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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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アルトアイネス奮闘姫
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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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武装神姫のリン
番外編その3「小さな幸せ」


リン…それは私の名前。
武装神姫第1弾、MMS TYPE-DEVIL「STRARF」のシリアルナンバー3600054468である私の名前。
マスターは私にこの名前を貰いました。
でも私、マスター、茉莉との問題を乗り越えてから2ヶ月ほど経ったある日、私はどうして「リン」という名前に決めたのか、ふとその理由が気になってしまいました。
そうして一週間が過ぎようとした頃、私は我慢できずにマスターにその理由を聞きました。
今回はそのときのお話しです。



それは用事で茉莉が実家に帰っていて、ティアもそれについていてしまい久々に2人きりになれた日のことでした。

「マスター…あの。」
マスターはいつものように顔を横に向けてくれました。
「どうした? なんか欲しいモノでも見つけたのか?」
「いえ…そうじゃなくて、聞きたいことがあるんですがいいですか?」
「ああ、いいよ。」
「じゃあ、なぜ私の名前はリンなんですか?」
「ああ、それか…」
マスターの顔がいつもと違って少し不安そうな、なんとなく力が抜けたような表情に変化しました。
「あの…マスター? お気に触ったんだったらすみません、でも…」
「じゃあ今からその名前に関連する、ある所に行くけど何も言うなよ。」
私はその言葉の意味を理解できず、ただただ
「はい。」
そう応えるしかありませんでした。
私の答えを聞いたマスターはすぐに進行方向を変え、駅へ。
そうしてJRと私鉄をいくつか乗り継いで郊外の町に着きました。

「ここにくるのは、久しぶりだな。」
やはりマスターの表情はいつものような元気がありません。
「あの…」
「何も言わない約束だろ。」
マスターの声がいつも以上に優しく感じられたので私は
「はい…」
口をつむぐまえにそう呟くことしかできませんでした。

そのままマスターは駅からの一本道をひたすらに進みます。
その日はまだ初夏だというのに日差しは強く、空が晴れていたことを覚えています。
焼き付けるような日差しの中を、マスターは途中で買ったミネラルウォーターを手に持ったまま歩いていきました。

そして着いたのは、お寺。の裏手にある墓地でした。
藤堂家の方々が代々眠る場所。そこにマスターは私を連れてきたのです。
私はその時点で大体の事情は把握できていましたが、マスターが口を開くまで待ちました。
マスターはミネラルウォーターを墓石にかけて、残った分はお供えを置くと思われる場所に置かれた湯のみに注ぎました。
そして私を手に乗せて、そこに眠るマスターの"家族"の名前が刻まれた石版の目の前に手をもって行きます。
それを見たとき、私は確信しました。
「リンていうのは。俺の妹になるはずだった子の名前なんだ。」
それと同時にマスターは私の問いへの"答え"を口にしていました。
それからマスターは全て話してくれました。
リンという名前はマスターと4つ違いの、今頃は茉莉とほぼ同じ年齢になっているはずだった妹に与えられるはずの名前だったのです。

それは今から17年前。マスターがまだ7歳のころ。
お母様(いまはそう呼ばせていただいています)は至って健康で、2回目ということもあり出産には何の問題も無いだろう、そう主治医の先生もおっしゃっていたそうです。
しかし予定日の2週間前、事件は起こったのです。
それはマスターとお父様(お父様はなかなか私がこう呼ぶことを許してくれませんでしたが今は大丈夫です。)が面会を終えて帰宅した直後でした。
突然お母様が出血したのです、原因は不明。
しかしそのタイミングは夜勤の引継ぎ時間帯であり、ナースセンターに人があまりいない状態。
しかも就寝の確認で夜勤の看護士の内の大半が各々担当の部屋を回っているとき。しかもお母様の部屋は巡回の最後の部屋。
お母様は必死にナースコールのボタンを探しましたが、不幸にもボタンがベッドの裏側まで落ちていて拾うことが出来ません、痛みをこらえることはできてもそこまで手を伸ばすことがお母様には出来ませんでした。
お母さんは必死に助けを求め、叫びました。
そうして巡回の看護士1人がそれを聞きつけるまでに20分の時を要しました。
お母様は緊急処置室にうつされ、処置が行われました。
マスターとお父様が知らせを聞きつけ病院にたどり着いたのがそれから30分後。
お母様は命に別状はありませんでしたが…おなかの子はすでに亡くなっていました。死産だったのです。

事前に女の子と判っていたので、お父様やマスターは意気揚々とその子の名前を考えていた矢先の出来事でした。
「今思うと茉莉が入院しているときに何度も何度も会いに行ったのは、そのときに亡くした"妹"を再び失うのはイヤだという気持ちが実はあったのかも知れない。」
そうマスターは最後に付け加えました。
「リンって言うのは俺が考えた名前だ。母さんが結構キリっとした目だったから妹なら似てほしいとおもった。それで辞書に載ってた『凛々しい』ていう言葉から凛ってな。
オヤジに話したら好評でそれにしようなんて車の中で話していたときに電話が掛かってきたからな。今でも覚えてるよ。」
「すみません!!」
わたしは謝っていました。
「あの、私。マスターが名前をくれたのが起動してすぐだったので何か理由があるのかな?と思っただけなんです。それがこんなにも深い事情があったなんて。本当にすみません。」
それを聞いたマスターはポカンとした顔で。
「はは、ちょっと懐かしくなっただけだよ。もちろんあの時は悲しくてしょうがなかったし、神様がいるんなら出てこい!! ってぐらい怒ったりもした。
でも過ぎたことは仕方ないし。過去は変えられない。 俺は今は幸せだぞ~リンがいて、茉莉がいて、ティアまでいる。そして皆元気でいてくれてる。それがおれの幸せだ。」
「マスター……私、どんなことがあっても絶対マスターの元を離れません。たとえ離れても、必ず帰ります。」
「ああ、約束だぞ。」
「はい、約束です。」
そして"凛さんに挨拶をして"帰りました。
その夏は茉莉とティアを連れて久しぶりの墓参りにやってきて墓石を綺麗に掃除しました。
そしてマスターは私たちのことを報告したのです。
実際に手に触れることも、顔を見てあげることさえ出来なかった。でも確かに存在した…凛さんに。

その頃からです、マスターと絶対に離れたくないと思ったのは。
理由はもちろんマスターを悲しませたくないというのもありますが、私だけじゃなくてみんなが元気でいること。
それこそががマスターの、茉莉の、ティアの、そして私の小さいながらもかけがえの無い幸せだと気がついたからです。
だから私はこれからもマスターの側を離れないでしょう。それこそ一生。私の"命"が続く限り。





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