あたしは痛くてもつらくても平気だよ。心(CSC)はあるけど神姫だもん。だからどんなになっても大丈夫。それにほら、あたしもうバトルが平気になったよ。前は怖がって泣いてたけどちゃんと戦えるよ。グレーテルにしてもらった処置のおかげだね。グレーテルもがんばってるんだもん、あたしもがんばらないと。絶対期待に応えるよ。グレーテルが育てた神姫だから強いんだって胸を張って言えるように勝ち続けるよ。だから負けられないよ、負けたらだめなんだよ負けないよ負けないよまけな
-リンクした神姫から流れ込んできた記憶-
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連続神姫ラジオ
浸食機械
浸食機械
7:蟲毒の底
勝負はワンサイドゲームで移行した。こちらが全力を出せないと油断していた相手は碌な反撃をすることもできずに倒されていく。だがプルミエの火器管制サポートのおかげで破壊しきる様なことはない。
「にゃ、どうしてランドオンした神姫がいるのにゃ?コウガが筐体には警備システムを設置いてるって言ってたのに」
<僕らはそれを突破してきたんだ、プルミエと一緒に帰るために。それより…>
動揺しきっているマオチャオに詰め寄る
<君はコウガに会ったの?コウガはどこにいるんだ?>
マオチャオはこんな状況でも目に怒りをたたえながら首を横に振る。どうやら知らないと言いたいらしい。
「私はマスターと帰りたい。そのためにはどうしてもコウガに会わないといけません。ほんの少しでもいい、知っていることがあれば教えてください」
「ふん、知らないったら知らないのにゃ。疑うのなら好きにいたぶればいいのにゃ。どうせあたし達に帰るところは無いのにゃ」
ゴンという音が聞こえたかと思うと視界が揺らぐ、マオチャオが頭突きをしてきたのだ。そのの隙を突いて彼女が距離をとる。
「あたし達はマスターに捨てられたのにゃ。帰るところがあるあんた達とは違うのにゃ」
そう叫んだマオチャオのナックルの付け根からツタのような物が伸びる。それは絡まり合い禍々しい槍のような姿をとった。D.O.Rと呼ばれるドリル系の武器だ。
「それはこんな状況だから、あなたのマスターだって仕方なくっ」
「マスターはあたしに言ったのにゃ。お前みたいな面倒なばっかりの人形なんてもう要らないって」
彼女はD.O.Rを構えて突撃してくる。マオチャオの必殺技ふぁいなるドリドリあたっくだ。プルミエはさっきの頭突きのショックからまだ立ち直れていない。勝利を確信し、獲物を仕留める喜びに打ち震えたような表情のマオチャオはすぐそばまで迫っていた。
<プルミエ、コントロールをこっちにもらうよ>
言うが早いか僕はプルミエの体のコントロールを奪いその場から飛び退いた。リレーアクションとは逆の仕組みで強制的にプルミエの意識をオフにして体を動かしたのだ。もちろんそんなまねをすれば無理矢理動かしたギアやモーターに負荷がかかるがそんなことは言ってられない。自分以外の体を動かす奇妙な感覚に戸惑いながらも何とか攻撃をやり過ごしプルミエに体のコントロールを戻す。
「マスター、無茶しすぎです。これやるのはマスターの体に良くないんですよ」
<ごめんプルミエ、でも君がやられると思ったら>
他人の、それも機械の体を無理矢理動かすわけだから脳にかかる負荷は膨大なものになる。最低でも気分が悪くなる。神姫が意識を失って自力で帰れない際などに執られる措置で、取扱説明書にも書いてある方法なのだが、普通は機械のサポートを挟んで行われる。
「んにゃ、どうしてそこまで神姫を庇うのにゃ。お前も本心ではこんな所から逃げ出したいはずなのにゃ。どうせ捨てるならもうかっこつけるな!」
体勢を立て直したマオチャオだが闇雲に武器を振り回すばかりだ。プルミエの敵ではない。
「あたしはあの放送が流れたときのマスターの目を忘れない。マスターの声でひどいことを言ったことを忘れない。汚い物でも振り払うようにあたしを振り落としたマスターの手を忘れない」
牽制に放ったプチマスゥィーンはプルミエの射撃で打ち落とされる。本体にも撃ち込むがそれは最強シールドで無効化された。だけどこっちの本命は肩に装備したライトセイバー。牽制射撃を続けてスキルポイントと動きを封じながら接近していく。
「マスターはあたしを愛してなかったんだ!最後にたった…」
がむしゃらに突撃ち防御を繰り返すマオチャオ。最後まで目的を気づかれることなく相手の懐に飛び込めたプルミエのライトセイバーがマオチャオを打ち倒した。
「たった一言優しい言葉をかけてくれたら、こんなにマスターを…嫌いに…ならなくて…すんだのに」
勝負はワンサイドゲームで移行した。こちらが全力を出せないと油断していた相手は碌な反撃をすることもできずに倒されていく。だがプルミエの火器管制サポートのおかげで破壊しきる様なことはない。
「にゃ、どうしてランドオンした神姫がいるのにゃ?コウガが筐体には警備システムを設置いてるって言ってたのに」
<僕らはそれを突破してきたんだ、プルミエと一緒に帰るために。それより…>
動揺しきっているマオチャオに詰め寄る
<君はコウガに会ったの?コウガはどこにいるんだ?>
マオチャオはこんな状況でも目に怒りをたたえながら首を横に振る。どうやら知らないと言いたいらしい。
「私はマスターと帰りたい。そのためにはどうしてもコウガに会わないといけません。ほんの少しでもいい、知っていることがあれば教えてください」
「ふん、知らないったら知らないのにゃ。疑うのなら好きにいたぶればいいのにゃ。どうせあたし達に帰るところは無いのにゃ」
ゴンという音が聞こえたかと思うと視界が揺らぐ、マオチャオが頭突きをしてきたのだ。そのの隙を突いて彼女が距離をとる。
「あたし達はマスターに捨てられたのにゃ。帰るところがあるあんた達とは違うのにゃ」
そう叫んだマオチャオのナックルの付け根からツタのような物が伸びる。それは絡まり合い禍々しい槍のような姿をとった。D.O.Rと呼ばれるドリル系の武器だ。
「それはこんな状況だから、あなたのマスターだって仕方なくっ」
「マスターはあたしに言ったのにゃ。お前みたいな面倒なばっかりの人形なんてもう要らないって」
彼女はD.O.Rを構えて突撃してくる。マオチャオの必殺技ふぁいなるドリドリあたっくだ。プルミエはさっきの頭突きのショックからまだ立ち直れていない。勝利を確信し、獲物を仕留める喜びに打ち震えたような表情のマオチャオはすぐそばまで迫っていた。
<プルミエ、コントロールをこっちにもらうよ>
言うが早いか僕はプルミエの体のコントロールを奪いその場から飛び退いた。リレーアクションとは逆の仕組みで強制的にプルミエの意識をオフにして体を動かしたのだ。もちろんそんなまねをすれば無理矢理動かしたギアやモーターに負荷がかかるがそんなことは言ってられない。自分以外の体を動かす奇妙な感覚に戸惑いながらも何とか攻撃をやり過ごしプルミエに体のコントロールを戻す。
「マスター、無茶しすぎです。これやるのはマスターの体に良くないんですよ」
<ごめんプルミエ、でも君がやられると思ったら>
他人の、それも機械の体を無理矢理動かすわけだから脳にかかる負荷は膨大なものになる。最低でも気分が悪くなる。神姫が意識を失って自力で帰れない際などに執られる措置で、取扱説明書にも書いてある方法なのだが、普通は機械のサポートを挟んで行われる。
「んにゃ、どうしてそこまで神姫を庇うのにゃ。お前も本心ではこんな所から逃げ出したいはずなのにゃ。どうせ捨てるならもうかっこつけるな!」
体勢を立て直したマオチャオだが闇雲に武器を振り回すばかりだ。プルミエの敵ではない。
「あたしはあの放送が流れたときのマスターの目を忘れない。マスターの声でひどいことを言ったことを忘れない。汚い物でも振り払うようにあたしを振り落としたマスターの手を忘れない」
牽制に放ったプチマスゥィーンはプルミエの射撃で打ち落とされる。本体にも撃ち込むがそれは最強シールドで無効化された。だけどこっちの本命は肩に装備したライトセイバー。牽制射撃を続けてスキルポイントと動きを封じながら接近していく。
「マスターはあたしを愛してなかったんだ!最後にたった…」
がむしゃらに突撃ち防御を繰り返すマオチャオ。最後まで目的を気づかれることなく相手の懐に飛び込めたプルミエのライトセイバーがマオチャオを打ち倒した。
「たった一言優しい言葉をかけてくれたら、こんなにマスターを…嫌いに…ならなくて…すんだのに」
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