「ネコ日記:第六話」(2007/12/30 (日) 13:57:29) の最新版変更点
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*ネコのマスターのクリスマス・プレゼント編
「ただいまー」
と俺が言うなり、タマが
「おっかえりー!」
と言って俺に飛び掛って来た。
「ますたー、ぷれぜんとは?ぷれぜんとは?」
タマが俺の服の袖を揺すりながらキラキラした目で見てくる。そのせいで一瞬この場であげそうになったが、ぐっと我慢する。
「こらこら、プレゼントはクリスマスまでのお楽しみだよ」
「うん!わかった!」
タマの物分かりの良さは本当に助かる。前なんかの番組でマオチャオのお願いは断れないマスターって特集やってたし・・・
さて後で気付いたが今日が24日、クリスマスイブだ。ケーキもそろそろ届くだろうし、パーティーの準備をしないといけないな。
「礼奈、パーティーの準備だ。早くしないと夕飯に間に合わないぞ。」
「オッケー!キルケ、手伝って!」
「了解しました」
礼奈とキルケは台所に走っていった。
「ますたー、私がてつだえることある?」
「そうだな、とりあえず大人しくしててくれ」
「はーい!」
いいのかよ・・・と内心思ったがタマはこう見えてと言うかこう見えなくてもおっちょこちょいな所があるからなぁ・・・
それから飛んで夕食の時間。
テーブルの上にはケーキを中心にオードブルやら礼奈の手料理やらが置かれている。
「さ、食べよう。せーの、」
「「「「メリークリスマス!」」」」
いただきますの代わりにメリークリスマスと言い、一斉にオードブルから自分の好みの料理を取る。
パーティーが24日ってのはちょっとおかしいか?俺の実家でも昔から24日がメインで25日は朝枕元にプレゼントがあるだけだし・・・
その後ケーキも食べ尽くし、俺達は休憩を兼ねて片付けをしていた。
「いやー、食った食った。ニートでも案外胃は大きいんだなぁ。」
「兄さん全体の半分は食べてたよね・・・」
「けーきおいしかったー!」
「あの味は病みつきになりそうでした。」
そんな事を話しながら片付けを済ませ、風呂に入ってタマをクレイドルに寝かす。
その時枕元にそっとプレゼントを置いておくのを忘れない。
「お休み、兄さん」
「おう、お休み」
礼奈が部屋に入るのを確認してからドアの下にプレゼント設置。無論、キルケの分もだ。礼奈は明日直接渡すらしいが、俺はこう見えて恥ずかしがりやだったりする。
「さて、俺も寝るか・・・」
次の日。
「みてますたー、ぷれぜんとぷれぜんと!」
俺が目を覚ますとタマが昨日俺が置いておいたプレゼントの箱を抱えて嬉しそうにくるくる回っていた。
「あけていい?」
「いいとも」
タマへのプレゼントは神姫サイズのセーターにした。腹部には魚の形に色付きの毛糸が編んである。
「わー、あったかーい!ますたーありがとう!」
「兄さん、おはよう!プレゼントありがとね!」
俺が置いておいたプレゼントの正体、毛糸の帽子をかぶった礼奈が来た。
キルケにもお揃いの毛糸の帽子(神姫サイズ)をプレゼントした。武装にしようか悩んだが、礼奈が服にすると言っていたので帽子にした。
礼奈の肩にいつの間にか乗っていたキルケは俺のあげた帽子と礼奈からであろう長袖のYシャツとセーター、ブレザーとスカート・・・って制服!?
「礼奈・・・制服っておい」
「いや、キルケが前私の制服じっと見つめてて・・・」
「見られてましたか・・・」
どうやら本当らしい。
「で、これが兄さんへのプレゼント」
「おう」
箱を手渡される。
「これが・・・はい、タマちゃん」
「ありがとー!」
タマも箱を受け取る。
「さて、どんな物やら・・・」
俺へのプレゼントは、手編みマフラー。こいつ、前から用意してあったのか。
タマにはネコミミの付いたイヤーバンド。タマのネコらしさが80UPした。
「さて、来週は大晦日と正月だ。」
「お年玉、よろしくね?」
「バカ言え、お前はもう大人だろうが」
「ちぇー、けちー」
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