第三間幕。ぱっと光るスポットライト。
光の下にレジカウンター。その上には銀細工が誂えられたヴィネットのクレイドル。
そのクレイドルに敷かれたクッションの上にくつろぐ、先ほどとは違う服装と髪形をしたフェスタとヴィネット。
こちらに気付き、立ち上がる二人。
そのクレイドルに敷かれたクッションの上にくつろぐ、先ほどとは違う服装と髪形をしたフェスタとヴィネット。
こちらに気付き、立ち上がる二人。
フェスタ「みなさん、こんにちは! お久しぶりのフェスタです。第三幕、ご覧頂きありがとうございます」
ヴィネット「Guten Tag。ヴィネットです。これにて『2036の風』第一編を終了します」
ヴィネット「Guten Tag。ヴィネットです。これにて『2036の風』第一編を終了します」
二人、クッションに腰を下ろして足を崩す。
フェスタ「ねぇ、姉さん?」
ヴィネット「?」
フェスタ「第二間幕でリカルドさんが言おうとしていたのは「いつものように怒ってる」って事だったのかな(笑) なんてね」
ヴィネット「ふふっ・・・えぇ。どうやら。そうらしいわね」
フェスタ「・・・(滝汗)」
ヴィネット「?」
フェスタ「第二間幕でリカルドさんが言おうとしていたのは「いつものように怒ってる」って事だったのかな(笑) なんてね」
ヴィネット「ふふっ・・・えぇ。どうやら。そうらしいわね」
フェスタ「・・・(滝汗)」
ヴィネット。やさしげな声と裏腹に、その真紅の視線は鋭く細められている。フェスタ、慌てて口を開く。
フェスタ「えっと、とにかく。これで全12幕の四分の一が終わった事になるんだけど・・・今回のお話は私と姉さんが会った時の話」
ヴィネット「・・・確か。5月だったかしら。最初の感想は「また随分と・・・」だったけど」
フェスタ「ごめんなさい」
ヴィネット「いいのよ。あの時期、そういう『神姫』である事を無視する人が多くて・・・私も苛だっていたの」
フェスタ「・・・バトルブームだったよね。武装だけのショップとかもオープンしたし」
ヴィネット「・・・確か。5月だったかしら。最初の感想は「また随分と・・・」だったけど」
フェスタ「ごめんなさい」
ヴィネット「いいのよ。あの時期、そういう『神姫』である事を無視する人が多くて・・・私も苛だっていたの」
フェスタ「・・・バトルブームだったよね。武装だけのショップとかもオープンしたし」
思い出すように言うフェスタ。苦笑するヴィネット。
ヴィネット「まぁ・・・それも悪いとは言わないけど・・・大事なことを忘れなければ」
フェスタ「うん。そうだね。私もバトルは嫌いじゃないな」
フェスタ「うん。そうだね。私もバトルは嫌いじゃないな」
ヴィネット、ゆっくりと頷いてみせる。
ライト、少し暗く。
ライト、少し暗く。
ヴィネット「さて・・・皆様。神姫のボディはご周知の通り、専用のファクトリーで作られております。そして、設計などはクラリネットやエレティレス、ミネルヴァといった・・・武装神姫と呼称される以前の神姫シリーズを土台とし、継続して行われております」
フェスタ「私たちは『お母さん』から、体を受け継いだけど・・・でも。そう考えると・・・」
フェスタ「私たちは『お母さん』から、体を受け継いだけど・・・でも。そう考えると・・・」
フェスタ、嬉しそうに笑う。
風一つ。
風一つ。
ヴィネット「私たちのように濃い絆がなくとも・・・」
フェスタ「全ての武装神姫がたくさんの『母』から生まれた『姉妹』である。と言えるかもしれないね?」
フェスタ「全ての武装神姫がたくさんの『母』から生まれた『姉妹』である。と言えるかもしれないね?」
ライト、更に暗く。
フェスタ「第二編は、ここから大分離れた場所のお話が三つ」
ヴィネット「二つと一つ。と言えるかもしれないわ」
フェスタ「うん、そうだね。でも凄いなぁ・・・二人とも」
ヴィネット「えぇ、ホント。私達よりもはるかに行動的よね」
ヴィネット「二つと一つ。と言えるかもしれないわ」
フェスタ「うん、そうだね。でも凄いなぁ・・・二人とも」
ヴィネット「えぇ、ホント。私達よりもはるかに行動的よね」
笑い合う声が響く中。
消灯。 第三幕。了。
消灯。 第三幕。了。