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第九話<GとJ>

さて、これは前回の冬の日から間もない時に起こった話なんだが…。
いや、なんというか…店長、ご愁傷様です。

「いらっしゃいませ」
おれは今ホビーショップ「エルゴ」に来ている。何やら良い物が手に入ったとかで気になるので言ってみることにしたのだ。
「どうも、店長」
「こんにちは、店長さん。ジェニーさん」
『こんにちは』
店長と、この店の看板神姫ジェニーの声がぴったり合わさった。
「で、店長。良い物って?」
「うん、これだよ」
店長は店の奥から箱を取り出して目の前に出した。
「?」
「ほら」
箱を開ける。中には
「刀?」
が入っていた。
「うん、その名を「ガーベラストレート」またの名を菊一文字。これはレプリカなんだけど、それでも他の刀よりもはるかに切れ味が良いんだ」
「へぇ…これを十兵衛に?」
「まぁ十兵衛ちゃんの場合は大和守とか虎鉄とか助広とかの方が合ってるかもしれないんだけど」
???すいません全然分かりません。店長。
「探しても無かったものだから、変わりに入荷してみたんだけど。ほら、この前刀がどうとか言ってたじゃない?」
あ、あぁそうだ。そういえばそうだった。十兵衛の第三の人格「真・十兵衛」いつもは物言わぬ寡黙なこの「真」が唐突に言ってきたのだ。
「…主…光の剣も悪くは無い…だがやはり…刀が欲しい…」
と。そりゃあ魂消た。あの「真」が物を欲しがってきたのだ。
んで、それならと。エルゴに連絡、良い刀があったら取り寄せてくれ…と頼んだのだ。
思い出したぜ。
「え~と値段は?」
「これくらい」
…う~ん?意外と安い…レプリカだからか?まぁこれくらいなら買えるか。
「どうする?十兵衛?本当は真・十兵衛に聞きたいんだけど」
「え?あ、そうですね。ちょっと待っていてください」
十兵衛は目を瞑り、集中しだした。ここ最近の鍛錬により。三つの人格を任意に切り替える事が少しずつだが出来る様になっていた。
これにより今までリミッターを解除した戦闘形態でのみ発現した真・十兵衛も通常状態で顔を出すことが出来るのだ。
「…十兵衛…推参…」
十兵衛の声のトーンが一段下がった
「きたな、真」
「…主…何用か…」
「うん、これを見てくれ、で、気に入ったなら買う」
そういって俺は真の前にガーベラストレートを置いた。
「ふむ…持っても…良いのか…?」
真の表情が心なしかわくわくしている様な気がする。なんかかわいい。
「どうぞどうぞ」
店長が笑顔で勧める。
「…うむ…」
シャキィィィン…
十兵衛が刀を引き抜く。レプリカとは思えないほどの輝き。
うん、様になっている。
「…菊一文字…か…だが本物ではないようだな…」
「え、分かるのか?!」
びっくりだ。刀の良し悪しまで分かるとは…こいつ、正真正銘の剣士だな。
「だが…さすがは菊一文字の名を許されただけはある…まぁ良いだろう、主…気に入った」
「お、そうか。じゃあ決まりだな。店長、これ下さい」
「はいよ、まいどあり」
「…主…感謝を」
「どういたしまして」
というわけで、家に戻ってきた俺たちは、早速箱をあけ、その一品を改めて見る事にした。
『おぉぉぉぉ~』
二人揃ってアホみたいに歓声を上げる。
「良い物だなぁやっぱり」
「はい、良い物です」
『ほわ~~』
そんな感じでしばらく眺めたりなんかしていると、十兵衛が袋の中にもう一つ何かが入っているのに気付いた。
「なんですかね?これ」
取り出したるは、
「CD?」
だった。
「なんだこれ?」
「さぁ?なんなんでしょう?」
「ま、店長のことだ。なんか為になるものでも入ってるんだろ」
そういって俺はパソコンにそのディスクを挿入した。
…。
そしてまもなく…。
?????
『?????』
何だこれは?起動して現われたのは…。
マオチャオとハウリンの絡み映像…ザ・18禁…
「え、エロい…」
「はい…え、エッチですね…って!!!ますたぁぁぁぁ~!!」
十兵衛がふくれっ面でこっちを見る。
「え、あ…あぁ~…ごめん…」
思わずアタフタしてしまう俺。とりあえずその画面を閉じる。
「…で…一体なんだったんだ?」
「もう知りませんっ!」
「いや、俺悪くないって」
「う、そうですけど…」
「ま、まぁ気を取り直して!今はこのガーベラを試してみようじゃないか!」
と、俺はガーベラストレートを指差した。
「そ、そうですよ。今日はこのガーベラストレートの事が大事です」
はて、今どこかで良家のお嬢さんが舌打ちしたようなビジョンが浮かんだが…ま、気にしない気にしない。
というわけで早速シュミレーターを起動、十兵衛は電脳空間へダイブした。
「じゃあ、いくぞ」
「はい!」
電脳エリア内に入った十兵衛の手にガーベラストレートが出現する。
「ガーベラストレート、復元完了!」
「さて、始めるぞ!」
俺は訓練プログラムを始動した。
十兵衛の周囲に現われるデコイ、まずはこいつを斬ってみよう。
「…十兵衛…推参…」
近接武器を使用するため、十兵衛は真・十兵衛にバトンタッチ。
当初、基本遠距離狙撃を信条とする銃兵衛や、眼帯の廃熱の影響により地下時代の多くの技が封じられた十兵衛。この二人の共通の弱点である近接戦をどうするかが最優先課題であった。
これまでの近接戦闘での勝率は二割。この二割のほとんどが真・十兵衛という人格によるものだった。
動きにまったく無駄が無く、まるで滑るように接近し敵を一刀両断し、さらに廃熱効率も最高値に達するため、リミッター解除時の活動時間が延長されているという無敵の人格なのだ。
しかしこの真・十兵衛、眼帯内部の「神眼」のリミッターを完全に解除しなければ決して姿を現さない人格である。
しかも発現してもリミッターを解除しての最大行動時間五分で元の人格「十兵衛」に戻ってしまい素性が謎。
更に完全にリミッターを解除しても発現するかどうかは運次第…という困った人格であった。
だが、この真・十兵衛をある事がきっかけで自在に呼び出すことが出来るようになったため、この接近戦問題は解決されたのだ。
そう、今の十兵衛は三位一体。
一撃必中の狙撃手「銃兵衛」
完全無欠の剣客「真・十兵衛」
そしてこの二人の橋渡しをする「十兵衛」
状況に応じて人格を変化させ、最も適した攻撃方法によって敵を倒す。これが十兵衛の基本スタイルとなった。
リミッターを解除しなくても真・十兵衛を呼び出すことが出来るようになったため、リミッター解除時と比べ戦闘能力は劣るものの、その剣技により接近戦において他の神姫を十分に圧倒するほど戦闘スキルが上昇した。
「…やはり良い刀だ…」
そんな風に思い返している内にすべてのデコイを斬った真・十兵衛がぼそりと感想を呟く。
「じゃあ模擬戦といくか」
「…御意…」
俺はシュミレーターを操作し、ネットに登録されている神姫のデータからランダムに選出。
そのゴーストのデータをダウンロードして真・十兵衛の相手をしてもらうことにした。
「さてさて~どんなのが出るかな?」
『ゴーストデータ選出完了、悪魔型ストラーフ、登録名「燐」』
選出されたデータを見る。ほとんどが接近戦武装でまとめられており射撃武器はパイソン357マグナム2丁のみ…。
「…この神姫…確か」
どっかで見たことあるんだよなぁ…。
「…黒衣の戦乙女…」
真・が呟く。
「…それだ!」
確かネット上でそんな名で呼ばれていたっけ。
変幻自在の動きにエアリアル技…と、同じ接近戦重視でも真・十兵衛の戦い方とはまったく違う。良い経験になりそうだ。
「よし、決定だ」
実際どこまで再現されているのかは分からないが、強敵なのは確かである。
『ゴースト転送…転送完了』
真・十兵衛の目の前に黒衣の戦乙女が姿を現す。
「じゃ、始めるぞ」
「…御意」
『レディ…バトルスタート』
ガーベラを構えた十兵衛は一気に「燐」に接近。鋭い動きで刀身を振る。
が、悪魔型特有のレッグパーツの脚力によるバック転で避けられた。
「いいか、今回はリミッターを解除せずに戦うんだ」
「……御意」
あくまでもガーベラに慣れるための戦闘だ。今までのライトセーバーを使用した戦い方とは違うだろう。
ビーム刃であるライトセーバーは振る際に刃がしなり、独特のうねりを見せるが、実剣である刀は違う。それだけではない、基本的に刀身を剣道のように叩きつければ良いライトセーバとは違い、引いて斬る必要がある刀ではまったく扱いが異なる。
しかしそんな心配はいらない様だ。
なんというかこの世のすべての剣の使い方を心得ているかの様に自由自在に取り扱っている。
何度かつばぜり合いをするものの「燐」のエアリアル技に少し圧倒されている感がある真・十兵衛。
一番初めの一撃以外基本待ちに回ることが多い真・は防戦を強いられている。
だがリミッターを解除しているわけではないので制限時間はない。ただひたすらに一撃で倒すチャンスを狙うのみ。
「しっかし隙が無いな…」
めまぐるしく動く「燐」に対しほとんど微動だにしない真・十兵衛。
まさに静と動である。同じストラーフでこれほど違うとは、今更ながらに驚きだ。
「…見えた…」
真・十兵衛が動きをみせる。その先には今まさに着地体制に入っている「燐」がいた。
その着地でさえ極わずかな隙だ。普通なら隙とも思われないだろう。
「燐」に対し居合い一閃。だが…
「…?…」
その刀身が「燐」に届くことは無かった。
「消えた?」
そう、真・のガーベラが「燐」に到達する瞬間、倒してもいないのに光の粒子となって消えてしまったのだ。
「…主…これは…」
「え、いや、さっぱり分からん」
接続に不具合でも出たか?といきなりそれは起こった。
『警告警告警告…』
「!?」
「…!」
真・の周囲のフィールドが変化していく。俺は危険を感じ取り、真・十兵衛をネットから撤退させる。が…
「何!?出られない…」
「…そのようだ…」
サルページ出来なくなっていた。フィールドが刻一刻と形を崩していく。
「主、周囲に未確認神姫データが検出されている…」
「なんだって?」
レーダーを見ると真・十兵衛の周囲に赤い光点が表れている。
「通信は?」
「…不能だ…それにこちらにロックされている…」
敵対心丸出しか…くそ、やるしかない!
「武装変更するぞ!ガーベラはそのままに十兵衛基本武装を追加!って!?」
「…主…?」
「変更も出来ない…」
なんてこった…この数相手にガーベラ一本で挑めってか…。
「くそ…どうしたら」
「…くる…!」
真・に向かって降り注ぐ砲撃の嵐。
「…!」
その攻撃を驚異的な刀裁きで受け流す十兵衛。
「主…制限解除を申請する…」
「しかし…いや、そうだな…今はそうするしかないか…分かった!許可する!」
「御意…全制限解除…」
その瞬間、霧に包まれる真・十兵衛。その中で左眼が紅く妖しく光る。
「…我が名は十兵衛…刻め…」
刀を構え、霧を吹き飛ばしながら出現し、消える真・十兵衛。
一瞬で砲撃の根源の眼前に姿を現し、首と体を一刀両断に分割する。
そして滑るように移動しまた一閃。
接近戦武装を備えた神姫三体が一気に迫るが、三体まとめて横一文字に首を切り落とされる。
無数のミサイルが迫るが、怯む事無くガーベラで分解。金属と火薬の塊がその使命を全うする事無くボトボトと堕ちてゆく。
次々と紅い残像に切り刻まれていく敵。
一見圧倒的だが、真・十兵衛に残された時間は少ない。なのに敵は衰えるどころかどんどん増殖していく。
「くそ…なんだこれ…」
確かに真・十兵衛は無敵の強さを誇っている。しかし圧倒的な物量に対しこちらは一人。しかも制限時間付きなのだ。時間が立てば立つほど不利になる。
一騎打ちには無類の強さを発揮するが、反面一対多数戦は苦手としていた。
たとえ一対多数でも、大体が一対一に持込んでいたので対処できていたのだが、今回のように無限に出てくる場合は意味がない行為となる。
真・十兵衛が無敵でいられるのは五分間だけ…。
今の時点ですでに百体以上の神姫を斬っている。しかし制限時間が来てしまえば、強制冷却で身体機能が停止する。
ちなみに冷却開始から最短二分で行動可能に。「神眼」システム復帰までに五分。機能が完全復活するのには十分はかかる。
つまり今強制冷却が始まればすべて終わりだ。真・十兵衛は業火に焼かれ、その体を切り刻まれることになる。
「…制限復帰…」
真・十兵衛が呟く。見ると制限時間は残り十五秒となっていた。
身体機能停止とはいかないまでも。その全身から出る異常な熱量は真・十兵衛に多大な負荷をかける。
「く…」
よろめきながらも向かって来る敵を斬り続ける真・。
「…ぐ……は…はぁ…」
接近してきた敵に対し、真・は鞘で体を支えながら敵の首筋にガーベラを突き刺す。
何とか戦えてはいるが、その姿はまさに満身創痍だ。
「くそ!どうしたら良いんだ!」
「…ぬぅ…ふんっ!」
力任せに刀を振るう真・十兵衛。その剣筋にはほとんど鋭さが感じられない。しかしまた一体、敵が倒される。適当に振るっても衰えないガーベラの切れ味に助けられていた。
「がは…」
「十兵衛!しっかりするんだ!」
「…ぬ、主…はぁ!」
体を引きずりながらも敵の首を斬り落とす真・。
もう限界か…。
「!!…ぐぁ…く…」
「十兵衛!」
一体の敵神姫が十兵衛の右腕を斬りおとした。その手に持っていたガーベラと共に落下する。
「…っっっ!!」
左足に銃弾が突き刺さり跪く真・。
その瞬間周囲からまた砲撃の嵐が迫る。
「十兵衛ぇぇぇぇ!!」
「…くっ」
ドガァァァァァァァァァァァァン!!!!!
フィールドに轟音が響き、黒煙に包まれる。
「じ、十兵衛……くそ!」
俺は机に拳を打ちつけた。
「畜生!!」
が、俺は気付いた…。
「…ぬ…し…」
「!?」
かすかな声だが確かに聞こえる…。そして黒煙がだんだんと薄くなり、一気に吹き飛んだ。
「な…」
そう、俺は見た。そこに佇む救世主を。
「はは、なんてこった…」
それは最強の破壊神、それは勇気の究極なる姿。そしてその名は
「G(ジェネシス)…」
そう、そこには僕らの勇者王…じゃない、ホビーショップエルゴの看板神姫「ジェニー」の真の姿があった。
「お持たせしました。凪さん、十兵衛さん」
「無事の様で何よりだ」
「…な、何故…」
「この異常事態の根源はとあるディスクです。そしてそのディスク内に存在したウイルスが暴走したためにこのような事態に」
「な、なんだって!?」
「つまり…その…今日お買い上げになったガーベラ以外に…ディスクが入っていませんでしたか?」
「あ、あぁ…あれ…ね…」
「入っていたんですね…」
「ま、まぁ…」
「とりあえずうちのマスターへのお灸は後にして…」
「ひぃぃ」
何があったんだ一体…。
「はぁ…」
「この状況を打開します!」
「あ、あぁ…しかし十兵衛は…」
「大丈夫です。もう少し時間を下さい」
そう言うとジェニーこと「G」は周囲に展開していたドラグーンを開放。本体も武装を全開放した。
「モード【フリーダム】機動!」
搭載火器が一斉に発射され、次々と敵神姫が倒されていく。
「す、すげぇ…」
この「G」と会うのは二回目だが、やはり凄い…圧倒的な強さだ。今の攻撃でこのフィールドにいる半数が消滅した。
「今です!マスター!あれを!」
「OK!」
そういうとフィールドの彼方から巨大な何かが接近する。それは
「マ、マイナスドライバー?」
だった…待てよこれ…どこかで…
「いきます!ツゥゥゥゥゥル!!コネクトォォォォォォ!!!」
ガシィィィィン!!
飛来したマイナスドライバーを高く掲げた右腕に装備した。まさかそれって…
「ディバイディング!!ドライバァァァ!!!」
やっぱりか!!!
「それで何を!?」
「これで電脳空間に穴を開け、一気に暴走の元凶を叩きに行きます!」
「なんとな!」
「大元の位置は分かっている!後は突き進むのみ!」
「ではいきますよ。十兵衛さん」
「…あ、あぁ…」
「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「G」がドライバーをフィールドに突き立ててそのまま突進する。
チューブ状のネットワークフィールドを通り、やがて光が見えてくる。
「もうすぐ出口だ!」
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
光を越えて俺達は別の空間へダイブした。
「ここは…」
「鶴畑のメインコンピューター内です」
「なんでまたそんな所に」
そんな疑問は店長の一言で遮られた。
「よし、こっちの準備も完了だ!十兵衛ちゃん、お詫びのしるしだ!受け取ってくれ!」
『!?』
俺と十兵衛は驚いた。
十兵衛の体がまばゆい光に包まれる。やがて収束し、光が消えた。
『な!?』
俺達はまた驚いた。なんと十兵衛の右手が、左足が治っていた。というか…
「ユニットが違う…」
十兵衛の体自体が変わっていた。
「本物は後日渡そう。こいつは廃熱効率に元も優れた忍者型の素体をベースに十兵衛ちゃん用に改良を加えた特別仕様さ」
たしかにそれは忍者型素体だ。見た目だけ見るとそう見える。
「廃熱能力は旧ボディの五倍、駆動効率は三倍にまで上昇しているよ!」
「す、凄い…」
俺は驚いた。その数字に。
「オールリミッター解除時の限界稼働時間フル装備形態で三分から七分…素体状態で五分から十分…強制冷却に十秒、…神眼システム復活までに一分。完全復活までの所要時間三分…なんだこの性能…」
「主…これなら!」
「あぁ…いける!よし十兵衛!やるぞ!」
「御意!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!
俺達が決意を新たにした瞬間突然巨大な地響き。
そこで見た。見てしまった…。地面のそこから現われたのは
「ネェコォコォフィンガァァァァァ!!!!!!」
マオチャオタイプの武装神姫だ。ただし…大きさ当社比約十倍の…。
「「「「で、でけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」」」」
俺達は思わず叫んだ。あの真・十兵衛ですら叫んでしまうくらいだ。
簡単に言えば人とガンダムくらいの差である。そりゃあ驚くさ。
「なんだありゃ!!」
「主…あれは…」
「ねここ…ちゃん…」
「なんとまぁ…まいったね」
思い思いの感想を口にする俺達。
「ねここ…って初戦の時に戦った神姫じゃないか!まさかあの子を倒せってか!」
「ぬ…あまりここで斬りたい相手ではないのだが…」
「大丈夫よ、あれはあくまでもウイルス。形だけの存在です」
「あぁ、やるしかない!」
「な、なんだ…それなら!」
「御意!」
「だぁれぇ???じゃぁまぁすぅるぅもぉのぉはぁたぁおぉすぅのぉ~」
もうでかすぎて何言ってんだかわからないな…。
「私が誰か…ですって?良いでしょう!私はG!!勇気ある誓いの前に平伏しなさい!」
と名乗りを上げる「G」
対する十兵衛は既に霧の中。そして
「…我が名は十兵衛…刻め…!」
と左眼の煌めきとともにお決まりの名乗りを上げた。
「たぁおぉすぅのぉ~」
巨大ねここちゃんが腕を振り下ろす。でかいのに動きだけは早い。
あんな質量を高速でぶつけられたらたまったもんじゃないな…。
と「G」が叫ぶ。
「一気に決めます!キャストオフッッ!!!」
「G」の装甲がはじけ飛ぶ。そして
「ゲットライッ!!リボルケィィィィィン!!」
その叫びと共に現われるのは白銀の剣。
「モォォォォド!ブリガンティッ!!」
そして剣が変形し、「G」と合体。
「ひっさぁぁぁぁぁつ!!リボルクラアァァァッシュ!!!」
さらに合体状態から突撃していく。言っておくがめちゃくちゃカッコイイ!

が!

べちんっ☆

「ぐあぁぁぁ!!!???」
無念、巨大ねここちゃんの腕に叩き落とされてしまった。
ドガァァァァン!!
「ぐ、げほ、なんてパワー…」
「くそ!なんて奴だ!」
少しダサい…。
「…く…これは…!」
対する十兵衛は…申し訳ないが話しにならん。
いかんせんデカずぎる…我ながら悲しいぜ…。
「くそ…もうあれしかないか!!」
「何か策が!?」
「G!いくぞ!」
「…はい!」
「十兵衛ちゃん!」
「…?」
「今からデータを送るからその通りにしてくれ!」
「…主?」
「あぁ、なんだかわからないが今は従ってくれ」
「…御意」
「よし!いくぞぉぉぉぉ!!!ジェネシック!!ドラァァァイブ!!」
「よぉぉぉし!!」
店長が叫ぶ。それに応える「G」。何時の間にか武装変更されており、胸にはライオンの意匠が…あの…「G」って兎型じゃありませでしたか?
「ファイナル!!フュージョン!!!」
「G」がそう叫ぶと電脳空間に穴が開きそこから動物型のメカが出現する。
巨大ねここちゃんに体当たりし怯ませることに成功する。
地下から出現したのはモグラ型メカ、鼻先のドリルが膝になり、これが「G」の足に装着される。
次にイルカ型とサメ型メカが変形し、尾の部分が開き「G」の腕に装着される。
そして鳥型メカが背中に合体、それとともに胸のライオンのたてがみが大型化。腕部も合体。
最後に頭部にバイザーがセットされ、髪型までも変化。額のクリスタルが輝く。
ガッシィィィィィン!!
両拳を打ち付けて上に上げ、一気に下ろし「G」は叫んだ。
「ガオ!G!ガァァァァァァァァー!!!」
全身からあふれる光と共に誕生したのは最強の破壊神、それは勇気の究極なる姿。俺達がたどり着いた大いなる遺産!その名も勇者王ジェネシックガオGガー!!
って…んなあほな…。
「この装備は電脳空間専用の究極形態の一つさ!じゃあ次は十兵衛ちゃんだ!」
「ぎ、御意…」
あまりの勢いに圧倒されつつも、十兵衛は叫んだ。
「フュ、フュージョン!!」
するとどこからともなく白き巨大戦艦が姿を現す。ついでに巨大ねここちゃんに体当たりをかまし、転倒させることに成功。
「Jバード!プラグアウト!!」
そして白き戦艦から艦橋部分が分離、更に分離して十兵衛を包む。結構ノリが良いな…。
「プラズマウイィィング!!」
背中からまるで孔雀のような羽が出現する。
「Jダー!メガフュージョン!!」
更に十兵衛はプラズマウイングを広げ、周囲を包み込む。
白い巨大戦艦が変形を開始し艦首は胸に、後部は足に可変した。
そしてまばゆい光と共に艦首上部にJダーが合体。
十兵衛は内部にいる様だ。
そしてJダーの足を形成していた部分が腕となり、変形状態の戦艦に合体。
合体したJダーの一部が上がり、瞳が露出する。その左眼には眼帯らしきパーツが追加されていた。上がった部分は角飾りに。
最後に口?らしき部分をガバッと開き腕を雄雄しく広げ叫んだ。
「キィィィィング!!Jダァァァァ!!!」
さっきよりもはるかに巨大な翼を展開して光り輝くその姿は眩き正義。白銀の巨神であった。
しかも
「150cmガーベラストレートォォォォ!!!」
と叫び超巨大な日本刀まで飛び出す始末…突っ込みどころ満載だな…。
「この装備も電脳空間専用の究極形態だ!」
「は、はぁ…」
なんか疲れるぜ…このテンション…。
「よし二人とも!!合体技で行くぞ!!!」
「「了解(御意)!!」」
そう言うと二人はそれぞれの技を発動させる。
「はぁぁぁぁぁぁ…ギルギムガンゴングホォ…」
両手を広げて呟く「G」
「ジェイフェニックスッッ!!」
対して羽を広げ叫ぶ「J」こと十兵衛。
「ヘルアンドォヘブン!!!」
輝く両手を組み合わせる「G」
「不死鳥は…炎の中から…甦る!!!」
その体が紅き炎に包まれ、フェニックスとなり巨大ねここちゃんに突撃する「J」。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!とうっ!!」
「G」が地表から飛び上がりフェニックスとなった「J」の飛び乗り、同化する。
そのまま凄まじいスピードで突進し巨大ねここちゃんと激突する。
「ねぇこぉこぉふぃいんがぁぁぁぁ!!!」
対する巨大ねここちゃんはねここフィンガーを繰り出す。
衝突する力と力。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
まったく勢いが衰えない「G」と「J」
巨大ねここちゃんの腕に亀裂が走り始める。
「これが!」
不死鳥の輝きが更に増す。
「私達のぉ!!」
めり込んでいく破壊と正義。巨大ねここちゃんは驚愕の表情を見せる。
「力だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
一気に畳み掛ける不死鳥の煌めき。
そして、
ドゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!
凄まじい爆発がフィールドを包む。あまりの光に思わず目を瞑る俺。
だんだん小さくなる音とともに眼を開ける。そこには
「十兵衛…」
「G、よくやったぞ!」
立ち上る黒煙の奥から黒鉄の破壊神と白銀の巨神が姿を現す。
「…主…」
「マスター」
それぞれの武装が光の粒子となって消え、素体状態となる「G」と「J」
「お疲れ様、十兵衛」
「…ふぅ」
「さて、後始末して帰るか」
と店長。
「了解、ハンマーコネクトォォォォォ!!」
まだなんか出すんかい…。と、程なくしてオレンジ色のタンクが出現、変形して「G」の右腕に合体した。
「ゴルディオン!!ハンマァァァァ!!」
その手には巨大なハンマーが握られている。
「光になれぇぇぇぇぇぇ!!!」
飛び上がり、ハンマーを振り下ろす「G」。
フィールドに広がっていた残骸などが文字通り光となって消えていく。
これで終わったのか…。なんというか…特定ネタ満載だったな。
「ふう…さぁ帰りましょうか、十兵衛さん」
「…ああ…」
「お疲れ様、凪君」
「いえ、店長こそ」
「さぁて…後はマスターにお灸を据えるだけですねぇ?」
「え、いや、その…ははは」
「いきますよ!では、凪さん、十兵衛さん。ここから出たら是非当店に。十兵衛さん専用素体を受け取りに来てください」
「うむ…感謝を…」
「あぁ、是非寄らせてもらうよ」
「それではまた!」
そう言うとGは電脳空間のゲートに消えていった。
「よし、帰るか」
「…御意」
崩れ行く空間を後に、「J」も「G」に続いてプラグアウトした。
後日、ホビーショップエルゴに来た俺達は恐ろしい物を見る羽目になる。
「やぁ、いらっはいましぇ…」
「「!!!???」」
そこにはそりゃあもう恐ろしい顔つきになった店長とおすまし顔のジェニーがいた。
「え、どういう…」
「ま、いろいろあったんどよ…」
「は、はぁ…で、これを返そうかと」
俺は袋の中からあのディスクを取り出した。
「ひぃぃぃぃぃ」
店長の顔が見る見る青ざめていく。
「?」
「凪さん、そのディスクをこちらへ」
ジェニーが笑顔で言う…なんだろう、凄い怖い。
「十兵衛さん、このディスクを切り刻んでいただけます?」
「へ?私ですか?」
「はい、出来るだけバラバラに」
「は、はぁ…では…」
精神統一をする十兵衛。
「十兵衛…推参…これか…斬る…!」
居合い一閃。ディスクは塵となって消えた。
「…むぅ…つまらぬものを斬ってしまった…」
「まったくその通りですね」
と笑うジェニー。なんだか良く分からないが、まぁいいか。
その後俺は十兵衛専用素体を受け取り、調整後に試合に参加。それを一体の犬型神姫に見られたことでまた面倒な事になるのだが、それはまた別の機会に…。






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