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*プロローグ
さて『神姫ライドシステム』が開発されたことにより、以前から行われていた神姫バトルは更なる発展を遂げたのは言うまでも無い。
この神姫バトルを区別するにあたって2つの種類が挙げられる。
神姫の精神を電子の海に送り出して戦う『バーチャルバトル』
神姫が自らの身体を張って戦う『リアルバトル』
これらのバトルにおいては神姫が兵士、そのマスターは指揮官(オペレーター)としての役割を果たしていた。
が、これに『神姫ライドシステム』が加わることにより、
マスターが自ら戦い、神姫はそのフォローをするという逆の構図が可能になったのである。
さらに従来のマスターが指揮官であるというスタンスであっても、思考の直接的なリンクにより、より明確に高速に指示を出すことが可能となった。
これらのバトルにおいての神姫へのライドはそれぞれ『バーチャルライド』、『リアルライド』と区別されている
『神姫ライドシステム』の開発された現在において、後者のリアルバトルのプレイヤーは非常に少ない。
民間に広く普及しているのはバーチャルバトルの方である。
理由は主に二つ。
一つは、バトルスペースの確保の問題。
いくら神姫の体長が15cmと小さくとも、その機動力や銃火器を使う関係上、約10m×10mのスペースが求められる。
ゲームセンターなどに設置するにはあまりにも大きすぎるうえにコストも大きい。
その点、バーチャルバトルの筐体はかなり小さく、これまでゲームセンターに置いてあったゲームと差して変わらない大きさなのだ。
二つ目は、多様性と敷居の低さ。
電脳空間でのバトルは、リアルバトルでは不可能だった武装換装などが可能となり、リアルバトルより圧倒的に自由度が高い。
また、企業側も神姫ネットへの登録者に簡易な武装セットを無償で貸与したり、
バーチャルバトル限定の装備を提供したり、
後述のRA(RailAction)と呼ばれるプログラムを配信してバーチャルバトルの促進を図った。
また企業の参入により、神姫バトルには一定のルールが作られ、
リアルバトルにおいて神姫をロストする確立は格段に下がり、ほぼ0%と言っても過言ではなくなった。
しかし戦闘により武装が壊れれば出費はかさむし、神姫は多少なりとも傷つく、
と神姫を大切にするマスターにとっては手を出しづらいものであった。
このため、リアルバトルへの新規の参入者はあまり増えず、
リアルバトルからバーチャルバトルへ流れていったマスター達も少なくないのである。
204X年現在、各地で神姫バトルは「バーチャル空間で非現実を神姫と共に体感できるゲーム」として広まっている。
また上記の理由により、プレイヤーの人口ではバーチャルバトルに劣るリアルバトルではあるが、
依然としてその人気は衰えず、今日もリアルな戦場を求める神姫とマスターが激しいバトルを繰り広げている。
―――著書、『神姫バトルの今』より抜粋
「マスター、珍しいですね。ライトノベル以外の本を読んでるなんて。なんなんですか?それ」
「ちょいとばかし予習を、な………そろそろいくか」
俺は傍らのデスクの上からの声に答え、持っていた本を適当な場所に置いた
椅子にかけてあった上着を身につけ、相棒を机の上から胸ポケットに招き入れる
「今日もいいバトルにしたいですね」
「あぁ、そうするつもりだ」
玄関を開け、俺たちは少し肌寒く感じる秋空の下へと繰り出した
向かうは近所のゲームセンター
そう…胸ポケットに収まった『彼女』と共に戦う場所へ
[[第一話の1へ>ライドオン204X:1-1]] [[戻る>ライドオン204X]]
*プロローグ
さて『神姫ライドシステム』が開発されたことにより、
以前から行われていた神姫バトルは更なる発展を遂げたのは言うまでも無い。
この神姫バトルを区別するにあたって2つの種類が挙げられる。
神姫の精神を電子の海に送り出して戦う『バーチャルバトル』
神姫が自らの身体を張って戦う『リアルバトル』
これらのバトルにおいては神姫が兵士、
そのマスターは指揮官(オペレーター)としての役割を果たしていた。
が、これに『神姫ライドシステム』が加わることにより、
マスターが自ら戦い、神姫はそのフォローをするという逆の構図が可能になったのである。
さらに従来のマスターが指揮官であるというスタンスであっても、
思考の直接的なリンクにより、より明確に高速に指示を出すことが可能となった。
これらのバトルにおいての神姫へのライドはそれぞれ、
『バーチャルライド』、『リアルライド』と区別されている
『神姫ライドシステム』の開発された現在において、
後者のリアルバトルのプレイヤーは非常に少ない。
民間に広く普及しているのはバーチャルバトルの方である。
理由は主に二つ。
一つは、バトルスペースの確保の問題。
いくら神姫の体長が15cmと小さくとも、
その機動力や銃火器を使う関係上、約10m×10mのスペースが求められる。
ゲームセンターなどに設置するにはあまりにも大きすぎるうえにコストも大きい。
その点、バーチャルバトルの筐体はかなり小さく、
これまでゲームセンターに置いてあったゲームと差して変わらない大きさなのだ。
二つ目は、多様性と敷居の低さ。
電脳空間でのバトルは、リアルバトルでは不可能だった武装換装などが可能となり、
リアルバトルより圧倒的に自由度が高い。
また、企業側も神姫ネットへの登録者に簡易な武装セットを無償で貸与したり、
バーチャルバトル限定の装備を提供したり、
後述のRA(RailAction)と呼ばれるプログラムを配信してバーチャルバトルの促進を図った。
また企業の参入により、神姫バトルには一定のルールが作られ、
リアルバトルにおいて神姫をロストする確立は格段に下がり、
ほぼ0%と言っても過言ではなくなった。
しかし戦闘により武装が壊れれば出費はかさむし、神姫は多少なりとも傷つく、
と神姫を大切にするマスターにとっては手を出しづらいものであった。
このため、リアルバトルへの新規の参入者はあまり増えず、
リアルバトルからバーチャルバトルへ流れていったマスター達も少なくないのである。
204X年現在、各地で神姫バトルは「バーチャル空間で非現実を神姫と共に体感できるゲーム」として広まっている。
また上記の理由により、プレイヤーの人口ではバーチャルバトルに劣るリアルバトルではあるが、
依然としてその人気は衰えず、今日もリアルな戦場を求める神姫とマスターが激しいバトルを繰り広げている。
―――著書、『神姫バトルの今』より抜粋
「マスター、珍しいですね。ライトノベル以外の本を読んでるなんて。なんなんですか?それ」
「ちょいとばかし予習を、な………そろそろいくか」
俺は傍らのデスクの上からの声に答え、持っていた本を適当な場所に置いた
椅子にかけてあった上着を身につけ、相棒を机の上から胸ポケットに招き入れる
「今日もいいバトルにしたいですね」
「あぁ、そうするつもりだ」
玄関を開け、俺たちは少し肌寒く感じる秋空の下へと繰り出した
向かうは近所のゲームセンター
そう…胸ポケットに収まった『彼女』と共に戦う場所へ
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