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戦うことを忘れた武装神姫 その39




暖かな夜。
持ち帰った仕事が終わり、ふと見回せば・・・先ほどまでちょろちょろと走り回っていた神姫たちはもうお休みの時間。イオとリゼは仲良くひとつのクレイドルで、エルガは相変わらずのぬくぬくこたつで、シンメイは俺のベッド上に置いた試作の布団型クレイドルでニヤニヤとした笑みを浮かべて・・・。


机周りをざらざらと片付けてコップ2つ分のスペースを開けて。
静かに置くは、親父が旅行の土産で買ってきてくれた余市のシングルカスク20年の小瓶と、昨夏に俺が小樽で買ったショットグラス。

工作加工用具・資材に仕事の資料と、散らかりきった机の片隅。 蒼色のグラスに琥珀色の液体を注ぐと、ほのかな香りが嗅覚を刺激した。

そっと傾けて、口の中に広がる香りと、時を含んだ味を、ひとり静かに愉しむ。
もうひとくち飲んだところで椅子をリクライニングさせて身体を沈め、酒の余韻と仕事を終わらせた解放感に浸る・・・と。

つい今しがたまでぬくぬくこたつで寝ていたエルガの姿が見えない。どこへ行ったものかと見回せば、いつの間にやら小瓶の脇に立ち、手にした小さなカップをちょっと照れたようにそっと差し出した。
「えへへ・・・香りに誘われたの。 にゃーにも、ちょーらい♪」
俺はビンの蓋を再び開けると、肉球の描かれたエルガ専用のカップ -といってもエルガの顔より一回り小さいだけなのだが- にそっと注いでやった。サブPCのマウスに腰掛けたエルガは、一丁前にもカップを動かしてカスクを廻し、くんくんと香りを愉しんでからひとくちだけ含み、大きな瞳を閉じ。しばらく思いに耽るかの如くじっとしていたが、ふと何かを思い出したのだろうか。カップを傍らに置くと、ぴょんぴょんと、しかし他の神姫を起こさぬように静かな足取りで机の上のごちゃめきに潜り込むと、なにやら後ろ手に隠して戻ってきた。

「にゃーさん、あのね。 ・・・春のかけらをつかまえたの。おさけにいれてもいい?」
ふむ、何を見つけたのやら。少し期待しつつ、エルガの前にグラスを差し出すと・・・おそらく風で入ってきたものだろう、桜の花びらを一枚、ひらりと落とした。

デスクライトに照らし出されたカスクに浮かぶ、淡い色の花びら一枚。
「そうか、もうこんな季節になってたんだよなぁ・・・。」
エルガは再びマウスに腰掛け、カップを手にとってもうひとくち味わうと。
「えへへー。 今年はにゃーさんよりも先に春をつかまえたのー。」
と、そして誇らしげに俺に言った。
「ははは。今年はエルガが春の使者になったねぇ。 よしよし・・・今度の週末は、みんなで花見に行こうか。」
優しく頭を撫でると、エルガは目を細めつつ・・・カップを差し出し、おかわりのおねだり。俺は再びビンの蓋を開け、えるがのカップに注ぎ、そして自分のグラスにも・・・花びらを沈めないように、そっと継ぎ足した。

 ・・・エルガたちと出会ってから、何度目の春になるのだろうか。
こうやって、ちんこまと春を楽しむのも悪くないもんだ・・・と思った、そのとき。
「このまま、みんなで・・・ずーっと、変わらにゃいですごせるといいの。 みんなで、なんかいでも春をつかまえたいのだ。」
まるで俺の心を見透かしたかのように、エルガがぼそり呟いた。 グラスを口に運ぶ手を止めてエルガの顔を見れば、一緒に呑もうよと誘うようにニコニコとカップを差し出した。

俺は小さく頷き、エルガが作った春のカスクを身体に染み入らせつつ、
「よーし。来年の春は、俺がエルガに春を持ってきてあげよう。負けないぞ~!」
と言うと。先にカップを傾けていたエルガは、ニヤリと目元で返事をした。


いつまでも、この「時」が、途切れる事がないように-。
願いつつ、戦うことを忘れた神姫と共に・・・時を呑み、季節を味わう夜-。














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