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武装神姫のリン
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ハウリングソウル
ウサギのナミダ
アスカ・シンカロン
引きこもりと神姫
キズナのキセキ
魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン
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えむえむえす ~My marriage story~

2014年

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悪魔に憑かれた微駄男
Nagi the combat princess
えむえむえす ~My marriage story~

2013年

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深み填りと這上姫
キズナのキセキ
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2012年

美咲さんと先生
二人のマスター
類は神姫を呼ぶ
浸食機械
引きこもりと神姫
ライドオン204X
フツノミタマ
白濁!? 阪高神姫部
白い英雄を喰う黒い女神
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流れ流れて神姫無頼
アスカ・シンカロン
MMS戦記
天海市神姫黙示録
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Forbidden Fruit
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車輪の姫君
樫坂家の事情!
Slaughter Queen Esmeralda.

2010年

おまかせ♪ホーリーベル
戦うことを忘れた武装神姫
Gene Less
The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

2009年

せつなの武装神姫
双子神姫
鋼の心 ~Eisen Herz~
犬子さんの土下座ライフ。
狛犬はうりん劇場
Memories of Not Forgetting
Knuckle princess

2008年

武装神姫のリン
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師匠と弟子
マリナニタSOS!(仮)
橘明人とかしまし神姫たちの日常日記
戦う神姫は好きですか
スロウ・ライフ
徒然続く、そんな話。
妄想神姫
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剣は紅い花の誇り
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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クラブハンド・フォートブラッグ
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ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
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不良娘と放課後のディスカッション


世の中はオセロのような物だ。
片やが立てば片やは減り続ける、そうして四隅を取られて敗北を待つ。
コマを回収するときを静かに待ち続けるしかないんだ。
負けてたまるか、諦めてたまるか
そう思い続けた日々は無意味と帰して…


「そうして哀れ私はこうして肉体労働に準じるしかないのね…よよよ」

「おい神奈、余計な口を動かしとランでこっちの資料もいらないから縛って置いてくれ
あとそれからそこの教材と此処の参考書ももういらないから棄てるように。それから…」

「は~いはいはい、私の手は何本に見えます?二本ですよ!」

少女は無意味なモノローグを途中で切られた事にムッとして、半ば剥げた教員に文句を返す。
少女は特徴的なウェーブのかかった長髪をしており
流行りの小ぶりなバイオメタルフレームの眼鏡をかけていて
それが逆にスタイリッシュなファッションとなっている…所謂美少女である。
しかしその手には軍手、そして首にはタオルをかけておりやや埃にまみれたその姿はアシンメトリーな違和感を感じさせた。

「今これゴミに出すんでもうちょっと待ってくださいよっと…急かす男性は幾つになってもモテませんよん♪」

余計な御世話だ!!という怒号を背に聞き終える前に扉を脚で閉める。
そして重い荷物を両手に木造の渡り廊下を歩く。
珍しい?確かにこんなご時世だ、そう感じるのも無理は無いだろう。

戸叶第三高校…通称戸叶三校。
都内におけるごく有り触れた3流高校であり、未だ木造の校舎が残っていると言う奇特な学校である。
なんでも21世紀初頭にごく一部で古き良き建築方式を残そうという運動があったらしく
当時の新技術であった圧縮技術によってできた強化木材によって最新のバイオセラミックに勝らずとも劣らない強度と頑丈さを兼ね備えているのだとか。
しかし所詮木材は木材、腐食菌達の30年間にわたる努力の甲斐あって、強固な木材もやがては腐食する運命を辿る事の証明に細菌どもは成功したのである。
それがどうしたと言われるだろうが此処からが問題で、雨が降ったりすると雨漏りが結構酷いのだ。
そして彼女、神奈 流の回収したテスト用紙に丁度狙い澄ましたかのように雨漏りが降り注いで来た事によって素敵なまでに答えが消えてしまったのだ。
通常は、ここで再試験の申し揉みを出せば先生はもれなくOKサインを出すだろう。
しかし彼女の場合は勝手が違った、授業の抜け出しに授業中の居眠りなど常習犯
果ては成績の良さとそれに寄り学校の平均偏差値をあげているのも彼女なのだからか堂々とそれらを行うのだから教員としては腹立たしい問題児の中の問題児
それが神奈 流の教員たちによる評価である。

つまり再試験していい代わりに、雑用だけでもやってもらうぞと言う事だ。
ちなみに再試験は既に終了しており教師も真っ青になる程の好成績を叩きだしている。

「しっかし何でまたゴミ捨てかしらねぇ~、こんなの男子にでもやらせりゃいいのに…
まったく、私みたいにガッツのある野郎はいないのか嘆かわしい」

実際昨今のスポーツ事情から言っても、社会の中での男性の立場の崩落は未だ大きい物である。
何故ならば男子の運動離れと、筋肉や中身を磨くより外観を磨こうという努力にばかり目が行く者や
20世紀末から繁殖を始めたゲームやパソコンオタクと言った分化系の大量発生―といっても著者や神奈自身はそれを否定する事は無いが―
パッと見ではそうそう問題ではないが、男子の体育離れ…即ちなよなよしい男子を大量生産するようなご時世と言う事だ。
しかし…そんなこのご時世でも奇特な人間と言うのは居るもので

「よう、手伝おうか?」

通りかかった部室の前に腰かけた男が神奈に話しかける。
ツンツン頭で如何にも前世紀では漫画の主人公のような頭をしている男はただ神奈を見かけただけなのだろう、それがどんな状態に有るかも知る由もない
彼がそんなお人よしである上に外見に見合わずそれなりに筋肉のついている男だと言う事も神奈は知っていた。
なぜなら彼は神奈が所属する部の部長だからである。

「頼むわ、ちょっと数学のあのハゲの準備室で教材とか色々あるからねん♡」

「え”…わ、わかった。男に二言はねぇ!!」

一瞬固まった、それ程に数学教師の階戸教員はなかなかに面倒くさい人間と言う事が知れ渡っているからだ。
しかし男はガッツポーズをとってその場から数学準備室へと足を運ぼうとする。
それこそがなんでも気合と根性とごり押しで物事を解決する男、元サッカー部主将にして武装神姫部部長の蘆田 阿頼耶である。
明らかに生まれる時代を間違えているこの男。
ふと神奈は蘆田を呼びとめた、もちろん頼んだ事を中止する気は無い。聴きたい事があったからだ。

「蘆田部長ー、部長の神姫はどったの~?」

「んん?今丁度部室内の掃除中だ、丁度部屋から追い出されちまった所だよ」


神姫…それは2041年現在、あまりにも当たり前に人々の日常に溶け込んだ汎用人型フィギュアサイズロボットである。
身長15センチ程度のボディにCSCシステムに寄る人工的な感情と魂をほぼ完全に再現した最新の人工知能を搭載
またボディに汎用的なパーツを搭載する事でほぼ無限とも言える多機能性を見せる―これを武装とも言い、後述の名の由来にもなっている―
まさに、人類が生み出した理想的なパートナーと言えるだろう。
そして一部の人々はその神姫に思い思いの文字通り武装―武器や鎧、あるいは技術をありったけ積み込んだ超小型軽量化バトルモービルもしくは同左パワードスーツ等々前述の通り種類は無限である―
を装備させ、あるものは自らが司令塔となって、或いは神姫と一つになって、小さなサイズの戦いを繰り広げる遊びが流行していた。
それを神姫バトル、そして主人と共にその戦いに身を投じる神姫達を人々は武装神姫と呼んだ。


「しかし…当たり前に浸透してるって言う割にはバカ高いのよねぇ」

「仕方ないさ、俺だってバイトの退職金と兄貴の残した神姫ポイントがなけりゃ二体も買えなかったしな」

流石元運動部員と言うか、もう神奈に追いついてきた蘆田と学校外の歩道を、荷物運びをしながら受け答えする。
ため息をついてゴミ捨て場へとたどり着く。古い学校だから景観を壊したくないという理由でゴミ回収場所も後者から結構遠い道の端なのだ。

「あぁもう、今日は私だってバイトの予定もキャンセルしたのよ!!なんだってこんな金にもならないボランティアをする為に…くっそう、21世紀初頭の活動団体を呪いたいいぃ!!」

「一体何を言ってんだお前は…」

ため息をつきながら蘆田は神奈に振り向く。

「そういえば、神奈はそろそろ神姫買う予定なのか?」

「いや全然?」

蘆田は意外な事にすっぱりと切り捨てられる問いに顔をしかめる。
それもその筈、神奈は神姫に対する知識が非常に深い。
本人は詳しい武装紳士・淑女で無くとも神姫ヲタならだれでも知っている事というが
実際戸叶三高神姫部の神姫達の武装は殆ど神奈がチューンナップしているのだ。
深いなんてものじゃない、明らかに何か経験を積んだのだろう。
しかし、その辺の事は蘆田は深く聞き出すつもりは無い、お互い過去は無意味なことと知っているからだ。

「まぁ部長だってサッカー部全員が女にうつつを抜かしててる中、極度の初心なもんだから凄く居づらくなったんで、せめて女性恐怖症を治すために神姫始めたんでしょ♪」

「ぐ!!それは今関係ないだろうが!!」

まぁ彼の過去の場合、もう殆ど払しょくできているから伏線にする必要もないのだが…
やがてようやくゴミ捨て場へとたどり着いた二人はどさどさとゴミを置く。

「しかし何でだ、普段からお前うちの神姫達ともよく関わってるし神姫が嫌いな訳でもないんだろう?それこそうちの部費で買ったっていいんだ、金の事なんてそんなに気にする事でもないだろう?」

「…整理がつかないのよね、気持ちの問題と言うかね…なかなかどうして、私に共感できる子が欲しくてね」

そりゃ無理だ、と蘆田は正直にため息をついた。
神奈程の変人は中々居ない、神奈と関わった者ならだれでもそう思うし神奈本人もそう思うだろう。

しかし…ふと神奈は其処に捨ててあった赤い光を偶然視界に入れた。

「…………あぁ、前言撤回するわ」

「・・・は?」

神奈の突然の意趣返しに蘆田は戸惑いの声を上げる。
すると神奈は粗大ごみの中から伸びる『手』を握って、ずるりと引き上げた。

千切れたコードが絡まり、埃で汚れ、力無く手脚をぶら提げた身長15センチ程度の少女が神奈の掌に乗せられた。

「部長、ちょっと部室のクレイドルとパソコン借りるわよ」

「お、おい?」


「私はこの子の思い出を育ててみたいのよ♪」






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