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対決、黒のシュートレイ 其の一


 あの日から数日後。ひょんなことから神姫のマスターになった私、都村いずるはお正月をアパートの中で迎える事になってしまった。
 「まさかここで正月を迎えることになるなんてな…」
 本当は今頃、実家に帰って正月を迎える予定だった。ところが家に帰るお金が装備を買ったために足りなくなってしまったのだ。しょうがないので、私は友達と一緒にこっちで向かえる事にするって実家に連絡した。もちろん父さんと母さんは心配した。でも何とかして言い聞かせてもらい、了承を得ることになったのだ。
 「ねえいずる、どうしたの?」
 考えている私をホーリーベルはふしぎそうに見つめている。そもそも実家に帰れなくなった原因は彼女にある。でも彼女を助けるために自分で使ったんだから、今更嘆いてもしょうがない。
 「あ、いや、なんでもないよ。ホーリーはどこか行ってみたい所ない?」
 ホーリーは少し考えてからリクエストした。
 「外で思いっきり遊べるところ!」
 なるほど、ホーリーは部屋の中で遊ぶよりも外の方がいいみたいだな。
 「そうか、じゃあ近くの公園にでも行ってみようか」
 私とホーリーが出かける準備をしようとしたそのとき、外から誰かが来るチャイム音が鳴り響いた。
 「いずる、いるか?」
 テレビモニターに移っているのは、親友の木野恒一だった。あいつも実家に帰らないつもりなんだろうか。
 「ああ、いるよ。どうしたんだ?」
 私は恒一を中に入れると、ここに来た理由を問いただしてみた。
 「実はシュートレイの新装備を見せたいと思ってな、真っ先にお前に見せに来たというわけさ」
 なるほどね、あいつがこの場所に来た理由が分かった。またシュートレイの自慢に来たのだ。
 「それより、お前は家に帰らなくてもいいのか?家族が心配するんじゃないのか?」
 「俺の家はそんなに離れているわけじゃないからな、昨日のうちに実家に挨拶してきたよ」
 そうだった、恒一の家はこの場所から来るまで1時間もかからない所にあるんだった。気楽に実家に帰ることが出来るのだ。
 「そうか。それなら心配ないな」
 「そういうこと。じゃあさっそく見せようか。シュートレイ、出て来い」
 恒一が声をかけると、バッグのポケットからひょっこりとヘルメットを被ったフィギュア・神姫が頭を出してきた。
 「改めて紹介するよ。こいつが俺のパートナー、黒のシュートレイだ」
 「こんにちは」
 シュートレイは深々とお辞儀をした。いつもながら礼儀正しい神姫だ。
 「こちらこそ」
 私もお辞儀をした。彼女はいつも礼儀正しく、オーナーである恒一の命令に忠実に行動するロボットの鏡ともいえる存在だ。うちのホーリーもその性格をすこしでも見習ってほしいのだが…。
 そのホーリーはロフトの奥で出発の準備の真っ最中だ。でも恒一にはホーリーの事はまだ言っていない。いきなりこんなものを持っていると分かってしまったら奴の事だ、バトルしようなんて言うに決まってる。相手を破壊するバトルなんて私はご免だ。相手が壊れるのなんて見るに耐えられないし、第一ホーリーを危ない目にあわせたくない。ホーリーは私にとって大切なパートナーなのだから。

 「ところでいずる、お前はまだアレのオーナーになるつもりはないのかい?」
 またその話か。ここは話を逸らしたほうがいいな。
 「それよりシュートレイの新装備、見せてくれよ。またすごいの作ったんだろう?」
 「あ、そうだったな。それじゃ見せてやるよ」
 彼はバッグからハンガーベッドを取り出し、リモコンで固定ボルトを機体から外した。
 「これがシュートレイの新装備、バックウェポン1だ」
 バックウェポンにシュートレイが飛び乗り、拡張ハンガーを介して背中に装着された。そして腕をすぐ脇の操作スティックに、脚をウェポンの脚部に固定して新装備が完成した。
 「これって、結構大きくないか?」
 「まあ、ふた周りくらい大きいかな?」
 それもそうだろう、このウェポンはまるでパワードスーツのようにシュートレイを包んでいるのだから。大きいのは当然といえるだろう。
 「こんなに巨体なのにレギュレーションに違反していないか?」
 「それは十分に考えてある。何せ実際にこれを装備させて戦わせるんだからな。違反なんてしたらこれを作った意味がないだろ」
 レギュレーションというのはバトル内でのルールや神姫の武装や支援マシンなどの基準を決める、いわゆる決まりごとなのだそうだ。過去に違法じみたロボットや、大きすぎる、または武装が多すぎるロボットがバトルフィールド内に闊歩していた時期があったらしい。そのためバトルのルールや機体本体の重量・装備の制限、それに各ランクの細分化など全国ロボットバトル委員会が定めたレギュレーションが設定されたのだ。それ以降違法なロボットは影を潜め、スポーツマンシップに乗っ取ったバトルが出来るようになったのだ。
 「変形すれば結構コンパクトにする事も出来るんだぜ。まあこれはあくまでも特殊装備扱いだからな。そんなに使うことはないだろうな」
 恒一はシュートレイにバックウェポンを取り外すように指示を出した。それに従いシュートレイは各部の固定を解除してそこから飛び降りた。
 「チェンジ、ウェポンウォーカー!」
 シュートレイの号令でバックウェポンは変形し、4足の歩行戦車になった。
 「変形するとサポートマシンになるんだ。これもレギュレーションに従った結果だけどね」
 なるほど、変形する事で支援機になる構造になってるのか。それにしても恒一といい、この神姫といい、何でそんなにバトルに熱心になれるんだろう。

 「ところでお前、まだ持たないつもりなのか?」
 また言ってきたな。せっかく話をそらしたのに蒸し返されるなんて…。
 「ま、まあ、もう少し考えておくよ」
 今ホーリーの事を言ってしまったらあいつの事だ、絶対バトルに誘うに違いない。そのためにも何とかしてごまかしたいのだが…。
 そのときだった、ロフトの方からなにやら物音が聞こえてきたのだ。ホーリーの支度が終わったのだろう。しかし今ここへ出られでもしたら大変な事になってしまうのは目に見えている。どうにかしてごまかさないと…。
 「ん?上で何か落ちた音が聞こえた気が…」
 いけない、恒一が音に気付いてしまった。何とかしなくちゃ。
 「あ、片付けの途中だった。今から少し片付けに行くからそこで待っていてくれ」
 私はそそくさとロフトに上がってホーリーを探した。
 『どうしたんだホーリー。大丈夫か?』
 恒一にホーリーの存在を知られないように、私は小声でホーリーを呼んでみた。奥のほうへと進んでいくと、ダンボールの山が崩れているのを発見した。
 (…ダンボールの下敷きになったのか。今助けるからな)
 私はそっとダンボールを持ち上げて、気絶しているホーリーを拾い上げた。
 『大丈夫のようだな。とりあえず近くに寝かせておこう』
 ホーリーを安全な場所まで運んだ私は、安全なところに彼女を寝かしてロフトを後にした。
 「ダンボールが落ちてたんだ。心配しなくていいよ」
 「そうか。じゃもうそろそろお暇することにするよ。午後からトレーニングすることになってるから」
 正月早々トレーニングか。熱心な事だな。
 「今日も営業してるのか、そこって?」
 「今日は営業時間が短いけど、今の時間ならやってるはずさ。よかったら見に行くか?」
 どうしようか、ホーリーを家においていくわけには行かないだろうし、大体やるわけじゃないし…。
 「悪いけど今日は…」
 その時、ロフトからバタン、バタンという音が聞こえてきた。ホーリーが目を覚ましてしまったのだ。こんなときに覚まさなくてもいいのに…。
 「上にねずみでもいるのか?それにしては大きいねずみだな」
 ロフトの方を見上げる恒一。そして…。
 「いや~、落ちちゃうよ~」
 上からホーリーが落ちてきて、下のクッション目がけて墜落した。これでホーリーの存在があいつに知られてしまった。
 クッションの上で再び気絶したホーリーを持ち上げた恒一は、私に質問を浴びせた。
 「この子はお前の神姫か?今まで嫌がってたはずのお前がどうして持ってるんだ?」
 ばれてしまったらしょうがない。私は彼に一部始終を話した。

 「…それって本当か?じゃあ元の持ち主はどうした?」
 気絶しているホーリーをシュートレイに看病させ、恒一は質問を続けた。
 「…分からない。彼女がどこから来たのかさえ知らないんだ」
 私の言葉に恒一はなぜか不思議そうな顔をしていた。
 「本来なら神姫のパートナーって起動した時に決められるものなんだ。その関係はなんらかの事故でも遭わない限り代わることはないはずだ。それなのに一体どういうことなんだ?ろくにセッティングも知らないお前がパートナーになってるなんて」
 事故…?そうか、川から流れてきたのはそれが原因かも知れない。
 「お前、一度ホーリーを検査した方がいいぞ。とはいっても今日やるのは無理だろうから、正月が過ぎてからでもセンターに行ってくるんだな」
 そうか…。私はホーリーのすべてを知っているわけじゃない。そんな大事なことを知らなかった私は、パートナーとして未熟なのだ…。
 「もしこの子にもしもの事があったら、真っ先に俺に言うんだ。お前だけじゃどうにもならないことが多すぎるだろうからな。それに神姫の扱いには結構慣れてるからな、お前にアドバイスしてやることも出来る」
 「い、いいのか?」
 「いいに決まってるだろ?俺とお前は親友だからな。教えたり手伝うのは当たり前だ」
 こういうときには頼れる奴だな、と私は心から感謝した。
 「その代わり、お前も俺に協力してほしいんだ」
 「きょ、協力?」
 そう、こんなときに彼が言い出すことは唯一つしかない。
 「ホーリーをシュートレイと戦わせてほしいんだ」
 …どうやら悪い予感が的中してしまったようだ。これから一体どうなるんだろう。

つづく







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