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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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叡智を刃に、想いを力に(前編)




“かまきりん”と称されていたフォートブラッグは、本人の意思によって
外道・猪刈久夫の手を離れ、今は私のスーツケースで眠りに付いている。
前回の事もあった為か、それを咎める者は誰もいなかった。まあ恐らくは
彼奴めの事だ。懲りもせずに再び神姫を虐げるのだろうが……今はいい。
偽善だろうが見栄だろうが、私達に出来る事をしただけだ。悔いはない。

「さて……騒がしかったが、これでクララのバトルも出来るか?」
「そうですの。今日はアルマお姉ちゃんだけじゃないですのッ!」
「頑張ってくださいね、クララちゃん?あたし達、応援しますッ」

クララにも専用の“Heiliges Kleid”と変身道具の“W.I.N.G.S.”を
装備させてやる。その腰はやはり、他の“姉達”と比べ些か寂しい。
彼女に欠けている物……普段から全形態で使う為の、彼女の武器だ。
銘だけは既に“ヘル”と決めているものの、試行錯誤が続いていた。
白兵でも射撃でもない非消耗品の武器。これは意外と難しいのだぞ?

「……うん。ボクも“戦乙女”の名に恥じない戦いをしてくるもん」
「その意気だ。お前には“魔術”がある、さあ蹴散らしてこいッ!」
『槇野晶さん、バトル開始時刻です。オーナー席に付いてください』

館内アナウンスが響く。私はエントリーゲートにクララをセットし、
見届け人のロッテと戦い終えて着替えたアルマを肩に、座席に着く。
今回の対戦相手は……見た事がない、切れ長の目を持つ男性だった。

「“アラクネー”。相手は初陣の様だが、手加減するな?」
「嗚呼、分かっているよ……今日も某の仕事をするだけだ」

男の神姫は、市場へ滅多に出回らず“ヴァーチャル神姫アイドル”とさえ
言われる幻の武装神姫、フブキタイプだった。見るのは初めてでないが、
彼女が“忍者刀・風花”も“大手裏剣・白詰草”も持たんのは初めてだ。
その姿も、どちらかと言えば“忍”というよりは現代の“スパイ”だな。
もっと装備の確認をしたかったが、ウェアラブルPCでの分析よりも早く
“アラクネー”と呼ばれる神姫は、エントリーゲートに入ってしまった。

『クララvsアラクネー、本日のサードリーグ第36戦闘、開始します!』

そして、幻影の戦場が姿を見せた。舞台は……高層ビルとその周辺か。
ビルの外に出て戦う事も、ビルの狭い部屋を利用して戦う事も出来る。
今回のクララには都合の良い舞台と言えた……む、会話が聞こえるな。

「某は躊躇せず、そなたを木っ端微塵に“解体”する。覚悟は良いか?」
「……戦いに望む時から、ボク達は何時でも戻れない覚悟をしているよ」
「大した度胸だ、あるいは怖い者知らずか……どちらでも構わないかな」
「戦いってそういう物だもん……さあ、“態度”でお互い見せようよ?」

愉快そうに一息笑うアラクネー。移動型のカメラが二人の対峙を映す。
そこは、少し広めの会議室。その両端で、お互い睨み合っている様だ。
先に動いたのはスーツ姿の“アラクネー”であった。その指には……!

「某の名は“女郎蜘蛛”アラクネー!名の力、とくと知れ!」
「!?……高速で、部屋の壁面を蹴って移動している!!」
「まずは此方から往くぞ……丸腰のハウリンッ!!」
「ッ!?……糸?」

トリッキーな動きで飛びかかるアラクネーを、間一髪で避けるクララ。
だが彼女の髪が数本、はらりと床に落ちる。その軌道には……鋼の糸。
それが“蜘蛛の糸”の如く壁から、クララを切断しようと伸びたのだ。
厳密にはワイヤーのリールは、アラクネーの手中に幾つもあったがな。

「どうした、止まっていると死ぬぞ!?……ふっ!!」
「させない……ッ!?パイプ椅子が、こんな簡単に……!」
「チタン粉をコーティングした“斬鋼糸”だ、その程度」
「“斬鋼糸”……それが貴女の武器であり、名の由来」

素早く背後を取るアラクネーに向けて、私服であるコート姿のクララは
パイプ椅子を盾代わりに利用した。御陰で首が飛ぶのは免れたものの、
スチール製のパイプ椅子は火花を散らして細切れに!……恐ろしいな。

「丸腰で戦場に叩き込むとは、そなたの主も鬼畜だな」
「……この姿ならまだ、でもボクには“力”がある」
「何?……ッ!こ、これは……先程のアレか!?」

言い放ち瞑目するクララ。その胸が、耳が、背中が……鮮やかに輝き、
幾重ものラインが、アルマの時と同じ様に“聖なるドレス”を形取る!
どうやら先程のアルマを見ていたらしく、アラクネーも行動を起こす!

『“W.I.N.G.S.”……Execution!』
「……ふん、ただ丸腰という訳でもなかったか」

“姉”のドレスとほぼ同形状の、鋼鉄の衣をまとったクララ。
カラーパターンとその“腕”以外は、同じ性能・同じ素材だ。
そしてクララの腕には、16本の“柄”が下部に生えていた。

「貴女がトリッキーな手を使うなら、遠慮はしないよ」
「そうか、だが見てみろ。そなたは“蜘蛛の巣”の直中だ」

対するアラクネーは、数秒の“変身”の隙を突き“罠”を……って
そうか、これかッ!!と、感心している場合でもないな。クララは
精緻な技術を以て編まれた“蜘蛛の巣”に、周囲を囲まれていた。
だがクララは冷静に部屋中を見渡し、アラクネーと対峙したのだ。

「動けばその鎧ごと斬り裂く。動かずとも、急所を穿つがな」
「……固定箇所、64。固定方法、チタン製のアンカーボルト」
「ッ!?……出来るだけ読まれぬ様に編んだのだが、やるな」

だがどうする?とワイヤーを向けるアラクネー。後で知った事だが、
このアラクネー……所詮サードリーグとは言え上位に属するらしい。
それ程の手練れ相手、普通の神姫ならば今頃はバラバラだったろう。
だがそんな強敵を前にしても、クララは冷静沈着に“柄”を抜いた!

「苦無?いや、ダガーか……だがそんな物で何になるか」
「……“蜘蛛の糸”を断ち切る、菩薩の手になるんだよ?」

──────解けない数式だって、この娘は解いてみせるよ。







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