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えむえむえす ~My marriage story~

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天薙の視点

バトルは無事に終了した。
時間軸にして、パルカが初戦に勝ち、ルーナが負けた。
後に残ったクリナーレとアンジェラスはほぼ同時刻に勝敗が決まってバトル終了。
クリナーレが負けてアンジェアラスが勝ったので結果は二勝二敗。
±0の引き分けだった。
なんとも嬉しくも悔しくも無い中途半端な闘いになってしまった…兎に角複雑な気分だ。
俺は煙草に火をつけ、筐体についてる四つのドアが自動で開く。

「お疲れさん。気分はどうだ?」

俺は気軽に声をかける。
俺の神姫達はヘトヘトに疲れたような感じで来た。
でもアンジェラスだけは疲れてないご様子。

「アニキー。すまないけど、ボク達疲れているから休んでいい?」
「あ、おう。別にいいぜ」
「ボクもうヘロヘロだよ~」
「あたしもー」
「私も同じく」

そう言いながら俺の体によじ登って来た。
クリナーレは俺の頭によじ登って来たらそのままグッタリと寝転んでしまい、ルーナは右肩でパルカは左肩でグッタリしている。
なんで一回だけのバトルでここまで疲れるのだろうか、今までのバトルでは連続的に出来たのに…このバトルでは例外なのか?
もしかしてバーチャルで闘ったからなのだろうか?
いや、それはないなぁ。
実際にバーチャルバトルは配備されているし、バーチャルバトルでも連続的に闘える。
じゃあ何が原因?
これは家に帰ったら検討しよう。

「もう、この子達はご主人様に迷惑をかけちゃって」
「ん?アンジェラス、お前はなんともないのか??」
「エッ?別に私はなんともありませんよ」
「…そうか。それなら別にいいんだけど」

アンジェラスだけ元気がある。
こいつはちょっとおかしくないか?
普通ならあの筐体内で闘っていたアンジェラスだってクリナーレ達と同じ症状が出るはずだ。
なのに、こいつだけ平然としてやがる。
…前々から思うのだが、アンジェラスだけが他の神姫と比べて違うような気がする。
あぁーもう訳解らん。

「おい天薙」

俺が悩んでいる時に後ろから声を掛けられた。
振り返るとそこに居たのは七瀬都だった。

「っんだよ」
「引き分けだったな。天薙とは前から闘ってみたかったと思ってたけど。ここまで白熱としたバトルをしたのは久しぶりだったよ」

笑みしながら俺に言ってきた都。
悪いが今は構ってる暇がないんだ。

「あっそう。そいつはよかったなぁ」

素っ気無く返事する。
すると都は怪訝な顔してきて。

「どうした?もしかして悔しいのか」
「アァッ!?…そんなじゃねーよ」
「…何か悩みごとか?」
「まぁ…そんなとこだ。…なぁ都」
「なんだ?」
「お前の神姫達は疲れてる様子はあるか?」
「いきなりなんだ?でもまあ、なんだか筐体から出てきてから気だるそうな感じだったな。今もこうしてダルそうにしているだろ」

都の胸ポケットを見ると両ポケットに片方づつ入ってるノワールとハウがグッタリしていた。
予感は的中していたみたいだ。
この分だと都の妹やその男友達の神姫も同じ症状になってるに違いない。
畜生。
なんだか後味が悪いぜ。

「ワリィな都。気分をブチ壊しちまって」
「別に構わない。お前が難しい顔をしてる時はいつも『何かある』時だからな」
「鋭い奴だな。確かにこの筐体には何かある。試作機というのもあるともうが、たった一回のバトルでここまで神姫を疲れさせるのは相当な何かが負荷しているに違いない」
「そうなのか。・・・・・その件、何か出来るか?」
「いや、都を巻き込む訳にはいかない。こいつは俺のバイトをやってる会社が原因だからな」
「そう言うなよ。こっちも暇なのさ」

都はやる気満々みたいだ。
困った事になった。
正直、都が手伝ってくれのは嬉しい…が。
今から俺がやろうとしているのはVIS会社へのハックだ。
もし万が一に会社にバレて都の人生を狂わせるような事になったら俺の責任にでもある。
俺だけならまだいい。
けど親しい奴等を絶対に巻き込みたくない。
これだけは守らなければ。

「悪いけど都はこの件から手を引いてくれ」
「まだ言うか。大丈夫だって、ハウとノワールだって神姫侵食に犯された神姫には負けないさ」
「はぁ~。あのさ、言いたくないけどこの際言わせてもらうぜ」

俺は都に近づき。

「ブッチャけた話、俺と都は住む世界が違う。頼むから手を引いてくれ」
「しかしだな」
「万が一に俺とお前が捕まる事になったら、芋づる形式でお前の妹やその友達も巻き込まれちまうんだぞ!」
「………分かった。お前がそこまで言うなら構わんさ」

やっと解ってくれたみたいだ。
都には悪いが…これもお前のためでもあるんだ。
それだけは解って欲しい。

「でも何かあったら言いたまえよ。相談ぐらいなら出来ると思うがね」
「…相変わらずお人好しだな」
「天薙もそうだろう?」
「ケッ!言ってくれるぜ」

俺は煙草を灰皿に入れる。

「俺はすぐに帰らしてもらうぜ。やる事がまだあるからな」
「そうか。もし次に店に来る時は沢山本を買ってくれよ」
「俺の欲しい物があったらな。あばよ」

都と別れた後、姉貴に方に行った。

「おい姉貴。この症状はいつ頃に治る?」
「え、症状?」
「恍けるな。たった一回のバトルでこんなに神姫がバテルのを見たのは初めてだぞ。あの筐体のプログラムの所為じゃないのか」
「う~ん、そうかもしれないわね。まだ試作段階だからなんとも言えないけど。でも、その症状はすぐに回復するんじゃないかしら。長くても数分よ。神姫だってそんな柔に出来ていないんだから」
「たく、次から気をつけてくれよ。俺の神姫は兎も角、あいつ等の神姫まで巻き込むのは気にくわないからな。それとちゃんとあいつ等に金を払っとけよ。態々来てもらったあげく変な症状まで発生させたんだからな」
「大丈夫よ~。そのうちほっとけば治るし」

だぁ~、まったく…開発者が言う言葉じゃないよな。
しっかりしてくれよ、姉貴の奴。
さてっと、今日の用事はこれで終わった事だし、家に帰って色々とやらないとな。

「そんじゃあ姉貴、俺は先に帰らせてもらうぜ。どうせ姉貴は会社の奴等と帰るんだろ」
「そうね。まだまだヤらないといけない事が沢山あるし」
「そうかい。まぁ頑張れよ」

俺は武装神姫センターを出た。
外へ出ると熱気が身体中を包み込んだような暑さが襲ってくる。
…うげ~、朝来た時よりも暑いぞ。
早く車の中に入らないと身体の水分が抜けてミイラになりそうだ。
…ミイラというか干物っと言った方が正しいかな。
って、そんな冗談言ってる暇なんかない。
車、車っと~。

ガチャ

「ウヲッ!?」

ドアを開けた瞬間、更なる熱気が俺と神姫達を襲う。
外の暑さで暖められた車の中はサウナー状態だった。
この暑さなら人間を殺せるぐらいレベルだと思う。
嫌だな~、この中に入るぐらいなら外の方がまだマシだ。
でも、そんな事は言ってられない。
俺は暑さに我慢しながら車の中に入った。
入ったと同時にエンジンを掛けエアコンの冷房と風量を最強にした。

ブオオオオォォォォーーーー!!!!

「ドワッ!?アッチィーーーー!?!?」

冷房つけたのに何故か暖房並み以上の風が顔に当たった。
でもこれはしかたない事。
元々車が暑くなってるので、すぐには冷たくならないのだ。

「アニキ~。ボク、暑さで死んじゃうよ~」
「私も~、お兄ちゃん~助けて~」
「俺も暑いんだから我慢しろ。そのうち冷たくなるから」


車につけてるMP3プレイヤーの電源をONにしBGMを流す。
『To Heart/Piece of Heart』の『新緑の草原』だ、この曲は結構好きな部類にはいる。
それから少しの間は車の中でグデ~としていた。
そして数分が経った頃、車の中がそれなりに冷えていたので俺は運転しようとした。

「そろそろ出すかぁ。お前等、車を発進させるからしっかりつかまってろよ」
「はぁーい…了解です、ご主人様」
「早く帰ろうよ~ダーリン」
「はいはい。つか、アンジェラスもこの暑さにはバテるか」

幾分か車の中が冷えたとはいえ身体の中がポカポカしている。
簡単に言うと身体の中に熱がこもってしまった。
外と先程の車の中はそれ程暑い証拠という訳かな。
って、そんな証拠いらないけどね。
車を走らせ出口に向かう道を走る。
そこへ丁度神姫センターの出入り口から都達が出てきた。
お、暑さでダルそうにしてるよ。
丁度、神姫センターの目の前を通るし話掛けてみるか。

「よぉー。今帰りかい?」
「あっ。天薙は車で来ていたのか」

運転席ドアに寄りかかって来た都。

「悪いけど、シガーライターを貸してくれないか?百円ライターのガスが切れてね」
「煙草が吸えないっと。解った、今貸してやるよ。ほら」
「ありがとう」

都は咥えた煙草にシガーライターで火をつける。
煙草に火がついた事を確認した都は俺にシガーライターを返した。
俺もついでにシガーライターで煙草に火をつけた。

「むむむー…」
「ワリィなアンジェラス。今だけは勘弁してくれや」
「今だけですよ」

頬っぺたを膨らましてプンプンと怒るアンジェラス。
アンジェラスも俺が仲良く友達と煙草吸いながら喋ってる時は邪魔しないようだ。
まぁそいう事が解ってくれるからこそお前の事が好きなんだよ、俺は。

「どうせなら乗って行くか?都の店なら解るし」
「いや、いいよ。自分の足で帰る。天薙だって色々と大変だろう?」
「ウワッ。フラれっちまったよ」
「フラれっ…って、お前は私の事が好きなのか?」
「好きだぜ。良き友達としてな」
「そんな所だと思ったよ」
「おっ!もしかして、結構俺へのフラグがたっていたのか?」
「そんなわけないさ。男には興味が無くてね。私もお前と同じ気持だよ」
「『良き友達』としてかぁ。まぁ、都とは今のこの関係が壱番いいと思うしな」
「同感だ」

お互い煙草を吸い、ニヤニヤと笑いながら話に花を咲かせる。
そんな中、蚊帳の外状態の都の妹の春奈とその男友達の良平の方になんとなく目がいった。
こんな暑いなか律儀に俺と都の会話が終わるまで待っていてくれやがる。
よし、ご褒美に今の俺にとって不要なチケットをやるか。
確か財布の中にあったよな…お、あったあった。

「お~い、八谷良平ー!」
「は、はい!?」
「ちょっとこっち来いや」

大きな声で呼ぶと少しビクビクしながら俺の車に近づく。
もしかしてヘタレか?

「な、なんでしょうか?」
「そーオドオドするなって。俺が怖いかい?」
「・・・・ちょっと…怖いです」

あれま。
俺が怖いかぁ。
今は別にガン飛ばしたり威圧感を出してる訳でもないしなぁ。
まぁいいや。

「右手を出せ」
「え?」
「ツベコベ言わず右手を出せばいいんだよ」
「は、はい!」

…あのさ。
そこまで怖がれると流石の俺も悲しくなるよ。
別に俺は何処にでも居る普通の大学生なのに…。
そんなヤクザに絡まれたように怯えなくていいのにさぁ。
俺は良平の右手に不要のチケットを二枚乗せた。

「えっ…これって最近出来たプールのテーマパークの二泊三日無料招待チケット?」
「やるよ。今の俺にはただの紙切れに過ぎないからな」
「いいんですか!?」
「そんなに驚くなよ。どうやら君はヘタレみたいだし、見かねた俺が少し助け舟を出したまでに過ぎねー。うまく誘うだぞ」
「誘うって…」
「都の妹、春奈に決まってるだろうが」
「エエエエェェェェーーーーモゴモゴッ!?!?」

良平の口に俺の左手で覆い被せるように声を遮る。
まさか、叫ぶとは思わなかった。
ベタベタな展開ぽいぞ、これじゃあ。

「バッカ!声が大きい!!」
「ごっ!?ごめんなさい!」
「まったく…お前は何処までヘタレなんだよ。そんなじゃ春奈に好きになってもらえないぞ」
「な、なんで僕が春奈の事を。別になんとも」
「隠すな隠すな、チェリーボーイ。見てるだけで解るんだよ、俺にはな」
「本当になんでも無いですよ!」
「はいはい。兎に角そのチケットを使うか使わないかは、テメェで決めろ。そのぐらい意思が無かった時はお前は本当にヘタレだ」
「ウウゥゥ…」
「悩め。悩みに悩んで決めろや。それが男という者でもあるんだからな」
「…よく考えてみます」
「それでいい。行ってよし、あばよ」

八谷良平を解放してやると都がニヤニヤしながら来た。

「ふふ・・・、何かしたのか?」
「何かしたねー。どうしても知りたかったらヘタレな良平君に聞きな」
「何かねそれは?」
「気にするなという事だよ。今年の夏は中々楽しかったぜ。また会おう、七瀬都」
「あぁ。またな、青年」
「…最後の最後に『青年』かい」

俺は都に一瞥してアクセルを踏み神姫センターを後にした。






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