※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

つるつるのおんがえし


つるつるのおん(怨)がえし

岡山市のはずれに住む狐の獣人、三宅房ノ介。御年87歳。
矍鑠としたじいさまで、84歳になる妻と二人で暮らしている。

ある日のこと、近所に住む孫娘夫婦とひ孫が遊びにやってきた。

「おじーちゃん。マルナカへ買い物行ってくるけー、こどもを見ててください。」
「拓海、いい子にしてるのよ」
「うん」
「うちは畑へ行ってくーけー、ひ孫の難儀を見とーてつかーさい。」

「ひーじいちゃん、お話を聞かせてよ」

「昔々のことじゃ。吉井川にヌートリアどもが住んどったんじゃ。
こんヌートリアは漁師の網から魚を横取りしたり、畑から野菜を盗みょーたんじゃ。
村人は「ちばけんなこのヌートリアどもが!胸糞がわりーのー」とえれー形相で怒っとったんじゃ
困った村人らーは、ヌートリアをつかまーて頭の毛を全部剃ってしもーたんじゃげな
頭をつるつるにされたヌートリアは泣きながら家にいんだそうじゃ。

ヌートリアどもは口々に「なんぼーにもひでー」「ねーわー」「風がわりーのー」となげーたそうじゃ。
ヌートリアどもは、村人に復讐したろーと、機会を待ったんじゃ。

翌月のことじゃ。
西大寺で村人らーがありがてー「しんぎ」を奪いあう祭があったんじゃ。
ヌートリアどもは人間に化けて祭に行ったんじゃ。
じゃけどな、頭は毛がのーてつるつるのままじゃし、服ものーて素っ裸じゃったんじゃ。

ヌートリアの主が「ええい儘よ!宝木を奪い取れ」とおらんで、総がかりで宝木を奪い取ってしもーたんじゃ。
せーから西大寺の祭は裸でやるよーになったんじゃ。」

純真な狐の少年拓海君は、この話を帰ってきたママに話してしまった。
ママは顔を真っ赤にしておじいさんに掴みかかってしまった。
「ゴルァじじい!孫にナニ嘘おしえよーるんなら!」
「ひぃぃー。こらえてつかあさい!」




きょう、ひーじいちゃんがむかしばなしをしてくれました。
それをママにはなしたら、ママがひーじいちゃんをカンカンにおこりました。
ひーじいちゃんはにげてしまいました。
とてもこわかったです。

               -拓海君8歳の日記