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武装神姫のリン
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ウサギのナミダ
アスカ・シンカロン
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えむえむえす ~My marriage story~

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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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浸食機械
引きこもりと神姫
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白濁!? 阪高神姫部
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アスカ・シンカロン
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戦うことを忘れた武装神姫
Gene Less
The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

2009年

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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妄想神姫
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
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燃ゆる聖杯の誘い──あるいは姫君




三月。“冬”を衣服以外で殆ど実感する事のないまま、私・槇野晶は
春を迎えた。とは言っても何が変わるわけでもない、今まで通りだ。
……私の神姫、“妹達”に対する仕込みが着々と進んでいる程度で、
特に何もイベントは無い。その筈……だったのだが、今年は違うな。

「“鳳凰カップ”だと?……そう言えば例年はスルーしてきたな」
「マイスター、今回は出る気ですの?わたし達がいますけど……」
「バトルはどうも気が引ける。お前達も頂点に興味はなかろう?」
「……そう、ですね。うんと、なんていうか……荷が、重いかも」
「だろうな。“選手として”無理に出場させる気は私にもないぞ」

橘明人めが女子同伴で持ってきたチラシには、無駄に大きなロゴがある。
なんでも、実家……つまり鳳条院グループ主催の神姫バトルイベントで、
企業やショップも“店”を出せる程の、大掛かり極まりない道楽らしい。
要するに、私にそれに出ろという訳だな。無論、ロッテが戦いを望む前は
読むまでもなく完全スルーしてきたのだが、今回は三人の意思が重要だ。

「……マイスター、開発中の“アレ”を試すチャンスだと思うんだよ」
「“アレ”だと?……重量級は参加枠がないから“Valkyrja”の方か」
「うん。軽量級としてはギリギリになっちゃうけど、威力はあるもん」
「それも一理あるのだが、クララは皆で出ていき共倒れしたいのか?」

これにはクララも言葉を失う。そう、三人の意思が重要な理由はそれだ。
橘の神姫達は参加を決めたと言うが、あの様に身内がぞろぞろ出ていって
姉妹で同士討ちを行う……というのは、私も少々気が引けるのだ。有無。
余談だが……今日の橘は母を見る様な眼光だったのだが、どういう訳だ?

「ただ、スルーというわけにもいかんな……どうするか、むぅぅ」

ともあれ現在の付き合いを考慮する場合、完全無視という訳にはいかん。
しかし私の興味は、正直に言えば“出店”の方へ相当傾いていたりする。
MMSの基礎設計技師である浅井氏主宰の同人ディーラー“F-Face”や、
最初期ガレージキット系同人ディーラーの草分けである“三屋八方堂”。

「同人ベースとは言え彼らの技術力は侮れん。是非とも参考にしたい」
「そういえば、“F-Face”のお洋服ってコアなファンが多いですよね」
「有無。特殊樹脂繊維の防御性能とシンプルな美、流石生みの親だな」

どれだけこのサークル二つが凄いかと言えば、“公認の同人製コア”をも
作り出し、全階級バトルでの“公認の使用権”を得てしまっている程だ。
事務局から“公認”の二文字を引き出す。なかなかこれは大変なのだぞ?

「私がコアを作らないとしても、彼らの技術力や信念は生で見たい物だ」

精密工作自体はどうにかなっても、それだけで事務局の信用は得られん。
CSCとの膨大な組み合わせを全てテストし、明らかに不都合な動作……
“人格の破綻”を、99.999918%起こさない事が求められる。難関なのだ。

「あ……じゃあマイスター、今回ってブースへの出典はしますの?」
「うん?ああ、そっちは出る気がある。手製のアクセサリ等をなッ」
「えっと……この間設計していた、レーダー素子付きリボンとか?」

我がMMSショップ“ALChemist”は、どれだけ背伸びしても個人商店だ。
拘り抜きたい気持ちはあったが、コアを設計する程にはまだ至らない。
無論店の名前からも察しが付く通り、最終目標はコア。だが、まだだ。

「目敏いな、その通りだ。主にストラーフやツガル向けだがな……」

技術も信条も“魂”もまだそこへ辿り着く程に、熟成されてはいない。
ならば現状出来る形で、私の信念や“魂”を体現する。それが服飾だ。
機能性と美を高度に兼ね備えた、“神の姫が纏うべき衣”を創世する。
山椒は小粒でも、妙味と刺激を十分に備える。つまりはそういう事だ。

「小物でも、私の思いが詰まった自信作だ。入門用にはよかろう?」
「……ならアルマお姉ちゃんが、当日ブースを手伝うといいんだよ」
「そう……ですね、HVIFならマイスターと同じ様に働けます!」

私がブース参加の決意を新たにしていた所で、“妹達”は何やら目配せ。
どうやらアイコンタクトで、三姉妹の間では合意形成が為されたらしい。
そしてその内容は、恐るべき──驚くべき物だった。その手があるとは!

「そして、ボクがHVIFを使いマイスターの代理人名義で登録……」
「わたしがクララの指揮で、バトルに参加しますの!どうですかっ?」
「な゛!?……確かにそれならブースもバトルも両立出来るがッ?!」
「……大丈夫、フェレンツェ博士経由なら参加登録も可能な筈だよ?」

今度は私が言葉を失う番だった。渋っていた理由は共倒れの危惧と、
頂点を狙う気がない事への考慮なのだ。ロッテが志願したとなれば、
両方の懸念は完全に払拭されてしまった。私が止める道理は、ない。
ならば彼女らの意思を、全力でサポートするまでの話。それが私だ!

「分かった。ロッテ仕様だけ間に合う様に、作ろうではないか!」
「有り難うございますですの、マイスター♪宣伝にもなりますッ」
「そんな気を回す必要はないというに、この娘らは……このぅっ」
「きゃ!……マイスター、くすぐったいんだよっ……ううぅっ!」
「ふぁ、や……マイスター止めてくださいよぉ、きゃははッ!?」
「ひゃあぅっ♪マイスター、なでなでが激しすぎますの~ッ!!」

全力で撫でてやってから、私はそれを認めるにあたって条件を提示した。
一つは、出典するアクセサリの量産を“HVIF当番”の日に手伝う事。
もう一つは……展示用ドレスの試着と、参考用写真の撮影モデルだった。

「そら、もう少し自然に笑った方がもっと可愛いぞ三人とも?」
「あ、あうあう……でもマイスター。なんでコレなんです!?」
「……今日が2037年3月3日だから。他に理由はないもん」
「大丈夫。十二単、みんな似合ってますの♪はい、チーズっ!」

……まあ、折角の“三人官女”を写真に収めたいというのが実情だ。
無論、これは展示ブースのみならずアキバの店舗部にも飾るつもり。
殆ど親馬鹿だが“姉”としての愛情表現となれば、大差は無かろう?

「さ、今度はこれだぞ!」
「あっ!?それって……」

という訳で今度は十二単を脱がし、展示用の非売品ドレスを着せる。
“四人”お揃いのドレスだ。私もカメラの視界に飛び込む事とした。
これを出すとは皆も思っていなかったらしく、歓喜で迎えてくれる。

「ほら、笑って。私も笑うぞ……タイマーセット、5秒!」
「マイスターとお揃いの服、とっても嬉しいですの……♪」
「……3、2、1……チーズッ!──────OK、だよ」
「皆に見てもらうんですね、恥ずかしいけど……誇りです」

──────舞台が整うまで、今は優雅さを身につける時だよ。







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