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武装神姫のリン
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ウサギのナミダ
アスカ・シンカロン
引きこもりと神姫
キズナのキセキ
魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン
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えむえむえす ~My marriage story~

2014年

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悪魔に憑かれた微駄男
Nagi the combat princess
えむえむえす ~My marriage story~

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深み填りと這上姫
キズナのキセキ
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類は神姫を呼ぶ
浸食機械
引きこもりと神姫
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白濁!? 阪高神姫部
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車輪の姫君
樫坂家の事情!
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2010年

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

2009年

せつなの武装神姫
双子神姫
鋼の心 ~Eisen Herz~
犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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ホワイトファング・ハウリングソウル
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「キミの剣は、ちょっと遅すぎるよ」

騎士剣「コルヌ」で鋭く打ち込む、が、サブアームに接続された二本の大型刀がそれを容易く切り払う。
いくら斬りこんでもあの二本の大型剣に防がれてしまう、ならば――
「まだ、終わってはいないっ!」
ワンステップ、距離を置き、間髪いれず加速、打ち込みをかける。
持てる全ての力と速さをかけた、必殺の一撃。
限りない加速によって倍加した全体重を掛けて、サブアームごと打ち砕く!
「はぁぁぁぁあああああああああああッ!」
相手と同じストラーフタイプにも、この一撃を止められたものはいない。
「これで、終わりだ!」


コンマ数秒のラグタイムのあと、打ち込んだときの衝撃が痺れるように伝わる。
私は、目を疑った。

両端のアームに接続されていたウイングが、こともあろうに私の一撃を止めたのだ。
刃との接触面は波打つような波紋が広がっている。なにか、見えない壁に剣を突き立ててしまったような手ごたえ。
そして、サブアームの大型刀にがっちりとホールドされてしまった、私の剣。

―――まさか、電磁斥力シールド!?

「だから、キミの剣は遅いんだって。Is that all you've got?(それで本気?)」
ウイングの下から見える相手の表情は、どこか醒めたような無表情。

「……それが本気なんだね。結局キミも、ただの雑魚なんだね」

ウイングが開き、私を弾く。
剣をホールドしていたはずのサブアームが凄まじい速さで私に、手にした刃を突き出す。
二本の刀が、私の身体を串刺しにした。
「あぐっ……あ、あ、あ……」
鎧すら貫通して、その二本の凶刃が、身体の奥へ、食い込んでいく。

「死に際くらいはハデにさせてあげるよ、騎士サマ」

強烈な痛みと異物感に苛まれる私に、奴がその手に持った3本目の大太刀を――私に突き刺した。




「う、ぐぅぅっ!?ぁぁあああああああっ!!」

あーあー、ハデな悲鳴あげちゃって……確かにハデにしたげるとは言ったけど、騎士の誇りはどこにいったのかな。
いまさら刺さってる物が1本増えたところで、そんな喚かなくてもいいじゃないか。たかがバーチャルバトルで。
ふと視線を騎士サマとは違う方へ。別にそこにいるってわけじゃないんだけど。
『フランの殺りたいようにバラしていいよ』
「じゃあ、抉っちゃおうか。そのほうが面白そう」
『……なかなかエグいこと考え付くね』
「なんか昔のゲームの動画で見たんだ、こんな技があったなーって」
サブアームではなく、ぼく自身が握る大太刀に力をこめる。
柄を握ったまま、レバーを上げるような気軽さで、ぼくは刀を上下させる。
動かすたびになかなかイイ感じのシャウトが響く。
でも、激痛が認識できないのか、全身が痙攣するだけになってきた……ダメかなもう。
―――終わりにしよう。

「Get lost(消えて)」

さらに強い力を刀にこめ、刃を上にして思いっきり振りぬく。
首がくるくると宙を舞い、地面に落ちる。
それが終了のゴングとなった。










「……えげつねー勝ち方しやがるな、あのストラーフ」
「いくらなんでも、ありゃぁねぇよ……」
「実力差とか、そういうレベルじゃないな、これ……」
「あれホントにランクサードかよ……近接特化のサイフォスがあっという間だぜ?」
「つうか、やりすぎ……気分悪くなったきた……」
「ま、マスター……私も、あれと戦うんですかぁ……?」
「……やべぇ、これはやらせたらトラウマになりそうだ」
ざわざわと、店内の観戦モニタースペースから喧騒が聞こえる。
喧しい。なんだというんだ、弱いのが悪いんじゃないか。
筐体のWINコールとともにポッドから出る私、肩には今日の勝者を乗せて。
ざわざわ、ざわざわ、ざわざわざわざわざわざわ。
私を見て、喧騒がさらに大きくなる。
ああ、本当に喧しい、キレそうだ。いっそキレればラクになるか?

「あ、あの、対戦予約じゃ次の相手は、俺ってことになってるとおもうんだけど……」
私の前にしゃしゃり出てきた男が一人、私よりもかなり年上のようだけど。
「その……ウチの娘が試合拒否しちゃってるんで、なんというか、その……辞退ってことで、いいかな?」
ふとみれば、男の肩の上にいる神姫はひどく震えているように見えた。
―――あの程度で怖気付くなんてね。
私とフラン、対等に戦える強さを持った奴など、ここにはいないか。
「別にいいんじゃないの、弱い奴には興味ないし」
ぐ、と詰まる男。言い返したそうだが、図星過ぎて言葉がでないのか、その場に立ち尽くす。
「……ふん、いこうか、フランドール」
「うん」
悔しそうに突っ立ってる男と、批判の声を背に、私はセンターを後にした。





今日も、結局たいした奴はいなかった。だれも、私の神姫には勝てなかったのだ。
「最近どいつもこんな感じ」
投げやり気味に言葉を吐き捨てる。
そのセリフに、フランが反応した。
「そうだね、みんな大したことないよ」
「……勝ち続けるのも退屈だね」
「ぼくはそれでもいい、マスターの為だから」
「可愛いこと言うじゃない、フラン」
フランの頭を優しく撫でてやる。気持ちよさそうに、眼を閉じた。
「……でも、強くなるためには、もっと強い相手が必要だ……もっとね」
私を、一番最初に負かした『あの男』より、もっと、強くなるために。

「ま、あの店はあらかた食い尽くしたし、明日は次の店でも探そうか。『期待のルーキー』でも求めて」
夜の闇に向かって私は、諦めたように呟いた。
「うん……マスター」



「ただいま」
返事が帰ってくるはずもない、静寂ばかりしかない家に戻ってきた。
この無駄な広さが少しムカつく。
広い廊下を抜け、大きな階段を上り、私とフランだけの空間へ。
「……マスター」
歩みを進めていた私の耳にふと聞こえる、フランの声。
「なに?」
「明日は満足できる相手、見つかるといいね」
「……そうだね、フラン」
部屋にたどり着き、パソコンデスクに座り込み、フランをクレイドルの上に座らせる。
パソコンを起動、今日のバトルのデータを閲覧。
―――次こそは、私とフランを満足させるようなヤツに、出会えればいいけど。





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