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クラブハンド・フォートブラッグ
ホワイトファング・ハウリングソウル
ハウリングソウル
ウサギのナミダ
アスカ・シンカロン
引きこもりと神姫
キズナのキセキ
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浸食機械
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えむえむえす ~My marriage story~

2014年

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デュアル・マインド
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悪魔に憑かれた微駄男
Nagi the combat princess
えむえむえす ~My marriage story~

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深み填りと這上姫
キズナのキセキ
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浸食機械
引きこもりと神姫
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白濁!? 阪高神姫部
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車輪の姫君
樫坂家の事情!
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おまかせ♪ホーリーベル
戦うことを忘れた武装神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
PRINCESS BRAVE
神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
鋼の心 ~Eisen Herz~
犬子さんの土下座ライフ。
狛犬はうりん劇場
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2008年

武装神姫のリン
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師匠と弟子
マリナニタSOS!(仮)
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戦う神姫は好きですか
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妄想神姫
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武装神姫~ストライカーズ・ソウル~
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ハウリングソウル
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「……ただいま」
そう呟きつつ、私は自らの家の玄関を潜る。
だけど……それは無駄なこと。
私が望む声が、コトバが返ってくる事はない。
「おかえりなさい」
ふと、そんな声が聞こえた気がする。
だけど其れは、自分の持つバッグの中から聞こえてきている。
「貴方なんかに、言ってほしくない」
「……出過ぎた事をしました、アキラ」
私は帰る、自らの家へ。
誰もいない……家へ……


 ねここの飼い方・光と影 ~一章~


「亡霊神姫?」
そのある意味滑稽なキーワードに、思わず飲んでいた紅茶でむせっかえりそうになってしまった私。
「えぇ。この前ココが負けた娘がちょっと気になったので調べてみたのだけれど、
 その娘……黒いアーンヴァルの“ネメシス”ちゃんはそういう二つ名で呼ばれているみたいなの」
彼女…戸田静香さん…はそう続ける。
「十兵衛ちゃんも倒されちゃうし、脅威の新人登場~、って所かしら」
私たちは何時もの場所-エルゴのラウンジ-で談笑していた。
……いや、談笑ではないかな。最初から雲行きが妙に怪しかったし。
ちなみにねここ達は下の神姫学校でお勉強中(?
「で、気になった原因って何なの?」
でもまだ一番肝心な話を聞かせてもらってなかったりする。
「んー……、本当はいきなり現れて一撃必殺の戦闘スタイルだから亡霊と言われてるのだろうけど。美砂さん達にとっては当に其の通りだしね」
「だから何……」
彼女は結構意地悪。ストレートに聞いても中々答えを教えてくれないし。
「全く同じなのよ」
「何が?」
「ねここちゃんのアレと」
ねここ自身は基本的にノーマル装備のまま。と言うことはつまり……
「シューティングスターのコピーなのね」
「そうそう」
よく出来ました~、とばかりにパチパチとちっちゃな拍手を。うぅ、こっぱずかしいですよソレ。
「でもシューティングスターは、中身は多少チューンしてあるけれど基本的に純正パーツの塊よ。
 作ろうと思えば誰にでも作れるから、そう気にするモノでもないと思うけれど」
そう、アレは作るだけなら簡単。ただし使いこなすのが大変なのよね、設計思想がマトモじゃないから。
「あと自分で言うのも傲慢かもしれないけれど、夏以来妙にまた知名度が上がってる気もするしね……真似してる人も少なくないみたいだし」
人の口に戸は建てられないというか、夏のHOS事件の顛末は実しやかに噂として広まっていたようで。
神姫の特定まで辿り着いた人は殆どいないようだけれど、ねここのシューティングスターのシルエットなんかは傍目からでも相当目立つので、それを真似た模倣品は私も結構みていたりする。
それ以前に、ねここは最近セカンド上位グループに食い込み始めたこともあり、この界隈ではそこそこ有名になりつつあるのだけれど……って、

なにかひっかかるような……
「あ」
思わず声を上げてしまう私。
「『全く』同じだったのね」
「そう。偶然の一致と言う可能性もあるけれど、その可能性は低いわよね」
「対戦はこの地区限定のバトルロイヤルでしたよね。なら、ねここを見て真似てると見るのが普通ですよね」
えーと、つまり……
「ねここも有名になったもんだねぇ、うんうん」
しみじみとそう頷きながら総括する私。って静香さんがコケてるし。
「それだけなら良いんだけど……。電撃まで真似してたし、あそこまで模倣した上で完璧に使いこなしていたの。
 普通アレだけの実力があったら、もっと自分の神姫に適した装備に改良していくのが普通だと思うけれど」
楽しいバトル主義の静香さんが、珍しく勝率的な意味での改造と言う言葉を使ったのに私は軽い違和感を覚える。
「あら、ココはあれでいいのよ~。あのちょっと嫌々だけど、でも着てくれる健気さが堪らないのよっ」
……ごちそうさま。

でも確かに全く同じものをそこまで使いこなしていたという事実は、程度の低い模倣とは違う意思、或いは意図を感じる。
「そういえば、マスターの方の情報は何か無いの?」
「それがね~、リングネームを使っててよくわからないのよ。リングネームは“メガエラ”だったかしら」
バトルサービスを初めとするサービスを受けるための各種登録は本名が必須だけれど、バトルサービスみたいなある程度公的に情報が出るような場合、対外的処置としてリングネームの使用が許可されていたりする。
でも比較的知られていない事なのと、大抵の場合本名で登録している人が多いのだけれど。
「どちらにせよ、ここ最近出てきた人なのは間違いないみたい。セカンドへ昇格したのもつい最近のようだし」
「以前からの人なら、一回くらいは戦っていてもよさそうだものね」
「そそ。それにこの辺の神姫好きな人はみ~んなエルゴに引き寄せられてきちゃってるしね」
うふふ、と心底楽しそうな笑みを浮かべる静香さん。
静香さん自身が、ドキドキハウリンや静香さんオリジナルの神姫用洋服なんかで、エルゴの人気要素の1つなんだけれど……
「まぁ、いずれにしてもねここが目的、或いは標的なら何時かはアクションがあるでしょ。むやみやたらに騒ぐのも、ね」
私はねここを迎えに行こうと、腰を上げる。
静香さんも同じくココを迎えに行くために立ち上がり、1Fへ降りていこうと歩き始めた、その矢先にふと思い出したらしく
「そういえば、彼女そのシューティングスターの事を、“エトワール・ファントム”って呼んでたわね」
「えぇと……フランス語で……星の影? あるいは星の亡霊……?」
拙い知識を手繰り寄せてそう答えてみる。自信はないけれどね……
「結構……そのままの意味かもね」
最後にそうポツリと呟いた静香さんの一言が、妙に私の印象に残ったのでした。



「今日から新学期です。夏休みで弛んだ体と心を引き締め、今日からの学校生活を送るように」
担任の先生のさほど独創的でもないお言葉が飛ぶ。
後半はねここ達とぼへーっと平和に過ごせた夏休みも、ついに終了ね……
また明日からは退屈な授業が始まると。
「では今日はこの辺りで。下校してよろしい」
そろそろ定年退職間際の担任がそそくさと教室から出て行く。同時に教室が、今までの静寂が嘘のように喧騒に取って代わられる。
「風見さ~ん、今日みんなでカラオケ行くんだけど風見さんもどう~?」
と、クラスメートの女子がそうお誘いをしてきてくれて。
今日はねここ達はエルゴの神姫学校の方へ行ってるので、まぁ少し遅くなっても店長さんの方へ連絡を入れれば大丈夫かな。
「いいよ~。久々にみんなで騒いじゃいましょ」
「やったぁ♪ 最近風見さんあんまり来てくれないから、今回は絶対連れてこいってクッチー達が煩くってさ~」
軽くガッツポーズをしながら嬉しそうに語る彼女。
「所で今回はどれくらいくるの?」
「んー……クラスに残ってた暇人はほぼみんなかな。あとはデートだの買い物だのがあるってさ」
「そっか。……あれ、彼女は誘わないの?」
私が軽く視線を向けた先には、窓際の席で一人憂鬱そうに外を眺める一人の少女の姿。
「……ぁー、アイツいたのね。いいのいいの、アイツ暗いしたまーに誘っても『行かない』ってボソっと言うだけだし」
軽い軽蔑と無意識の悪意……なのかな。
「それにアイツ、髪無駄に長くて目が見えてないじゃん。ヲタ臭いっていうか、キモいよね」
「ストップ」
クラスメートの口に指をぴしっと当てて、それ以上の発言をさせないようにする。
「それ以上言うと、怒っちゃうよ?」
やんわりと、微笑みを湛えてそれだけを告げる。
「わ、わかったよ……それじゃ、アタシは待ち合わせ場所で待ってるからさっ」
脱兎の勢いで出口へと駆け出す彼女。ちょっとやりすぎたかしらね。
んー……そうね。
私は席を立ち、窓際へと歩みを寄せる。

「ね、芽河原さん。みんなと一緒にカラオケ行かない?」
はっ、と何か信じられないモノを見るような目で、私を見上げる彼女。そんなに変な言い方したかしら……
「……遠慮します」
ポソポソとそれだけ喋るとまた俯いてしまう彼女。その動きにあわせてふわりと髪が舞い踊る。手入れが足りないかも知れないけど、綺麗な髪ね。
……んー。
「ひゃっ!? な、何するんですかっ!?」
私は手を彼女のおでこに軽く当てるようにしてから、ふっと髪をかき上げてみる。
「やっぱり。芽河原さんは前髪少しあげると、とっても可愛くなるよ」
前髪の下から現れたのは、目がくりくりと大きくて、鼻筋もすっきりと通った美少女。思わず『おもちかえりぃ~♪』とか言いたくなるようなレベルの……うふふ。
「あ……あの、用事があるので失礼しますっ!」
ガバンを強奪するみたいな勢いで引っ掴むと、そのままバタバタと出口へ一目散に駆け出す彼女。
最後顔が真っ赤になっちゃってたけど、顔を見られたのがそんなに恥ずかしかったのかしら……?



動悸が止まらない。嬉しい、恥ずかしい、でも……だけど……
制服のまま部屋のベッドに突っ伏す。
彼女が話しかけてくれた。私なんかに……一語一語全て完全に覚えてる。
私だけに語りかけてくれたあの言葉。
「アキラ、お帰りなさい」
私の夢の時間は、サイドテーブルから聞こえてきたその声によって、私は現実に引き戻されてしまう。
「……邪魔しないで。良い気分が台無し」
「……すみませんでした」
その言葉と共に、目障りな神姫は私の視界から消える。
……でも義理、きっと義理。
そうよ、私に……私じゃ不釣合いだもの。

……そう、私に出来ることは……







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