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「第二話 神姫センターへ」(2012/10/08 (月) 20:49:01) の最新版変更点
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<span> 僕たち三人を乗せた車が目的地に着いたのはそれからわずか十分ほどたってからだった。</span></p>
<p style="margin-left:40px;">
<span> そこは少し古めの家が立ち並ぶ住宅街の外れにあるなんの変哲もない3LDKのアパートだった。僕にはその中の四畳半部屋の一つを割り当てられた。</span></p>
<p style="margin-left:40px;">
<span> </span>引越し屋さんが事前に運び込んでいた荷物を人通り整理し終わると、それまで退屈そうに作業を眺めていた<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>が唐突に口を開く。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
「神姫センターに行ってみない?」</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
時刻はすでに三時半を少し回ったところで、引越し作業を終えたばかりで疲労している僕としてはこのまま家で明日から新しい学校で始まる新学期に向けて準備をしつつ、ダラダラと夜を迎えたい気分だったのだが、<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>はやはり武装神姫としての血が騒ぎ(血はないが)、一刻も早くこの地でライバルとなるであろう神姫たちを見ておきたいのか、どことなく闘志がみなぎった顔をしていた。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
こういう時の<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>は僕が嫌だと言ってもしつこく食い下がってくる。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
僕はしかたなく電話の機能はほとんど使わない携帯<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">端末</span>をポケットから取り出し、近くにある神姫センターの場所を調べるべく<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">画面をタッチした</span>。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
「行ってもいいけどバトルは無しだぞ。まだろくに準備もしてないし、僕も疲れてるんだから」</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
僕がそう言うと<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>は少しだけ不服そうな顔を見せたが特に文句も言わず頷いた。今の僕にはバトル中でのベストな指示は望めないと思ったのだろう。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
調べてみると<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">センターは</span>意外と近くにあることがわかった。ここから一キロも離れていない。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
これには今は行く気が薄い僕でもうれしかった。これからは以前よりも気軽に神姫センターに行けそうだ。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
僕はなんだか気が軽くなり、<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>がシャツの胸ポケットに飛び込むのを確認すると財布と携帯、そして念のため武装パーツが入った<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ケース</span>を<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">放り込んだカバンを</span>引っつかんでアパートの階段の下に止めておいた自転車に颯爽とまたがった。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
自動ドアが開くのを確認すると同時に僕はセンターの中へと足を踏み出す。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
じつはというと東京のものに比べると狭いのではないのかと少し心配していたのだが、そんなことはまるでない、センターの<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">中は学校の体育館の何倍もありそうな広さだった。</span></p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
入ってまず目に付くのは中央に設置されている巨大スクリーンだった。そのスクリーンの下には神姫たちを戦わせるバトルスペースが何台か設置されている。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
今は誰も使っておらずスクリーンにもなにも映ってはいなかったが、おそらくここでオフィシャルバトルが行われるのだろうと僕は予想した。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
中央から視線を外しセンター内をぐるりと見回してみる。バトルの合間に休憩できるようにイスやテーブルや自販機が置いてあったり、たくさんの種類の武装パーツが置いてある店や、神姫をドレスアップさせるためのコーディネートショップがあったりなど、僕が今まで通っていたセンターにも負けないほどの規模だった。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
「あ、ダイチ。二階にフリーバトルができる場所があるみたいだよ。行ってみようよ」</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
そう言って<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>が指をさす。確かに二階に上がる階段の先にフリーバトルスペースがあることを示す看板がかかっている。僕は言われるままに階段を登っていった。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
『うへえ……』</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;"><br />
</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
階段を登りきった瞬間、僕と<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>はまったく同じタイミングで溜息ともなんともつかない声を出してしまった。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
一階は色々なコーナーに別れていたのに対し、二階は文字通りあたり一面、所狭しとバトルスペースが設置されていた。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
時刻は夕方だというのに二階には多くのオーナーと神姫がバトルを展開している。しかしそれでもバトルスペースにはまだかなりの空きがあった。これなら何十人もの人がいっせいにバトルできそうだ。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
バトルスペースには一階のものよりもかなり小さいが、それぞれバトルの様子を映し出すスクリーンが取り付けられていた。僕たちはそれを歩きながら順番に眺めて歩いていく。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
バッフェバニーの激しい銃撃を自慢のシェルで防御しつつ接近し、得意技「収穫の季節」を華麗に決めるジュビジー。お互い有利な射撃ポジションをとるため、まるで戦闘機のようなドッグファイトを繰り広げるエウクランテとツガル。ボロボロになりながら自らの武器を轟音と共に激しくぶつかりあわせるティグリースとマオチャオ。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
それぞれのスペースでマスターの熱い思いを背に戦う神姫たちを見ていると、僕は引越し作業の疲れも忘れ、心の奥底が熱くなっていくのを確かに感じた。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
先程まで疲れで脱力していた僕がこんなに気持ちを高ぶらせているというのに、もともと乗り気だった僕の胸ポケットにいる相棒が熱くなっていないわけもなく、<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ランは</span>シャツをぐいぐいと力強く引っ張<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">りながら僕の名前を呼んだ</span>。僕があごをひき<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>の方を向くと、<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>はこれでもかというほど真っ直ぐに人差し指をつきたてた腕を前方に伸ばしていた。僕は素早くその腕の示す方向をみる。</p>
<p style="margin-bottom:0cm;margin-left:40px;text-indent:.37cm;">
そこにはスクリーンに『対戦相手求む!』とでかでかと表示されたバトルスペースがあった。僕と<span lang="ja-jp" xml:lang="ja-jp">ラン</span>はお互い顔を見合わせ、ほぼ同時に力強く頷いてからスペースに向かった。</p>
<p style="margin-left:40px;"><span> </span></p>
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<span> 僕たち三人を乗せた車が目的地に着いたのはそれからわずか十分ほどたってからだった。</span></p>
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<span> そこは少し古めの家が立ち並ぶ住宅街の外れにあるなんの変哲もない3LDKのアパートだった。僕にはその中の四畳半部屋の一つを割り当てられた。</span></p>
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<span> </span>引越し屋さんが事前に運び込んでいた荷物を人通り整理し終わると、それまで退屈そうに作業を眺めていた<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>が唐突に口を開く。</p>
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「神姫センターに行ってみない?」</p>
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時刻はすでに三時半を少し回ったところで、引越し作業を終えたばかりで疲労している僕としてはこのまま家で明日から新しい学校で始まる新学期に向けて準備をしつつ、ダラダラと夜を迎えたい気分だったのだが、<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>はやはり武装神姫としての血が騒ぎ(血はないが)、一刻も早くこの地でライバルとなるであろう神姫たちを見ておきたいのか、どことなく闘志がみなぎった顔をしていた。</p>
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こういう時の<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>は僕が嫌だと言ってもしつこく食い下がってくる。</p>
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僕はしかたなく電話の機能はほとんど使わない携帯<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">端末</span>をポケットから取り出し、近くにある神姫センターの場所を調べるべく<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">画面をタッチした</span>。</p>
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「行ってもいいけどバトルは無しだぞ。まだろくに準備もしてないし、僕も疲れてるんだから」</p>
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僕がそう言うと<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>は少しだけ不服そうな顔を見せたが特に文句も言わず頷いた。今の僕にはバトル中でのベストな指示は望めないと思ったのだろう。</p>
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調べてみると<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">センターは</span>意外と近くにあることがわかった。ここから一キロも離れていない。</p>
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これには今は行く気が薄い僕でもうれしかった。これからは以前よりも気軽に神姫センターに行けそうだ。</p>
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僕はなんだか気が軽くなり、<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>がシャツの胸ポケットに飛び込むのを確認すると財布と携帯、そして念のため武装パーツが入った<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ケース</span>を<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">放り込んだカバンを</span>引っつかんでアパートの階段の下に止めておいた自転車に颯爽とまたがった。</p>
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自動ドアが開くのを確認すると同時に僕はセンターの中へと足を踏み出す。</p>
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じつはというと東京のものに比べると狭いのではないのかと少し心配していたのだが、そんなことはまるでない、センターの<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">中は学校の体育館の何倍もありそうな広さだった。</span></p>
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入ってまず目に付くのは中央に設置されている巨大スクリーンだった。そのスクリーンの下には神姫たちを戦わせるバトルスペースが何台か設置されている。</p>
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今は誰も使っておらずスクリーンにもなにも映ってはいなかったが、おそらくここでオフィシャルバトルが行われるのだろうと僕は予想した。</p>
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中央から視線を外しセンター内をぐるりと見回してみる。バトルの合間に休憩できるようにイスやテーブルや自販機が置いてあったり、たくさんの種類の武装パーツが置いてある店や、神姫をドレスアップさせるためのコーディネートショップがあったりなど、僕が今まで通っていたセンターにも負けないほどの規模だった。</p>
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「あ、ダイチ。二階にフリーバトルができる場所があるみたいだよ。行ってみようよ」</p>
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そう言って<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>が指をさす。確かに二階に上がる階段の先にフリーバトルスペースがあることを示す看板がかかっている。僕は言われるままに階段を登っていった。</p>
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『うへえ……』</p>
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階段を登りきった瞬間、僕と<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>はまったく同じタイミングで溜息ともなんともつかない声を出してしまった。</p>
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一階は色々なコーナーに別れていたのに対し、二階は文字通りあたり一面、所狭しとバトルスペースが設置されていた。</p>
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時刻は夕方だというのに二階には多くのオーナーと神姫がバトルを展開している。しかしそれでもバトルスペースにはまだかなりの空きがあった。これなら何十人もの人がいっせいにバトルできそうだ。</p>
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バトルスペースには一階のものよりもかなり小さいが、それぞれバトルの様子を映し出すスクリーンが取り付けられていた。僕たちはそれを歩きながら順番に眺めて歩いていく。</p>
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バッフェバニーの激しい銃撃を自慢のシェルで防御しつつ接近し、得意技「収穫の季節」を華麗に決めるジュビジー。お互い有利な射撃ポジションをとるため、まるで戦闘機のようなドッグファイトを繰り広げるエウクランテとツガル。ボロボロになりながら自らの武器を轟音と共に激しくぶつかりあわせるティグリースとマオチャオ。</p>
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それぞれのスペースでマスターの熱い思いを背に戦う神姫たちを見ていると、僕は引越し作業の疲れも忘れ、心の奥底が熱くなっていくのを確かに感じた。</p>
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先程まで疲れで脱力していた僕がこんなに気持ちを高ぶらせているというのに、もともと乗り気だった僕の胸ポケットにいる相棒が熱くなっていないわけもなく、<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ランは</span>シャツをぐいぐいと力強く引っ張<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">りながら僕の名前を呼んだ</span>。僕があごをひき<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>の方を向くと、<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>はこれでもかというほど真っ直ぐに人差し指をつきたてた腕を前方に伸ばしていた。僕は素早くその腕の示す方向をみる。</p>
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そこにはスクリーンに『対戦相手求む!』とでかでかと表示されたバトルスペースがあった。僕と<span xml:lang="ja-jp" lang="ja-jp">ラン</span>はお互い顔を見合わせ、ほぼ同時に力強く頷いてからスペースに向かった。</p>
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<a title="第三話 初バトル (7m)" href="http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2760.html">第三話 初バトル</a></p>
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