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第拾話


「アカツキ、会長も過去にリアルバトルで神姫を失っている。お前が死ぬ事は俺でも想像がつかん。だが、これだけは言える。全力でぶつかってこい!!」
「はい!頑張ります!!」
「良し!その意気だ!!ファイトー!!!」
「おーーーー!!」
試合の後、落ち込み気味だったアカツキを優一は叱咤激励し、改めて試合に臨ませた。
「黒の字、お前って奴は人と言うか、駒というか、扱いが上手いな・・・」
「そうか?俺はいつも通りのつもりだが」
「無意識にやってるから怖いんだよ・・・」
「そろそろアカツキ達の試合が始まるぞ」
「って聞いちゃいねえし」


『Winner、アカツキ&リィナ』
「ナイスファイト!アカツキ!」
「リィナも、お疲れ様」
アカツキとリィナのコンビは出先から2連勝と幸先の良いスタートを切っていた。先ほどの試合の相手、ツガル2体のタッグにも連携の隙を突いて勝利した上にそのタッグが比較的このセンターで実力のある神姫達だったからだ。
こうなると嫌でもテンションが上がってくる。
《アカツキ、リィナのペアとそのオーナー二人は第二バトルマシンへお越しください。繰り返します、アカツキ、リィナのペアと・・・》
チャイム(?)の後、アカツキ達を呼び出す場内アナウンスが鳴り響いた。
「おいでなすったようね」
「聡美さん?!何時の間に?」
いきなり背後から聡美の声がしたので、幸平は驚いたが優一はスルーした。
「それでクロちゃん、この台って乱入できた?」
「クロちゃんは止めてくれって、ガキじゃあるまいに。できるみたいだぞ」
「あなた達の試合の最中に突き止めたんだけど、連中どうやら「アリアドネ」を所有している様なの」
「「アリアドネ」?何だそりゃ?」
「早い話が軍用パーツよ。蜘蛛型のね」
「軍用って・・・、軍事用を民事用に転用するにはリミッターを設けるだけでなく、使用認可が下りるまで色々と手続きが面倒なのに!?」
「そう、だから「違法」って訳。まだ証拠が足りないから現行犯でお縄にするしか無いけど、それが何より決定的な証拠になるわ。証人もあなた達とここにいる観客全員って事よ」
「確かに、いかに報道管制を敷いても真実は明らかになるからな」
「そう言うこと、それじゃぁ派手にやっちゃって」
「「了解(です)」」

『バトルフィールドは岩砂漠。各神姫のオーナーはスタンバイをお願いします」
軍用パーツが登場するかもしれないと言うことで今回のアカツキの装備はビームライフルにディフェンスシールド、飛行用のリアウィングと脚部スラスターを装備している。さらに、ライトセーバーとスラッシュハーケンを両腰に二つずつで接近戦に対応できるようにしてある。
実はこれ、ハッカーの任務で使用する武装で、何時でも実戦出力に戻せるようになっている。
対するリィナは背中に「飛翔滑走翼」を装備し、手にはバスターソードとビームピストル、両脚の膨ら脛にミサイルポッドとこちらもフル装備だ。
「リィナ、気を引き締めて行こう!」
「判ってるよアカツキ。軍用パーツか・・・、相手にとって不足は無し!!」
『バトルロンド、セットアップ。レディー、GO!!』
《アカツキ、直ちに急上昇!攻撃を回避だ!!》
《リィナ、回避は間に合わん、ガードしろ!!》
「「り、了解!」」
試合開始の合図と共に真正面から飛んできた徹甲弾をアカツキは急上昇して回避し、リィナはバスターソードの刀身でガードする。
砲撃を打ち込んで来たのは・・・、深紅に彩られたムルメルティアだった。
「赤い砲撃手・・・、ガ○キャ○ンかっての」
「リィナ、それ版権大丈夫?」
「ボヤボヤするな。戦いは始まっているぞ」
アカツキとリィナがコソコソ話していると不意に赤いムルメルティアが口を開いた。
「悪いが、これ以上無駄な茶番に付き合ってやるヒマは毛頭無い。一気に畳みかける!イライザ、行くぞ!!」
「判ったわ、イザベル姉様!!」
イザベルと呼ばれたムルメルティアが何処へ指示を飛ばすと、砂中からイライザと呼ばれたイーアネイラが現れた。下半身は四脚と二本のクローアームを装備した昆虫とも甲殻類ともとれる機構、アリアドネに換装されている。
本体の口に当たる部分にはビーム砲が着いており、上半身のみが見える神姫の両手には近接防御用か、サブマシンガンを持っている。
「これが・・・アグリッサ・・・」
「ふん!そんな大仰な奴持ち出して、虚仮威しも良いところだよ!!」
《待てリィナ!迂闊に近づくな!!》
「先手・・・必勝ーーーーーー!!」
幸平の制止も聞かず、フルスロットルでリィナはイライザ目掛けて突貫した。
「無駄無駄、無駄ですよ」
イライザがアグリッサの四脚を広げ、地面に固定するような素振りを見せる。
「何だい、何をする気さ?」
「こうするのですよ!!」
「ぐわぁぁぁ!!!」
予想外の高圧電流がリィナを襲う。アグリッサの本体から放たれた電流が脚を頂点に限定的とは言え、強力な電磁フィールドが形成されたのだ。
各種動作の信号伝達を電気で行う神姫からしてみれば、まさに「天敵」とも言える。
「リィナー!!」
「相方の心配をするヒマは無いぞ!アーンヴァル!!」
「くぅぅ!」
リィナが高圧電流の網に捕まったのと時を同じくして、イザベルも攻勢を仕掛けて来た。
カノン砲とミサイルを使い分け、緩急を付けた攻撃を仕掛けて来る。
だが、アカツキも一方的に守りに回されている訳ではない。
「インターバルは狭いけど、避けられない訳では!」
「こいつ?!」
攻撃が途切れた僅かな隙を突いてアカツキが放ったビームライフルがイザベルのカノン砲に命中し爆発する。誘爆の危険を悟ったのか、たまらず彼女はカノンをパージする。
「やってくれるじゃないか。こうなったら隠し球だ!!」
「ええっ!?」
不意にイザベルの右腕が外れる。否、有線で射出されたのだ。
それは複雑な動きでアカツキの体に巻き付いていく。言葉で表すと酷くゆっくりに聞こえるが、実際は目にも止まらぬ早さでこれらの動きがあった。
「いったい何を・・・、きゃあ!」
イザベルが右腕を引くとワイヤーで繋がれたアカツキはバランスを崩して倒れ込んでしまう。ここまでは普通だが、問題はそのワイヤーの巻き付き方だ。
よくマンガで使われる「みの虫巻き(作者命名)」では無く、所謂SMプレイの様な状態の縛り方なのだ。
「どんな弾道計算をしたらワイヤー射出だけでああなるんだ?」
「黒の字、俺に聞かれても困る・・・」
優一は開いた口がふさがらなかった。いや、そうせざるを得なかった。

――――

「どうした?貴様の実力はこの程度か?アーンヴァル!」
「くっ、体の・・・自由が・・・」
今、アカツキは色々な意味でピンチに陥っていた。先ず第一にワイヤーで拘束され、完全に無防備な状態になっていること、第二にその縛り方がSMプレイの様なやり方であること、第三に砂漠系フィールドの特徴である砂嵐が起きることによって視界が悪くなっていることだ。
「周囲は砂嵐・・・。ふむぅ、少し遊んでやるかな?」
「いったい何を・・・、きゃあぁ!?」
いきなりイザベルに胸を鷲掴みにされ、アカツキは思わず声を上げてしまった。
「ふむ、サイズも質感も悪くはないな。どれ、これはどうかな?」
「んんっ、ふぅん」
イライザに唇を奪われ、さらに胸をまさぐられるアカツキ。
両の眼が徐々にトロンとし始め、言いようのない感覚が彼女を支配していく。
(そんな、何でこんな・・・)
「反応が硬いな・・・、もしやキスは初めてだったのか?」
「ぷはっ!貴女には関係・・・くっ、あっ・・・!」
「口では強がっていても・・・。砂嵐もそろそろ晴れてきた所だし、このぐらいにしておいてやろう」
「!?リィナ!!」
砂嵐が晴れ、周囲の視界が晴れてくると、そこには倒れ伏すリィナの姿があった。
「どうやら私たちに挑むのは十年早かったようだな!」
「生まれ変わって出直してきなさい!」
勝利を確信するイザベルとイライザ。この段階ではこれから起きる出来事に気づいていなかった。

――――

アカツキがイザベルと死闘を繰り広げている一方でリィナとイライザの戦いも一つの局面を迎えていた。
「言った筈でしょう、無駄だと。たとえ抜け出したところで!」
「くうぅ、調子に乗るなよ!!」
アリアドネの発する電磁フィールドからどうにか抜け出したリィナだがその後も攻め倦ねていた。
死角となる上方から攻めようとしたが、そこを狙われることは相手も承知しているらしく、ミサイルランチャーを多数装備しており、仕方が無くリィナはビームピストルで反撃するしかなかった。
「しまった!」
ミサイルとマシンガンの同時攻撃を受け墜落するリィナ、そこで再び電磁フィールドの網に捕まる。
「おーっほっほっほっほ!!この最強コンボに勝てた神姫は今まで居ませんわよ!」
「畜生、どうしてこんな!!」



バトルフィールドでアカツキ達が激闘を繰り広げているその頃、観客席の隅っこに一人の人物が立っていた。
黒いコートを着込み、目深にかぶった黒いソフト帽とサングラスで表情は読み取れない。コートも大きめの寸法のせいか、体格もよく判らず従って、年齢や性別も判らない。
その肩には一体の神姫、サンタ型のツガルが腰掛けている。
「ソフィ、首尾はどうだ?」
「全て上々だよ、ご主人様」
ソフィと呼ばれた神姫、彼女こそがかつてアカツキを敗北に追い込んだCAC搭載のモデル、ソフィアであった。
そして、彼女が「ご主人様」とよんだ人物が彼女のオーナーでカタロンに雇われている傭兵、通称・ミスター・ウォーと呼ばれる人間だ。
「ふふふ、馬鹿な奴らだ。アグリッサがどこで作られたとも知らずに・・・」
「そうね。ねぇご主人様、私も混ざっちゃ・・・ダメ?」
「ダメだ。今回の任務は直接手を下さない契約だからな」
「傭兵ってつまんないのね。まぁ、壊れるのが見られるから良いけど」
「まあボヤクな、こいつもビジネスだ。そぉら、始まるぞ」
二人の目線のその先には今現在、試合が行われているコロシアムがあった。


《さて、イライザそろそろトドメだ》
《イザベル、お前も行け》
「「了解(です)マスター!!」」
イザベルが右手にメリケンサックをはめ込み、イライザがサブマシンガンを構えた瞬間に異変は起きた。
「ここまでか・・・。って何!?何が起きたんだい?!」
リィナは一瞬何が起きたか理解できなかった
いきなりアリアドネのパーツが暴れ出し、イライザを振り落としたのだ。
「アーンヴァル貴様!!何をした?!」
「そんなこと、判るわけ無いわよ!」
掴みかかるイザベルに反論するアカツキ。その一方でイライザはアリアドネをなだめようとしていた(!)。
「ねぇアリアドネ、お願いだから大人しくして。ね?」
アグリッサは視線をイライザに移した次の瞬間、クローアームで彼女を掴み上げ、地面に叩きつけた。
「ぐはぁ!?」
砂地だったため、ダメージは低かったが今度は岩山に複数回ぶつけて投げ飛ばした。
「ひぎゃぁ!!」
「まさか・・・、武装パーツが暴走するなんて・・・」
「いったい何が起きて居るんだいこりゃぁ?」
武装パーツの中には神姫本体との連携を前提とした運用のために高度な電子頭脳が搭載されている物がある。
ハウリンやマオチャオのデフォルト装備のぷち・ますぃーんずがその代表例だが、一つの独立した支援ユニットとしては性能は劣っている。
「ちょっと、どういうつもりなの?アリアドネ、待って・・・いやああぁぁぁぁ!!」
アグリッサが両のクローアームでイライザを押さえ込んだかと思うと・・・、食べ始めた。
先ず喉元に噛みつき、食い千切る。骨格に使われる金属が曲がり、硬質部分のカーボンが砕け、機械油が噴き出す。
神姫がなまじ人間ソックリなだけに、その光景に吐き気を催す者もいたという。
《こんな事って・・・、アカツキ、リィナ避けろ!!》
「「!?」」
突如アカツキ達の居た場所に粒子ビームが飛来する。
アカツキとリィナは辛うじて回避するも、イライザの死に呆然としていたイザベルは避けきれずに直撃を受け、爆散した。
「なんて威力だい!こうなったらアカツキ、アタイらでコイツを押さえるよ!!良いよね?アニキ?」
《俺は構わないが、黒の字はどうだ?》
《・・・・・・》
「マスター・・・」
《アカツキ、一度しか言わないからよく聞け。・・・・戦闘開始(オープンコンバット)だ!!》
「了解しました!!」
「いよっしゃ!そうと決まれば出し惜しみは無しだね!行けよ、ファンネル!!」
アカツキは翼を広げて飛翔し、リィナもバスターソードを掲げて突撃する。しかし、アリアドネは単体でも想像以上に手強かった。
ミサイルランチャーとバルカン、クローアームをフル活用して叩き落としに掛かるも飛び回るアカツキをなかなか捉えられないでいる。
対するアカツキも空中からファンネルと共に攻撃するも、装甲表面のビームコートに弾かれ、決定打を打てないで居る。
「くっ、最大出力でも効かないなんて」
次々と撃ち出されるミサイルを板野サーカスでアカツキは回避するも、次第に追い詰められ、ついに撃墜される。
その一方でリィナは再び電磁フィールドの網に捕まっていた。(マタカヨ)
「きゃぁぁぁ!!」
「うぐぁぁぁ!!」
《くっそぉ、何か打つ手は・・・》
《ここまでか・・・、仕方ない。離脱し・・・》
《二人ともよく頑張ったわ、ここからはプロの出番よ。アイン、ツヴァイ、ドライ、出撃よ!!》
「「「了解(です)!!」」」
聡美の号令一過、防弾ガラスを突き破って(!)アインが突入し、ツヴァイとドライはきちんと正規ルートで入り込んだ。
「ガラスを突き破ってなんて・・・、アインは強引すぎる」
「緊急を要する事態だったから仕方が無いでしょう!」
「あのー、ケンカしているヒマはない気がしますけど・・・」
「「判っている(ますよ)!!」」
アリアドネの放った粒子ビームを散開して回避するアイン達。
アカツキと同様にアインは空中からビームライフルを撃ち、ツヴァイは足下から攻める。ドライは距離を取って支持脚を展開し、支援砲撃を開始する。
しかし、ビームは装甲表面でことごとく弾け、砲弾もダメージをを与えられないでいる。
「くっ、やはり並大抵の攻撃では破壊できない・・・」
「並大抵のなら・・・ね。姉さん、例の奴を使って良い?」
「アレか・・・、良いわよ。けど、一撃で決めなさい」
「了解♪。ドライ、アレを使う」
「アレですか・・・了解です。突破口を開きます!」
そう言うとドライは滑空砲の射撃を止め、反対側に装備されたガトリング砲で再び攻撃を開始する。次々と撃ち出される銃弾は被弾傾斜が施されたアグリッサの装甲に弾けるが、それだけで十分だった。
「神姫と連携すればちょっと拙かったけど・・・、じゃあね」
飛び上がったツヴァイのサブアームがアリアドネの最も弱い部分・神姫が搭乗するシートの部分に叩きつけられ、そこから閃光が迸った。
コアユニットを正確に貫かれ、アグリッサは沈黙した。
「ツヴァイ、いったい何を・・・」
「秘密はこれ」
質問するアカツキに答えと言わんばかりにツヴァイはサブアームの手のひらを差し出した。本来なら武器を保持するための滑り止め用のゴムが着いている場所に銃口らしき物が見受けられる。
「これ?」
「零距離相転移拡散粒子砲、通称ゼロ・スタンピーダー。元々は暴走した神姫を無力化するための装備だったけど、その威力と零距離という回避不可能な有効射程に目を付けた姉さんが戦闘用に出力を強化したの。両腕合わせて二発までだけど」


  • その後、帰り道にて-

「ちきしょーう、今までの苦労は何だったんだよー!!」
あれほど苦戦したアリアドネをツヴァイがアッサリと黙らせてしまったためか、リィナはむくれていた。それを聡美がなだめに掛かっている。
「まぁ、良いじゃないの。事件も解決したし」
結局、そこの神姫オーナーの兄弟は違法パーツ所持の罪でしょっ引いて行かれた。イライザとイザベルは修復不可能と言うことで無事なパーツを取り出して後は破棄されることになった。
「それよりアネゴ、どうだった?」
「結論を先に言うけど、収穫は無し。カタロンとも殆ど無関係だったわ。暴走の原因も電子頭脳にウィルスが仕込まれていただけ」
「その「殆ど」の意味は?」
「正確に言うとカタロンの傘下企業から購入したと連中がその場で自白したわ。それ以外の経路に関することは目下、捜査中よ」
「そうか・・・、ありがとう。恩に着るぜ」
「どういたしまして。さぁてと、一杯引っかけますか!今日は奢るわよ!!」
「そう来なくっちゃ!!」
「ごちそうに成ります!!」
真の意味での解決にはまだまだ至らないが、優一とアカツキは今は勝利の美酒を味わうことにした。





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