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武装神姫のリン
第12話「決意」

警報から約1分。すでにウィルスによって侵食されつつある島田重工メインコンピューターのサーバー内に5人の神姫が出現する。
彼女達は全員がヴァッフェバニーの装備をしてさながら特殊部隊の様だった。
だが各自で装備している武器は様々だ。

ファムはサブマシンガンを2丁持つ以外は全てが格闘戦用の武器。
一方セリナは武器庫を兼ねているらしいミサイルポッドを背に担いでいる。足は皆とちがって追加ブースターを装備している。
重量による移動速度のハンデを減らすためだろう。
そして両腕にはさながらガンダムヘビーアームズのようなダブルガトリングガンが存在感を漂わせている。
エイナ、メイはほぼ同じバランスがとれた装備で唯一違うのは己の特殊武装であるドリルと吼莱壱式を装備していることだけだ。
だが、キャルは違う。
装備するのは……数本のナイフとリボルバー、オートマチックの拳銃1対のみ。

俺は思わず静菜に目を向ける。
「驚いたかしら? 彼女は軍にいた。だからアレだけの装備で十分なのよ。」
「心配無用。キャルは生身ならチームで一番強い。」
無口な(少なくとも先ほどの挨拶を聞くかぎり)メイが補足してきた。
「そういうことよ。 ウィルスはセリナとメイに任せて3人は実行犯を捕まえなさい。リミットは15分よ」
「「「了解」」」
そうして3人は3方向に散って行った。

「メイ、ウィルスの総数は?」
「……10万。数は多いけど数箇所に集まってるからセリナなら楽勝。」
メイはヘッドユニットに付いた大き目のネコミミ型のセンサーでウィルスの位置を割り出している。
そして少し離れた所にいたセリナが移動する。
「こちらセリナ! ウィルスを確認しました! 第1郡を殲滅します。」
セリナの目の先にはまるで子供向け番組にでてくる「ばい菌」みたいな容姿のウィルスが無数に集まり、セキュリティブロックを突破しようとしている。
そのうち1体がセリナを見つけるとすぐにその集合の1/3ほどがセリナに向かっていくが、それより先に彼女の担ぐミサイルポッドのハッチが開く。
それと同時に無数の小型ミサイルが発射された。それを確認するとウィルスは破壊活動を停止していっせいに逃げ出した。
最初はバラバラの方向に発射されたミサイルだったが、ホーミング式らしく散り散りになって逃げるウィルスを追いかけてほぼ確実に命中。
声にならない悲鳴を上げてウィルスは炎上する。
そうしてミサイル発射の際に出た煙が収まるとソコにウィルスは存在していなかった。

「残存ウィルスなし。 次はこっちをおねがい。」
メイが促すとセリナはブースターを噴かせてジャンプ。
コンピューター中枢に迫り来る1番大きな規模のウィルス郡を防ぐメイに加勢する。
「ハッチフルオープン、いっけぇぇぇ!!!」
セリナが叫びながら構えたガトリングガン、ミサイルの一斉射撃で先ほどの10倍はあろうかという群集をものすごい速度で殲滅していく。

「すごい……」
リンも思わず感嘆をもらした。
「もうウィルスは大丈夫ね。後は…ファム?」
静菜がファムに聞く。
「まだ見つかりません。」
「時間はないわよ。 急いで」
「了か…ターゲット確認。」
ファムの瞳に映るのは同じ神姫。ストラーフタイプだったがその身体は時に半透明になる。
つまりジャマーやらステルス性能を強化したものだろう。
「…アレね。やっぱり『アイツら』のカスタム神姫……いいわ、殲滅しなさい。」

俺は耳を疑った。「殲滅」ということは先ほどのウィルスと同じくデータを完全に削除するということだ。
先ほどは捕獲を命じたはずだった。なのに……この人はあの有名な鶴畑兄妹と同じで神姫を道具と思っているのだろうか?
しかし一瞬静菜の口がすこし歪んでいるのを見てしまったので何かあるんだろうと自分を納得させた。

ファムは先ほどよりもっとスピードを上げてターゲットに迫る。
敵はそれに気付いてステルス機能を使ったのか、完全に見えなくなる。だがファムは腰のパックから出したナイフを両手に指の間に挟むとそれを手を広げるかのようにいっせいに投擲。
放射状に飛ぶナイフの1本が何もないはずの空間に刺さる。
それを確認したファムはバックパックから少し長めのブレードを取り出し一気に跳躍。
そして跳躍の勢いに乗せてブレードを半透明になった敵の胸に突き刺した。
「ギャぁアアアアぁぁぁぁッぁaaaaaa」
壮絶な悲鳴を上げて敵が停止。
だがファムは止まらない。
マウントポジションを取って胸から引き抜いたブレードを、再度振り上げる。
「ヤメテ…コロサナイデ」
俺にはこんな声が聞こえた気がしたが、ファムは無言でブレードを振り下ろす。
「見るな!」
3人の目を手で隠した。

ファムは敵の顔面にブレードを突き立て、真一文字に裂く。
1回目と直角に刃を入れて十字に切り開いてから人工脳を守るフレームを切断して人工皮膚ごと無理やりに引きちぎる。
そうして露出した人工脳をメッタ刺しにした。
それはもう虐殺というレベルのモノではなかった。すでにコアは完全に機能を停止しているにもかかわらずファムは刃を止めない。
先ほどよりさらにひどい、もう悲鳴というよりは絶叫に近いそれを上げきって、敵のターゲットは沈黙した。
画面上には人工脳のとオイルと全身に浴びたストラーフ。
そして同じ顔をしていながら(厳密に言えばして"いた"だが)その面影もなく、人工脳漿とオイルを撒き散らした頭部に見えないソレを晒す神姫だった物体が残された。

ファムの虐殺が終わると同時にウィルスの殲滅も完了したらしい。
破損データ修復等は島田重工の技術者に任せて5人が帰還した。
「任務完了しました。」
ファムが先ほどと全く顔つきを変えないで報告する。
「よくやったわ、今日は彼らに詳しい説明をするから通常任務はなし。身体を休めなさい。」
応答する静菜も表情に変化はない。
「了解…各自解散」
そうしてファムを除く4人は己のマスターに連れられて司令室を後にした。
「なぜ神姫にあそこまでひどいことができる!」
4人が部屋を出るのと同時に俺は声を張り上げていた。
「……貴方に私の何がわかる? 人には言いたくないこともあるのよ」
予想外の表情。何かを悔やむ様な顔のまま静菜も部屋を出て行った。

「私から説明させてください。」
なぜか部屋に残っていたファムが俺たちに言った。
「分かった。話を聞こうか」
「実は静菜は私の本来のマスターではありません。 静菜の愛娘、杏子が私のマスターでした。」
「"でした"ってことはまさか…」
「そうです。静菜は元々神姫製造に関するプロジェクトに参加していました。そしてその研究仲間の村上 健一さんと結婚。
そして生まれたのが杏子です。
杏子が5歳のときに2人がまだ発売されて間もない私をプレゼントとして贈り。杏子は私のマスターとなりました。」
が急にファムの表情が暗くなり、ファムは座り込んでしまった。
「話したないなら無理をしないでください。」
「無理はいけませんことよ。」
リンがファムの肩をささえて言う。ティアも側によりそっていた。
「いえ、話さないと静菜が嫌われてしまいます。」
「ゆっくりとでいいからね。」
茉莉も心配そうにしながら声をかける。
「はい。そうして1年が過ぎようとした頃、神姫を爆弾にして自爆させるという残虐な事件がありました。結末は新聞に載ったとおりです」
「ああ、警察官のパートナーだった神姫が最後の犠牲になったっていうあれか……」
「そうです、あの事件さえなければ静菜はこんなことにはならなかった……」
「まさか……」
リンが気が付いた様だったがファムは言葉をつむぐのを止めなかった。
「そうです。杏子と健一さんはその犠牲となって命を落としました。
夜勤を終えて久々に休暇になった静菜を迎えに行こうとして、2人でバス停にいたときに……」
思わずファムの瞳から涙が流れ落ちた。
「それで彼女はあんなふうに?」

嗚咽を漏らしながらファムは応えてくれる。
「はい、その事件後は研究所を辞職。研究で得たお金を全てつぎ込んでこれだけの設備を備え、あの4人をスカウトしてきました。3人とも裏で名の通った技術者やハッカーで、健三さんは特殊部隊に所属してました。
健三さんを除いてですが、契約条件として警察にこれまでの罪を帳消しにするかわりにここで働くという条件を受けさせ、そうしてSSFを立ち上げました。
そこまでしても静菜は杏子や健一さんのような人を増やしたくないんです。それだけは分かってあげてください。」
「優しすぎたんだね…静菜さんは」
「そうですね、優しさゆえに敵には容赦しない。でも悲しいです。」
「やっぱりさっきの君の行為も…」
「あれは特別です。実はあの事件の実行犯は捕まりましたがそれを裏で操っていた集団がいることが分かりました。」
「もしかして…さっきのも?」
「そうです、私たちSSFが追っている最重要ターゲットでありあの事件の首謀者。『ベーオウルフ』の手先です。
それゆえに静菜も私も容赦が出来なかった。同じストラーフタイプであっても、たとえ素直に命令を聞いているだけであっても私は手を止めることが出来ないんです…」
「ベーオウルフ…ティアのフレームに関する事件もあいつらなのか?」
ティアの表情が険しくなった。
「そうです。だからこそ静菜は貴方たちを求めたんだと思います。」

ティアが立ち上がった。
「ご主人様、私。我慢なりません。今回だけ『ルクレツィア』へと戻ることをお許しいただけます?」
ティアの表情は暗い。以前に見たときよりもさらに憎しみにとらわれている。
「まて、ルクレツィアに戻るのは許さない。」
「どうして!!」
「憎しみに駆られたままでリンの背を預けることは出来ない。ティアのままでいるんだ。それが"アイツ"の望んだことだ。」
「分かりましたわ…でも容赦できませんよ。」
「それくらいは多めに見てやるさ。でも出来るだけコアは破壊するな。どんなに憎くても…だ。」
「ティア、私が側にいるから安心してね。貴女を憎しみに染まらせたりしないから、ね?」
「……わかりましたわ、お姉さま。よろしくおねがいいたします。」
「俺も2人をサポートするから大丈夫だ、悪党どもを捕まえるなんてそうそう経験できることじゃない。やってやるさ」
「じゃあ決まりってことで。ファムちゃん静菜さんの部屋はどこかな?」
俺たち3人がSSFに協力することを決意したのを確認して茉莉が聞くと、ファムは涙をぬぐって立ち上がった。
「こちらです。ついて来てください。」


そうして俺たちはSSFに力を貸すことを決めた。
~つづく~




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