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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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双子神姫
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武装神姫のリン
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「お……おはようございます」
「嗚呼…………ネメシスちゃん、おはよう」
 この家の主人と起床の挨拶を交わす。1泊させてもらった礼もある事だし、それ自体はごく普通の事だが……非常に、気まずい。
 そしておはようと言ったものの、既に外は完全に明るく、その時刻は朝と言うよりも既に昼に迫りつつある。一服盛られたまま、朝まで延々と夫婦の営みを見せ付けるだけ見せられ、そのまま3人とも気を失うようにして倒れ、気がつけば今の状況だ。お陰で私も彼も若干ゲッソリとしている。

「おはようございます。あら、お2人とも元気が無いようですね?」

 そんな中、1人元気な人……人ではないが、ともかく1人。ニコニコと実に満足そうな表情を浮かべている。更に心なしか肌がツヤツヤと瑞々しく輝いているようにさえ見える。
「いえ……そんな事は。リンこそ昨日あれだけ……その、してたというのに、お元気ですね」
「はい♪ マスターから、たっぷりと愛情と精力を頂きましたから、元気100倍ですよ」
 事も無げに言い切る。やはり彼女は悪魔なのだと、つくづく実感する。
「ゴチソウサマです……。そういえば昨日、……なんですか、怪しげなアイテムを使っていましたが……その……」
「あら、ネメシスちゃんも使ってみたかったんですか?」
「そ、そういう訳ではありません!!!」
 微妙にリンの口調のトーンが変わる。これは、子猫の前にネズミをちらつかせてしまったかもしれない。
「市販品という事でしたら、私やアキラの為のアイテムなども……その、あるかもしれないと思いまして……」
「ああ成る程、そういう事ですか、残念」
 残念って何ですか……。
「アレは國崎技研って所の商品です。確かエルゴでも多少扱っていますよ」
「そうだったのですか。私の記憶にはありませんでしたが」
「ネメシスちゃんのマスターさんは高校生でしたよね。確か18禁コーナーに置かれていた筈なので、入った事が無いんじゃないですかね」
「それは確かに……」
 そういう年齢制限のかかった事に関してはアキラは非常に真面目であったし、以前はあれだけでも満足をしていたと……
「あら、ネメシスちゃんお顔が赤いですよ?」
「なんでもないっ!」
 いけない、いけない。つい思い出してしまった。それに昨日アレだけ見せるけるだけ見せられ、そのあとは本当に何もされなかった為か、一度寝て起きた今でも何か悶々とした気分なのだ。それこそまたリンに感づかれたら、今度こそどうなる事か。
「……そうですね、ネメシスちゃんの場合は若干特殊なケースなので、エルゴに行くよりもメーカー直販で買った方がいいかもしれません。
 本社ショールームの場所を教えてあげますから、そこへ行って見てみてはどうでしょう」
 サラサラとメモ用紙の切れ端に住所を書き、渡してくれるリン。……確かにこの住所なら、飛行ユニットを使えば私1人でも充分いける距離だ。
「有難う。恩にきます」
「ああ、お礼はネメシスちゃんの使い心地の感想文でお願いしますね」
「……前言撤回していいですか」
「あら、冗談ですよ。きっと」
 愛らしい笑顔で人を惑わす……やはり彼女は悪魔なのだ。


~ネメシスの憂鬱・ファイルⅤ~



 『2日目』


「此処があのえっちな……いやいやっ。あの、道具を作っている所……」
 あれからリンの旦那さんに私の家まで送ってもらい、その足で更に取って返すように飛行ユニットを背負い、飛ぶこと数十分。
 私の目の前に聳え立つのが、その國崎技研のビルという事らしい。その1Fはガラス張りのいかにもショールームとしての外観になっており、素体や武装等、神姫サイズの色々な物品が整然と並んでいる。
「入っても……いいんだよ、な」
 エルゴを除いて、普段1人で何処かの店に入ることなど皆無であったので、多少躊躇するが、それでも恐る恐る自動ドアを潜り、中へと入る。
「色々あるな……」
 ちょうど人間の瞳の高さくらいに浮遊しつつ、ショールームの中をゆっくりと見て回る。ガラス棚には非常に色々な商品が並べられているが、目当ての……その、そういった商品は見当たらないようだ。
「それにしても…………なんというか」
 平日の午前中なのだからだろうか、店内には人気がなく、逆に整然と並べられた商品は整然としてるからこそ、何処と無く無機的な印象を与えてくるようで。
 特にこの、のっぺらぼうと言えなくも無い印象の各種神姫用素体がずらっと並んでいるフロアはなんというか……神姫である私にとって非常に居心地が悪い空間だ。
 偶像の神殿というか、それこそ……
「幽霊でも化けて出そうな――」

「…………………せ…」

 ……ごく僅かに、何か聞こえた、ような。
 いいや気のせいだ。私の聴音機能があまりの静けさに他の物音を声と錯覚したのだ。第一こんな幽霊みたいな声を出す人間など……

「………………ませ…」

 後ろから何か聞こえた気がするけど、気のせいだ。そう、さっきは誰も……
 でも一応、振り返って確認をと思い、ギギギとサビついたようになった首をゆっくりと回して……

「……いらっしゃい、ませ……」

「ひっ!?!?」
 回そうとした瞬間、目の前に何かがっ!!!ソレは黒髪の長髪で、コレが世に聞くお岩さんなのかっ!?
「ああアキラごめんなさい私はもうこれまでのようですいままでありがとううございましたねがわくばつぎにうまれてきたときもまたあなたといっしょになりたかったごめんなさいゆるしてのろわないで―――」
「…………あの、どうなさいました……?」
「いやですから……って、――――え?」
 よく見れば目の前に立っているのは、足ちゃんともある普通の女性のようで。
やや強めのエアコン風にその黒髪の長髪がたなびいていて、時々顔にかかるソレをかき上げる様な動作をしている。コレが幽霊のように見える原因だったのか。
 ――――つまり
「いえ何でも……お見苦しい所をお目にかけました」
 火が吹き出そう位に顔が熱い。本当に……穴があったら、入りたい。
「……いえ。ところで、今日はどんな御用、でしょうか」
 彼女はポソポソと小さな声で話してくる。どうやらこれがこの人の地らしい。……よくよくみれば日本的な美しさを持つ美人だ。だから先程はあんな勘違いをしてしまったのかもしれないが……
「えぇとですね。友人から紹介を受けまして、その……成人向けの……」
「はぃ?」
 キョトンとした顔をする女性店員。うう、恥ずかしい……が、言わなければ先に進まない。
「え、えっちな道具をですね……!」
「……ぁぁ」
 ぽむ、と手を叩く彼女。どうやらわかってくれたらしい。
「……モニターの方、ですね……。お待ちしてました……」
「え?わ、ちょっ!?」
 ゆったりとした言葉からは想像もつかない手の動きでパシっと捕獲され、そのまま両手で抱かれるようにしてズルズルと連行されてしまう。
「中々来られないので……どうしたものかと……」
「ちょ、ちょっと待ってください。私はっ!」
 ――――もしかしたら、リンが気を利かせて取り計らってくれたのだろうか。そしてある種のサプライズとして、私には知らせずに……
 この国では毒を喰らわば皿までとも言うらしい。ならば此処はあえてリンの誘いに乗ってみるのも一興かもしれない。

「――――はい、宜しくお願いします」

 ……後に思う。私は甘かった。



「……では、ここで……」
「はい、わかりました」
 私が通されたのは白塗りの壁に囲まれた、がらんどうとした部屋。入り口のドア以外には窓なども特に無く、中央に鎮座している同じく白色の大きなテーブルとその上に並ぶ各種機材だけが景観に変化をつけるほぼ唯一の物だった。但し部屋の各所からは私のセンサーに反応するものが幾つか見受けられる。
「……コレは」
「モニター用のカメラですので……お気になさらず」
 その為のモニターだからとはいえ、こういうのは当たり前……なのだろうか?私には経験が無いからよくわからないが……
「はぁ……まぁ、了解しました」
「……そういえば、お名前は……どなたでしたでしょうか?」
「あ、ネメシスと申します」
「……可愛い、名前…ですね。……私は、斗小野 水那岐と……申します……」
 ……何だろう。この人と話していると凄く疲れる気がする。
「それで私がモニターする物とは、一体なんでしょう?」
「……それは、こちらです」
 テーブルの上に置かれていた箱からゴソゴソと中身を出す彼女。
「……蛸?」
「当たらずとも、遠からず……ぱちぱちぱち」
 あまり説明になってないのだが……。ともかく彼女が取り出したのは、私たち神姫が背中に背負う程度の箱型ユニットから、10本のうねうねとした蛸の足のような物がだらりと垂れている、なんとも不気味で、見方によっては結構グロテスクな物体だった。
「……フレキシブルアームユニット『テンタクルス』です……」
「やっぱり蛸じゃないですか」
「気にしない……気にしない……」
 なんともはや、此方のペースの狂う人だ。
「それで、私はコレをつけて何をすれば?」
「…………」
「………………」
「…………………………」
「………………………………あの?」
 間が、疲れる。
「………………特に何も?」
「は?」
「……リミッター制限について、一般の方の意見も聞きたいと思いまして……。ただ立っていて頂ければ……?」
 そこにいるだけで仕事になるって、どんなテスターだ……。
「一応、わかりました。それではソレを背負えばいいのですか?」
 諦めが肝心、という意味が少しだけわかった気がする。
「……いぇ、此方の首輪をつけて頂ければ、シンクロしますので……」
 差し出された首輪を受け取り、首に巻く。確かにシステムがリンク出来るようで、彼女が持っているテンタクルスの各種データが私の中へと流れ込んでくる。
「……なんというか、こそばゆい感覚です。あの、ソレはテーブルの上に下ろして頂けませんか」
「……はぃ……」
 そっと下ろされたことにより、むず痒いような感覚は薄れたものの、本来は感じることの無い器官である為か、違和感が強い。どうにも落ち着かない気分だ。
「少し……触ってみますか?」
「はぁ……では、少し」
 言われるがまま、蛸の足のようなソレに触ってみる。ふにふにと柔らかいが、結構な弾力もあり、それになんだか少しべとつくような肌触りだ。コレで物を持つ場合を考えたらツルツルではきっと困るのだろう。
 それと現状では自分の肌に自分で触っているような感覚しか伝わって来ない。元々無い器官である為の違和感はあるが。
「……これは」
 試しに軽く動かしてみると、ソレは思うとおりにウネウネと動き出す。……が、その光景はまるでちょっとしたホラー映画のようだ。これは蛸足というより、触手と言うべきではないだろうか。
「……それでは……段階的に……」
 やがて頃合を見計らって、彼女はテーブルに積まれている機材をカチカチと弄り始める。
 それが、私にとって忌まわしい記憶の始まりであった。

 …………忘れたい、ぐすん。






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