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えむえむえす ~My marriage story~

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ウサギのナミダ
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武装神姫のリン
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燃える正義の赤提灯 前編


 「お前にいい物をもらってきた」
 ある日、会社から帰ってきた主が私の前に大きな箱を持ってきました。
 「…かなり大きいですね。これは一体なんでしょうか?」
 「いいからあけてみろ、お前の役に立つものが入っている」
 私は包装を丁寧にめくり、箱を開けました。中には神姫ほどの大きさの置物と十手らしきものが一つずつ置かれていました。
 「これは、提灯…ですか?」
 「友人が昔趣味で作ったロボットでな、あいつの話だと、ヒーロー番組に登場するロボットを参考にして製作したそうだ」
 主は提灯型ロボットを取り出し、パソコンにつないだ後、起動の準備を始めました。そしてセッティングを終えると、私をモニタの前に移動させました。
 「よし、あとはお前がこいつに名前をつければ完了だ」
 「あの、いいのでしょうか?本来なら主がつけるのでは…」
 「百雷のときもお前が名付け親になったわけだし、今回もお前が名付けたほうがいいだろう。こいつはお前の相棒なんだ、いい名前をつけてやれよ」
 …私は悩みました。百雷のときとは違い、すぐに思い浮かばなかったのです。
 「…あの、主、これってどうして十手がセットになっているのでしょうか?」
 「ああ、これは起動キーの役割をしているからだ。それに、岡引には付き物だろ」
 なるほど、だから十手が付属していたのですね。提灯は夜中に明かりをともす道具ですから、このような仕様になったというわけですね。
 「…どうだ、決まったか?」
 岡引…、侍である私とは少々毛色が違いますが、共に生活する仲間が多くなるのは頼もしいものです。そう思った瞬間、私の脳裏からある名前が浮かび上がりました。
 「…御用丸、この子の名前は御用丸です」
 「御用丸か、いい名前だ。よし、登録しよう」
 主はキーボードで『ゴヨウマル』と入力しました。
 「起動させるぞ、ヤイバ、心の準備はいいか」
 「は、はい」
 私はこの瞬間、どきどきしました。なぜなら、新しい仲間が誕生するのが待ちどうしかったからです。
 数分後、御用丸の顔が出現し、目が光りました。どうやら起動は完了したようです。
 「は、はじめまして、私はヤイバ、この方は私の主、本田清張です」
 私は少々緊張しながら御用丸に声をかけてみました。すると御用丸はいきなり話し始めました。
 「おう、俺っちの名前をつけたのはおめえか?この御用丸、名付け親には義理深えからよろしくな」
 何て話し方をするのでしょう。でもガラの悪い感じはしませんので良しとしますか。
 「ははは、なるほど、あいつが作ったことはあるな。こんな性格になるとは思っても見なかった。ヤイバ、これから大変なことになるな」
 主までこんなことを言っています。こんなことで、この御用丸と上手く付き合うことが出来るのでしょうか…。


 「ヤイバの姉(あね)さん、この御用丸、用があれば何でもしますぜ」
 御用丸起動から数日が経過しました。彼もここの生活に慣れたのでしょうか、家の掃除や片付けなどを進んでやるようになりました。しかし、指示をこなすのはいいのですが、ちょっと問題なところがありまして…。
 「姉さん、台所の食器洗い、俺っちがやりますぜ」
 「姉さん、ここの掃除は俺っちがやっておくから心配すんな」
 「おっと、百雷の世話は俺っちにまかせときな」
 何から何まで自分ひとりでやろうとするのです。それで上手く出来るのならそれに越したことはないのですが…。
 「おおっ、コップの底に手が届かねえ」
 「しゃらくせえ、まとめて吹っ飛ばしてやろうか」
 「すまねえ百雷、水ぶっかけちまった」
 …いつもこんな様子です。ですから、後始末はいつも私たちがやる羽目になるのです。
 ある日のことです。いつものように私が部屋の後片付けをしているところ、御用丸がこんなことを言い出しました。
 「俺っちは姉さんのサポートマシンなんだろ、バトルロンドに出てもかまわねえよなぁ」
 どうやら御用丸はバトルに出たがっているようです。でも今の御用丸が出場してしまったら、試合どころではなくなってしまうかも知れません。それに私は不安なのです。まだ起動してからそんなに時間がたっていない状態での試合なんて、御用丸には無理なのではないのかと。
 「なあ姉さん、俺っちも早く姉さんの力になりてえんだ、一緒に闘いてえんだよ」
 しつこくねだる御用丸に、私は思わず叫んでしまいました。
 「掃除も満足に出来ないサポートマシンなんて、出場する資格はありません!!」
 周りが一瞬、凍りついたように静かになりました。暫くして、御用丸がつぶやくように言いました。
 「…そうか、俺っち、結構姉さんたちに迷惑なことしてたんだな。すまねえ、暫く一人にさせてくれねえか」
 そして御用丸は提灯モードに変形し、そのまま機能を停止したかのように沈黙してしまいました。
 「御用丸…」
 私は何てことをしてしまったのでしょう。御用丸本人は一所懸命がんばっていたのに、余計なことを言ったばかりにこんなことになってしまうなんて…。


 その日の夜、私は主にこのことを話しました。
 「…すいません主、御用丸にあんなことを言ってしまいまして…」
 「それはお前が悪いよ。相手は起動して数日しか経ってないんだ。それに、お前のために一所懸命がんばってるんだから、それに答えてやるのが礼儀というもんだ」
 主は少し厳しい答えをだしました。御用丸が沈黙してしまったのは私に原因があるのはわかっていましたが、あんなこと言うべきではなかったのでしょうか。
 「一応お前のサポートユニットとして御用丸を登録した。出場させるかどうかはお前が決めるんだ。御用丸の気持ちがわかってるなら、答えは決まってると思うがな」
 「…わかりました、謝ってきます」
 私は隣の部屋に移動し、提灯モードの御用丸に声をかけました。
 「御用丸…、さっきは悪いこと言ってしまってごめんなさい。本当は一緒に闘えるのが嬉しかったのです。でも、失敗ばかり見ていたら、あんなこと言ってしまって…」
 主の言うとおり、本当に悪いのは御用丸の気持ちを知ろうとしなかった私のほうかもしれません。たとえ失敗を何回繰り返しても、穏やかな心で迎えてあげるのが親というものです。それなのに、さっきの私は…。
 「すぐに機嫌を直してとは言いません。でも、これだけは覚えてほしいのです。御用丸は私にとって、いいえ、私だけではなく、百雷や主にとってもなくてはならない家族だということを」
 ひとつひとつ、言葉をかみ締めるように話す私に反応したのでしょうか、御用丸が頭だけ出してきました。
 「…姉さん、俺っちのこと、そんなに大切に思っているなんて…。この御用丸、感謝感激でぇ…」
 どうやら御用丸は、私の気持ちをわかっていたようです。
 「こんな迷惑な奴だけどよ、姉さんの役に立てるなら、何でもやるつもりでぇ。今度の試合もがんばるからよ、姉さんも一緒にがんばろうぜ」
 変形して私に握手を求める御用丸。もちろん、私もそれに答えました。これで試合も迷うことなく闘えますね。



 そして試合の当日、ゲームショップのバトルフィールドに降り立った私たちは、予想を上回る相手と闘う羽目になりました。
 「なんでえ、こいつが俺たちの対戦相手かよ」
 「これは、神姫とはいえないですね。どこかのアニメに出ているロボットですよ」
 そうです、今私たちの目の前にいるのは巨大なロボットなのです。私たちよりも何倍もの大きさをもつロボットは、ほかの試合ではまずお目にかかることはないでしょう。
 「どうしますか主、真っ向から攻めても攻略するのは難しいですよ」
 『そうだな、まず相手を狭い場所へおびき寄せてみろ。あれだけの巨体では、小回りは利かない。それを生かせればこちらにも勝機はある』
 ここは市街地ステージ、あんな巨体では狭い場所に入ることは出来ないはずです。私たちは出来る限り狭い場所へ誘い込むことにしました。
 …しかしその考えは甘かったようです。なぜなら相手は分離して私たちを囲みこんだのです。つまり、私たちは相手の思う壺となったわけです。
 「相手が分離するとは思いもよりませんでした。何とかして突破口を開かないと」
 六方からじりじりと迫ってくる敵マシン。私たちは脱出口を探しました。
 『かえってこちらが追い詰められる形になったな。ヤイバ、百雷の跳躍力でビルを跳び越えることは出来るか』
 「出来ますが、御用丸も乗せて跳べるかどうか…」
 『ここから脱出しないことには突破口は開けない。何とか郊外まで移動するんだ』
 私は御用丸を百雷に乗せ、駆け上がる準備をしました。
 「百雷、少し重いかもしれませんが我慢してください」
 百雷は助走をつけ、一気にビルの壁を駆け上がりました。そしてビル街を飛び越え、何とか郊外の広い場所まで逃げ切ることが出来ました。
 「ありがとう百雷、これで危機を脱することができました」
 かなりの体力を消耗した百雷は、私たちを下ろすと、そのまま膝を下ろしてしまいました。
 「大丈夫か百雷…、ちくしょう、敵は討ってやるからな」
 倒れた百雷を見て涙?を流す御用丸。結構涙もろいのですね。
 そうしているうちに、ついに相手がこの場所をかぎつけました。
 「ユーナァァァァァァイト!!」
 集合した6台の重機は合体し、巨大ロボットへと変貌しました。そして口から息を吐き出してきました。
 「いけねえ、こいつに吹き飛ばされたら大変なことになるぜ。俺っちが風を防ぐから、姉さんらは後ろに回ってくだせえ」
 御用丸は私たちのために私たちの盾になってくれました。それで何とか攻撃を防ぐことが出来ました。
 しかし危機に陥っていることに変わりはありません。百雷がまだ回復していない今、私たちは身動きできないのですから。
 「こんなときに…、百雷、立てますか」
 百雷は立ち上がろうとしましたが、膝を突いてしまいました。
 『仕方ない、百雷は一度戻すことにする。その代わり、武器を転送するからそれで対処してくれ』
 主の手によりフィールドから消える百雷。その直後、武器が数種類転送されていました。
 『これで何とかしのいでくれ。そのあいだに手を考えておく』
 転送された武器は薙刀と光明(光明というのは火縄銃タイプのライフルです)、それとバズーカ砲の吠来。これで暫くは何とか凌げるでしょう。
 「よし、俺っちはこいつを使わせてもらうぜ」
 御用丸は吠来を手に取り、左腕に装備しました。私も薙刀を背負い、光明を手に持ちました。
 「しかし、あんな巨大な相手では、どうやって攻撃をすればいいのでしょうか…」
 相手は私たちの数倍の身長を持つ巨大ロボットです。接近戦は通用しないでしょう。もし接近したらあの口に吸い込まれてしまうに違いありません。
 そんななか、御用丸が突然、ひらめいたかのように対策を出してきたのです。
 「…俺っちにいい策がある」


後編へつづく









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