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第13話 「姫君」


『……子供(じゃねぇか)(ですね)』

 確かに芸能界ですら滅多に見られない程の美形だが……あの背丈はどう見たって小学生以上だとは思えない。 あれを形容するなら『美女』ではなく『美少女』だ。
仕方ないのですっかり興奮しきった様子の白黒ミリオタチンパンジーに問い質すことにする。

「……まさかとは思うが、アレがお前の言ってた『武装神姫の流れ星』か?」
「ン何をいっとるかキサマぁ! ああいう人物を称える格言があることを知らんのか!?」
「格言?」
「ふふん、知らずば言って聞かせよう……古人曰く!

            『ぅゎ ょぅι゛ょ っょぃ』

とな!」
「要するにお前はアレか、わざわざそんなクソッタレな寝言を聞かせるために俺を引っ張り出したと。 そう言いたいのか?」
 ……こんな茶番と分かっていれば、昨夜あんなに悩みはしなかったものを。
「撃ちましょうか?」
「許す」
どぎゅーんちゅどーんうぎゃーと先日と同じ展開の中、不意に楽しげな声が割り込んだ。

「ふふっ。 そなたのまわりはあいかわらずドタバタとやかましいようじゃの、おおさわ」

 舌っ足らずで高い声の持ち主は、言うまでもなく件の少女。
身に纏った純白のドレスは、服飾品の素材に疎い俺にも分かる高級品だ。 まるでそれ自体が光の加減で発光しているかのようで、どう見てもこんな場所に似つかわしいとは思えない。
しかし少女はそんな自分自身の異質さを気にした様子もなく、、自信に満ちた表情でこちらをじっと見据えていた。

……が、俺が何も言わずにいるのを訝しんだか、形の良い眉が動いた。

「む? 今日わたしのあいてをしてくれるというのは、そなたたちではないのか?」
「えぇ、そうです。 ……多分」
なおも無言な俺の代わりにルーシーが答えると、八の字を描いていた眉はすぐに元に戻った。
「なんじゃ、人ちがいをしたかと思ったではないか。 おどろかすでない」
安堵したような愛らしい笑顔を見ながら、俺は『なんでこの子供はこんな喋り方なんだろうか』と考えていた。

「ムっはーぁッ! エリザベス姫、お久しうぅぅ!」
「せんしゅうも会っておいて『ひさしい』もなかろ」
 グレネードツッコミのダメージもなんのその、頭から煙を噴きながら飛び起きて召使のように跪く大佐和と、その頭を手に持った扇子でぺしっとはたく少女。
「不詳この大佐和軍治、姫をエスコートするべく待機しておりましたが、出迎えに参ずる事叶わず大変失礼を!」
「よい、もとよりそなたにエスコートなどできるとは思っておらぬ。 気にやむな……というかよけいな気をまわすな」

……なんなんだ、この本人たちだけが楽しそうなお姫様ごっこは。

 俺とルーシーが顔を見合わせていると、ようやく俺たちの存在を思い出したらしい大佐和が立ち上がって紹介を始めた。
「さアぁ姫っ! こちらが先日お約束した対戦相手でゴざいますッ!」
「うむ、ごくろうじゃったの。 あらためて、わたしはエリザベス・寺舞(てらまい)。 今年で9さいになる。 今日はよろしくたのむ」
にこやかに笑う少女が手を差し出すのに、俺とルーシーも応じる。
「あー…あぁ、うん。 俺は藤丘遼平」
「遼平さんの神姫、ルーシーと申します」
俺、ルーシーの順で握手。
「おおさわの知り合いじゃというからいったいどんな『へんじん』かと思っておったが……」
うわぁすっげぇ不本意。
「ちょっと待ってくれお嬢ちゃん。 ひとつ言わせてもらうがな」
「わかっておる、なかなかの『しんし』とみた。 …すくなくとも」
すいっ、っと扇子で口元を隠し、半歩こちらへ歩み寄る。
「……アレよりはじょうしきがある」
隠した口元には、くすくすといたずらっぽい笑いが刻まれている。
間近で見ると……なるほど、これならギャラリーが増えるのも分かるっつーか。
「遼平さん、何考えてるんですか?」
「いーえぇ何にも」
なんだか不満げなルーシーの頭を撫でてやってると、ふと少女……エリザベスの表情が真顔になった。

「そなた、そっちの足は『ぎそく』じゃの。 長いのか?」

俺の目をまっすぐ見据え、はっきりと言ってきやがった。
「去年な」
「そうか」
短いやりとりで、俺とエリザベスは互いに黙した。

この態度、潔いと取るべきか遠慮がないと取るべきか。
だが子供ゆえの無邪気さからくる、興味本位の不躾な質問でなかったのは分かる。

9歳だと言ったが……なかなかどうして。






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