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 試合開始より00:27
 現在脱落者015名

 バトルロイヤル開始よりおよそ三十分
 現在、ミコとユーナの指揮をとっている俺である

 「ねー、ご主人さまー。ノアねぇ大丈夫なのかなぁ…」
 人差し指同士をツンツンとつき合わせながら上目づかいのミコが俺にそう問うてきた
 「なぁアニキ…いくらアタシ達の指揮に回ったからって姉さんとの通信を一切断ち切っちまってよかったのか?」
 ユーナもさっきからそわそわとしている
 なんだかんだで二人ともお姉ちゃん子だからな…心配なんだろう
 「ああ、お前らの指揮に回るんならこの方がいい」
 「なんでさ?」
 「お前らのほうに気を配りながら出す俺のアドバイスなんてな、アイツにとっちゃ必要ないのさ。それどころか下手すると集中の邪魔になりかねんし」
 それ位のレベルなんだよアイツは…
 「はぁ…やっぱりノアねぇってば、ご主人さまの信頼度抜群だよね~。正直、羨ましいなぁ……」
 ミコが溜息ながらにそんなことを口にする
 「あれだよな、離れていても心は通じ合ってるってやつ?」
 ユーナも半ば呆れ気味といった感じで…って何を好き勝手言ってくれていやがりますかこのお嬢さん方は!
 「何言ってやがる、俺はただ客観的事実をだなぁ…」
 「へー客観的事実ですってさ」
 「どうだかねー」
 こ、こいつら…

 「あのなぁお前ら…それに今は翡影達がついてんだ、頼もしい限りってもんだよ。な、赤丸?」
 ユーナのリアウイングユニットにサポートとして付いているプチマシーン弐号の赤丸
 ホントは彼もノアの頼もしい護衛役の一人だが今はユーナの相棒役である
 「は!主にそのように仰って頂き誠に光栄極まれり候…彼の若輩どももそのお言葉を聞けばさぞや喜びましょうぞ…」
 うん、相変わらず渋いっすね赤丸さん…

 「さてと…ほんじゃまぁ、ほかのメンツと合流急ぎますかーねってなもんだ」
 第一目標はレイアとの合流
 レイアがやられちまったら本末転倒だからな
 その次に見方陣との合流
 個人プレーよりもこちらも数を組んでいくほうが有利であることは間違いない
 この二つの条件をクリアできれば後はまぁ…何とかなるだろうさ…

 「ん?……お!?おおおおおおおおっ!?あ、アニキ、アニキアニキ!!」
 「ど、どうしたユーナ、いきなり慌てだして…」
 「そ、それが…脱落者カウントがものすごい勢いで増えてくんだけど…」
 んーどれどれ…あー確かにユーナの言う通り
 30…35…37…とカウント数がいきなり上がってきた
 なるほど、あいつ等が動き出したってことか…



試合開始より00:45
現在脱落者043名

「ふぅ…流れは止まったか…」
 横一文字に振り抜いた後、愛刀の≪菊一文字則宗≫を鞘におさめる
 ひ、ふ、み………六人か。調子を確かめるにはちょうど良いくらいの数だったな

「御苦労様、調子は良さそうね冥夜」
 主の言葉通り今日の私は好調子のようだ
 「ああ、なかなかのものだ」
 「ふふっ、最近お熱のノアールさんと同じ戦場にいるせいかしらねぇ?」
 またそんなことをいう…
 「やめてくれ主、手前と主を一緒にしないでもらおうか」
 「あらあら、冷たいのね………右から来るわよ?」
 主の声に私はただ抜刀するのみ
 そちらを向かずともそれだけで相手の攻撃を防ぐことなど今更ながらにたやすい事となっている
 「っく…こっ、こいつ…」
 相手は標準装備のジルダリアであった
 私に攻撃を受け止められたためいったん間合いを取ろうと後方に跳躍する
 私から離れて手に持ったモルートブレイドの柄を握りなおすジルダリア

 「なんだって…こいつは…」
 「ま、マスター、如何なさいま…!?」
 「手前の前でのんびり御喋りとは…なめられたものだな」
 「なっ!!?」
 リアウイングのバーストで間合いを一瞬で詰める
 私の前では多少の間合いなど無意味なんだ
 まぁしかし、それはこうもやすやすと間合いに入れてくれるようなレベルの神姫に限るんだがな
 「未熟さを噛締め落ちるがいい…これは手前から、せめてもの手向けだ」
 「あ、あぅ…」
 少しにらみを利かせると固まってしまったジルダリアの真ん前で≪菊一文字則宗≫を下段に構え袈裟掛けとともに彼女の脇を一足飛びで抜ける
 「狼桜牙・弐式…」
 私はもう一度≪菊一文字則宗≫を横一文字に振り抜いた後、鞘におさめた
 その唾鳴りとともにジルダリアはパタリとその場に倒れこんだ

 「く…黒き…狼…?」
 唖然とするような彼女の主の声
 「『緑色のケルベロス』と並ぶ…接近戦のスペシャリストと名高い…あの…」
 「むっ……」
 ノア―ル殿と並ぶって…光栄なような、少し悔しいような複雑な気分だな…




試合開始より00:56
現在脱落者044名



 「はぁああっっ!!」
 ランの気合と共に打ち出される一撃に相手のエスパディアは崩れ落ちた
 標準装備とはいえどそのものの装甲の壁が厚く、接近戦向きの神姫であるがゆえになかなか苦戦を強いられた
 しかしながら先日ノアちゃんより譲り受けた龍刀【紅蓮】の威力は様久である
 まだまだ扱いきれてはいないであろうランであっても性能の高さに救われている面が見受けられる
 「どうだ、ラン。やっぱりまだ…完全には扱えきれないか?」
 少し心配になりランの様子をうかがってみた
 こいつの場合、扱えきれなかったら『不甲斐無いです!!申し訳ありません!!』とか言い出しそうだしなぁ…
 と、思ったが俺の思いは杞憂であった
 振り向いたランの顔はイキイキとしていて透き通るような蒼い瞳は子供のように輝いている
 「昴さん!!!」
 「はいぃぃ!!?」
 ランらしからぬ少し興奮気味の大きめな声に俺は少し驚いて返事をしてしまった
 「これ!これ凄いですよ!!」
 ブンブンと【紅蓮】を上下に振りまわすラン
 「扱いきるなんてとんでもない…まだまだ不慣れで、それこそこの刀の10%も引き出せているかどうか…しかし!!それほどまでにこの刀は底が見えないんです!!なんて私の胸を躍らせ、ときめかせてくれるのでしょうか…」
 【紅蓮】を掲げながらウットリとした眼でその刀身を見つめている…
 「そ…そうか、かなり気に入ったようだな…よかったよ」
 「はいぃ…これは…まるで恋に落ちてしまったような気分です」
 うちの神姫は刀に恋してしまったようだ
 どうしたものか
 かなりインパクトのあるカミングアウトだなこれは…



試合開始より01:17
現在脱落者048名



 「どう?孫市、レイアさんは発見できた?」
 「いや、今のところはそれらしき姿やシグナルは感知できていませんな…」
 私は孫市に指示を出しビルが密集した市街地エリアでビルの最上階に近い所に陣を構えさせていた
 孫市にとって多数との近接戦闘はあまり得策ではない
 紅緒にしては珍しく射撃…スナイピングを好む彼女にとっては移動しながらレイアさんや仲間と合流するよりかは一か所にとどまり彼らを発見したほうが生存率的にも良いのではないかと私は判断した
 「はぁ…毎度ながらに持久戦でござるな…」
 「仕方ないじゃない。あなたの特性から考えるとこれが一番無難な策よ」
 孫市は怨徹骨髄が銃口の先についてい銃剣式になっている愛用の気炎万丈を肩に立てかけた
 「“すないぱぁ”の宿命でござろうなぁ…分かってはいますが、ランスロットがこの戦場を駆けているときに手前は…と考えると…」
 ワザとらしく爺くさい顔でため息をつく孫市
 せっかくの可愛らしい顔なのにやめてもらいたい
 「むぅ…姫様ぁ…たいくつでござるぅ…」
 だからって急に可愛く本音を言われてもねぇ…
 しかしどうやら彼女の我儘には答えてあげられそうだ
 「孫市、よかったわね。御客様みたいよ?」
 「むっ!!」
 こちらに向かってくる敵影が2つ
 飛行してくるがあれはユーナさんでも冥夜さんでもないようだ
 となると今井さんの鷹千代さんの線も考えたがどうやらそれも違うようだ
 「孫市、撃ち落とせる?」
 「まぁやってみましょうぞ。元よりこの場で陣を構える前から飛行タイプとの戦闘は覚悟の上でありましたからな」
 「しかし…あれは……ふっ」
 孫市の口元が少し悪そうに歪む
 「どうしたの?」
 「どうやら新型のようで…悪魔型…軽装型でありましたか?“う゛ぁろーな”という“たいぷ”でござろう」
 タイプ ヴァローナ
 レイアさんやミュリエルさんのタイプ ストラーフの姉妹機として開発された新型…
 「まだ私たちの経験したことのないタイプってわけね」
 「これはこれは…姫君殿…確かに退屈しなくても済みそうですぞ!!」
 孫市の放つ気炎万丈の銃声が辺りに鳴り響いた…



試合開始より01:32
 現在脱落者052名

 「アポカリプス…メルトナパーム…ファイア」
 ミュリエルの号令とともに彼女の背中の六連式ミサイルポッドのハッチが開く
 そこから飛び出した三基のミサイル弾は現在交戦中である3人の神姫、それぞれの頭上に向かっっている
 「な…なんでしょうかあれは…」
 「ロックオンもせずに打ち出したが…」
 「あてすっぽに打ちやがって!!」
 それぞれイーアネイラ、ヴァッフェドルフィン、ランサメントがミュリエルのミサイルの行き先を見ながら口にする
 そんなのんきなことを言いながら傍観しているだけとは…
 やはりこの三人のマスターは初心者のようだ
 例の神姫サークルメンバーの神姫とは違うタイプであったのでそうではないかとは思ってはいたのだが…
 それにしても…鳳凰杯の後に初心者相手というのはいささか調子が狂う
 揃いもそろって、強豪だらけだった戦いの後、彼女がどれだけ強くなったか様子を見てみたかったのだが…これでは何の参考にもならないじゃないか
 「メルトナパーム…まさか!イアズ!離れろ!そのミサイル弾は…」
 「え、ええ?」
 彼女らのマスターの一人がミュリエルの放ったアポカリプスの弾頭の特性に感づいたのであろう指示を出し説明しようとする
 突然の指令に慌てふためいていたのはランサメント、気づいたのは彼女のマスターか
 「しかし、既に遅い!ミュリエル!」
 「…うん……いくよ…」

 『…爆ぜろ…』
 ミュリエルの発した一言と共にそれぞれの頭上でミサイル弾頭が弾けた
 「なんだ?」
 「爆発…した?」
 「ん?…なんだ?…水が降って…雨か?」
 爆発直後、彼女らには真上から雨のように液体が降り注ぐ
 「雨なんか降らして…って…え?装備が…」
 雨の中でカロッテMP6をミュリエルに向かって構えたヴァッフェドルフィンの銃から煙が出ている
 「え?きゃあ!私のトリアイナが…」
  イーアネイラのトライデントスピアからも煙が発生し、みるみるうちにその形は変形していく
 「なっ…!武装が…溶けているだと?」
 「武装だけではない、アーマー装備もか?」
 そうこうしている間にイーアネイラとヴァッフェドルフィンの二体は素体のみとなってしまった
 ミュリエルのアポカリプスより放たれたのは「メルトナパームミサイル」
 神姫が装備している武装、装甲を溶かす特殊弾頭だ
 神姫そのものを溶かすようには設定されてはいない
 私はそこまで悪趣味ではないのだ
 そうこうしてる間に、ミュリエルは素体のみとなった二人を倒していた
 いままで3人掛かりでミュリエルを倒せなかったレベルの神姫、装備なくしては手も足も出すことはかなわなかった
 「くっ…イアズ…無事か?」
 「なんとか…ね」
 唯一残ったランサメントはすべてとは言わないまでも武装の半分が消失していた
 マスターのとっさの判断に救われたのであろう
 しかし…残る一人で何ができるか
 じりじりとミュリエルに追いつめられるイアズと呼ばれたランサメント
 「ち…くそぅ…」
 焦りの顔に勝機が見いだせないのか一言そう漏らす
 「逃げるのは終わり…これで…」
 そういうとミュリエルはレフトアイアンをランサメントの目前に構える
 ランサメントは身構え、両目をギュッと閉じた
 その時

 「なんか、そういうのって横入りしたくなっちゃうのよね…ガウェイン?」
 「こなみも同じか…私もですよ…」

 そんな台詞と共に二本のコルヌがミュリエルとランサメントの間に突き刺さった
 「!!」
 飛んできた方向に向けてすぐさま二丁のアルヴォWDW9を構えトリガーを引くミュリエル
 その弾丸を交わすようにその場から飛び立った影はミュリエルの真後ろに移動した
 …って、ミュリエルがこんなにもたやすく真後ろをとられただと!?
 「せい!」
 「!!」
 その後ろから繰り出された斬激をミュリエルはその身を反転させながらサブアームの右腕で防いだ
 「ほう、私のガラティーンの一撃を防ぎますか…」
 防いだ後、弾く様なバックステップで間合いを取ったミュリエルに緑の長髪の騎士はそう告げた
 「貴様…何者だ!」
 「そう声を張り上げなくとも自己紹介くらいするわよ、フォレストさん?」
 この騎士のマスター、私の名を!?
 「龍ノ宮大学2回生、武装神姫サークル所属、序列6位、雪野 こなみ。それとその神姫、タイプサイフォスの」
 「ガウェインと申します。バトルの準備はよろしくて?」
 二回生…となると葉月の同級生か
 ついに出てきたか神姫サークル…
 ガウェインとは…たしかアーサー王伝説に登場する円卓の騎士団の一人、ガウェイン卿のことか
 ランスロット卿と並び騎士団の双角をなした実力者のはずだ…
 「願わくば、こいつの相手は昴とランスロットに渡してやりたいな、ミュリエルよ」
 「ん…まぁ…どっちでも…」
 「さぁ、行きますよフォレスト先輩?鳳凰杯での優勝者、『緑色のケルベロス』と戦ったミュリエルちゃんの実力見せてもらいます!」
 雪野の言葉と共にガウェインが手にしている剣を構え直し、突撃してきた
 「仕方ない、応戦するぞ、ミュリエル!」
 「がってん……しょうち…」



 試合開始より01:46
  現在脱落者057名




 「れ…レイア大丈夫?」
 「は…はい。ですが初めての連戦ですので、いささか疲れました…」
 さっきから休憩なしに3体の神気と戦闘をこなしたレイアは森林エリアの中で木の陰に隠れて体制を整えていた。
 「す、凄い凄い!やるじゃないレイアちゃん!!ね、桜もそう思うでしょ?」
 「社長の仰るとおりですね。鳳凰杯からの短期間でここまで新武器の扱いに順応されるとは…申し訳ありません、私はお嬢様とレイアさんを少々侮っていたやも知れませんね。」
 私の肩をガクガク揺さぶりながらキャイキャイ騒ぐお母さんと冷静に賛辞の言葉をくれる桜さん
 「やっぱりはづちゃんも明之さんの娘よねぇ。明人も明之さんに似てきた…というかそっくりだけど、はづちゃんも凛々しくなってきたわぁ」
 え?私が…お父さんに?
 明之というのは兄さんと私のお父さん鳳条院 明之
 お父さんについては私がまだ幼いころに仕事で家を出ているという風に聞いたことがあるだけで、それ以外のことは何も知らない。
 子供ながらお父さんの話はしてはいけない様な空気を感じていた私はその存在を気にしながらも胸の中にしまいこんでおくことにしていた。
 「確かに若様も葉月お嬢様も大変凛々しく立派になられましたが…彼奴に似てきたとなると同意しかねます」
 と普段あまり表情を変えない桜さんはお母さんの言葉に不機嫌そうに意見した
 「ましてや若様が彼奴にそっくりなどと…比べるまでもないほどに若様の方が彼奴めよりも素敵な殿方ですよ社長」
 「さ、桜ぁ…目が怖いわようぅ」
 「社長がそのようなことを仰るからですよ」
 「なーに言ってるのよ。桜だって昔は明之さんの事好きだったじゃない」
 「なっ!こら伊織!!何をあり得ないことを!!」
 「いいじゃない仕方ないわよぅ。明之さんですものぉ」
  これまた珍しく取り乱している桜さんと遠慮なしに惚気だすおかあさん
  どうでもいいけど…それ今しないといけない話なの?
  内容が気になるだけにすっごく気が散るんですけど!!
 「ど…どうしたんですか、御主人様?」
 「…ごめん、なんでもない。大丈夫だからねレイア」
  ため息をついた私に気を使ってくれたレイア
  いまもレイアが…みんなが頑張っているんだ。
  私も今はバトルに集中しなきゃ…って!モニターに反応!?敵のシグナルが4つも??
  うそ?この動きって…フォーメーション組んで動いている?
 「レイア?シグナル確認!3時の方向に敵4体!真直ぐこっちに向かってる!!」
  私の声ですぐさま立ち上がるレイア
 「4体…最悪全て同時に戦闘ですか?」
 「そう…なっちゃうわね。このままなら」
  この距離では向こうにもこっちをシグナル確認されているだろう
  逃げようにも逃げた先に新手が現れて挟み撃ちになってしまうかもしれない
  そうなれば万事休す
  ここは…
 「御主人様、迎撃用意に入ります」
  連続した戦闘で万全の状況じゃないレイア
  状況的に逃げても迎え撃っても分が悪いんだけど…
  今より状況が悪くなるよりは!
 「そうね、がんばろっかレイア!!」
 「はい!『マステマ』起動!!」
 レイアがマステマを起動させた瞬間、周辺にミサイルが着弾する
 直撃はなかったがフィールドの大きな揺れに行動を制限されるレイア
 「くっ…大丈夫?レイア」
 「はい!ダメージありません!しかし…」
 「ええ、牽制の割に大層な御挨拶よね!」
 そう言っている間に爆撃は止んだ
 木の陰から敵を確認するレイア
 その先にいたのは

 「おやおや、こうも早く見つけられるとは。いたよ誠吾?」
 「ハッハー!でかしたエメラ!!お手柄だな」

 不味い!よりにもよって神姫サークルの双角の一人、生田先輩とエメラちゃんに会うなんて…
 しかも周りには三体のフォートブラッグタイプが彼女を守るようにこちらにFB256 1.2mm滑腔砲を向けている
 「おっと、動くなよお姫さん。FB256 1.2mm滑腔砲の射程を舐めてもらっちゃ困る。大人しくその場にいてくれねェと…可愛いレイアちゃんが吹き飛んじまうぜ?」
そう言った生田先輩の合図を受けて三体のフォートブラッグタイプは統率のとれた動きで間合いを長く取りながらレイアを包囲していく
 「あらら…しかし悪役のセリフがこうも似合うもんかな誠吾w」
 「なにいってんだ、ちゃんと警告してんだぞ。優しすぎっだろ俺」
 絶体絶命の状況を作り出した事からか余裕の態度の二人
 だけどこのフォートブラッグタイプ…神姫サークルの人たちの神姫じゃないような…
 「生田先輩!」
 「あん?なんだいお姫さん」
 「この子たちのマスターって…神姫サークルの方々じゃないですよね」
 「御明答!そいつらは俺が雇ったヘルパーさんだ。そこいらでスカウトしてきたシロート連中だよ」
 生田先輩は呆気からんと言い放った
 「おっと、汚いなんて言うつもりか?ところがギッチョン、先にそんなことやりだしたにはお姫さんの方じゃねえかよ。腕利きのおにいちゃまに『たすけてー』って言いに行ったんだろ?」
 言い方は品がないけど…生田先輩の主張は確かなものだ
 手を組むのはルール違反じゃない
 そこに何かしらの取引があったとしても
 「同じことしててもまだこっちは素人味方につけてんだ。だから俺は優しすぎっだろていったろ?ファーストランカー連れ込んだ姫さんにとやかく言われる筋合いはないんだぜ?」
 「くっ…そんな屁理屈…卑怯者め」
 「お?卑怯で結構。褒め言葉だなレイアちゃんwお礼に今から…ショータイムに御案内だ!」
 合図とともにFB256 1.2mm滑腔砲の銃口がレイアに狙いを定める
 「くっこうなれば一か八か…」
 「待って下さい葉月お嬢様、シグナルに反応があります」
 「え?」
 玉砕覚悟で抵抗を決意しようとした時、桜さんの一言でモニターの隅に目をやると…
 た、確かに急速にこっちに向かってくる神姫が一体
  このシグナル反応って…ま、まさか

 「誠吾」
 「あんだよエメラ?邪魔すんなよ、これから締めって時に」
 「お客さん、来たみたいだよ?ショータイムの」
 「はぁ?」

 近づいてくる一体の神姫
 姿が確認される前に林の中から何かが飛んできた
 その事実を認識する暇もなくレイアを取り囲んでいたフォートブラッグタイプの一体が飛んできたものの直撃を受けてその身を崩す
 「あ、あれって…」
 呟いたレイアの目に映っているのは倒れたフォートブラッグタイプにの腹部に突き刺さっている夫婦剣≪干将≫
 「≪干将≫…ということは」


 「遅くなってごめんなさい、レイア」


 颯爽と現れたのはノアちゃんだ
 「ノア姉さま!」
 安心したのか思わず涙目になるレイア
 「もう少しの辛抱よ…すぐに終わらせるわ」
 レイアに優しく微笑みながらこちらに向かって歩いてくるノアちゃん
 かっ、格好良すぎるわ…

 「始めましてだね『緑色のケルベロス』。だけど余裕かましすぎなんじゃない?」
 とエメラちゃん
 同じハウリンタイプでも二人の性格は全く異なっているわね
 「まだレイアを包囲している状況現在進行形なんだってわすれてない?」
 馬鹿にしたように小さく笑いながら言うエメラちゃんだけどフォートブラッグタイプは後二体残っていて今もまだレイアにその銃口を向けている
 「貴方…?」
 「へっ、同じハウリンタイプ同士挨拶しといてあげるけどね。僕はエメラ。龍ノ宮大学3回生、武装神姫サークル所属、トップ2の生田 誠吾の神姫さ」

 「そう、貴方が…」 
 自己紹介を受けたノアちゃんは只一言だけ
 「…小さいわね」
 と呆れたように呟いた

 「なっ!…はぁ!!?」
 エメラちゃんは他の神気と変わらないサイズ
 しかし本人は何か思い当たる節があるのか怒っているみたいね
 「ぼ、僕のせいじゃないぞ!こ、これは誠吾の趣味!!」
 「エメラ!何人のせいにしてんだ!俺はンナとこいじった覚えねぇよ!お前は最初からペッタンk…」
 「誠吾!!誰が洗濯板かクラァ!!」

 あー
 エメラちゃんは他の神姫より少し胸のサイズが小さめのようね…

 「胸の話ではありませんよ…あなたが小さいのは…」
 とノアちゃんが話しきる前に二体のフォートブラッグタイプは両手を上げた
 その二体の頭の後ろからそれぞれ
 「チェックメイト。隙だらけだったわよ?」
 「はっ、つまんねえ仕事だ。呆気なさすぎるぜ」
 ノアちゃんのぷちマスィーンズの白菊ちゃんと黒曜君が現れた


 「小さいのは、視野とスケールです」


 「んだとぉ…はん!まだ…僕がいるじゃないか!!」         
 と何かをレイアに向かって投げつけるエメラちゃん
 あれは…手榴弾!?

 「まだ私がいるのですよ」
 と声がしたかと思ったらエメラちゃんとレイアのちょうど間付近で手榴弾が爆発する
 煙の中から現れたのは白菊ちゃんと黒曜君と同じノアちゃんのぷちマスィーンズの蒼騎君
  「ありがとう蒼騎。大丈夫?」
  「お気使いありがとう御座います姫、私は《イージス》のPS装甲により傷一つなく健在です」
  「そう、よかった。…エメラさん?自己紹介がまだでしたね。私は橘 明人の神姫、ノアール。この場で早々と決着…付けましょうか?」

 「くそ、ちっこいのがうろちょろ邪魔しやがって…引けよエメラ。そう簡単にゲームは終わってくれねェみたいだからな」
 「誠吾……ふん!…わかったよ。レイア!ケルベロス!続きはまた今度だ!」

 言うだけ言って戦場を離脱していったエメラちゃん
 とりあえずこの戦闘はノアちゃんのおかげで何とか切り抜けられたわ

 「ありがとうございます、ノア姉さま…」
 「よく頑張ったわねレイア。ここからは私が一緒に行動するわ」

 これ以上ない心強い援軍と合流できてひと安心なんだけれど…
 エメラちゃんが本当の実力を発揮するのは八代先輩のタイガちゃんとの連携した時
 一抹の不安もあるんだけどまだまだ先は長い
 頑張ろうねレイア!

 試合開始より02:00
  現在脱落者063名




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