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第三話:違法姫


『紫貴、石火の援護射撃で牽制してもらって、お前はブレードであいつを叩き斬れ。遠距離武器は違法改造されてはいるが、連射性能は改善されていない。意識して避ければそれほど驚異じゃないはずだ。むしろ奴のイリーガルとしての運動性能を活かした接近戦を注意しろ』
「了解!」

 紫貴は石火にアイコンタクトすると、彼女が放ち始めるアサルトカービンによる援護射撃の中、ブレードによる突撃を始める。
 アーンヴァルはユニホーンの再生能力によって石火の攻撃を気にも止めず、そのまま、レイディアントボウをもう一度、放つ。
 矢は接近を試みようとしている紫貴に向かっていくが、俺の忠告を聞いていた紫貴はそれをぎりぎりで避ける事で攻めの勢いを押し殺すことなく、前に進んでいく。
 アーンヴァルはそれに舌打ちした。本来のアーンヴァルの反応とはまるで違う。共通点は敬語ぐらいなものである。それも嫌みのためにしか使っていそうにない。
 彼女はその直後、遠距離で倒すことを諦めたのか再びバルムンクに持ち変え、迎え打つべく構える。
 接近に成功した紫貴はブレードを横薙ぎに放つ。その攻撃にアーンヴァルは上へ跳躍する事で回避し、さらに落下で勢いをつけてそのまま、急降下攻撃を仕掛けた。
 紫貴はそれに気づかない訳もなく、サブアームでその攻撃を弾く。
 そこに石火のアサルトカービンが放たれる。その攻撃は空中を舞うアーンヴァルを的確に捉えるが、その傷はユニホーンによって治療されてしまう。
 相変わらずのチート性能である。

「市販品のくせになかなかやりますね。私の力を試しきれませんからそうでないと困るのですが」
「試す?」
「私の力をここにいる腐りきった神姫共に見せ付けて、オーナーの事をいじめる奴らに認めてもらうんです。そのためには! 神姫を一人でも多く! 潰す!!」

 紫貴に話しかける中、アーンヴァルは容赦なく、バルムンクによる連続攻撃を仕掛ける。
さすがはイリーガルの運動性能であり、素早い動きに紫貴が翻弄されている。いくら試作機とは言え、性能はあくまで違法を超えるものではないのだ。

「くっ……」

 紫貴はアーンヴァルの連続攻撃をブレードで防御するがイリーガルの力は強大であり、そのまま押し飛ばされる。
 さらにあろう事か、レイディアントボウが背中から分離して浮き、自動的に矢を精製して、放ち始めた。
 紫貴はそれをサブアームで防御したり、ブレードで切り落とすなどの迎撃に出る。石火もアサルトカービンで牽制をかけてくれているが迎え撃つにしても捌ききれておらず、疲弊していっていた。

「死ねぇっ!!」

 連撃の中、アーンヴァルが突きを仕掛けてきた。武器が大振りであり、隙が生じやすい事を知っての攻撃だ。このままでは紫貴が危ない。
 その瞬間、アサルトカービンではないたった一つだけの銃声がした。それはアーンヴァルの角をへし折り、彼女の攻撃を中断させた。
 紫貴はその隙に後退し、銃声の方を向く。その音を放ったのはいつの間にか手に拳銃を取り戻している石火だった。紫貴によって捨てさせられた拳銃をアーンヴァルに相手にされていない事をいい事に援護射撃をしながらも探していたのだ。

「自慢の角、へし折らせてもらったよ?」
「貴様ぁ!!」

 石火の軽口と一撃に激怒するアーンヴァルはスキルを発動させるかの如く、CSCの輝きを発して見せるとユニホーンを再生させた。

「嘘!?」
「あら、再生機能付きか。でも、角を折ると効果はあるみたいだから何度でもへし折るよ!」
驚愕する紫貴を尻目に軽口を崩さない石火は紫貴にアサルトカービンを返し、また、ユニホーンを狙撃してみせるが、また再生する。これではキリが無い。
「オーナー! 一体これはどういうことなのよ!? イリーガルじゃないの!!?」
『わからん。何とか考えてみるからもう少し持ちこたえてくれ』
「早くしてよ!」
「ああ。すまない」

 紫貴と石火が持ちこたえる間、俺は考える。
このアーンヴァルは一体何を考えているのだろうか。話の内容からすると自分の事をバカにする奴らを見返すために神姫を狩っている様だが、こんな性能のある神姫なら、こんなことをせずにそのいじめてくる奴の神姫を直接やればいい。にもかかわらずそれをしないとなると何か理由があると考えた方がよさそうだ。
 だとしてこのイリーガルは何だ? さっきからアーンヴァルの公開情報を引き出しているのだが、パーツチェックも、AI審査もしっかり合格した神姫だ。しかし、次々と再生するユニホーンのデータがない。
まるでどこからか転送されて後付けされたかの様な、あって無い物となっている。
 どこの野郎かは知らんが、ハッキングをしてこの情報を書き換えているか、何か強さの種を持っているとみるのが妥当だ。何かないのか?

『紫貴。何か、あのイリーガルに普通の奴が付けていなさそうな物はないか? このイリーガル、何かタネがあるぞ』
「タネ……?」

 紫貴は激しいアーンヴァルの攻撃の中、彼女の装備を確認する。バルムンク、レイディアントボウ、レイディアントアーマー一式、それと……。

「何かチョーカーを付けてるよ。紫で星っぽい形をしているのが光ってる」

 俺はそれを聞いてすぐに敵の装備項目を確認する。そこにはイリーガルマインドというらしい装備の名前があった。
 確かこれはイリーガルの口調を再現するための言語ロジック変更装備のはずだ。それに光るなんて仕様はなかったはず。おそらくはこれが原因と考えるのが妥当そうだ

『……そいつだ。それを何とか壊すんだ』
「うん!」
「何だって?」
「あの首のチョーカーを壊せば再生が止まるって!」
「なるほど。じゃあ、ちょっとその自慢のサブアームであの子を掴んでくれない? さすがに首で、チョーカーだけ破壊するとなると難しいからさ」
「わかった!」

 石火と打ち合わせた紫貴は俺の言葉どおり、イリーガルマインドを破壊するために動き出した。
 まずは戻ってきたアサルトカービンで石火と共に牽制射撃を仕掛ける。これでレイディアントボウを撃ち落せれば御の字だが、どうもそうは行かないらしく、それは意志を持つかの様に最低限の動きで致命傷を避けている。もしかすると自動発射するビットなどではなく、アーンヴァルが操る遠隔操作武器なのかもしれない。
 その彼女 アーンヴァルは遠距離攻撃が二人に増えた事で迂闊に攻められなくなり、木陰に身を隠した。
 さすがに単純な二対一の構図で両方とも飛び道具持ちなら迂闊に攻める事ができる訳が無い。彼女は、さすがにそれはわかっているらしい。
 しかし、この状況ではよくない。紫貴がアーンヴァルを捕獲しなくては話にならない。

『紫貴、お前がメインで牽制をするんだ。ばら撒けるアサルトカービンの方がこういう時はいい』
「ええ!」

 紫貴はアサルトカービンを木陰にばら撒く。その瞬間、アーンヴァルは遠隔操作していたレイディアントボウで反撃を仕掛けてきた。
 しかし、大きなそれを扱う事は自分の姿を晒すに等しく、それを見た石火も攻撃に加わり、アーンヴァルにダメージを与える。
 ピンポイントにアーマーによって覆われていない箇所を狙い撃つ拳銃、ばら撒く機銃が重なり、アーンヴァルは否応も無く、ダメージを受ける事を強いられる。

「くそっ……。むかつく奴らだな……」
「そりゃ、あたし達も同じさ。お互い汚い事しているしね。だからといって……サシ勝負はする気は無いけど!」

 イラつくアーンヴァルの角を叫びと共に石火は折る。角は折れて地面に落ちるかと思いきや、そこに辿り着く前に消えて例によって新たな角が生えてくる。

「この女ぁ!!」

 石火の挑発を受けた彼女は叫びながらバルムンクを構え、レイディアントボウに援護射撃をさせながら無謀な突撃を始めた。
 石火はふざけた笑みを浮かべながら拳銃でアーンヴァルを狙わずにレイディアントボウを狙い撃つ。
 精密射撃で狙ったそれは援護射撃をする空飛ぶ弓を撃ち落し、援護射撃を無効化する。
 だが、それでもアーンヴァルは突撃をかける。恨みをまとって闇雲に突撃していき、ついに剣の間合いに入った。

「くらえぇっ!!」

 彼女は跳躍し、上段からの急降下攻撃を仕掛ける。これが決まれば石火は一刀両断になってしまう。

「後はよろしく」

 石火の言葉と共にアーンヴァルの動きは止まった。彼女は今起こっている事が理解できず、自分の姿を見た。
 そこには石火の挑発によって周りが見えなくなり、その周りにいた紫貴のサブアームによって掴まれ、身動きが出来なくなっている自分がいた。何とか動こうとはするが、イリーガルのパワーをもってしても、市販品よりは出力の高い紫貴のサブアームを振りほどく事はできない。

「それじゃ、天から落ちてきてくださいな、っと!」

 石火は動けないアーンヴァルの首についているチョーカー イリーガルマインドの発光部分にじっくり狙いをつけ、撃ち抜く。
 放たれた銃弾はまっすぐ狙いへと導かれ、アーンヴァルの首を壊す事なく、発光部分のパーツを破壊した。
 その瞬間、イリーガルマインドは砕け散り、ユニホーンもフッと幻の様に消え去った。

「これで……」

 紫貴はサブアームで握りつぶす事でレイディアントアーマーをボロボロにした上でアーンヴァルを上へ放り投げ、石火もバルムンクを拳銃で弾き飛ばし、さらに本体にも射撃を加える事でダメージを加速させる。そして丸腰となった彼女が落ちてきたと同時に……。

「決着!!」

 とどめのブレードで一閃し、アーンヴァルの身体に深い傷を負わせた。

「あああぁぁっ!!」

 頼みの綱のイリーガルマインドを破壊され、再生能力を失ったアーンヴァルは悲鳴を上げながら地面へと転がり、倒れた。

「よし。一丁上がりだねっ」
「ええ。……あれ?」

 紫貴は何かに気づいたらしく、アーンヴァルを見る。俺もそれに注目してみると彼女の身体は全身から煙があがり、体中からスパークが起きるとまるで自分の限界を超えて動いたせいでその反動が来たかの様な酷い有様になっている。

「ゲホッ! グホッ!! 痛い……! 頭が……! 助けて……!!」

 力の源を破壊されたアーンヴァルは見た目どおりの重傷ならしく、苦しみ始めた。
 しかもその苦しみ方は尋常じゃない。外も中もボロボロなのだから無理もないが、どうにもそれだけではなさそうだ。


「こいつは……」

 おかしい。普通、神姫を撃破したとしても外的な破損はあったとしても内部からこんなに酷くはならないはずだ。
 恐らくはあのイリーガルマインドが原因なんだろうが、いったい何だ?

「……紫貴。すまないが、そのアーンヴァルを石火に交渉して、彼女のオーナーの所に連れて行け。俺はアーンヴァルのオーナーを捕まえてくる」
『わかったわ』
「頼む。蒼貴、行くぞ」
「はい」

 何にしてもろくな事にならないのは確かだが、少々調べてみないとならないと判断した俺はさっきから表示として見ていたアーンヴァルのデータから得られたオーナーの情報を元に蒼貴と共に探しに出かけた。まずはそのオーナーから情報を引きずり出さない事には話にならない。
 それに何としてでもそのオーナーを捕まえなければとんでもない事になる。そう、思えた。





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