいる存在。
その神姫に人々は、思い思いの武器、装甲を装備させて、戦わせた。
名誉のために強さの証明のために・・・・・・・・・
名も無き数多くの武装神姫たちの戦い
戦って戦い尽くした先には何があるのか
バトルロンドは戦いの旋律 終わらない戦いの旋律
戦いの歴史は繰り返す いにしえの戦士のように 鉄と硝煙にまみれた戦場で
伊達衣装に身を包んだ神の姫たちの戦いが始まる。
第2部 「ミッドナイトブルー」
終わり
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