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「雪ティキ1・「二人目で初めて(?)の神姫」」(2007/10/05 (金) 01:01:42) の最新版変更点
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*回の01 「二人目で始めて(?)の神姫」
「少しだけメタな事を言うと、一人称ならのマスタのターンなワケなのですよぉ♪」
などとのっけからワケの判らないティキの言葉でゴメンナサイ。お久しぶりの藤原雪那(ふじわら・せつな)です。
さて、意味不明なことを言っているティキはともかく、今目の前にある問題はこの黒いアーンヴァルだったりする。
それにしても昨日のティキのうろたえぶりは凄かった。
……深夜まで部屋の隅っこで震えてるんだもん。
まぁ、判らないでもないんだけど。
で、件のそのアーンヴァル。送り主は親父の名前になっているんだけど、実際はジイ様が送りつけた事が判明。
とはいっても親父がこのアーンヴァルを購入した事はまったくの事実で、ティキの起動一周年に合わせてジイ様が我が家に送ったそうだ。
……親父の事故のタイミングを考えたら、親父はこのアーンヴァルを見る前に居なくなったんだよなぁ。
チョットだけテンションダウン。
「ところでマスタ、この娘の名前は決まったのですかぁ?」
ニコニコしながら、ティキは僕の顔を仰ぎ見る。
かれこれ一時間ぐらい、悩んでいたからなぁ……
例えばゲームでも、主人公にデフォルトで名前が無くて自分で考えなければならない場合、僕はいつもこれくらいの時間をかけて名前を考えている。
常にそんなに時間をかけているって言うのに、更に女の子の名前なんてそう簡単に思いつけない。
「うー……まだ決まんない」
「そうなのですかぁ…… うん、でもでもこれから長く付き合う事になる名前なのですから、じっくり考えた方がいいのかもですよぉ♪」
「そう言ってくれるとありがたい……」
なんだか申し訳ない気持ちになって僕はティキに頭を下げた。
申し訳ない。
そんな気持ちは確かにあった。
昨日、気持ちが落ち着いたティキは僕にこんな事を言ってきた。
「マスタ。この娘を起こしてあげないのですかぁ?」
僕がアーンヴァルをそのまま箱に戻した事を言っているらしい。
「いや、だって、ティキは怖いんだろ?」
「でもでも、このまま起こされないなんて、かわいそうなのですよぉ?」
まだ恐怖心も完全に治まっては居ないだろうに、この娘はそんな事を言う。
「うーん、確かにかわいそうだと思うけど、ね。 ……でもさ、ティキはそれでいいの?」
「?」
ティキは可愛らしく首を傾げる。
「あー…… なんて言うか、さ。ティキは僕がティキ以外の神姫のオーナーになるのに、抵抗は無いのかなぁ、て思ってさ」
うん、チョット照れる。
多分少しだけ赤くなっているだろう僕の顔を見ながら、ティキは少しだけ驚いたような顔を見せ……そしてとろける様な笑みを浮かべた。
「ティキは大丈夫なのですよぉ♪ ティキはマスタが大好きで、マスタがティキを大切に思ってくれてるって、それが判ったから大丈夫なのですぅ☆」
僕の顔が耳まで赤くなった事を自覚した。
その僕の顔を見てなのかどうなのか、ティキは幸せそうに笑った。
「って、まるでまともな恋愛も出来ない所までイッちゃったみたいじゃないかー!!」
違いますよ? 僕とティキはどちらかと言えば兄妹みたいなものですよ? そういうアレな関係じゃないんですよ? ……あんな夢を見た事はありますが。
「……言えば言うほどドツボにはまっていく感じが~」
「いきなりどうしたんですかぁ、マスタァ?」
「いや? ナンデモナイヨ?」
「???」
反省。
不思議そうに僕を見るティキの頭をなで、僕は気を取り直し再びそこいらに散らばる本に目を通す。
いつも名前を決める時、僕は同じように色々と辞書やら漫画やら小説やらを見て名前を考える。そうすると考えている間は今の様に部屋中に本が散乱する事となる。
どうでも良い事なんだけど。
そうしているうちに、その言葉が僕の目に入った。
……うん! 良い感じ。
「決まった。早速この娘を起こそう!」
「ドキドキなのですよぉ♪」
さて、いざ起動させようと思ったとたん、僕はいきなり緊張した。
だって、僕自身は初めて神姫を起動させるんだよ?
難しくないとみんなは言ってたけど、ヤッパリ初めての事は緊張する。
「あのさ、一応説明書とか見ながらやるけど、ティキもフォローしてね」
「もちろんなのですよぉ☆」
ティキのフォローは的確で、僕は拍子抜けするほどスムーズに準備を進める。
そして――
その黒いアーンヴァルは
その眼を開けた。
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*回の01 「二人目で始めて(?)の神姫」
「少しだけメタな事を言うと、一人称ならのマスタのターンなワケなのですよぉ♪」
などとのっけからワケの判らないティキの言葉でゴメンナサイ。お久しぶりの藤原雪那(ふじわら・せつな)です。
さて、意味不明なことを言っているティキはともかく、今目の前にある問題はこの黒いアーンヴァルだったりする。
それにしても昨日のティキのうろたえぶりは凄かった。
……深夜まで部屋の隅っこで震えてるんだもん。
まぁ、判らないでもないんだけど。
で、件のそのアーンヴァル。送り主は親父の名前になっているんだけど、実際はジイ様が送りつけた事が判明。
とはいっても親父がこのアーンヴァルを購入した事はまったくの事実で、ティキの起動一周年に合わせてジイ様が我が家に送ったそうだ。
……親父の事故のタイミングを考えたら、親父はこのアーンヴァルを見る前に居なくなったんだよなぁ。
チョットだけテンションダウン。
「ところでマスタ、この娘の名前は決まったのですかぁ?」
ニコニコしながら、ティキは僕の顔を仰ぎ見る。
かれこれ一時間ぐらい、悩んでいたからなぁ……
例えばゲームでも、主人公にデフォルトで名前が無くて自分で考えなければならない場合、僕はいつもこれくらいの時間をかけて名前を考えている。
常にそんなに時間をかけているって言うのに、更に女の子の名前なんてそう簡単に思いつけない。
「うー……まだ決まんない」
「そうなのですかぁ…… うん、でもでもこれから長く付き合う事になる名前なのですから、じっくり考えた方がいいのかもですよぉ♪」
「そう言ってくれるとありがたい……」
なんだか申し訳ない気持ちになって僕はティキに頭を下げた。
申し訳ない。
そんな気持ちは確かにあった。
昨日、気持ちが落ち着いたティキは僕にこんな事を言ってきた。
「マスタ。この娘を起こしてあげないのですかぁ?」
僕がアーンヴァルをそのまま箱に戻した事を言っているらしい。
「いや、だって、ティキは怖いんだろ?」
「でもでも、このまま起こされないなんて、かわいそうなのですよぉ?」
まだ恐怖心も完全に治まっては居ないだろうに、この娘はそんな事を言う。
「うーん、確かにかわいそうだと思うけど、ね。 ……でもさ、ティキはそれでいいの?」
「?」
ティキは可愛らしく首を傾げる。
「あー…… なんて言うか、さ。ティキは僕がティキ以外の神姫のオーナーになるのに、抵抗は無いのかなぁ、て思ってさ」
うん、チョット照れる。
多分少しだけ赤くなっているだろう僕の顔を見ながら、ティキは少しだけ驚いたような顔を見せ……そしてとろける様な笑みを浮かべた。
「ティキは大丈夫なのですよぉ♪ ティキはマスタが大好きで、マスタがティキを大切に思ってくれてるって、それが判ったから大丈夫なのですぅ☆」
僕の顔が耳まで赤くなった事を自覚した。
その僕の顔を見てなのかどうなのか、ティキは幸せそうに笑った。
「って、まるでまともな恋愛も出来ない所までイッちゃったみたいじゃないかー!!」
違いますよ? 僕とティキはどちらかと言えば兄妹みたいなものですよ? そういうアレな関係じゃないんですよ? ……あんな夢を見た事はありますが。
「……言えば言うほどドツボにはまっていく感じが~」
「いきなりどうしたんですかぁ、マスタァ?」
「いや? ナンデモナイヨ?」
「???」
反省。
不思議そうに僕を見るティキの頭をなで、僕は気を取り直し再びそこいらに散らばる本に目を通す。
いつも名前を決める時、僕は同じように色々と辞書やら漫画やら小説やらを見て名前を考える。そうすると考えている間は今の様に部屋中に本が散乱する事となる。
どうでも良い事なんだけど。
そうしているうちに、その言葉が僕の目に入った。
……うん! 良い感じ。
「決まった。早速この娘を起こそう!」
「ドキドキなのですよぉ♪」
さて、いざ起動させようと思ったとたん、僕はいきなり緊張した。
だって、僕自身は初めて神姫を起動させるんだよ?
難しくないとみんなは言ってたけど、ヤッパリ初めての事は緊張する。
「あのさ、一応説明書とか見ながらやるけど、ティキもフォローしてね」
「もちろんなのですよぉ☆」
ティキのフォローは的確で、僕は拍子抜けするほどスムーズに準備を進める。
そして――
その黒いアーンヴァルは
その眼を開けた。
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