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戦うことを忘れた武装神姫 その37




  <<その36から。。。<<


外で新聞屋のバッテリーバイクが走り廻る頃。
イオの膝の上で、シンメイは指をしゃぶりながら小さな寝息を立てていた。
「こいぬがえり、と呼ばれている症状のようですね。」
シンメイの頭をやさしく撫でながらイオが続けた。
「極希に、特にマスターを心から慕うハウリンやマオチャオに出現する症状ようです。以前、技研に来たケモテックの技術者の方が言っておりました・・・。」
CTaの所へ遊びに行った際にでも聞いたのだろうか。
「元々ハウリン・マオチャオは寂しがりやなんです。 特にシンメイのような性格だと、寂しさを内にこめてしまう傾向もありますし・・・。」

思い返せば・・・前兆は、確かにあった。
数日前の朝。 普段は食事中にちょっかいを出してくる事がないシンメイが、エルガと一緒に。。。
それだけではない。 一昨日などは帰宅するまで起きて待っていて、いつまでもうしろを付いてきていたっけ。。。 何故、気づいてあげられなかったのか。考え込む久遠に、
「みんな・・・毎日待っていたんですよ、マスターの帰りを・・・。」
といいながら、イオは涙をシンメイの頭の上にぽたりと落とした。
「忙しいのは解りますが、せめて、せめてもう少し・・・。」
ぽたり。 またひとつ、大粒の涙が落ちた。
「私たちのことも、見つめてください・・・。」

 ・・・このところ、忙しさに追われ、ろくすっぽ神姫たちに目を向けていなかった。相手にもなってやれなかった。 思い返せばかえすほど、神姫たちがどういう思いをしていたのか・・・。胸の痛みに、思わずイオの顔を覗き込んだ。 ・・・シンメイを抱き、口元には静かな笑みを浮かべるものの、蒼い瞳は涙で潤ませた顔が・・・久遠の心にトドメを刺した。

神姫たちだけではないな・・・。

左手のイオとシンメイを、そっと傍のタオルの上へ乗せ、椅子に深く腰掛け腕を組み目を閉じ。

ただがむしゃらに、必死に走り続けなければならないときもある。 しかし、そんな時だからこそ、自分自身を見つめる瞬間が必要なのかもしれない。

ふと目を開け、右手にまだ残る傷跡を見つめた久遠。
そういえば・・・あの時以来、あいつにも会っていない気がする-。

  わずかな間に、なんと大きなものを・・・
     たくさんのものを、置き去りにして走っていたんだろう。。。

迷う必要はない。
ここで、一歩踏み出すべきだろう・・・。
イオの頭をそっと撫でて、久遠は立ち上がり。
自室の机の引き出しから、書きかけの書類を取り出し、仕上げにかかった。

  -「今」を見直す鍵を開けてくれた、小さいけれど大きな存在に感謝をしながら-。



それから一月の後の朝。東杜田の正門前に、久遠のバイクが止まった。 ヘルメットをいったん脱ぎ、傍らに立つ守衛にIDカードを提示する。
「おはようございます。今日からはゲストカードではなくて、社員証ですね。」
と、ちょっと照れたような顔付きで社員証を受け取る久遠の胸ポケットからシンメイが半身を出し、なんとシンメイも社員証を提示。
「どうぞ今後もよろしくお願いいたします。」
小さく会釈するシンメイは、技研のロゴが入ったスーツを纏っていた。
「おや、これはこれは。 小さな社員さん、どうぞよろしく。」

結局、あの翌日。
久遠は辞職願いを出した。一悶着あったようだが、半ばごり押しの形で・・・。
そして、次なる職場として選んだのが、東杜田技研の関連会社であった。 もっとも、この会社も同じ敷地内にあるのだが。
同時に、神姫たちをアルバイトの形で、毎日誰かを連れていくことに。家で退屈な毎日を押しつけてしまうことなく、刺激的な日常が送れるはずだから、と・・・。

久遠がシンメイを交え守衛と話をしていると、通りから飽きるほど聞き慣れた野太いエンジン音が響いてきた。
「やっべ・・・つかまる前にタイムカードだけでも通すぞっ!」
その音に脂汗をにじませた久遠、大慌てでヘルメットを被りなおす。 シンメイも状況を察し、さっと胸ポケットに収まった。

久遠がフロントを軽く浮かせて敷地内に消えていった直後。
「何も逃げることないだろー!」
GSXに跨ったCTaが、守衛を半ば突破する形で久遠を追いかけていった。


小さい存在が運び、結ぶ、大きな明日。
 ・・・かくして、久遠の・・・いや。 久遠たちの、新たなる日常の幕が、上がった。













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