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「妄想神姫:外伝・その一」(2007/01/17 (水) 16:15:42) の最新版変更点
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**新製品レポート──あるいは惚気話
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初戦も終わり、直後の祝勝会もささやかながら楽しく終了したその夜。
MMSショップ“ALChemist”に帰った私・槇野晶は、包みを開いていた。
“神姫”専用のデラックスタイプクレイドル「ふたごのおひめさま」。
これが、出てきた外箱に大きく書かれていた。東杜田技研の最新作だ。
「わぁぁ~……マイスター、これって、クレイドルなんですの?」
「有無。いくら飾っても純正クレイドルでは味気ないと思ってな」
「早く開けて、セットしてくださいの~!見てみたいですの~♪」
神姫・ロッテに急かされるままに、箱を開けてやる……お、重いッ!?
読めば“天然素材をふんだんに使用”とあるが、この木も石もそうか?
定位置にはどうにか置けそうだが、これは設置に一苦労するぞッ……。
「ふぅ、どっこらしょ……っと。よしっ、ちゃんと収まったか」
「綺麗~……マイスター!今日からここがお家なんですの?!」
「そうだ。今すぐサーバとリンクさせてやる、少し待っていろ」
「家具が全部ホンモノですの♪……えと、DDC・犬塚家具?」
「欧州のデザインに強い、人間用の家具販売店だな……流石だ」
定位置とは私の寝台脇に掘られた、大きな作りつけの棚の事である。
店自体が地下にある為に、この様なスペースを置く事が可能なのだ。
そして枕を挟んで反対側には、店舗専用サーバのあるデスクトップ。
この構造の妙により、私はロッテと“枕を並べて”寝られるわけだ。
しかも今回は更に気が利く。別売りとはいえ無線LAN端末を有する
専用の棚まである。これを一部使用し、既存の棚に嵌め込めば完璧!
「じゃあマイスター、このベッドみたいなクレイドルもですの?」
「うむ。というか完全にベッドだな。しかもダブル……二人用か」
「ふたり……?でも、マイスターの神姫は、今わたしだけですの」
「だな。いずれロッテに“妹”が出来た時の為、と考えようか!」
「はいですの♪これは、“TODA-Design・プリンセスドレス”?」
ドレスと聞いては黙っていられない。さっそくロッテと共に検分だ。
ホビーショップ・エルゴ……奴めの店か、あそこのブランドらしい。
なるほど“お姫様”と言うに相応しい、華やかなドレスが2つある。
どうやら私が購入したのは、初回限定版だったらしい。運がいいな。
「マイスターのお洋服とはまた違って、少しウキウキしますの♪」
「デザインコンセプトが違う様だし、ロッテにも初めてだろう?」
「はいですの!……うぅ、たまには着てみようかなぁ、これ……」
“Electro Lolita”を展開している私としても、油断大敵という事か。
これを上回るロッテの為のドレスを、いずれ作ってやろうかね。有無。
さて、買ってきた他のオプションや既存の家具も一通り配置して……。
「よし、模様替え完了。今日からここがロッテのマイルームだぞ!」
「ありがとうございますの~♪広くて、綺麗で、可愛いですの……」
「気に入ったなら何よりッ!クレイドルのセットアップも、完了だ」
「それじゃあ……おふろ入ったらマイスターと一緒に寝ますの~♪」
というわけでロッテを伴い、シャワールームに……付属のバスタブか?
アレは私が外出中の時に、ロッテが自分で入る為に使わせようと思う。
その、な。普段からこうして、一緒におふろに入っているから……な?
「ふぅ……よし、じゃあ寝るか。お休みロッテ」
「はい。マイスター、おやすみなさいですの♪」
──────今宵、神の姫はどんな夢を見るのだろうな。
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