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「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」

敵に向かい全力で突撃するねここ。一気にねここフィンガーで勝負を決めようと……!

「甘いですの!」

ねここの研爪が相手の神姫のボディに到達する寸前、ピタリとその切っ先が止まる。

「こ……このっ、まだまだなのっ!」

最大出力の電撃と突進による慣性力をフルに使い、正面から相手のフィールドを突破せんとするねここ。
人間では直視しきれないほどの閃光がフィールド中に充満している。だけど……

「いけない、ねここ下がって!」
「え?に゛ゃぁ!?」

先ほどまでの閃光が消え去り、今度は大爆発がフィールドの主役となる。

やがて爆煙が収まり、ねここと対戦相手の神姫の姿が視認出来るように。
相手は無傷、ねここは無残にも右腕がゴッソリ消え去っている。
それは相手からのダメージによるものではなく、過負荷でオーバーフローを起こした右腕ユニットが爆発した結果によるものだった。

「勝負ありましたの」

相手の神姫が柔らかな物腰で、しかしはっきりと断定するように呟く。

 『試合終了。Winner,小姫』


 ねここの飼い方、そのじゅうさん


「うぅ……また負けちゃったの」
しょんぼりと居間の机の上で体育座りをしながら、私の方をじーっと見つめるねここ。可愛いやらなんか怖いやら……
「ま、まぁ次は頑張ろうっ。ほらまた杏仁豆腐作ってあげるから、ね?」
「はぁい……でも今はお腹いっぱいなの……」
そう言うとまたしょんぼりと体育座りモードで俯いてしまうねここ。結構重症ね……
流石に1回負ける程度でここまで落ち込むねここじゃない。原因はもっとあるのだ。
ねここはつい先日セカンドリーグへ昇進したのだけれども、それ以来戦績が芳しくない。
まぁ以前の様に連戦連勝出来ないとは私もねここも思っていたのだけれど、実際はそれより悪かった。
そして原因はねここが弱いと言うより、相性の問題の方が大きい。
ねここは基本的に地上接近戦オンリーなので、空の敵や防御フィールドを発生させ格闘攻撃を無効化する相手に対しては非常に相性が悪いのだ。
空中の相手に対しては、シューティングスターを無理矢理にでも使いこなす事である程度対応出来るようになってきてはいたのだけれど、フィールド展開型の敵に対しては限りなくお手上げ状態。
勿論何も考えていない訳じゃなく、先ほどの戦闘もパワーで無理矢理フィールドを突き破ろうと試みたものの……大失敗。
腕部に内臓されてる電撃発生装置。これはねここの動きの邪魔とならないように小型かつ高出力な物を使っているのだけれど、小型な分フル出力は1回が限度。しかも無理に連続稼動させるとさっきのような結果になるという結構危ないモノだったりする。
そもそも電撃は物理攻撃力の上昇用ではなく、相手にシステム的ダメージを与えるためのものなので、フィールド突破への効果はないよりはマシ、程度だったりする。それでも多少は効果があると思ったんだけれど……付け焼刃じゃダメみたいね。

ねここは武装に関しては基本的に通常装備のままであって、それに電撃等で付加火力を与えるセッティングにしてある。
これはねここ自身の能力を120%発揮出来、尚且つ私の方から出来る限り長所を伸ばす上乗せをしている……逆に言えばそれだけに過ぎない。
なので神姫同士の相性問題がモロに表れてしまう。
セオリーから言えば高出力の射撃兵器で一気に貫くか、ストラーフのサブアームのような重量級の兵装で攻撃するかなんだけれど……
「ねここ、武器をドリルメインにしてみる?」
下げたままだった顔をちょいん上げて考え込むねここ。
「んー……メインにするとちょっとイマイチなの……」
と、なる訳で。確かに旋牙では研爪に比べて汎用性が大きく下がってしまうので、ねここが好まない気持ちもわかるし。
「じゃぁ、何か射撃武器付けてあげようか……ってそんな事したらダメよねぇ」
「なの~……」
更にへにょんと項垂れるねここ。
高出力武器=大抵大型なので、そんなのを装備したらねここの長所である運動性の高さが失われてしまい本末転倒。
しかもねここの射撃は下手だ……雪乃ちゃん曰く「素質はあるので練習すれば伸びます」らしいけど、これは長期療法になりそうで。
「あれ、そう言えば雪乃ちゃんは?帰ってきてから姿が見えないけれど」
「地下で試し撃ちするって言ってたの。すっごいウキウキしてた~」
嗚呼、そういえば新型のレーザーライフルを買ってたっけ……
落ち込んでるねここをほおっておいて試し撃ちしてるとは、随分性格変わったかしらね……まぁ、別の意味もあるかもしれないけれど。
「じゃ、ちょっと見てくるから。そこのみかん食べてていいからね~」


「……で、ねここほっておいてわざわざ試し撃ちしてた理由がコレ、と」
「えぇ、コレならば或いは……と思いまして」
私は今、地下の練習場で色々実験していた雪乃ちゃんを捉まえて話をしている。
案の定というかなんと言うか、やっぱり雪乃ちゃんもねここに甘いんだから。
「でもコレだと結局、重くて使い物にならないんじゃない?」
「それについても対策があります。実は本日のバトルを観戦していた時、隣にいた人達と少し話す機会がありまして……」
そう言いつつ、ポケットから一枚のメモを取り出す雪乃ちゃん。
「その時の意見をメモしておいた物です」
うわ、小さい……虫眼鏡とは言わないけれど、読むのが大変。
「ふむ……まぁ言われてみればそうよね、確かにアレだけの物を使い捨てにするには惜しいかも。
 ただ、結局はねここ次第ね。元々ピーキーなのが更に無茶する訳だから……」
心配してる訳ではないけれど、ねここの負担が増大するのは事実な訳で。
「大丈夫ですよ、ねここなら」
珍しく柔らかい声で雪乃ちゃんが断定する。
「ねここは落ち込みやすいですが、それは負けず嫌いから来てる物です。
 今に涙を拭って前に歩みだそうと……噂をすればなんとやら、です」
雪乃ちゃんが言葉を紡ぐのをピタリと止める。同時にパタパタと上から降りてくる小さな足音が聞こえてくる。
……早速みたいね。
「それじゃ改造は私の方がやっておくから、雪乃ちゃんはねここの練習に付き合ってあげて。
 データは先行してトレーニングマシンの方に入れておくから、それで出来るはずよ。」
「了解です、姉さん」
私に出来ることは、少しでもねここの手助けをしてあげることだから、ね。


「踏み込みが甘いです! それでは足の方が『持ってかれ』ますよ!」
「わかってるけど…ぉ…!」
「もう一度。傍目から見れば一目瞭然、機体が流れていてそれでは唯の的です!」
練習用の電脳フィールド内、ココに雪乃ちゃんの叱咤激励が木霊している。
ねここはフィールド内をシューティングスターを用いて疾走中。でも既に身体中衝突の痕でボロボロに……
本来直進専用のシューティングスターを用いた無茶な高速運動を練習し続けているのだ。
今回の目的はシューティングスターを装備したまま、従来の様な軽やかな運動性能を発揮出来る様にする事。
しかも今までの装備に加え、両翼下にLC3レーザーライフルを装備。
更に重量増加に対応するために、アーンヴァルのウィングをレーザーライフル横に新たに追加している。
だけど一対でアーンヴァル型全ての重量を賄い得るウィングの出力。
いくら重量級のレーザーライフルを2丁搭載していても尚、過剰出力が生まれる。
最高速度は従来以上に向上したものの、結果として今まで以上に運動性の低い代物に仕上がってしまった。
今も岩肌の合間を縫う様に疾走しているのだが、ブースターの爆音に混じって時々ガギィ!と嫌な金属音が聞こえてくる。
更に岩の上から雪乃ちゃんがねここの進路を塞ぐ様に爆撃を加え、ねここは常にギリギリの綱渡りの様な機動を強いられている。
それは常に激突大破の危険と隣り合わせ、電脳空間とはいえ神姫にとってその感覚は実戦に等しい。

だけど、これらは全てねここが望んだことだった。

「十兵衛戦の時のような動きはどうしたのですか!? 今のような直線的かつ単調な動きでは私程度にすら捉えられます!」
言うと同時に雪乃ちゃんが吠莱壱式で速射を掛ける。
それは確実にねここの周囲に着弾し、破片と爆風により確実にダメージを与えていく。
「まだ…まだ……なのっ! に゛ゃぁ!?」
岩壁を利用して鋭いターンを決めようとしたねここだったけれど、高出力化したシューティングスターの推力に抗いきれずそのまま激突!
衝突により右翼が根元から吹き飛び、ねここ自身も戦闘不能レベルのダメージを受けてしまった。
「ま……また失敗しちゃったの……ユキにゃん、もう一度最初からお願いっ!」
それでもなんとか立ち上がり、今だ鋭い眼光を維持したまま続行を懇願してくるねここ、だけど……
「既に4度目ですよ……今日は此処までにしましょう。無理以上やっても時間の無駄です」
「そんなっ!? ねここまだまだいけるのっ! 傷だってリセットすれば平気だもん!」
確かに、ダメージは、そうなのだけれどね。
『ねここ、上がりなさい。今日はおしまい』
キッパリと、あえて突き放すような声で終了を宣言する私。
『雪乃ちゃんの言うとおり、今の貴方じゃこれ以上やっても無駄ね。今日はもう終わりにして、気分転換にお出掛けでもしましょう』
「…はぁぃ…なの」
しぶしぶ頷くねここ。多少は自覚があるのかしら。
ねここは真っ直ぐなのが良い所なのだけれど、時々真っ直ぐ過ぎて猪突猛進になりやすいのが欠点よね……


「……ま、結局最後は此処に来ちゃうのよね」
そう呟いてしまうほど完全に常連になってしまったのは、ホビーショップ・エルゴ。
あれからデパートへ出掛け色々小物や食料品を物色した後、結局最後は此処に立ち寄ったという訳で。
ねここと雪乃ちゃんは、さっそくジェニーちゃんと歓談モードに入っている。
「やぁ、いらっしゃい美砂ちゃん。……どしたの、何かいつもと雰囲気違うけれど」
店長さんにもわかっちゃうか、顔に出やすいのかしらね……
「えぇ、最近ねここの戦績が伸びやんでるのは知ってますよね。それでちょっと……」
「嗚呼、フィールド発生型に対して無力な事か。あれは軽装型神姫が必ず一度はぶつかる壁だからなぁ」
「それはそうなんですが、問題は寧ろねここが頑固というか、視野狭窄になってるというか……
 十兵衛ちゃんやココちゃんを除けば、ねここは負けた経験がかなり少ないので、
 今回連敗続きなのがねここにとっては精神的にかなり堪えてるみたいですね」
そう、負けるということに過剰反応気味なのがねここなのだ。
適度な敗北は良いバネになっていたのだけれど、此処まで打ちのめされたのは初めてなので、無自覚のうちに猪突猛進……
というか、がむしゃらすぎる行動を取って自分の良さを自分自身で消している気がする。
そんな精神状態の時に何か言っても効果がないのは判りきった事だし……自分で気づいてもらう他ないんだよね。
「それに……あれで結構頑固だから、自分のスタイルを出来るだけ変えたくないんでしょうね。
 あえてシューティングスターに固執してるのも、負けて悔しいのもその辺りが根本にあるでしょうし」
「スタイル、ね。……そうだ、今上にある人たちがいるんだけど、彼らなら何か参考になるかもしれないよ」
「誰です、それは?」
「聞いたことくらいないかい?《公式武装主義者(ノーマリズマー)》のマイティって」
「……あぁ、鶴畑を標準装備だけで倒したって言う」
「そそ。ねここちゃんの装備もチューンしてあるとは言え基本的には純正パーツなんだから、
 何かしら参考になるところがあるんじゃないかと思ってね」
「そうです……ね。店長、さっそくで悪いですけど彼らとのバトルのセッティング、お願いできますか?」
「嗚呼、もちろん良いとも」






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