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マイナス☆16 - (2012/11/20 (火) 10:09:08) のソース
注:18禁描写ありのお話です。嫌いな方はご注意下さい。 ---- 正方形の大きな布の隅と隅を重ね合わせ、長方形に。 二枚重ねの布をまっすぐになるように丁寧に引いて、今度は長方形の短辺二辺をきちんと重ね合わせる。 四分の一の大きさになった正方形の布束も、十五センチの少女にとってはまだ少々手に余る大きさだ。 よいしょ、とさらに半分に折ってようやく抱えられる大きさにすると、積み上げていた布束の山の上に重ね合わせていく。 布の山だったものは、それでラスト。雑然と分けられていたハンカチの山は、丁寧に畳まれて小さくまとめ上げられていた。 「峡次さん、おわりました!」 「ん。ありがと、ノリ」 小さな頭を撫でられて、十五センチの少女は上機嫌。 そのはず、なのだが。 「どした?」 少女のどこか浮かない顔に、峡次はそっと問うてみせる。 「いえ。せっかくのお休みなのに……」 今日は学校も、バイトもない。 いつもなら学校が休みの日は終日バイトのはずなのだが……今日は峡次ではなく、トイズ・メッセンジャー側が休みなのだった。 そんな貴重な休日なのに……。 「雨なんだな……って」 アパートの庭に繋がる掃き出しの窓。 そこを叩くのは、しとしとという雨の音。 「ま、たまにはこういう日もいいんじゃない?」 畳み終えた洗濯物をタンスに片付けながら、峡次は軽くそう答えてみせる。 外は、雨。 別段用事があるわけではないし、さらに言えば遊ぶ金もない。 ならば、家にいるのも……立派な選択肢の一つなのだった。 ---- **マイナスから始める初めての武装神姫 **その16 ---- バーチャルフィールドを縦横に掛けるのは、大型のハンマーを背負った十五センチの小柄な姿。 栗色の髪を後ろで三つ編みにまとめた少女は、バトルロイヤルの戦場の中、既に三機の敵機を打ち倒した後だ。 「へぇ……。こういう戦い方もあるのか」 PCの画面内で四機目の相手と接敵した神姫は、動画を食い入るように見つめている手元の少女と同じ顔、同じ姿を持っている。 砲台型神姫、フォートブラッグ。 「ですねぇ……」 砲台型というその名の通り、本来のフォートブラッグは遠距離戦、それも実弾砲撃戦を得意とする機体だ。機体特性もそれに適した性質を持つし、専用装備も限りなく砲撃に特化されて調整されている。 だが画面の中の名も知らぬフォートブラッグは、ハンマーと短剣、ハンドガンを手にしただけの近接戦特化仕様。フォートブラッグの特性を生かしているのは、せいぜい広いセンサー有効径で相手を素早く捕捉する……程度でしかない。 「って事は、頑張れば俺達でもこの位はやれるって事か……」 「頑張りましょうね、峡次さん」 そう呼びかけるが、肝心のマスターの側から返事がない。 「……? 峡次さん?」 代わりに返ってきたのは、くぅくぅという小さな寝息。 畳の上に本体と無線接続されたディスプレイを置き、そのまま寝転がって動画を見ていたのだが……どうやらそのまま、寝入ってしまったらしい。 「……いつも、お疲れですもんね」 バイトを始めてから、丸一日休みになったのは確か今日が初めてだった。バイトの研修も、学校の勉強もあるし、合間にはノリコの面倒も見てくれる。 こうしてゆっくり出来る時間に、居眠りの一つもしてしまうのも、ある意味当たり前だと言えた。 「マスター……」 畳の上に寝転がっている峡次を起こさないよう気を付けながら、ノリコは小さくその名を呼んだ。 いつもははるか頭上にある峡次の顔が、今日は驚くほど近くにある。名を呼んでも反応がないのを確かめて、そっと枕代わりの腕を登り、微かな吐息の漏れる唇に小さく身を寄せてみた。 少年の唇に触れた小さな小さな唇も、眠りについた少年を夢から呼び覚ます事はない。 ノリコはしばらく、そのまま満足そうに峡次の頬にその身を埋めていたが……。 「……そうだ」 何か思いついたように、そっとその場を離れていくのだった。 ---- 目を覚ました時に感じたのは、不自然な重み。 三ヶ月前の俺なら気が付きはしないだろう、ほんの僅かな重量の差だ。 神姫バトルの動画を眺めてて……どうやら、居眠りしてたらしい。ただ、その重みを感じた俺は、慌てて身体を起こす事はしないで、ひとまずそっと目を開く。 視界に映るのは、黒髪の小さな頭。 ……誰だろう。 てっきり、ノリが俺にもたれかかって寝てるんだとばかり思ってたんだけど……。 俺の住んでるアパートにいる神姫は、茶色か金髪。黒髪の子はいないはず。 「……あ」 そんな黒髪の子は、俺が起きたのに気付いたんだろう。 「おはようございます、峡次さん」 いつもの柔らかい声と一緒に、嬉しそうに振り向いてくれたその子は……。 「ノリ? その頭……」 「ほら。前に静香さんがくれた服の中に」 「……ああ」 以前、バイトの手伝いのお礼として、バトル用の神姫服の余りを束でもらった事があったんだけど……その時に、黒髪のウィッグも混じってた事を思い出す。 戦闘用のウィッグとは違う、中に余分な武装が仕込まれていないそれは、ノリの頭に上手くフィットしていて。 「よく似合ってるよ。誰かと思っちゃった」 「えへへぇ……」 指先でそっと頭を撫でてやれば、ノリは嬉しそうにその人差し指にしがみ付いてくる。 ん、サラサラした髪の感触も気持ちいいな。 「まだちょっと、お昼には早いか……」 動画が停止したままになっているPCの時計を確かめて。 「だったらマスター……」 指先に身体を擦り付けてくる小さな身体は、もうシャツの前をそっとはだけていて……。 「ひゃ……」 絡んでいた指先でひょいと押してやれば、ノリの小さな身体は背後に広げていた左手の中に、ぽす、と倒れ込んできた。 「そういえば、メンテもちゃんとしてなかったっけ……」 充電の時にクレイドルがしてくれる、簡易チェックくらいだ。 最近忙しくて、ノリもあんまり構えてなかったもんな。それを理由にしちゃいけないんだけど……今日の休みに雨が降ってるってのは、ノリの事もちゃんと面倒見ろよ、って事なのかもしれない。 手の中にノリを置いたまま、俺は机に向かおうとして……。 「ね、マスター……」 手の中からの小さな声に、椅子を引いた手を止める。 「ん? メンテ、ダメか?」 ダメって言っても、たまにはパーツの掃除や動作確認は目視でもしておかないと……。 でもそういう意味でも無かったんだろう。ノリはふるふると小さな頭を振ってみせる。 「そうじゃなくって……さっきの格好で、して欲しい……です」 さっきの格好って……畳に寝転んだまま、って事か。 「マスターのお顔……近いから」 甘えてくる時、名前じゃなくてマスターって呼びたがるのは、最近分かったクセの一つ。少しくすぐったいけど、もちろんイヤじゃない。 「はいはい。じゃ、そうしようか」 俺はクレイドルと机に置いてあった小さなケースだけ取り上げると、畳の上に転がしていたディスプレイの前に戻っていく。 ---- わたしの身体を滑っていくのは、白い綿に覆われた細い棒。 「ん、ぅ………」 それは峡次さんの意志に従って、わたしの肩の付け根をゆっくりと撫で回していきます。 「ぁ……ふぁ、あ…………ッ!」 脇の下に差し込まれた綿棒が、少し強めにぐり、ってねじってきて……思わず、声が出ちゃいました。 「結構汚れてるな……。やっぱ、たまにはメンテしないとダメだなぁ」 「や、そんなこと……言わないで、くださぁい……」 毎日お風呂に入った時には、ちゃんと洗ってるのに。 そんな事言われたら、不潔な子だって言われてるみたいで……なんだか、ちょっとイヤです。 「俺の方こそごめんな。ノリがこんなになってるのに、気付かなくて」 新しい綿棒が、今度は胸部と腹部を繋ぐジョイントの辺りに差し込まれてきました。 や、そこも、お風呂であんまり洗えてない所……っ! 「ん、ふあぁ……っ。……ひゃ、ンっ!」 「あ、痛かった? ゴメン」 「いえ……ちょっと、センサーの密度が高かったみたいで……。んぅぅ……」 わたし達の身体の表面には、センサーを兼ねたコーティングがされてます。でも全身に均一に施されているはずのコーティングは、その工程上、どうしても密度にムラが出来ちゃうそうで……。 「ひゃは……ぁっ」 今みたいに、センサー密度の高い所に綿棒が当たっちゃうと、過剰な入力データで思わず声が……っ。 やだ、峡次さん、そんな密度の高い所ばっかり、擦らないで……ぇっ。 「そっか。ノリは、ここが感じやすいんだな」 いつもよりも近い顔でそう言ってくれる峡次さんは、嬉しいけど、とっても恥ずかしくて。 「言わないで……くださぁい」 「でもこれ、メンテだからなぁ」 やがて胸のジョイント周りをきれいにしてくれた峡次さんは、綿棒をまた新しいのに取り替えて。 「ん、ぁあ……ますた、ぁ……っ」 綿棒を指に軽く挟んで、そっと掴んできたのは、わたしの脚でした。 支えてくれる左手でわたしの身体を軽く掴み、そのまま両脚を……。 「ふぁあ……ん、や、ぁ……」 人間の強い力で、わたしの両脚がゆっくりと押し開かれていきます。神姫のパワー比は人間と比べてもはるかに強くて、水の入ったコップなんかも軽く持ち上げる事が出来ますけど……それでも、人間の力には到底敵いません。 「ノリ。力、抜いて」 「やぁ……はずかしい、です……っ」 恥ずかしいのに。 でも、そんな所を峡次さんに見られてるのを、ドキドキしてる自分もいて……。 変です。わたしは一人だけなのに、何だかわたしがたくさんいるみたい。 「ぁ、ひゃあ………っ」 そんなわたしの考えなんか気付きもしないで。 一杯まで開かれたわたしの股間に差し込まれたのは、峡次さんの真っ白な綿棒でした。 「痛かったら言ってな?」 「う、うぅぅ………」 痛くなんかありません。 でも、触られていないはずの胸の辺りがドキドキして……センサーから流れ込んでくるデータも、入力値以上に大きな反応をしてしまって。 それも、峡次さんに言って良いんでしょうか? もしわたしの液晶パターンだけじゃなくて、表皮のセンサー塗装も故障してるんだったら……今度こそ、メーカー送りになっちゃうかもしれません。 嫌です。 峡次さんと、離れたくなんかありません。 そんな気持ちを、峡次さんは知りもしないで……ううん、知られちゃダメなんですけど……綿棒は、わたしの股間ジョイントのさらに奥へ……! 「ふぁ……あああ……………っ!!」 ぐり、とねじ込まれた綿棒の先。 センサー塗装が厚くなっていた所を思い切りこすられて、わたしは思わず今まで以上に大きな声を上げてしまうのでした。 ---- 「……だ、大丈夫? ノリ」 「ふぁあ……だいじょぶ、れす……」 大きな声を上げたノリは、俺の手の中で小さな身体をヒクヒクと震わせている。 こっちを向いた顔は、瞳をとろりと潤ませて、小さな口も弱々しく開いていて……びっくりするくらい、いやらしいもので。 「綿棒……もう、しない方が良い?」 安くて手軽なメンテツールだから、重宝してはいたんだけど。やっぱりエアゾルとか、ちゃんとしたツールを買ってきた方がいいのかな。 「…………」 ノリは俺の問いに、頷く事も首を横に振る事もしないまま。……俺の財布の事、心配してるんだろうか。 確かにお金はないけど、神姫用のクリーニングキットを買うくらいはあるぞ。 「あ、あの……」 ノリの返事が聞きたくてしばらく静かにしていたけど、やがてノリは恐る恐るといった感じで口を開いてくれた。 「後は、クリーニングじゃなくて、センサーの感度チェック……ですよね?」 「そうだね」 指先や顔、お腹なんかは、神姫自身できれいに出来る箇所だから普通は綿棒では掃除しない。綿棒を使うのは、間接内部や背中みたいに神姫の手が届きにくい所……なんだけど。 「綿棒でしたほうがいい?」 ノリの言いたい事が、ちょっとよく分からない。 お腹も綿棒で触った方がいいんだろうか。 まあ俺は、ノリが一番喜ぶ方法で出来れば構わないんだけど……。 「綿棒より……その……」 あれ。 もしかして。 「……なでなでがいいの?」 「…………」 ノリは長い黒髪で顔を隠したまま、小さく頷いてくれた。……目元は髪で隠れてても、頬や口元が紅く染まってるのが可愛いなぁ。 「ん、いいよ。センサーの動作チェックは、指でしようね」 左の手のひらで包み込むようにしながら、ノリを押し倒した指で、既にはだけられたお腹をそっと撫でさすっていく。液晶パターン変更の使えないノリの肌は、いつでも淡い肌色のまま。 最初は直す所から始めたい……と思ってたけど、服を着るノリに慣れた今では、それもノリの個性の一つでいい、と思えてしまう。 「ん、マスター……」 「んー?」 いつものメンテよりも、ノリとの距離はだいぶ近い。 嬉しそうな様子も、恥ずかしそうな所も、机の上で作業するよりずっと近くに見えて。 「人差し指じゃなくって……親指が、いいです」 「そんなに違うんだ?」 今度のノリの首の動きは、普段から主張の少ないノリにしても特に小さい物だった。そんな普段なら気付けない動きも、この距離なら簡単に確かめられる。 「はい。ん……おっきぃ……」 そんな可愛いおねだりに応えて親指で触れると、ノリは小さな手を懸命に伸ばして来て、神姫の身体と比べても太めなそれを抱きかかえるように。 俺もその手の導きに従って、指の腹全体でノリのお腹から胸まで、優しく滑らせるような動きに切り替える。 「ふああ……。これ、好きぃ……」 指先にちろちろと触れる感触は、ノリの舌先だろうか。甘えてくるノリが可愛らしくて、支えていた左手の親指で小さなノリの頭をそっと撫でさする。 「んぅ……っ」 うぅ……。これ、もう我慢出来そうに無い……。 ---- 「ぁ……ますた、ぁ……」 峡次さんが起き上がったのは、二本の親指でわたしの頭とお腹をなでなでしてくれながらでした。 今まですぐ間近にあった峡次さんの顔が少し離れてしまって、寂しいけれど……。 「ノリぃ……」 でもこんな時の、どこか切なそうにわたしの名前を呼んでくれる峡次さんの声と表情は、CSCがきゅってなるような感じがして……寂しさ以上に、ドキドキする気持ちが強くなります。 さっきの綿棒でメンテされてた時よりも、もっとずっと暖かくて、嬉しくなるような、素敵な気持ち。 「はい……。マスターのおちんちん……」 お腹とおっぱいを力強く撫でてくれていた親指が離れて、足元からは、じじ……というファスナーを下ろす音が聞こえてきます。 ゴソゴソという音と共に、わたしの身体はもう少し下へ。峡次さんの顔が離れていくのが切なくて、思わず両手を伸ばせば……。 「んぷ……っ。……ふぁ、ぁ」 その間に押し付けられたのは、さっきまで抱きしめていた親指よりももっと太い、肉の棒でした。触れただけでお腹とおっぱいに広がるセンサー群が、強い熱とヒクヒクという感触を感知して……溢れ出す想いに、声が漏れてしまいます。 伸ばしたままだった手できゅっとそれを抱きしめれば、入力情報はおちんちんの事で一杯に。 「んぁ……マスター……」 長くて太い、峡次さんのおちんちん。もうお汁がぷっくりと珠になっている先端に頬ずりをしながら、腕を回して、両足を絡ませても、まだ足りないくらい。 「あぁ……気持ちい……ノリ……」 さっきよりももっと切なそうな峡次さんの言葉に、わたしもドキドキしてしまいます。 「ちゅぱ、ちゅ……っ」 真っ赤でかちかちになった先端を、いつも峡次さんがわたしにしてくれるみたいになでなでしながら、お汁の溢れ出てくる小さな割れ目にもたくさんキス。 「ふぁ……」 あ、峡次さんと、目が合っちゃいました。 峡次さん、すごく幸せそうな顔してる……。 峡次さんの唇へのキスは、峡次さんからは見えないけど……指やおちんちんへのキスは峡次さんも嬉しそうに見てくれるから、唇へのキスよりもっと大好き。 「あ……マスター。この髪……外した方がいいですか?」 ふと、今日被っていた黒い髪の毛が、峡次さんのおちんちんに絡みついているのに気付きました。峡次さん、邪魔じゃないかな……? 「ううん。いつもと違って可愛いから、そのままで……」 「えへへ。じゃ、このままにしますねぇ」 可愛いって言われちゃいました。 嬉しいから、もっとたくさん気持ちよくしちゃいます。 「ん、ちゅ、ちゅ……っ」 もっとたくさん見てもらえるように、おちんちんをもっとヒクヒクさせてもらえるように。たくさん、たくさんキスをして、なでなでもしていきます。 絡め合わせた太ももに伝わってくるヒクヒクも、さっきより強く、先っぽから伝わってくる匂いももっとドキドキするものに。 「ん、マスター……っ」 わたしを支えてくれていた左手が、少し上へ。 その上にあるおちんちんが、わたしをもっと押さえつけるようになってきて……これは、峡次さんがもっと気持ちよくなってくれてる証拠です。 もっと強くした方が、今日は嬉しいみたい。 「ノリ……おっぱいも……」 「ふふっ。わかりましたぁ」 さっきよりもっと身体を押し付けるように抱きついて、おちんちんの裏側におっぱいが当たるように。先っぽからのお汁ももうこの頃にはわたしの身体をトロトロに濡らしてくれてるから、おっぱいやお腹をこすこすって擦りつけても、おちんちんは痛くなりません。 ぷちゅぷちゅっていう音をさせながら立つ先走りの泡も、すごくエッチだって峡次さんが喜んでくれるから、なるべく上手に立てられるように。 「ふぁああ……っ。ぁ、ますた、ぁ……っ」 そんなわたしに、ごほうびが来ました。 頭を撫でるように包んでくれる左手の指と……お尻や足を触ってくれる、右手の指。 おちんちんで一杯になってる入力情報は、今まで空いていたお尻や足の外側からの情報まで飛び込んできて、もうおかしくなっちゃいそう。 でもその全部が、わたしが峡次さんを気持ちよく出来てる……そして、峡次さんがわたしを気持ちよくしようとしてくれてる証拠。綿棒なんかよりももっともっと気持ちいい、マスターの手。 「ますた……きょうじひゃ……きょじ、ひゃぁん……っ」 そのまま真っ白になりそうな中で、わたしは必死におちんちんにしがみつきながら、峡次さんの名前を呼び続けます。 ううん。もう、上手に呼べてるか、わかんないんだけど……。 あ……もう、おちんちん、ヒクヒク……すごくなってる。 大きくひくってして……先っぽの割れ目から、むわりとした熱気を感じた次の瞬間。 期待を込めて割れ目に埋めたわたしの顔に叩き付けられたのは。その奥から一気に駆け上って放たれた、峡次さんの白く濁った『気持ちいい』のごほうびでした……。 ---- びくびくと脈打つたび、俺の昂ぶりきった切っ先からは、白く濁った精液が放たれてる。 それを一身に受け止めてくれるのは、長い黒髪の、いつもと違うノリの姿。顔も、黒髪も、そこから繋がる裸のおっぱいやおなかも……全部、精液まみれのドロドロだ。 「ふぁあ……ますた……まひゅたあ……っ」 たっぷり吐き出した精のおかげでふにゃりと萎えた俺の肉棒も、愛おしそうに抱きしめたま。ノリはうっとりとした表情で、俺を見上げてくれる。 「ノリ……すごく、気持ちよかったよ……。ありがとな」 ノリを支える左手は、手のひらでさりげなくくぼみをつくって、ノリから流れ落ちた精液が溜まるようにしてあるんだけど……。 「えへへぇ……」 その中央、白濁の泥濘に埋もれるようにして、ノリは俺の欲望まみれの黒髪姿で、幸せそうに微笑んでくれている。 ノリに欲望を吐き出して、こっそりそんないやらしい姿まで求めてる俺なのに……。そんな無垢で可愛らしい笑みを向けられちゃうと、今更ながらに凄く悪い事をしたような気持ちになってしまう。 いや、神姫にこんなコトするなんて、『ような』じゃなくって、ホントに悪い事なんだけど。 ……こんな変態なマスターでごめんな、ノリ。 ---- たっぷり精液を吐き出してくれたおちんちんが、わたしの手から離れていきます。 でもその代わりに近くなるのは、峡次さんの顔。 精液をたくさん出した後の、ちょっと疲れたような顔で……。 「ノリ……すごく、気持ちよかったよ……。ありがとな」 そう言って峡次さんが向けてくれるのは、満足したような……それなのに、どこか寂しそうな表情。 「えへへぇ……」 でもわたしは、そんな表情に気付かないフリで、嬉しい気持ちを笑顔にして返してしまいます。 これがエッチな事……レーティングに引っかかるような事なのは、分かってるんです。ホントは、わたしが峡次さんの神姫として止めなきゃいけないって事も。 でも……好きなんです。 なでなでしてくれる峡次さんの指も、硬くなったおちんちんも、トロトロの先走りも、最後にこうして……手のひらに溜めたたっぷりの精液の中で、優しくお話ししてくれる事も。 そんな気持ちを峡次さんにナイショにしてるなんて、ホントは悪い事なんですよね。 でも、それを峡次さんに知られたら、嫌われちゃうかもしれないし……返品はもう出来ないって言ってたけど、エッチな事を二度としてくれなくなっちゃうのも、絶対に嫌です。 だからこの気持ちは、峡次さんには絶対ナイショです。 ……こんなエッチな神姫でごめんなさい、峡次さん。 ---- あれから少しして。 俺とノリが向かったのは、風呂場だった。 「…………昼間っからお風呂なんて、なんか悪い事してる気分だな」 たっぷりのお湯に身を沈めながら、目にした窓の外は灰色だ。雨はまだ止む気配もないけど、PCの時計はお昼を少し過ぎたくらいでしかない。 「でもマスターとお風呂、嬉しいです」 そして俺のすぐ傍に浮かぶ洗面器の中にいるのは、ノリだった。 「俺も」 まあいつも一緒に入ってるんだけど、流石にこんな時間から入るのは初めてだ。 そんなノリの髪は、いつものきれいなブラウンに戻っていた。精液まみれの黒髪は、洗い方をネットで調べて……今は脱衣所のタオルの上で乾燥中。 「お湯、ぬるくなってないか? 替える?」 「じゃ、お願いします」 精液も洗い落としたノリはひょいと俺の肩の上に乗ってくる。 「耳、ちゃんと持っとけよ」 服を着てる間なら服を掴めばいいけど、風呂の中じゃ服を掴むわけにもいかない。耳に柔らかい感触が伝わってきたのを確かめて、洗面器のお湯を捨てて新しいお湯を入れてやる。 洗面器をお湯に浮かべて……と。 「よし、いいよー」 「マスター。このままじゃ、ダメですか?」 そんな俺の耳元に囁かれたのは、裸のノリの甘いお誘い。 「俺、ノリが風呂ん中に沈む所なんか見たくないんだけど」 神姫はひととおり防水もされてるし、別に沈んだくらいで壊れるわけじゃないんだけど……。正直、そんな光景は分かっていても見たいもんじゃない。 「……はぁい」 俺の言葉に、渋々といった様子でノリも洗面器に戻っていく。 その代わりと言っては何だけど、縁にもたれていたノリをひょいとつまみ上げて、洗面器の縁から外を見える向きに。 洗面器をお湯の上で、くるりと回して……。 「あ、こうやったらマスターとお顔、近いですね」 「ん。それで我慢して」 遠く離れた縁にもたれてこっちを見るより、二人の距離ははるかに近い。 「……さて。お昼、何にしようか」 「またもやしパスタはダメですよ、マスター」 「他に何かあったかなぁ……」 別に節約の鬼ってワケじゃないんだけど……何となく、それが癖になってる感じはある。 っていうか、お風呂から出てもまだ午後がほとんどまるまる残ってるんだよな……。 「……ちょっとお昼遅くなるけど、買い物に出ようか?」 家にいても……多分、またノリに悪戯しちゃう事になりそうだし。安いモノ探しのスーパー巡りで時間潰して……お昼はたまにはその辺で、二人で何か食べて帰ってもいいのかもしれない。 ノリが来てから、外食なんてした覚えないし。 「はいっ!」 そんな俺の考えを知っていようはずもなく。 ノリは、俺の考えに元気よくそう応じてくれるのだった。 [[戻る>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2770.html]]/[[トップ>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2769.html]]/[[続く>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2780.html]]