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えむえむえす ~My marriage story~

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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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浸食機械
引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
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更に数日後。

なんだかんだでサムライは居ついてしまい、といって俺も追い出すようなマネはしなかった。

そんなある日。

「はいはい今出ますよっと…もしもし?」
『あぁ慎。僕だ。』

縁遠だった。

『例の件、調べついたんだけどさ。実は…』

……その報告は、ちょっとどころじゃなく俺の予想を超えていた。

「サムライ、いるか?」
「呼んだか?」

俺はかいつまんで説明した。

「……どうする。行くか?」

彼女は一瞬目を泳がせたが、口元を引き結ぶと力強くうなずいた。

---

1時間後、俺たちはとある墓の前にいた。

サムライは墓前で手を合わせており、俺は一歩引いたところでそれを見ていた。

縁遠の報告を思い出す。

『あのサムライの子な、どっかで見たと思ったら『紅蓮獅子』だ。』
「…それ、アイツの名前なのか?」
『いや。通り名だね。ファーストリーグまで行った中じゃ有名だよ。ほとんど刀だけでそこまで勝ち抜いたってんだから。』
「…なんだそれ。」
『まぁ数年前の話だからね。今ほど色々なパーツとかはなかったし。…まぁ見た目の派手さもあったね。あの頃は『真っ赤な鬣の紅緒タイプ』なんてそうそういるもんじゃなかった。』
「…それで?」
『その『紅蓮獅子』だけどね。ファーストに上がったか上がらないかって頃に全損に近い壊れ方をしたんだってさ。…詳しいことは解らないよ。事故かなんかだって話だ。』
「………」
『でも、彼女は救われた。奇跡的にコアもCSCも無事だったから、ちゃんと『彼女』のまま再生できたんだ。…ただし』
「戦い方は忘れちまった…か?」
『そ。一切の武器管制能力と戦闘経験の蓄積データ。ついでに戦闘用の学習プログラムまで全部がパー。』
「武器を武器として使えなくなった、か…」
『そっから後は大体予想つくと思うけど。』
「じゃあ捨てられたのか。アイツは。」
『そんなトコだろうね。…彼女のマスターはバトル派だったっていうし。』
「……で、そいつは今どこで何して…」
『死んだよ。』
「………は?」
『あのサムライの子を捨てたあと、いくつか神姫を変えてバトルしてたらしいけど、成績はあまりパっとしなくてね。去年か一昨年かに交通事故で。』
「………そう、か。」
『自殺したーなんてセンもあったようだけど、結局何も解らなかったらしい。元々身寄りもなかったみたいでさ。』
「じゃあ、アイツはこれから……」
『そのこと、なんだけどね。一つ提案が……』

---

翌日。俺とサムライはいつかみたく並んで座って夕日を見ていた。

俺はサムライを見る。

風にたなびく、夕焼け色の真っ赤な鬣を。

「……いつも夕方だったから気付かなかった。お前の髪が紅かったなんてな。」
「……この髪、な。アタシのマスターが「『紅緒』なんだから髪の毛も紅くなきゃおかしい」ってんで拵えてくれたんだ。」
「そっか。」

言って俺は、鬣を軽く撫でてやる。サムライはくすぐったそうに目を細めた。

「お前、これからどうすんだ」
「…そうだな。行くアテもねぇし。とっとと回収されてリサイクルか燃えないゴミか……てのも冴えねぇしな…」
「………あー…じゃあアレだ。ウチに来るか?」

俺は懐から一枚の紙を出した。

今朝方縁遠から届いた、委譲神姫のマスター登録申請書だ。

縁遠は言っていた。

『マスターのいない神姫は、基本的に当局に回収される。本人の意思に関係なくね。』
「……だからって」
『まぁ聞きなよ。一応ね、不測の事態によってマスターのいなくなった神姫は、譲渡って形で他の人が引き継ぐことも不可能じゃないんだ。』
「……じゃあ」
『でも、野良になっちゃった場合は別。どこで何やってたかわかんないし、下手すりゃ犯罪に関わってる恐れもある。』

ここで一拍。

『だから、野良の子はほとんどの場合、デフォルト設定に戻されてから譲渡される。』
「……話がよく見えないんだが…」
『要するにね。僕がそのサムライの子をリセットしてデフォルト状態に戻したことにしちゃえば、後は簡単な書類上の処理だけで済むんだよ。…完全に物扱いの処理になるから、すごく失礼な話ではあるんだけどさ。』

更に一拍。

『さて、ここで質問です。都竹慎之介クン。貴方は、あのサムライの子を、手放すことも壊すこともなく、最期の最期まで共に歩めることを誓えますか?』

芝居がかった口調だったが、声にふざけた響きはなかった。


返事は、考えるまでもなくあっさりと出た。



「………そだな。どーせ行くアテもねぇなら、手前ぇんトコでくたばンのも悪かねぇか。」

小さなサムライはそう言って笑った。今まで見たことも無い、可愛らしい笑顔だった。

---

「そういや、お前の名前考えなきゃならんのだが……」

言いながら俺は、もうコイツの名前を決めていた。

見渡す限り紅い色。町中を塗り潰す、コイツの鬣と同じ色。

「『ジュリエット』ってのはどうだ?」

昔聴いた、歌のタイトルだった。

「………はァ!?なんだそれアタマ沸いてんじゃねぇのか手前ぇ!?」
「うわ、失礼な!いい曲なんだぜ?帰ったら聞かせてやるよ!」
「いらねぇよ!!そもそもアタシはサムライだぞ!?ンな名前………」


そして二人の影は夕日に照らされて、どこまでも長く伸び続けた。


………そしてそれが、この後から始まる騒々しい日々の始まりだったのだ!

……ま、なんだ。楽しいっちゃ楽しいからいいんだけどな。





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