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「第拾壱話:かくれんぼ(後編)」(2008/03/11 (火) 20:33:31) の最新版変更点
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{かくれんぼ(後編)}
「さぁーてと、奴等を探索するとしますか」
「All right.My all master」
俺は椅子から立ち上がりグラディウスを右肩に乗せる。
<First of all, let's find them one by one>
「そうだな。でも、もう壱人目を見つけちゃったんだなぁ~これが」
<Is it true?>
「あぁー。そこにいる事は解ってるんだぞ!クリナーレ!!」
机に置かれているココアとストローが入ったコップに言う。
俺はストローの穴に指で塞いだ。
するとココアからブクブクと空気が漏れ出してきて。
ザパー
「プハー!…エヘへ~見つかちゃった♪灯台下暗し作戦失敗♪♪」
<She was really>
「(¬_¬) 可愛くニッコリ笑っても駄目だ。大人しくクレイドルに行け」
「はぁ~い。ボクが一番かよ、残念」
ダルそうにしながらクリナーレはクレイドルに乗ると眠ったように寝てしまった。
そういえば最初にVIS会社に行った時もクレイドルの乗った瞬間に寝てします現象を見た。
前の時とマルっきり同じだ。
普通はそんな事はありえないはずなのに…。
<? My all master>
「ハッ!?あ、な、なんだい?」
<Do you have the worry thing?>
「いや、なんでもない。心配事でもないから」
<…?>
「さぁ次はリビングの方に行くぞ」
<Yes>
…。
……。
………。
リビングに着くと今度は徐に冷蔵庫に近づく。
そしたらグラディウスが不思議そうな顔しながら俺に訊いてきた。
<Do you go to the refrigerator why?>
「奴等がバックレル時すでに沙羅曼蛇が俺の机に無かった。これが理由さぁ」
<…?>
「解らないか?系統は火炎灼剣。冷蔵庫の中は冷たいだろ。でも火炎灼剣を持ってれば、冷蔵庫の中もヌクヌクで暖かいはずだ」
<I understood. Then, ice melts surely>
「(」゜ロ゜)」 そうそう、今頃は氷が…氷!?」
そ、それはマズイ!
冷蔵庫が壊れちまうし、氷だけではなく冷凍食品物が全て駄目になってしまう!
早く中身を確認しなければ!
俺は慌てて冷蔵庫の冷凍庫の部分を開ける。
すると!
ザバー!
「(゜ロ゜) プワッ!?」
<Is this a flood?>
開けた瞬間、溶けた氷が洪水のように出てきた。
おかげで俺の顔面はびしょ濡れだ。
水はもろ直撃コース。
そして冷凍庫が開いた事に気づいた犯人がヒョッコリと顔出した。
「あらあら、見つかってしまいましたわ」
「( ̄△ ̄#) ………」
沙羅曼蛇を右手に持ちながら姿を現す犯人。
もう誰でも解ると思うけど犯人はルーナだ。
俺は無言のまま濡れた顔を手で水を取る。
このアマ~どうしてくれようか…。
「おい、ルーナ…」
「イヤン♪怒っちゃや~よ♪♪」
「(`Д´) ウガー!ぬぁ~にが『怒ちゃや~よ』だ!!俺が完全プッツンする前にとっととウセロ!!!」
「あ~ん、怒っちゃや~よ、てっ言ったのに~」
<………Is this comedy?>
泣いたフリをしながら二階に上がっていくルーナ。
グラディウスの奴は首を傾げ俺とルーナの会話をコメディ扱いしやがった。
全然コメディじゃない、第一に笑えない。
おっとそうだ、早く冷凍庫の中身を確認しないと。
氷は全て水化していたからもう諦めているけど、冷凍食品は無事なのか?
ていうか、無事であってほしい。
中に入ってる冷凍食品を手に取ると…。
「………」
<? My all master>
「(#T-T) …遅かった…全滅だぁ…」
ガックシ、と肩の力が抜けうな垂れる俺。
全部確めなくても解る。
あぁ~あ、これでどのくらいの食料費が失われたのだろうか…。
考えたくもない。
せめての救いは冷蔵庫が壊れてないぐらいかな。
<………>
グラディウスが俺の肩から飛び立ち、冷凍食品が入ってる冷凍庫に入る。
そして冷凍食品を触ると静かにこう言った。
<It is very hot>
「………グスン…」
…。
……。
………。
「さぁ~て、気を取り直して探そうか」
<You make an effort>
「はぁっ?俺は努力が嫌いな人間だぞ。半分嫌々でやってるんだよ」
バスタオルで濡れた髪の毛を拭きながら和室の部屋に向かう。
先程は溶けた氷に襲われ、ずぶ濡れになったので拭いているのだが…。
まさか上半身全部ずぶ濡れになるとは思っていなかった。
<We arrived at a target place>
「おう。さて、と…探すとしますか」
和室の部屋に入る襖を開き部屋に入る。
すると畳の匂いがして少し落ち着ける気分になる。
あぁ~なんだかホッと一息つきたいなぁ。
少し色々あって疲れちゃったし…少し寝るか。
「すまない、グラディウス。少し俺寝るわ」
<What!?Why do you do sleep?>
「寝たいから寝る。そのまま意味だよ」
<Do you have a mind to look for?>
「探す気はあるけど少し疲れた。だから寝る、お休み~」
<My all master!?…I continue to look for>
どうやらグラディウスは、このまま探索を続けるらしい。
たまには休めばいいものの。
今度息抜きも必要だと教育するべきかな。
「あ、そうそう。探す前に一つ言っとく事がある」
<What?>
「そこのちゃぶ台にあるお茶っ葉の缶を開けてみぃ~」
<I see>
グラディウスは俺の言う通りにお茶ッ葉の缶の蓋を開ける。
すると。
「あ…見つかちゃい…ました…」
<The target was discovered. I right now catch her>
「キャー!?」
お茶ッ葉の缶の中にいたのはパルカだった。
ガバッとグラディウスに捕まえられるパルカは俺を見つけ、潤んだ瞳で助けこうた。
「助けてお兄ちゃん!」
「あんまり使用しない和室の部屋を選んだの上手い考えだと思うが残念だったな。俺はお前等の考えなんて大抵おみとうしなんだよ。それに助けません」
まったく、クリナーレといいルーナといい…何かの物に隠れる事は一緒だな。
かくれんぼじゃあるまいし。
…まさかと思うがパルカもクリナーレの『灯台下暗し』を真似したつもりなのか?
兎に角、パルカを見つけた事だし後はアンジェラスだけか。
…あっそうだ!
「グラディウス。パルカを弐階に連れて行け」
<It has understood. The search is restarted continuously afterwards>
「いや、パルカをクレイドルに置いたらグラディウスもペンダントに戻って待機しとけ。後は俺一人でやる」
<Why?When we are two people, the target can be found early>
「俺の命令がきけないのか?」
<!? …I have understood>
グラディウスがパルカを抱き上げそのまま和室の部屋を出て行く。
遠のいていくパルカのすすり泣く声を聞きながら俺はそのままゴロリと和室の部屋で大の字に寝る。
さぁーて、奴はいつ頃来るかな?
…。
……。
………。
「…ご主人様~」
「…Zzz……Zzz…」
「寝ちゃったのかな?」
「…んな訳ネ~だろうが!」
「きゃー!」
俺に近づいて来た所を俺はアンジェラスを右手でガシッと捕まえた。
フッ俺の読みは当たってみたいだな。
よ~はこうだ。
まずはグラディウスを引き連れてアンジェラスを探すと絶対に見つける事は不可能。
何故ならばグラディウスとアンジェラスはリンク、つまり思念通話みたいのが出来るので何処に俺とグラディウスが居るのか解ってしまう。
その逆のパターン、グラディウスもアンジェラスの場所も解る事が出来るが、アンジェラスの奴はグラディウスを制御出来るのでいくらでも嘘の場所を教える事が出来る。
グラディウスの奴はアンジェラスを制御できないためアンジェラスの思いのまま動かされてしまう訳だ。
ここでグラディウスは使えない、寧ろこちらが不利になってしまう要因。
ならばグラディウスを自分の部屋に戻し、待機させとけばアンジェラスはずっと俺の部屋に俺とグラディウスが居るという事が解る。
でも自分の事を探してるのに、ずっと俺が自分の部屋から動かないのおかしいと感づく。
そこでアンジェラスは不振に思い俺を探しに行動する。
そしてこうなった訳。
「ご主人様…」
「( ̄ー ̄)v ハッハッハッハァー!俺の作戦に見事にハマッたな。どうせお前の事だ、クリナーレ達が探され見つけたのに自分だけ探されず寂しい思いをして俺を探し来るってオチだろ」
「グスン…私だけ除け者ですかぁ~?」
「おいおい泣くなよ。除け者にしてたら本当に探さないぜ。お前をこうやって捕まえる事が出来たのも俺が考えた作戦さぁ。心理作戦てヤツ?」
「でも寂しかったですぅ」
「だからそんな風に差し向けたのは俺の作戦だって。さぁー、どうしてこんな事になったのか説明してもらお~か」
「え?」
「トボケルな。あいつ等をかくれんぼみたいな事をしようと差し向けたのも、どうせお前だろ」
「…はい」
「どうしてそんな事をしやがった。正直に話せ」
「実は…」
アンジェラスは俺の右手の上で語りだす。
そしてその内容は俺が不信感していたクレイドルの話だった。
実はあのクレイドルはメンテナンスや充電する度にVIS社にデータが送信されるらしい。
つまり俺とアンジェラスの私生活が筒抜け状態意味する。
プライバシー侵害では済まされない行為だ。
姉貴の野郎~とも思ったが、多分これは会社の意図でやったに違いない。
さっそく明日からクレイドルを改造してやる。
勿論偽造したデータが送れるようにしてな。
データが送信されなかったら会社は俺達の事を疑いはじめる、そうなっては困るからね。
でも何でアンジェラスはそんな事を知っていたのだろうか?
そこら辺が今一解らない。
訊いてみたら『もう一人の私が教えてくれるの』とか訳解らん言葉を言ってきやがった。
その時のアンジェラスはなんだか重苦しそうな表情をしていいたから俺は『お前はお前だろ。この世の中にアンジェラスという武装神姫は一人だけでオーナーは俺だ』とまぁ少し口説き文句ぽい事を言ってやった。
するとアンジェラスから笑みが零れたのでその場は万事オッケーと思った…が、俺の頭からは疑問が晴れなかった…VIS社は何故そんな事をするのかとね。
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{かくれんぼ(後編)}
「さぁーてと、奴等を探索するとしますか」
「All right.My all master」
俺は椅子から立ち上がりグラディウスを右肩に乗せる。
<First of all, let's find them one by one>
「そうだな。でも、もう壱人目を見つけちゃったんだなぁ~これが」
<Is it true?>
「あぁー。そこにいる事は解ってるんだぞ!クリナーレ!!」
机に置かれているココアとストローが入ったコップに言う。
俺はストローの穴に指で塞いだ。
するとココアからブクブクと空気が漏れ出してきて。
ザパー
「プハー!…エヘへ~見つかちゃった♪灯台下暗し作戦失敗♪♪」
<She was really>
「(¬_¬) 可愛くニッコリ笑っても駄目だ。大人しくクレイドルに行け」
「はぁ~い。ボクが一番かよ、残念」
ダルそうにしながらクリナーレはクレイドルに乗ると眠ったように寝てしまった。
そういえば最初にVIS会社に行った時もクレイドルに乗った瞬間に寝てしまう現象を見た。
前の時とマルっきり同じだ。
普通はそんな事はありえないはずなのに…。
<? My all master>
「ハッ!?あ、な、なんだい?」
<Do you have the worry thing?>
「いや、なんでもない。心配事でもないから」
<…?>
「さぁ次はリビングの方に行くぞ」
<Yes>
…。
……。
………。
リビングに着くと今度は徐々に冷蔵庫に近づく。
そしたらグラディウスが不思議そうな顔をしながら俺に訊いてきた。
<Do you go to the refrigerator why?>
「奴等がバックレル時すでに沙羅曼蛇が俺の机に無かった。これが理由さぁ」
<…?>
「解らないか?系統は火炎灼剣。冷蔵庫の中は冷たいだろ。でも火炎灼剣を持ってれば、冷蔵庫の中もヌクヌクで暖かいはずだ」
<I understood. Then, ice melts surely>
「(」゜ロ゜)」 そうそう、今頃は氷が…氷!?」
そ、それはマズイ!
冷蔵庫が壊れちまうし、氷だけではなく冷凍食品物が全て駄目になってしまう!
早く中身を確認しなければ!
俺は慌てて冷蔵庫の冷凍庫の部分を開ける。
すると!
ザバー!
「(゜ロ゜) プワッ!?」
<Is this a flood?>
開けた瞬間、溶けた氷が洪水のように出てきた。
おかげで俺の顔面はびしょ濡れだ。
水はもろ直撃コース。
そして冷凍庫が開いた事に気づいた犯人がヒョッコリと顔出した。
「あらあら、見つかってしまいましたわ」
「( ̄△ ̄#) ………」
沙羅曼蛇を右手に持ちながら姿を現す犯人。
もう誰でも解ると思うけど犯人はルーナだ。
俺は無言のまま濡れた顔を手で拭いて水を取る。
このアマ~どうしてくれようか…。
「おい、ルーナ…」
「イヤン♪怒っちゃや~よ♪♪」
「(`Д´) ウガー!ぬぁ~にが『怒ちゃや~よ』だ!!俺が完全プッツンする前にとっととウセロ!!!」
「あ~ん、怒っちゃや~よ、って言ったのに~」
<………Is this comedy?>
泣いたフリをしながら二階に上がっていくルーナ。
グラディウスの奴は首を傾げ俺とルーナの会話をコメディ扱いしやがった。
全然コメディじゃない、第一に笑えない。
おっとそうだ、早く冷凍庫の中身を確認しないと。
氷は全て水化していたからもう諦めているけど、冷凍食品は無事なのか?
ていうか、無事であってほしい。
中に入ってる冷凍食品を手に取ると…。
「………」
<? My all master>
「(#T-T) …遅かった…全滅だぁ…」
ガックシ、と肩の力が抜けうな垂れる俺。
全部確めなくても解る。
あぁ~あ、これでどのくらいの食費が失われたのだろうか…。
考えたくもない。
せめての救いは冷蔵庫が壊れてない事ぐらいかな。
<………>
グラディウスが俺の肩から飛び立ち、冷凍食品が入ってる冷凍庫に入る。
そして冷凍食品を触ると静かにこう言った。
<It is very hot>
「………グスン…」
…。
……。
………。
「さぁ~て、気を取り直して探そうか」
<You make an effort>
「はぁっ?俺は努力が嫌いな人間だぞ。半分嫌々でやってるんだよ」
バスタオルで濡れた髪の毛を拭きながら和室の部屋に向かう。
先程は溶けた氷に襲われ、ずぶ濡れになったので拭いているのだが…。
まさか上半身全部ずぶ濡れになるとは思っていなかった。
<We arrived at a target place>
「おう。さて、と…探すとしますか」
和室の部屋に入る襖を開き部屋に入る。
すると畳の匂いがして少し落ち着ける気分になる。
あぁ~なんだかホッと一息つきたいなぁ。
少し色々あって疲れちゃったし…少し寝るか。
「すまない、グラディウス。少し俺寝るわ」
<What!?Why do you do sleep?>
「寝たいから寝る。そのまま意味だよ」
<Do you have a mind to look for?>
「探す気はあるけど少し疲れた。だから寝る、お休み~」
<My all master!?…I continue to look for>
どうやらグラディウスは、このまま探索を続けるらしい。
たまには休めばいいものの。
今度息抜きも必要だと教育するべきかな。
「あ、そうそう。探す前に一つ言っとく事がある」
<What?>
「そこのちゃぶ台にあるお茶っ葉の缶を開けてみぃ~」
<I see>
グラディウスは俺の言う通りにお茶ッ葉の缶の蓋を開ける。
すると。
「あ…見つかちゃい…ました…」
<The target was discovered. I right now catch her>
「キャー!?」
お茶ッ葉の缶の中にいたのはパルカだった。
ガバッとグラディウスに捕まえられたパルカは俺を見つけ、潤んだ瞳で助けを乞うた。
「助けてお兄ちゃん!」
「あんまり使用しない和室の部屋を選んだの上手い考えだと思うが残念だったな。俺はお前等の考えなんて大抵お見通しなんだよ。それに助けません」
まったく、クリナーレといいルーナといい…何かの物に隠れる事は一緒だな。
かくれんぼじゃあるまいし。
…まさかと思うがパルカもクリナーレの『灯台下暗し』を真似したつもりなのか?
兎に角、パルカも見つけた事だし後はアンジェラスだけか。
…あっそうだ!
「グラディウス。パルカを弐階に連れて行け」
<It has understood. The search is restarted continuously afterwards>
「いや、パルカをクレイドルに置いたらグラディウスもペンダントに戻って待機しとけ。後は俺一人でやる」
<Why?When we are two people, the target can be found early>
「俺の命令がきけないのか?」
<!? …I have understood>
グラディウスがパルカを抱き上げそのまま和室の部屋を出て行く。
遠のいていくパルカのすすり泣く声を聞きながら俺はそのままゴロリと和室の部屋で大の字に寝る。
さぁーて、奴はいつ頃来るかな?
…。
……。
………。
「…ご主人様~」
「…Zzz……Zzz…」
「寝ちゃったのかな?」
「…んな訳ネ~だろうが!」
「きゃー!」
俺に近づいて来た所を俺はアンジェラスを右手でガシッと捕まえた。
フッ俺の読みは当たってみたいだな。
よ~はこうだ。
まずはグラディウスを引き連れてアンジェラスを探すと絶対に見つける事は不可能。
何故ならばグラディウスとアンジェラスはリンク、つまり思念通話みたいのが出来るので何処に俺とグラディウスが居るのか解ってしまう。
その逆のパターン、グラディウスもアンジェラスの場所も解る事が出来るが、アンジェラスの奴はグラディウスを制御出来るのでいくらでも嘘の場所を教える事が出来る。
グラディウスの奴はアンジェラスを制御できないためアンジェラスの思いのまま動かされてしまう訳だ。
ここでグラディウスは使えない、寧ろこちらが不利になってしまう要因。
ならばグラディウスを自分の部屋に戻し、待機させとけばアンジェラスはずっと俺の部屋に俺とグラディウスが居るという事が解る。
でも自分の事を探してるのに、ずっと俺が自分の部屋から動かないのおかしいと感づく。
そこでアンジェラスは不振に思い俺を探しに行動する。
そしてこうなった訳。
「ご主人様…」
「( ̄ー ̄)v ハッハッハッハァー!俺の作戦に見事にハマッたな。どうせお前の事だ、クリナーレ達が探され見つかったのに自分だけ探されず寂しい思いをして俺を探し来るってオチだろ」
「グスン…私だけ除け者ですかぁ~?」
「おいおい泣くなよ。除け者にしてたら本当に探さないぜ。お前をこうやって捕まえる事が出来たのも俺が考えた作戦さぁ。心理作戦てヤツ?」
「でも寂しかったですぅ」
「だからそんな風に差し向けたのは俺の作戦だって。さぁー、どうしてこんな事になったのか説明してもらお~か」
「え?」
「トボケルな。あいつ等をかくれんぼみたいな事をしようと差し向けたのも、どうせお前だろ」
「…はい」
「どうしてそんな事をしやがった。正直に話せ」
「実は…」
アンジェラスは俺の右手の上で語りだす。
そしてその内容は俺が不信に感じていたクレイドルの話だった。
実はあのクレイドルはメンテナンスや充電する度にVIS社にデータが送信されるらしい。
つまり俺とアンジェラスの私生活が筒抜け状態意味する。
プライバシー侵害では済まされない行為だ。
姉貴の野郎~とも思ったが、多分これは会社の意図でやったに違いない。
さっそく明日からクレイドルを改造してやる。
勿論偽造したデータが送れるようにしてな。
データが送信されなかったら会社は俺達の事を疑いはじめる、そうなっては困るからね。
でも何でアンジェラスはそんな事を知っていたのだろうか?
そこら辺が今一解らない。
訊いてみたら『もう一人の私が教えてくれるの』とか訳解らん言葉を言ってきやがった。
その時のアンジェラスはなんだか重苦しそうな表情をしていいたから俺は『お前はお前だろ。この世の中にアンジェラスという武装神姫は一人だけでオーナーは俺だ』とまぁ少し口説き文句っぽい事を言ってやった。
するとアンジェラスから笑みが零れたのでその場は万事オッケーと思った…が、俺の頭からは疑問が晴れなかった…VIS社は何故そんな事をするのかとね。
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