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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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双子神姫
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武装神姫のリン
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誇り──あるいはちょっとした挑戦(後半)




物の十分もしない内に、周辺は予想以上の騒ぎとなっていた。曰く、
『あの香田瀬に隠し子が居た』だの『実は浮気までしていた』だの。
そんな私達と、私刑場に引きずり出されるが如き香田瀬を見ようと、
僅かでも暇を持っている社員全てが、その視線を一点に向けている。
青ざめた顔で香田瀬がやってくるのに、そう時間は掛からなかった。
……にしても、広大な敷地なのに集合が早いな。香田瀬も野次馬も。

「あ、晶ち……さん、いきなり乗り込んでくるなんて。しかも、それ」
「何か文句あるか?こちらとて本気なのだ。それに、アポは取った筈」
「た、確かに……とりあえず一課の研究棟に!あーもう、散れ散れッ」
「ふふん。子供だと侮る貴様に、それなりの報復をしてやったまでよ」

そう、私とて自分の容貌と性格位は承知の上だ。なればそれを逆手に、
香田瀬をハメる位の事は出来る。今後暫く、奴めが酒宴の席などで何を
言われようとも、私には何のダメージも及ばない。胸が空く思いだな。
そして案内された建物の会議室には……女子高生の様な女性が、一人。
なるほど、外見だけに囚われない物言いはこの女性が養ったと見える。

「というわけでだ、依頼されたインナー三種に服飾三種が完成した」
「図面を先に送ってくれてもよかったのに、一体どうしたんです?」
「その科白は、これを読んでから言ってもらおう。自慢じゃないが」
「……どれどれ……見せてもらいます………………えっと、えっと」

ばさ……と会議用のテーブルに投げ出した設計図面に、二人が目を通す。
ポシェットに折り畳んで入れてきた事を考慮しても、プリントアウトした
“暗号”が何の説明も無しに読めるとは思っていない。他人に見せる事を
敢えて前提としていない、直感を優先した書き方だからな。案の定……。

「……あの、これ……とてもじゃないけど……読めません、晶さん……」
「そうだろう?だから、実物を見せるついでにとな……ふむ、部長か?」
「………………斗小野水那岐と、言います……よろしくね、晶さん……」
「宜しく頼む、水那岐。これが図面データの入ったディスクだ、香田瀬」
「へぇ。いきなり呼び捨てなんて、流石は晶ちゃ……おっと、危ないッ」

閉口する香田瀬の横で、水那岐部長はそそくさと図面を仕舞い込んだ。
僅かな所作でも、彼女が見かけに依らぬ切れ者というのは予想が付く。
斗小野の関係者が役員でなく、敢えて“部長”の椅子に座っているのも
ただの趣味だけで続けられる事ではない……この女性は気に入ったぞ。
苦い顔の香田瀬に促され、私は席に着く。“妹”達もテーブルの上だ。

「で……実物って言ってたけど早速見せてもらえるかな、晶さん?」
「貴様の目は節穴か?目の前に“三着”揃えてあるだろうが、ほれ」
「え?……え!?ひょっとして、ロッテちゃん達のこれがです!?」
「そうみたいだよお兄ちゃんっ。ほらインナーも企画通りの型だし」
「きゃ、きゃああああっ!?スカートめくらないでください~!?」

香田瀬の服から出てきたマオチャオ……にしては頭身が大きめだが……に
黒いスカートをめくられ、狼狽するアルマ。う、ううぅむ……可愛いッ!
って、感心している場合ではない。そうだ、このマオチャオは香田瀬めが
交渉に来た時、同行していたユキという神姫だ。慌てて、彼女を止める。

「は、はぅぅ……ユキさんいきなりだから、ビックリしました……」
「慌てないでおくれユキとやら。これからちゃんと見せるつもりだ」
「は、はーい。えっと?皆が着ている服が、試作品でいいんです?」
「そうだ。ロッテとクララも、見せてやるといい。ほら、アルマも」
「はいですの~♪まず……わたしの服はテーマが“躍動”ですの♪」
「……わたしの?神姫さんも、デザインに……加わったんですか?」

私達は揃って水那岐部長に肯く。ロッテのそれは、薄く明るい橙色と青を
ベースにデザインした、キュロットスカートとジャケットを軸とする姿。
帽子とコードタイもあまり派手過ぎてはいない、スポーティーな服装だ。
と言っても、基本的なデザインは“Electro Lolita”そのままである為、
随所に施した装飾に、少女趣味とも言える私の嗜好が詰まっているがな。

「で、インナーが……んしょ、これですの♪スパッツとソックスに」
「手袋と……上はベストですか?薄い紺色の素材に、レース模様?」
「有無。形状の制約があるので、本当のレース加工は使わなんだが」
「それでも、パターン化した表装印刷でここまで誤魔化せましたの」

インナー姿を披露するロッテと入れ替わる様に、クララに押し出されて
香田瀬と水那岐部長の前に出てきたのは、真っ赤になっているアルマ。
黒と朱色をベースとした、フリル満載のドレスなのだ。先程、ユキ嬢に
めくられて見えたインナーは、灰色を基調としたランジェリータイプ。
恐る恐るスカートをたくし上げ、皆に見せるアルマ。鼻血が出そうだ。

「あたしは……よ、“妖艶”がテーマなんです……インナーは、その」
「……ランジェリータイプ……だから、恥ずかしかったんですね……」
「は、はいっ。あの、インナーは……もういいですか、水那岐さん?」
「……ガーターベルトオプションまで、ありますね……あ、いいです」
「あ、有り難うございましたぁ~……って、わわっ、ユキさんッ!?」
「緊張しすぎはよくないよ?ささっ、肩の力抜いて~。ほらほら……」

ユキ嬢に連れて行かれたアルマを横目に、クララが進み出る。彼女は、
白とワンポイントに翠色を用いた、パニエ入りのスカートとブラウス。
その上からベストとリボンを装備した、御嬢様系統のスタイルなのだ。
クララのそれは、ハーフカバー型の実験でもある。従って、ブラウスと
一見ストッキング風のパンツ……そしてブーツ類は、実はインナーだ。
勿論其方も、袖や太腿・腕などのワンポイントにはフリル模様がある。

「ボクのテーマは“貞淑”。犬型のハウリンが、敢えて挑戦したんだよ」
「へぇなるほど。あの時みたいに大人しい娘で可愛いね、クララちゃん」
「あの時?何の話だ、クララと貴様は初対面だろう香田瀬……まさか!」
「お、落ち着いて晶ちゃん話せば分かる、ってぶごはぁっ!?……ぐぅ」
「……不用心過ぎだよ、お兄ちゃん。あのね晶さん、実はあの時に……」

怒れる私に、アルマを連れて戻ってきたユキ嬢が説明する。既に彼らが
“梓”の正体を掴んでいた事。膝蹴りを浴びてノビている香田瀬めが、
何故私が完成度の高いHVIFを保有しているのか、気にしていた事。
……確かに、見る者が見れば誤魔化しきれる事柄でもないか。香田瀬は
復活しそうにないので、信頼出来る水那岐部長に打ち明ける事とする。

「……そう、だったんですか……依頼を受けて、試用……三人で……」
「そう言う事だ。手伝いの役に立つのは事実だが、それだけではない」
「色々大変なんだね、アルマちゃん達って。大丈夫、内緒にしとくよ」
「あ……香田瀬さんには言っても良いですよ。気付かれてますしね?」

それにしてもアルマとユキ嬢の二人、短時間で随分と仲が良くなったな。
着衣の乱れ等は一切ないが……果たして目を離した隙に何があったのか。
これも神姫ならではの“シンパシー”という奴なのかもしれんな。有無。

「試作はこれで一応全部だけど、何か問題があれば教えてほしいもん」
「……香田瀬君が、後で起きたら……みんなで、検討しますね……?」
「分かりましたの~♪なら、國崎の色々な物を見せてほしいですの♪」

──────私の仕事と誠意……“誇り”は、皆に伝わったかな?







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