「砂漠」(2007/12/01 (土) 17:10:59) の最新版変更点
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&bold(){サラ}
砂漠。
このあたり一面の砂と、どこまでも広がる広大な風景がわたしは好きだった。
今、わたしは砂漠の中にある丘の上にいる。
ストライクイーグルに寄りかかり、黙々とスナイパーライフルを弄っていた。
『さすがと言うかなんと言うか。あんたが持ってると決まるわね』
ボルトを操作し初弾をチャンバーに叩き込む。ボルトを少し引き装填を確認してからセーフティをかけ、ストックを下にして壁に立てかけた。
「まぁ見ての通りミリタリー風ですから」
『話し変わるけどさ。敵さんストラーフだって。確かあの男の人の・・・黒い方だったかな? お姉ちゃんのノワールみたいにカスタム機って訳じゃないみたいだけど』
「・・・・ですか。しかしマイはともかく、ノワールって元ファーストランカーでしたよね? それを打ち破るとは・・・」
『本調子じゃなかったんでしょ。まだ慣れてないっていってたし』
わたしは会話しながら砂の上に腹ばいになり、スナイパーライフルを構える。
スコープを覗くと、十字のヘアラインの向こうにはるか遠くの風景が見えた。
目標確認。
#ref(sabaku.kyara.jpeg)
十字のヘアラインの向こう側では悪魔型のストラーフが一機、砂漠の暑さに喘いでいた。
「・・・撃ちますか?」
『まだ遠いわね・・・・いっその事おびき寄せる?』
「ナイスチョイスです。ではそのように」
そういいながらわたしは発炎筒を投げる。
それはわたしよりも風下に落ちて、煙を上げる。
後は待つだけだ。
「しかし参りましたね。相手はストラーフですか」
『何、苦手なの?』
「はい、懐に潜り込まれるとキツイです」
わたしはライフルを少し動かして、適当に配置したクレイモア(地雷)の位置を見る。
この位置なら・・・・うん、ここに来るまでに二、三個は引っかかりますね。
スコープの向こう側では煙に気づいたストラーフがこっちに向かって走ってきていた。
あの速度・・・エンカウントはまだ先になりそうですね。
「・・・・・ヒマだ。物凄いヒマだ」
『・・・いや、スナイパーだし仕方ないって。そこらへんは向こうもわかってくれると思うわよ・・・?』
「砂に埋ってひたすら待ち続けているとですね。いい具合に眠くなってくるのです」
『バトル中に寝たら怒るわよ?』
「大丈夫です。間合いに入れば即殺です」
『アンタはどこぞの格闘家か!? そもそも狙撃銃に間合いも何もないじゃない!?』
「有象無象の区別なく、我が弾頭は結構許す」
『許すな! ちゃんと仕事しなさいよ!!』
「奴は大変なものを射抜いていきました ――――――アナタの内臓です」
『グロイ!? 何で心じゃなくて内臓なのよ!? それたんなる殺人じゃない!!』
「いやいやハルナ、そこは神姫には内臓なんてないってツッコミじゃないと」
『絶対ずれてるわよその発想! いや確かに無いけど!』
「そうこう無駄口叩いてるうちに、敵さん間合いに入りましたよ?」
『だったら早く撃ちなさいよ!?』
はるか遠くの方で、地雷が爆発する音が聞こえた。
まぁ地雷一発じゃ死なないでしょう。
「サラ・フォートブラッグ。有象無象の区別なく、我が弾頭は許しはしない ―――――――行きますよ」
そう呟くと、わたしは引き金を引いた。
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「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
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&bold(){サラ}
砂漠。
このあたり一面の砂と、どこまでも広がる広大な風景がわたしは好きだった。
今、わたしは砂漠の中にある丘の上にいる。
ストライクイーグルに寄りかかり、黙々とスナイパーライフルを弄っていた。
『さすがと言うかなんと言うか。あんたが持ってると決まるわね』
ボルトを操作し初弾をチャンバーに叩き込む。ボルトを少し引き装填を確認してからセーフティをかけ、ストックを下にして壁に立てかけた。
「まぁ見ての通りミリタリー風ですから」
『話し変わるけどさ。敵さんストラーフだって。確かあの男の人の・・・黒い方だったかな? お姉ちゃんのノワールみたいにカスタム機って訳じゃないみたいだけど』
「・・・・ですか。しかしマイはともかく、ノワールって元ファーストランカーでしたよね? それを打ち破るとは・・・」
『本調子じゃなかったんでしょ。まだ慣れてないっていってたし』
わたしは会話しながら砂の上に腹ばいになり、スナイパーライフルを構える。
スコープを覗くと、十字のヘアラインの向こうにはるか遠くの風景が見えた。
目標確認。
#ref(sabaku.moto.jpg)
十字のヘアラインの向こう側では悪魔型のストラーフが一機、砂漠の暑さに喘いでいた。
「・・・撃ちますか?」
『まだ遠いわね・・・・いっその事おびき寄せる?』
「ナイスチョイスです。ではそのように」
そういいながらわたしは発炎筒を投げる。
それはわたしよりも風下に落ちて、煙を上げる。
後は待つだけだ。
「しかし参りましたね。相手はストラーフですか」
『何、苦手なの?』
「はい、懐に潜り込まれるとキツイです」
わたしはライフルを少し動かして、適当に配置したクレイモア(地雷)の位置を見る。
この位置なら・・・・うん、ここに来るまでに二、三個は引っかかりますね。
スコープの向こう側では煙に気づいたストラーフがこっちに向かって走ってきていた。
あの速度・・・エンカウントはまだ先になりそうですね。
「・・・・・ヒマだ。物凄いヒマだ」
『・・・いや、スナイパーだし仕方ないって。そこらへんは向こうもわかってくれると思うわよ・・・?』
「砂に埋ってひたすら待ち続けているとですね。いい具合に眠くなってくるのです」
『バトル中に寝たら怒るわよ?』
「大丈夫です。間合いに入れば即殺です」
『アンタはどこぞの格闘家か!? そもそも狙撃銃に間合いも何もないじゃない!?』
「有象無象の区別なく、我が弾頭は結構許す」
『許すな! ちゃんと仕事しなさいよ!!』
「奴は大変なものを射抜いていきました ――――――アナタの内臓です」
『グロイ!? 何で心じゃなくて内臓なのよ!? それたんなる殺人じゃない!!』
「いやいやハルナ、そこは神姫には内臓なんてないってツッコミじゃないと」
『絶対ずれてるわよその発想! いや確かに無いけど!』
「そうこう無駄口叩いてるうちに、敵さん間合いに入りましたよ?」
『だったら早く撃ちなさいよ!?』
はるか遠くの方で、地雷が爆発する音が聞こえた。
まぁ地雷一発じゃ死なないでしょう。
「サラ・フォートブラッグ。有象無象の区別なく、我が弾頭は許しはしない ―――――――行きますよ」
そう呟くと、わたしは引き金を引いた。
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