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鋼の心 ~Eisen Herz~


第32話:俺の屍を越えてゆけ




「にゃーーーーーーっ!!」
 もはや『~型』とか無しに、猫そのものの奇声を上げて猫型神姫が吶喊してゆく。
 標的はもはや見慣れた感すらある黒い天使型の群れ。
 その数、7体。
「ネコ…ッ―――」
 飛び掛りながらネコ型神姫、マヤアが叫ぶ。
「―――パーンチ!! パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パーンチッ!!」
 繰り出される打撃は、一撃―――。
 ―――にすら錯覚しかねない超高速の連打。
 パンチと言いつつ、実際には2発ほど蹴りが入っているのはここだけの秘密だ。
「……成敗!!」
 すたっ、と着地したその背後で、生じる爆発8個。
「……ふふん、ネコ絶好調!!」
 ガッツポーズのつもりなのか、マヤアはボディービルダーみたいなポーズを取るが、もちろん意味は無い。
「……あのね、マヤア」
 額を押さえながら、諦めの入った声で話しかけるのは彼女のオーナー、斉藤浅葱。
「見たか、浅葱!! ネコ凄くね? もう最強だよね、これ?」
 ぱたたと駆け寄ってくるマヤアに、浅葱が告げた。
「アンタね。15行上と、殴った回数比べてみなさいよ」
「?」
 はて? と、首を傾げるマヤアの足元に、背後から転がってきた物が当たって止まる。
「んゆ?」
 と見れば、それは神姫の頭。
 しかも、アーンヴァルの物ではなく。
「……で、デルタちゃん。……なんと変わり果てた姿に!?」
「アンタがやったんだぁ!!」
 生首拾い上げて本気で驚いているバカネコに、浅葱は絶叫で答えた。

 ◆

「うむ、ネコちょっと間違えた」
「……間違いで誤爆されたらシャレになりませんよ」
 『分身』の一つを蹴り砕かれたデルタが、こちらも諦め入った声でそれでも一応抗議する。
 一応、以上の意味が無いのも分かっているが、言わない訳にも行かないのだ。
「でもさ。敵を殴る時って、普通何も考えなくない?」
「せめて敵味方だけは考えてください!!」
 応じるデルタの声に、泣き色が混じって居るのは気のせいではあるまい。
「戦闘開始から今まで、出てる被害は全部マヤアさんが出したものじゃないですか!! 私の受けたダメージ100%マヤアさんからですよ!?」
「うむ、満点だな」
「なぜ満足気?」
「んに?」
 重い声で呟く浅葱に無邪気な笑顔で答えるマヤア。
 一応弁護すれば、彼女に悪意は無い。
 無いだけに、逆に厄介極まるのだが……。
「―――むむ?」
 不意に廊下の先を睨むマヤア。
 この場に居る神姫と人間を合わせても、知覚力は彼女が一番高い。
「敵ですか!?」
 押し殺した声で尋ねながら、火器のセーフティを外すデルタ。
 その両脇で『分身』2体が同じくセーフティを外した火器を構える。
「……」
 廊下の前方は角になっていて、その先は窺い知れない。
 しかし、この段になればデルタのセンサーにも複数の足音が感知できた。
 数の多さの割に乱れの無い足音は、特徴的な黒い天使型のソレに相違無い。
 しかし。
「……数が、半端じゃない」
 デルタの知覚に及んだ足音は、その数、優に30を超える。
 如何にマヤアとて、一瞬でカタをつけるのは不可能な数だ。
「……っ」
 敵は神姫ではなく、その紛い物だ。
 交戦規定がどうなっているかは判らないが、乱戦になれば彼女たちの主に流れ弾が向かう可能性は0ではない。
「―――!!」
 決断は一瞬。
 即座に『分身』の一体を全速力で突進させ、曲がり角より向こうに戦場を展開する判断を下す。
 が。
「え?」
 その『分身』が、唐突に制御を失った。
(一体何が!?)
 (敵神姫の妨害!? しかしそんな機能を持ったタイプの存在は―――)
  (新型機!? しかし、私をピンポイントで狙い打つような機能の機体を用意する意味など……)
   (まさか、交戦を開始してから新規に製造したとでも!?)
 並列かつ高速に展開する思考は、すぐに更新されていく情報に応じて認識を新たにする。
(ちがう。機能に支障は無い!!)
 (つまり『分身』は正常に稼働中)
  (ならなぜ、制御を受け付けない!?)
   (視界から得られる該当機の状況は―――)
「―――って、何してるんですか!! マヤアさん!!」
 デルタの眼に飛び込んできたのは。
「ぴっちゃー振りかぶって第一球―――」
 先行しようと前に出た『分身』の首根っこ掴んで投擲の体制に入ったマヤアだった。
「―――投げましたぁ~♡」
「ぁ~♡ じゃねぇぇぇぇぇ!!」
 頭からぴゅーっと飛んでゆくその姿は、アトムか28号か。
「!?」
 流石のブラックタイプも、予想し得なかった投擲物の飛来に迎撃を行う事すら忘れ。
「―――!?」「うきゅぁ~~~!?」「!!!」「!?!?!?」
 着弾したデルタ『分身』に巻き込まれ、ボーリングのピンも斯くやと言う勢いで吹き飛ばされた。
「………」
 しかし、それでも神姫やその紛い物を破壊するには至らない。
 体勢を立て直したブラックタイプは、取りあえず、手近な敵である―――これまた戦闘不能には陥っていない―――デルタに向けて思い思いに武器を構える。
「今だぁ!! 村上の兄~ちゃん!!」
「ははは、ぽちっとな」
 何処かのアミューズメントパークに閉じ込められた大学生が、管理AIに行っていたレクチャーにこんな物がある。
『いいかね、茜ヶ崎君。スイッチを押すときの掛け声は「ぽちっとな」だ』
 それを忠実に(?)守るのがよい科学者だ。とは、村上衛の弁。
 もちろん科学者のルビはマッドサイエンティストと振る。

 因みにデルタの『分身』の持つ最大威力の攻撃は『自爆』である。

 ちゅどごーん!!

 と、節操の無い爆音と共に、廊下の先の一団が、敵も味方も含めて消滅した。
「うむ、びくとりー」
「ナイスコンビネーションですね」

 投げる                 悦ぶ
     飛ぶ         爆発する
        スイッチを押す      喜ぶ


 正に完璧な連携。コンビネーションの面目躍如。これぞ友情のデュアルアタックである!!

 ただし。
「……私、神姫なんでしょうか。爆弾なんでしょうか……」
「絵面が完全に悪役のそれよね。ザンボット3とか思い出すわ」
 おのれのアイデンティティーと、過去のトラウマ物アニメを思う二人はそっちのけであったが……。


 ―――!!
 音も無く奔る閃光が一条。
 裁断された黒い天使型が爆発を残して消失。
 通路を一直線に通り抜けるフェータの背後で、斬り捨てられた神姫の紛い物たちがその刀の錆と消えていた。
「これで20!!」
 もう一条の閃光。
 こちらは通路の床のみならず、壁や天井すら足場に縦横無尽の稲妻と化し、幸運にもフェータの剣閃から逃れたブラックタイプを打ち砕いてゆく。
「ははは、こちらはこれで22だ!!」
 笑いながら天井からのダッシュで着地。
 同時に下に居た黒い人型を貫き、その場で一回転。
 遠心力で、突き刺した残骸をまだ生き残っている敵に向けて射出。
 怯んだ隙にそれを切り倒して次の標的へ……。
「飛ばす、わねー、二人とも」
「意外と負けず嫌いなのよね。フェータって……」
 敵の掃討にかかる時間がほぼ皆無な為、彼女達を追って走る二人のオーナーは立ち止まる暇すらない。
 先ほど、レライナのバッテリー補給の為に行った小休止で取り戻した体力は、すぐさま底を付きかけていた。

 しかし。
 それほどの戦闘を行っているにも拘らず、敵の数は一向に減らない。
 倒されても倒されても、顔色一つ変えずに向かってくる黒い天使型の群れは、死者のそれを思わせる軍勢だった。
 決して強いわけではない。
 しかし、無尽蔵とも思える物量は、確実にフェータたちの余力を奪ってゆく。
「……ギリギリ、かしら、ね?」
「何が?」
 顔を曇らせるレライナのマスター、リーナに、フェータのマスターである美空が問う。
「……残りの道程から言って、二人の戦力が、どれほど残るか、と言う事に―――」
「……事に?」
「―――あと私の体力」
「?」
 ふと、併走する金髪ロリっ子を見れば、傍目にもヤバイ脂汗とかダラダラ出てる。
 つーか目の焦点は合ってないわ、髪は乱れに乱れてるわ、呼吸は荒いわでもう……。
「……」
「うふふふ~。わき腹がキリキリ痛いわ、スネの筋肉がジクジク痛むわ、肺が干からびそうだわ、あははのは~」
「ちょっと、大丈夫? 顔がこんな風→(@Д@;)になってるわよ?」
「あはは~、平気平気。……なんかねー。苦しいのに、気持ち良いのよ~。それもものっ凄く~」
 脳内麻薬駄々漏れだった。
「なんか、走るの好きになりそう~」
 完全にラリってた。
「待ちなさい、それは危険すぎる道よ!!」
「大丈夫、大丈夫。根拠は無いけど絶対大丈夫~」
「ああ、ブランク長すぎて完全にキャラ崩壊してる!!」
「そのうち美空もこーなるのよ。多分」
「絶対嫌!! ってか、アンタ等も止まれぇ~!!」
 ハイになってぶっ飛んでるのはリーナだけでなく、前を行く二体の神姫も同様だったようで……。
 実際に止まったのは最上階直前だったと言う。


「……マスター。平和ですね~」
「そうね~」
 ハウリンを肩に乗せ、のんびり歩く雅と、その肩の上で腹這いになって寛ぐセタ。
「なんだか、村上さんやリーナさんの所は大騒ぎな気もしますけど」
「ここは平和よね~」
「です~」
 緊張感など欠片も無い会話をしながら黒い天使型の残骸が散乱する通路を悠々と進んでゆく主従が一組。
 その前方では非武装の紅緒と重装備のイーアネイラが、黒い天使の軍勢を相手に壮絶な死闘を繰り広げているが、それを気にする奴等ではない。
「でも、ちょっと不思議なのよね」
「……? 祐一さんが、ですか?」
 ええ。と頷く雅。
「一応、アンタ等の命が賭かってるんでしょ? にしては本気じゃないと言うか、遊んでるというか……」
「?」
「こういう時さ、祐一なら真っ当に戦力分散なんかしないわよ。それこそミサイル撃ち込もうって、祐一の方から言ってくる筈よ」
 しかし、雅が行ったその提案を祐一は蹴っている。
「ん~、多分祐一さんがどうこうではなくて、マスターが難しく考えすぎなのですよ」
「え?」
 思わず肩の上のハウリンを凝視する雅。
「なんと言いますか。真紀さんは、言うなればボク等のおかーさんなのです」
 CSCの基礎理念を構築したのが彼女だとすれば、確かにそういう言い方も出来る。
「んで、それで?」
「はぇ? それだけですよ?」
 QED(以上です)と言わんばかりに首を傾げる砲撃ワンコ。
「……んん?」
 彼女の言わんとする事を推察しようと眉を寄せた雅に、前方から声がかかる。
「雅さま。進路くりあどす」
 掃討を終えたのだろう、少し戻ってきたマイナが、通路の先でこちらを見上げていた。
 ともするとふわふわとした声に聞こえるが、中身は鬼だ。
 にっこり微笑んだまま黒天使を滅多打ちにしていた姿を思い出し、セタは軽く身を震わせた。
 ニコニコしながら首根っこ掴んで顔面に拳をドスドス打ち込んだ挙句、他の敵からの射撃に盾として使ってしまう鬼だ。
 ぐったりしたソイツを別の敵に投げ付けて最後まで使い倒す辺り徹底している。
 間違ってもこんな神姫と戦いたくない。
「マイナちゃん強いわね~。今度ウチのセタ坊の相手してくれない?」
「絶対嫌です!!」
 セタ坊が即答した。
 半泣きになりながら……。












タイトルの秘密、ばれてらーら(爆)。
他にもいくつか小ネタがあるので探してみるのも一興かと。
キャラの苗字とか分りやすいかも……。












































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