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人波行き交う夕暮れの繁華街 ネオン輝きだした街並みの中の大型スクリーン 1.2mm滑空砲を携えて立つ「天使型」が映っている。 『-神姫-感情を持つ15cmのフィギュアロボ-』 画面からはナレーションが流れている その画面の前で ピタリと足を止める人影。 背は高め 髪はオールバック気味、目付きは若干恐めで、スーツのような制服を着た青年 「武装神姫…ねぇ」 あまり興味のない言い方でポツリと一言 と同時に、同級生らしき男もよってきた。背は低めで中肉体型である。 「珍しいね、神姫に興味持つなんて」 茶化すような言い方だった。勿論恥ずかしまぎれに言い返す 「ハハッ勘弁しろよ。あくまでもフィギュアだろ?」 見栄を切って言ったものの 若干あの黒い悪魔型…?だかが気になっていたりもする…。 数日後 朝からすっきりしない雨模様 休み時間に携帯をいじっていると 「聞いたぞ隆斗。神姫に興味持ったんだって?」 ワラワラと野郎共が湧いてきた 「何で湧いてくんだよw」 と突っぱねてみると 「照れる必要はありませんわ☆」 「うぉっ?!」 突然友人の 井原卓三の胸ポケットからアーンヴァルタイプが身を乗り出したので素直に驚いた その天使型はにぱっとした表情で 「お友達、ライバル、自分を高める事のできるものなら皆ウェルカムですもの☆」 と言ってくれたものの 「いや…金が……。」 やはりネックはこの一言で片が付く。しかしそんな一言も盛り上がる空気の中掻き消され、ただの独り言になった。 その日の夜 まだ雨は止まない。雷まで落ちそうだ。そんな中傘をさして小走りな俺。 「まったく…こんな日にバイト延長は勘弁だぜ」 ぶつくさ言いながらも帰路に着く。 途中 ゴミ回収所の前を通る時に ゴトッ 妙な物音がしてビクッとなった。 「な…何スか何スか…」 ドキドキしながらみると 『燃えるゴミ火・金』と書いてあるにもかかわらず。その場にただ一つある段ボール箱 そこからはビンが顔を出している。 (何だ。日にち無視の不法投棄か…) そろっと覗くと そこには うずくまり足を抱えた。 神姫がいた…。
人波行き交う夕暮れの繁華街
ネオン輝きだした街並みの中の大型スクリーン
1.2mm滑空砲を携えて立つ「天使型」が映っている。
『-神姫-感情を持つ15cmのフィギュアロボ-』
画面からはナレーションが流れている
その画面の前で ピタリと足を止める人影。
背は高め 髪はオールバック気味、目付きは若干恐めで、スーツのような制服を着た青年
「武装神姫…ねぇ」
あまり興味のない言い方でポツリと一言
と同時に、同級生らしき男もよってきた。背は低めで中肉体型である。
「珍しいね、神姫に興味持つなんて」
茶化すような言い方だった。勿論恥ずかしまぎれに言い返す
「ハハッ勘弁しろよ。あくまでもフィギュアだろ?」
見栄を切って言ったものの 若干あの黒い悪魔型…?だかが気になっていたりもする…。
数日後
朝からすっきりしない雨模様
休み時間に携帯をいじっていると
「聞いたぞ隆斗。神姫に興味持ったんだって?」
ワラワラと野郎共が湧いてきた
「何で湧いてくんだよw」
と突っぱねてみると
「照れる必要はありませんわ☆」
「うぉっ?!」
突然友人の 井原卓三の胸ポケットからアーンヴァルタイプが身を乗り出したので素直に驚いた
その天使型はにぱっとした表情で
「お友達、ライバル、自分を高める事のできるものなら皆ウェルカムですもの☆」
と言ってくれたものの
「いや…金が……。」
やはりネックはこの一言で片が付く。しかしそんな一言も盛り上がる空気の中掻き消され、ただの独り言になった。
その日の夜
まだ雨は止まない。雷まで落ちそうだ。そんな中傘をさして小走りな俺。
「まったく…こんな日にバイト延長は勘弁だぜ」
ぶつくさ言いながらも帰路に着く。 途中 ゴミ回収所の前を通る時に
ゴトッ
妙な物音がしてビクッとなった。
「な…何スか何スか…」
ドキドキしながらみると
『燃えるゴミ火・金』
と書いてあるにもかかわらず。その場にただ一つある段ボール箱
そこからはビンが顔を出している。
(何だ。日にち無視の不法投棄か…)
そろっと覗くと
そこには
うずくまり足を抱えた。
神姫がいた…。
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