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えむえむえす ~My marriage story~

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悪魔に憑かれた微駄男
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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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引きこもりと神姫
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戦うことを忘れた武装神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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「貴様……仲間か!?」

「……友達だ」

突如現れた1人の武装神姫・ストラーフ型。
彼女が持つ、刃がビームで形成され鮮やかに輝く大鎌が、ネメシスのライトセイバーの一撃を軽々と受け止めている。

「……トモダチ、だと……」

その言葉に反応したのか、ネメシスの声がトーンダウンし不気味なモノへと変化する。

「ぬけぬけと……お前たちなんかにっ!」

「なっ!?」

次の瞬間、蛇のように閃くネメシスの拳が神姫の額を貫いた。


ねここの飼い方・光と影 ~六章~


思わぬ一撃を受け、地面に叩き付けられながら激しく吹き飛ぶストラーフ。
『燐、大丈夫か!?』
「……へ、平気です。少し油断しちゃいましたけどね」
素早く体制を立て直しつつ、即応体制を整える。
燐はその長大なポールウェポンを縦横無尽に振り回すために両手で扱う。
それに対してネメシスのライトセイバーは片手、つまりネメシスはフリーだった左腕で思い切り燐を殴りつけたのだ。 
『燐、お前顔から血が!』
マスターの悲鳴に近い声が上がる。燐の額には赤黒い何かが邪にベットリと張り付いていた。
「え、ぁ……コレは私のじゃないですよ。ほら」
燐はコシコシと手でソレを拭う。すると完全にとはいかないもののほぼ拭い取れ、その下には傷などは見当たらなかった。
『てぇことは……』
2人は見合わせたようにネメシスを注視する。
ネメシスは先程燐を殴りつけた場所から動かず、肩で荒く息をしており、その表情は深く被ったバイザーにより覆い隠されている。
そして限界を超えた負荷を受けた左手は、表面素材が剥がれ内部機構の一部が痛々しく露出し、そこからはまるで血の様に粛々とオイルが滴り落ちていた。
「無茶です、何を考えてるんですか貴女はっ!」
思わず燐が叫ぶ。

「……そうね。アナタを……殺すこと」

神姫ですらゾクリと背筋が寒くなる、切れ味の良過ぎる剃刀のような言葉が、ネオン煌く戦場に静かに響いた。
「燐、アナタは邪魔です、今すぐ去りなさい。……さもなければ」
バイザーの隙間から、端をニヤリと禍々しく吊り上げた口元が覗く。
ネメシスは足元に転がっていた、ねここの腕鎧=衝袖を手に取り、皮肉げな微笑を湛えたかと思うと、それをゆっくりと自らの左腕に充てる。
「此処が、貴女の墓場に……」
彼女がそう言ったのとほぼ同時、衝袖がエフェクトと共に一瞬ブレたかと思うと、次の呼吸にはネメシスの左腕と一体化してしまっていた。
「ねここちゃんの装備を……吸収したの!?」
「そうです……。これで私はねここに一歩近づいた。こうやっていけば、きっとなれる……そう、ねここになって……アキラに」
ネメシスはゆっくりとした、まるで幽霊のような足取りで、不気味に燐へと接近する。
ゆったりとした動きの中で、唯一左腕からは低い唸り声が上がる。
電撃発生装置がフル稼働し、オーバーフローを起こした電流の一部が外部へその有り余るエネルギーの奔流を溢れさせているのだ。
無防備な体制のまま、彼女は前進し続ける。その威圧感と殺気は凄まじく……
『慌てるな、燐! アイツの武器よりバルディッシュの方がリーチが長い。油断しなければ大丈夫だ』
「は、はいっ」
彼女はマスターの叱咤激励により、一時的な困惑を鎮め平静を取り戻す。
「バルディッシュ、アサルトフォーム」
≪Assault Form≫
燐が命令すると共にそれまで眩く虹色に煌いていた刃は消滅し、変わって鈍く重厚な輝きに満ちた戦斧へとその姿を変える。
「プラズマランサー・セット!」
《Plasma Lancer》
長大な戦斧を振りかざしながら、彼女はキーワードを唱える。同時に戦斧が軌跡を描いた場所に沿って、夜の闇を、戦う2人の姿を鮮明に照らし出すように無数の雷の矢が出現する。
「いきます、プラズマランサー・ジェノサイドシフト……ファイア!!!
ネメシスに向け鋭く戦斧をかざした瞬間、燐の周囲に滞空していた無数の光の矢が、文字通り雷光の如く敵を打ち倒さんと殺到する。
ファランクスの名に相応しい、相手にとって逃げ場のない濃密で綿密な絨毯爆撃。
鋭い雄叫びを上げながら何十発もの雷杭がネメシス自身や周囲に撃ち突けられ、周辺は濛々とした爆煙に包まれる。
「……やったの、かな」
先程までの雷雲の中にいるような轟音とは一転、静寂に支配される夜の街。
エネルギーを急激かつ大量に消費したため、一瞬気を落とす燐。だが
「砕けろ、跡形もなく」
「!?」
燐の懐に、まるで瞬間跳躍したかの如く出現するネメシス。その左腕はまるで圧倒的な恒星の輝きのように強く激しく煌いていて。

「ハイパー!ねここフィンガー!!!」

「バルディッシュ!」
≪Barrier Burst≫

プラズマランサーの電撃を完全に吸収し、雷神の雷と化したねここフィンガーと、緊急展開した障壁が、エフェクトの渦を撒き散らしながら激しく衝突し弾け合う。

両者から溢れ出したエネルギーが周囲の地面に突き刺さり、建物を無残にひしゃけさせてゆく。

やがて飽和状態になったエネルギーが、まるで空間を引き裂くかのような大爆発を招来させる。
だが2人はその爆発に巻き込まれる前に離脱。距離を取り再び対峙。
「しぶとい……何故其処までねここに肩入れする」
ハイパーねここフィンガーを放ったにも拘らず、今だ尽きる事無くオーバーフローによる放電を繰り返す左腕。
「ねここちゃんは、私の大切なお友達。理由なんてそれだけで十分です。それに私は……そう簡単には負けません。愛するマスターの元へ無事に帰るためにもっ」
自らを奮い立たせる言葉と共にバルディッシュを構え直す燐。だがバルディッシュの中央、金色に輝く宝石=コア部分に鋭い亀裂が走っている。
「ごめんバルディッシュ……いくよ!」
≪Zamber form≫
主の命に、己が全てを賭け、忠実に従う刃の従者。燐の身長より遥かに巨大な、一振りの大剣が出現する。
「私に雷は、効きません」
「そんな事……やってみなければわかりません!」
軽々とバルディッシュザンバーを担ぎ上げ、一撃必殺の構えを取る燐。
「無駄な足掻きを……」
右腕を鋭く突き出し、こちらも必中の構えを取るネメシス。ピリピリとした緊張感と殺気が空間を支配する。

「……な!?」

両者が激突するかと思われたその時、急激にネメシスの表情が困惑の物へと瞬時に変貌する。
「ねここ、それに燐、命拾いしましたね……次にあった時には……次こそは……!」
「逃げる気ですかっ!」
燐の非難に介することも無く、捨て台詞を残し電脳空間より離脱するネメシス。
その身体は瞬く間にポリゴン粒子へと変換され、次の瞬間には初めから何も存在しなかったのような虚無空間へと変化する。
『設定を向こうで戻して逃げたのか……燐、ねここちゃんを回収してから帰還してくれ』
「わかりました。でも彼女は一体……」
『俺が知るか』
状況が飲み込みきれず、半ば投げやりに答える燐のマスター。
やがて燐は戦闘不能になっているねここを回収すると、後味の悪そうな顔をしつつ電脳空間を後にしたのだった。



「……えへへ、失敗しちゃったの」
「うぅん、ねここが無事なら私はそれでいいから、ね?」
私は複雑な気分が顔にまで浮かんでいるねここをそっと抱き上げると、存在を確かめるかのようにそっとねここの頬を撫でてあげて。
「……あれ、あれれ?」
「どうしたの、ねここ?」
急にオロオロと落ち着きがなくなり、しきりに左腕を気にするねここ。
「……う、動かないの」
「へ」
「ね、ねここの腕動かなくなっちゃってるのっ!」
狼狽し、涙目で必死に訴えかけてくる。動かなくって……そんな、普通は……
「我が愚弟を呼んでこよう、アイツの得意分野だ。こんな時くらいしか役に立たんヤツだからな」
何時の間にか私たちの後ろに来ていた秋奈さんがそう言い出してくれて。
「あ、はい……お願いします」
「そういう訳だ、バン子お前さっさとあの馬鹿を呼んで来い……とっとと行ってこいや!」
「に゛ゃぁー!?」
バン子ちゃんが入っている炬燵ごと、階段の方へ思いっきり放り投げる秋奈さん。急ぐからって過激すぎです流石に……


「……これは、データがごっそり抜かれてるな」
入念にねここの腕をチェックをしてくれた店長さんが、開口一番に言ったのはその言葉でした。
「どういうことです?」
「パーツのシステムデータそのものが消えてるんだ。
この状態だと電脳空間で使えないだけじゃなく、現実においても動かないから、云わば現状だと唯のハリボテにすぎなくなってしまっている」
「そんな!?」
「いやそんな慌てなくて良いんだ、ねここちゃんの腕そのものは平気だよ。ダメになったのは武装部分だけだから……」
思わず声を荒げてしまった私に対して、落ち着かせるように優しく諭してくれる店長さん。
「そうですか……」
ほっと胸を撫で下ろす。
「しかし何でこんな事に、何か心当たりはあるかぃ?」
「えぇ……多分ですが」
私はさっきまでのネメシスとの戦闘の推移を出来るだけ事細かに説明する。そしてネメシスがねここの腕を奪い、自分に装着したという話を聞くと、合点の行った表情に。
「そう言う事か、ネメシスは恐らくデータを自分の物にしたんだろう。以前にも似たようなことが……まぁそれはデータを破壊されたんだが。
しかし普通そんな真似をするには余程の処理能力があるコンピュータが必要だ。そんな事が出来るヤツはそう多くないはず。
……とにかく俺の店でそんな真似をされるとは失態だ。済まなかった……」
苦々しい表情を抱え、深く頭を下げる店長さん。
「いえ、私のミスでもありますし。それにねここの腕はちゃんと動いてますから、とりあえずよかったです」
「……ごめんね」
ポツリと聞こえてくる、ごく小さな呟き。
「ねここ……?」
「ごめんね……みさにゃん……ごめんね……」
ねここの目蓋からポロポロと、とめどなく溢れ出す涙。
「みさにゃんが、ねここのためにって、せっかく作ってくれた大切な物なのに……ねここがダメな子だから……取られて、壊されちゃった」
それだけ言うと、更に感情が高ぶってしまったみたいで、まるで子供のように目を真っ赤に腫らして、私の腕の中で泣きじゃくる。
その後はもう、他の言葉を忘れてしまったかのように、私の名前と、ごめんねを繰り返しながら……
私は、そんなねここに……
「にゃ……ぁ」
つぅ、とねここのつぶらな瞳から溢れ出る涙を、唇で優しく抱きとめるように吸い取ってあげる。
「ね、さっきも言ったけど、私にはねここが一番大切なんだから。貴女が無事だっただけで私には十分だよ。
 装備はまた作って上げられるけど、ねここは此処にしかいないんだよ?」
「……うん」
「それじゃ、今日のところは帰って休みましょ。杏仁豆腐作ってあげるから、ね?」
「はぁい、なの」
まだ目は泣き腫らした後で少し赤いけれど、それでもくりくりと瞳を輝かせて、にぱー、と笑顔を作ってくれるねここ。
それで私の中にもあったモヤモヤとした物も少しだけ晴らされた気がする。
「店長さん、秋菜さん、それにリンちゃんと旦那さん、お騒がせして申し訳ありませんでした。それでは」
「あ……あぁ……気をつけて」
……みんな妙に目を合わせてくれないのだけれど、何でかしらね?






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