ハリウッドスターは誰でも一度は憧れる
晴子・ペルシスside
オイルと武士型とのバトルが終わった頃。
「ここやな、敗退者が捕まってる言う所は」
会場から約5km離れた所にあるビルの前に、晴子が居た。
ペルシスの入手した情報によれば、ここに大会で敗退したマスター達が捕らえられている。
晴子の目的は勿論、マスター達の救出だ。
「・・・信善の言っとった『確認』の意味・・・サッパリわからへんかったな・・・」
ビルに入る前に晴子は控え室での信善の言葉を思い出していた。
「ま、聞いても教えてくれへん事くらいはわかってるんやけどな」
にはは、と笑ってビルに足を踏み入れた。
オイルと武士型とのバトルが終わった頃。
「ここやな、敗退者が捕まってる言う所は」
会場から約5km離れた所にあるビルの前に、晴子が居た。
ペルシスの入手した情報によれば、ここに大会で敗退したマスター達が捕らえられている。
晴子の目的は勿論、マスター達の救出だ。
「・・・信善の言っとった『確認』の意味・・・サッパリわからへんかったな・・・」
ビルに入る前に晴子は控え室での信善の言葉を思い出していた。
「ま、聞いても教えてくれへん事くらいはわかってるんやけどな」
にはは、と笑ってビルに足を踏み入れた。
「・・・こりゃ、簡単には行きそに無いなぁ」
晴子はまた笑みを浮かべた。ただし、さっきより引き攣った笑みだ。だがそれも無理は無い。
ビルに足を踏み入れた瞬間、晴子はペルシスに転ばされた。次の瞬間、晴子の頭上すれすれをレーザーが掠めていったのだ。
「マスター、次は連続で来ます。回避の準備を」
「任しとき、ウチのハリウッド女優並みの動き見せたるでぇ!」
足を狙って地を這うようにこちらに向かって来るレーザーを、無駄の無いジャンプで避ける。
次に横から凄いスピードで迫って来る数本のレーザーの間を縫うようにすりぬける。
「どや、この軽やかな動き!ミラ・ジョなんとか越えたんちゃう?あのバイオの」
「そんなマスターが十代の頃にやっていた映画の主役の事など知りません。それより前を見てみて下さい」
「知っとるやん・・・って、前?」
言われて前を見ると、まるで漁に使う網のような格子状のレーザーが、晴子に向かって来ていた。
「・・・これを避けろと?」
「ミラ・ジョヴォヴィッチは劇中でこれに酷似した形状のレーザーを回避しています。ですのでこれを回避できない限りミラ・ジョヴォヴィッチは越えられないと断定します」
「んな無茶な・・・てか、やっぱ知っとるやんけ!」
そんな会話をしている間にも、レーザーは晴子に迫って来る。
「このレーザーはビルの外に出ると同時に消滅します。入ればまた発射されますが、また奥からなので兎に角一旦外に出て下さい」
「何か思いついたんか?」
「このビルのレーザープログラムの解除パスを調べ上げます。私の予想では音声入力なので」
ペルシスはそう言って、晴子と共にビルを出て、そのまま目を瞑って動かなくなった。
「大丈夫かいな・・・」
晴子はまた笑みを浮かべた。ただし、さっきより引き攣った笑みだ。だがそれも無理は無い。
ビルに足を踏み入れた瞬間、晴子はペルシスに転ばされた。次の瞬間、晴子の頭上すれすれをレーザーが掠めていったのだ。
「マスター、次は連続で来ます。回避の準備を」
「任しとき、ウチのハリウッド女優並みの動き見せたるでぇ!」
足を狙って地を這うようにこちらに向かって来るレーザーを、無駄の無いジャンプで避ける。
次に横から凄いスピードで迫って来る数本のレーザーの間を縫うようにすりぬける。
「どや、この軽やかな動き!ミラ・ジョなんとか越えたんちゃう?あのバイオの」
「そんなマスターが十代の頃にやっていた映画の主役の事など知りません。それより前を見てみて下さい」
「知っとるやん・・・って、前?」
言われて前を見ると、まるで漁に使う網のような格子状のレーザーが、晴子に向かって来ていた。
「・・・これを避けろと?」
「ミラ・ジョヴォヴィッチは劇中でこれに酷似した形状のレーザーを回避しています。ですのでこれを回避できない限りミラ・ジョヴォヴィッチは越えられないと断定します」
「んな無茶な・・・てか、やっぱ知っとるやんけ!」
そんな会話をしている間にも、レーザーは晴子に迫って来る。
「このレーザーはビルの外に出ると同時に消滅します。入ればまた発射されますが、また奥からなので兎に角一旦外に出て下さい」
「何か思いついたんか?」
「このビルのレーザープログラムの解除パスを調べ上げます。私の予想では音声入力なので」
ペルシスはそう言って、晴子と共にビルを出て、そのまま目を瞑って動かなくなった。
「大丈夫かいな・・・」
信善・メサイアside
「関係者以外立ち入り禁止・・・か」
信善は会場の奥にある鉄扉の前に立っていた。
「俺は今は大いに関係者だ。入らせてもらおう。メサイア」
「わかった」
メサイアはコルヌを引き抜いて構えた。
そして扉に向かって跳躍、目にも止まらぬ・・・とまでは行かないがそれでも目で追うのは大変な速さで剣を振るった。
瞬く間に扉はただの鉄片と化した。
「さぁ、行くぞ」
「関係者以外立ち入り禁止・・・か」
信善は会場の奥にある鉄扉の前に立っていた。
「俺は今は大いに関係者だ。入らせてもらおう。メサイア」
「わかった」
メサイアはコルヌを引き抜いて構えた。
そして扉に向かって跳躍、目にも止まらぬ・・・とまでは行かないがそれでも目で追うのは大変な速さで剣を振るった。
瞬く間に扉はただの鉄片と化した。
「さぁ、行くぞ」