<明日の為に、其の12!>
引き抜いたハグタンド・アーミーブレード×2を同軌道に時間差で投げつける。
相手のサイフォスがコルヌで1本目を弾くが、その背後にある2本目には気付いていなかった為に反応が遅れ、身体を捻って避けるので精一杯。その隙にブースターを噴かして距離を詰め、無防備な胴体にヤクザキック。
倒れたサイフォスを踏みつけ
「この写真の男の事を知っていますか?」
サイドボードより転送された、失踪中の師匠の写真を見せる。
質問が戦闘開始前か後かを除けば、ここまではビデオで予習した通りの流れで来てる。
さあ、後は相手から「知らない」と聞いて試合を終わらせるだけだ。
だったのだが、聞こえた返答は予想外のものだった。
「知ってるわ。確か先週関西に居たわよ」
「そうですか、知らないなら仕方ありません。負けてもらいます」
「ちょ、ちょっと、人の話聞いてるの!?」
”WINNER エスト”
振り下ろされたアングルブレードは既に止められず、ジャッジの声が空しく響いた。
相手のサイフォスがコルヌで1本目を弾くが、その背後にある2本目には気付いていなかった為に反応が遅れ、身体を捻って避けるので精一杯。その隙にブースターを噴かして距離を詰め、無防備な胴体にヤクザキック。
倒れたサイフォスを踏みつけ
「この写真の男の事を知っていますか?」
サイドボードより転送された、失踪中の師匠の写真を見せる。
質問が戦闘開始前か後かを除けば、ここまではビデオで予習した通りの流れで来てる。
さあ、後は相手から「知らない」と聞いて試合を終わらせるだけだ。
だったのだが、聞こえた返答は予想外のものだった。
「知ってるわ。確か先週関西に居たわよ」
「そうですか、知らないなら仕方ありません。負けてもらいます」
「ちょ、ちょっと、人の話聞いてるの!?」
”WINNER エスト”
振り下ろされたアングルブレードは既に止められず、ジャッジの声が空しく響いた。
「まったく、相手が良い人(神姫)だったから情報を貰えたものの、話はちゃんと最後まで聞くのである。」
悪友さんの手ですっかりゴテゴテになったアンに説教されながら、私は私なりに得た情報を整理してみる。
悪友さんの手ですっかりゴテゴテになったアンに説教されながら、私は私なりに得た情報を整理してみる。
・師匠が関西に居る。
・神姫を連れてバトルしていた。
・連れていたのは鳥子である。
・神姫を連れてバトルしていた。
・連れていたのは鳥子である。
どうやって神姫である自分が関西まで探しに行こうかと思案していると
「消えちゃう有給を消化したいし、旅行がてら行ってみようか。」
「ありがとうございますっ!!」
「消えちゃう有給を消化したいし、旅行がてら行ってみようか。」
「ありがとうございますっ!!」
なんてやり取りがあって、今たこ焼き食べてます。
「ほへははほうひはふ?」(訳:これからどうします?)
「ひんひふへへふはは、ひんひへんはーひひへはひひんははひ?」(訳:神姫連れてるなら、神姫センターに行けば良いんじゃない?)
「2人とも、食べながら喋るのは行儀が悪いのではないか」
ゴックン
「自分が猫舌で食べられないからって拗ねないの」
「猫舌も何も猫であるし、そもそも食べなくても大丈夫である。って痛い、爪楊枝で突くな!」
エスカレーターの立ち位置、まるでF1のスタート前のような緊張感漂う信号待ち等、普段とは違う空気に自然とテンションが上がってしまうようです。
「おい、またいつもの変な神姫とマスターが連勝してるらしいで」
「あそこまで濃いのは滅多に見れんからなー。」
そんな話をしながら歩いていく少年達。
交番で道を聞く手間が省けたので、レッツストーキング。
「ほへははほうひはふ?」(訳:これからどうします?)
「ひんひふへへふはは、ひんひへんはーひひへはひひんははひ?」(訳:神姫連れてるなら、神姫センターに行けば良いんじゃない?)
「2人とも、食べながら喋るのは行儀が悪いのではないか」
ゴックン
「自分が猫舌で食べられないからって拗ねないの」
「猫舌も何も猫であるし、そもそも食べなくても大丈夫である。って痛い、爪楊枝で突くな!」
エスカレーターの立ち位置、まるでF1のスタート前のような緊張感漂う信号待ち等、普段とは違う空気に自然とテンションが上がってしまうようです。
「おい、またいつもの変な神姫とマスターが連勝してるらしいで」
「あそこまで濃いのは滅多に見れんからなー。」
そんな話をしながら歩いていく少年達。
交番で道を聞く手間が省けたので、レッツストーキング。
モニターに映し出される姿は奇妙としか言いようが無かった。
1対1のバトルにもかかわらず、上空を飛ぶ12体の鳥子ことエウクランテ。
「鳥子シリーズ、完成していたの!? って言っておくべきかな?」
「色的には白子だと思いますが、そんな細かいことよりも、多勢に無勢だなんてルール的にも反則です」
そんなやり取りが聞こえていたのだろうか、当の本人からの声が響く。
『何か勘違いしてるみたいやけど、ウチが1人でグルグル回ってるだけや。目が回るし、高いトコ苦手やから演出が9割やけどなー』
徐々に鳥子の数が減ったかと思うと、遂には1体になりゆっくりと地上に降りる。
『降臨、m』
「そのネタは今はやめろー!!」
件のエウクランテのマスターの叫び声が響く。姿は確認できないが、その声はエスト一行には聞き覚えのある声だった。
1対1のバトルにもかかわらず、上空を飛ぶ12体の鳥子ことエウクランテ。
「鳥子シリーズ、完成していたの!? って言っておくべきかな?」
「色的には白子だと思いますが、そんな細かいことよりも、多勢に無勢だなんてルール的にも反則です」
そんなやり取りが聞こえていたのだろうか、当の本人からの声が響く。
『何か勘違いしてるみたいやけど、ウチが1人でグルグル回ってるだけや。目が回るし、高いトコ苦手やから演出が9割やけどなー』
徐々に鳥子の数が減ったかと思うと、遂には1体になりゆっくりと地上に降りる。
『降臨、m』
「そのネタは今はやめろー!!」
件のエウクランテのマスターの叫び声が響く。姿は確認できないが、その声はエスト一行には聞き覚えのある声だった。