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S&E ◆WWhm8QVzK6




「……そうだな。どう訊けばいいだろうな?」

馬鹿な質問をしているわけではない。
盗聴の可能性がある以上、下手に勘繰られる質問は出来ない。
無理なく答えさせるのが一番なのだが、それにはどうすべきか。

「唐突に此処を襲った目的は何だ。話から訊くにあそこの軍人と諍いがあったようだが、お前の
 目的は別にあるんじゃないのか?そうじゃないとお前の行動が理解できない」

「妖怪と人間は姿が似ていたとしても完全に異種族ですよ?言葉は通じても理解は出来ないでしょう」

「そういう言葉は必要無い。お前の性格上仕方ないと思うが……」

「はて、貴方どこかで知り合いましたか?」

む、とときちくは言い淀む。
迂闊に口を滑らせてはいけない。
何しろ、相手を知った経緯を説明することは出来ないのだから。

「只の第一印象だよ。言い当てたって事は大抵の人間にそう思われてるんじゃないか?」

「嫌味ですね。傷つきますよ」

「傷つけばいいさ。俺は痛まないから」

当然ですね、と文は溢し、ようやく口火を切った。

「…アレが一番危険だと思ったからですよ」

「危険?アレってのは……」

ときちくは文が真っ先に仕掛けた相手を思い出す。
確かに惨劇の直接的な原因の相手は…

「ドナルドか。確かにアイツの存在は危険だとは思うが、そこまで性急に切り捨てる必要があったのか?
 いくら人数が減ってきたと言ってもアレは貴重な戦力だった。それを差し引いてでも仕掛ける必要性は何だ?」

核心を詳細に語ればそういうことだ。
未だに首輪解除が為し得ていない、手掛かりすら掴めていない現状、首輪解除の先鋒たるタケモトを守るための
戦力を減らす重要性は何処にあるのか。それが如何な人柄であったにせよ、首輪をどうにかできるまでは付き合うはず。
実際ドナルド(とバクラ)は怪しくはあったもののその点で協力関係を築いていた。
タケモトにしてみれば確実に命を捨てられる心配が無くなったから嬉しい反面、それを上回るデメリットの出現に冷や冷やしていた。
戦力は大幅ダウン。周りにいるのは自己中とそれを庇う自己中とよくわからん自己中。拙いことこの上ない。

「残しておく必要性が無いんですよタケモトさん。あんな危険人物はさっさといなくなったほうがいいんです。
 何をしでかすか分からない奴をどうして野放しに出来ますかね。それにチルノさんも連れて行かれましたし」

「何をしでかすか分からんのはお前の方だ」

チルノが拉致されたという状況は理解しているらしい。
しかし意外なのはその状況を理解しているにも関わらずさして慌てた態度をとっていないことだ。
文の過保護(?)っぷりを目の当たりにしているタケモトはそこに違和感を感じた。

「私が焦っていないのがそんなに不自然ですか?ふふん、顔に顕れてますよ。確かにチルノさんは攫われましたが
 殺されるということは無いはずです。わかるでしょう?人質は無事でなければ意味が無い。こちらに貴方を置いている限り
 この関係は成立していますから。特に急かずともいいんですよ」

「その言い方だとまるで俺が人質みたいだな。え?」

「おかしな言い方をしますね。タケモトさん、貴方は私にとって庇護すべき存在です。首輪をどうにかしてくれるならば、ね。
 貴方が心配しているのはその後でしょう?役目が無くなった貴方を誰が守ってくれるのか?それを分かっているからこそ、貴方は
 その未来に怯えている。執拗以上に相手を探ろうとする。違いますか?」

「下らんな。言い換えれば首輪を解除するまでは俺の胸三寸ってことだろ。目的にそぐわないならお前を切るだけだ」

「今私を殺してもデメリットが増えると思いますけどね…そもそもどうしてドナルドは逃げたんでしょうか?」

「そんなもん決まってるだろ。形勢が悪くなったから……てまさか」

「貴方が考えてる通りだと思いますよ」

「……冗談だろ?」

タケモトの頬が引き攣っている。
はは…と小さく笑うと、どこか諦めたような表情になった。

「殺したのは俺じゃないって言っても無理だろうな…クソ」

「話がさっぱり分からないんだがどういうことだ?」

「ショックを受けているタケモトさんに代わって説明しますけど、あの黄色い髪の子が死んだちょうどその時に
 タケモトさんが一緒にいましたからね。そんな場面を見たら貴方ならどう思いますか?」

「タケモトが鏡音レンを殺したと思うだろうな。まあ違うわけだが」

そしてレンはドナルドの手下のような存在になっていた。
文はいざ知らず、タケモトはその関係を知っている。ドナルドも知られていることを知っている。
つまりレンをタケモトが殺したならば(もちろん殺していないが)それはドナルドに対する反逆に他ならない。

「タケモトさんの立場は最悪でしょうね。首輪解除が終わったら、良くて盾扱いじゃないでしょうか」

同情はするが肩持ちはしてやらない。
利害が完全に一致しない他人には協力はできても庇うまですることは無い。
それはお互い理解の上だし、気にするまでもないことなのだ。
質問を再開しようとしたときちくは、ふと重要なことに気がついた。

「そういやドナルド達はどこに逃げたんだ?」

「私に訊かれても困りますね」

「お前に対しての質問じゃない。俺のバッグからモニターの形をしたのを取ってくれ」

タケモトは完全に黙りこくってそれに応えた。
言われた通りのものがときちくのデイパックから出てくる。

「…何だこれ」

「首輪探知機だよ。それでお前らが来るのも分かってた」

正直に話さざるを得ない。
実際この中で一番立場が危ういのはときちくだからだ。
微妙な立ち位置であるが故に存在を軽視される可能性があり、重要な人間とは関係を良好にしておきたい。
媚を売っているわけではないが隙を敢えて見せることで取り入れるという方法もあるのだ。
見せすぎては逆に付け込まれることもあるのだが、このレベルでは問題ないと判断したのだろう。

「ふ…ん。これがスイッチか?……――――何」

「どうかしましたか?」

ときちくにはおおよそ予想がついた。
一番探知機を使っていたのは彼なのだから当然と言えば当然なのだが、否応無しに理解できてしまうのはあまりいい気分ではない。

「ドナルドが、戻ってくるのか」

「ああ、人数が一人増えているのが気になるが……俺としては撤退したい」

理由など訊くまでもなかった。
一度逃げてきた相手が戻ってきた。それはつまり、敵に対する勝算があるということだ。
そんな奴とみすみす戦う意味は無い。タケモトはドナルドに対する言い訳は通用しないと見込んでおり、それならば
逃げる方がまだ立場がいいというものだ。

「私が戦ってもいいですよ?」

「馬鹿言え。どうせこの中の支給品を使うつもりだろうが、そうさせるには至らないな。なぜなら俺達には逃走という手段が
 残されているからな。道があるのにわざわざ悪手に走る必要がどこにあるってんだ」

ときちくは文に『切り札』を使わせるつもりは無い。
それをやればドナルドを撃破出来るかもしれないが、それでは文に完全に主導権を握られてしまう。
そうなっては恐怖政治の始まりだ。要らなくなったからといって突然切り捨てられることもありうる。
さらに、ドナルドが文の『切り札』を考慮して攻め込んでいた場合、使わせたところで勝てる見込みは分からなくなる。
リスクを前面にした戦いはしたくない。そうでなくとも、危うい状況に身を置いているのだから。

正着が判らない。
悪手は回避できても、最適の手がそうだと確信できない。
間違っていたとしてもそれは、危機に陥るまで知ることは無い。最悪、死ぬ直前まで気づかないことも――。
そこまで逝ってしまえば後悔など無意味なのだが、そんな諦めをまずしたくはない。

(くそっ……)

今までも間違いは犯してきた。
ただそれが、死に繋がらなかっただけで。
ならば迷う必要は無い。自分は常にその時の自分が最適と云える手を打った。
無理に思考の迷路に入り込むことはないのだから。とにかくこの場で何をすべきかは明白。
読み違えてしたとしても次の手を打てる選択を…

「あと何分ほどで着きそうだ?」

「5分か……最悪3分」

苦々しげにタケモトは見つめる。
共に考えていることは同じらしい。撤退をするとなれば、文とグラハムの拘束は緩めなければならない。
それはタケモトにとっては危機的であり、ときちくにとってはかなりの不都合だった。が、

((致命的よりは、マシ…!!))

ドナルドを迎え撃つという選択肢は彼らの中にはもはや存在しない。
ドナルドが生き残ろうが、文が生き残ろうが二人の自由は完全に消滅する。
今可能な最善の手は、文を手負いの状態にさせつつドナルドから逃げること。
タケモトには、首輪を無効化出来ていない現状であれば文には殺されないという自信があり。
ときちくには、現状の文ならば戦闘になろうとも防戦程度で収めて逃げ切れるという確信があった。

「逃げるつもりですか……?別にいいですけど、いずれ私の持ち物は返してもらいますよ」

「それは最終手段だろうよ。俺にとってもお前にとってもな」

そう言うとときちくは素早く文から離れ、2Fの管理室に向かった。
何をするかは分かりきっている。あの部屋に散らばった荷物の回収。ここを出るための準備。
然らば、ということでタケモトは、文から目を離してグラハムのところに行った。

「もう起きてんだろ?」

「……よく分かったな」

「わかるさ。だって俺はお前が起きるまでずっと観察していたからな。
 そもそもお前は気絶させられてからその後の目覚めるまでの情報は分からない。なら当然縛られているのも
 慮外の内ってことだ。そしてお前はその通り普通に起きようとして、拘束に気がついた。その時の身体の強張りで
 お前が目覚めたのはバレバレだったのさ。『揺らぎ』ってワケじゃないけど…その後でお前がどう取り繕おうとも意味は無いな」

「成程。とても一般人とは思えないな」

「普通だぜ?既に此処に放り込まれたのが危機的状況なら、厭でも敏感になるさ。まあところで話はそれじゃない。
 お前がどの時点から会話を聞いていたことも問題じゃないな。今訊きたいのは、お前がどうするかってことだ」

「応えるまでもあるまい」

それはタケモトも重々理解している。
だが、彼が真に問い質したいのはその先。

「お前がエゴを通すのは構わない。そんなのは個人の勝手だ。規制することは俺には出来ない。
 だがな、憶えておけ。そのエゴはいつか全てを破産させる。お前の一番守りたいものも例外なく、な。
 自分を犠牲にして他人を生き残らせるだとか、そんな投げやりな考えを持って貰っては困る。
 そんなのはどう見ても責任放棄だし、結果その後はどうすることも出来やしない。俺達は、もちろんあそこの女も
 お前の自己犠牲は求めていない。そして履き違えるなよグラハム。また映画館での同じことを繰り返すつもりか……?」

「……わかっているとも」

やはり、とタケモトは実感した。
このグラハムは少なくともあの一件に負い目を感じている。
不注意さえなければ死者を出すことが無かったであろうあの出来事。
責任がグラハムだけにあるわけではないが無論ないわけでもない。
彼自身はそのことを自覚して後ろめたさを感じており、それをタケモトは感じ取っていた。

状況と合わないフラッグ(文)への妄執とは裏腹に、根はグラハム・エーカーそのものなのだ。
人が死ねば悼みもするし、その原因が自分にあれば責任も感じる。
それを理解して、タケモトはグラハムに働きかけた。
自然に発生した狂人でなく、そうさせられているのならば充分に介入の余地はあった。
そうするに至ったのはやはり正常なグラハムと意思疎通できたことに起因するだろう。
そこから判断すれば、グラハムは異常思考に起因する何かを植えつけられたのだと明らかになる。
それが催眠であろうと何であろうと、根が破壊されていない限りは再生は可能である。

タケモトはそう考え、グラハムを目覚めさせることにした。
現状は外傷因的な人格の反転しかないが、内面に作用させれば覚醒する可能性はある。
兎にも角にも今はタケモトを守る保証のある存在を作ることが急務だった。
その保証が、首輪が無効化された後にも続くような。
タケモトの立場は今の所は殺されもせず安全なポジションだが、いざ首輪が無効化された時には、その地位はどん底に落ちる。
以降に皮肉屋なただの人間を守る必要は皆無であり、タケモトは良くて完全放置状態。最悪殺されかねない。
今のメンバーでは文はもう論外。ときちくは打算で動くような存在であり、タケモトを守る気はないだろう。
そしてグラハムは、言うまでもない。だが一番望みがあるのは彼なのだ。
元にさえ戻ればグラハムの中での保護すべき順はタケモトが最上位に来る筈。それは首輪をどうにかした後も変わらない筈。

(苦しいが……こうでもしなけりゃ丸腰同然だからな。あと最低でも2人は欲しいところだが)

残りの参加者で頼れるのは限られている。
軽く画面をスクロールさせて他の参加者の位置を見てみるものの誰が誰だか分からない。
今現在も接近している三つの点はドナルド達だろうが、それ以外はおおよそ判別できないのだ。
確かにこの探知機は便利だが相手の名前が分からない故に自ら接近しようとは思えない。
逃げに徹するならば最大限に利用できても、根本的なものは臨めない。

と、ここでときちくが戻ってきたようだ。
時間にして約1分。逃げ隠れするには充分な時間がある。

「正面から逃げても遭遇してしまうかもな。それと探知機の電源がやばいんで切ってくれ」

「了解…と。ところで、こいつらの拘束はどうする?したままの方がいいと思うんだが」

「最低限脚だけは動かせるようにした方がいい。そっちの女は……ほっといても解くだろ」

「ご名答」

ブチン、という音と共に文の手足に纏わりついているガムテープは四散した。
服の部分のテープが切れていないのはどういうことか。よもや大人しくしているわけでもあるまい。

「なんですかその顔は。いやいや、これが服に貼り付いている所為で切断したら服ごとバラバラになっちゃいますから。
 それより逃げるなら裏口からにしたらどうですか?その方が見つかりにくいでしょう」

指差すのは非常口のマーク。
成程、確かにあそこからならば逃げるのは楽だが、

「逃げ道がないだろ。追ってこられたらおしまいだ」

「……いや、それは俺の方で都合を付けられる。ともかくもう時間も無い。急ぐぞ」

ドナルドが到着するまで(多分)後一分ほど。
何時までも立ち止まっている暇は無い。何故か文は従う気でいるし、心変わりしないうちに早めにするべきだ。
そうして、彼らは非常口の階段に向かった。

と。
そこで彼らが目にしたものは。

「……これは」

裏口の非常階段。
その1F。オフィスビルの裏へ続く扉と2Fに繋がる階段しかなかったその場所には。
ぽっかりと、階段の下に地下へと続く階段があった。

幸運にも程があった。
敵から逃げようと急いでいる状況、こんな場所に地下階段があったとしても施設の一部だとして誰も気に留めなかっただろう。
一度オフィスビルを見回っていたときちくだからこそ、この異状を発見することが出来たのだ。

ときちくは文にジェスチャーのみでこれが『それ』なのか尋ね、彼女はそれに頷いた。
監視カメラが無い反面、盗聴機能が付けられているため下手な会話は出来ない。
タケモトとときちくは顔を見合わせ、この階段を下りることに決めた。
これが脱出の鍵となるならば、今この場で、なんとしてでも入手せねばならない。


   ◆◆◆



再びロードローラーが現れた。
出発したときと同じ参加者を乗せている。
ちなみに決断が早かったのでチルノには容易に追いつき、同行することが出来た。
停止するや否や、チルノは真っ先に玄関に突撃しようとした、が。

「ど、どうやって通ればいいのかしら……」

未だに玄関には巨大ハンバーガーが挟まったままである。
ドナルドはそれを見て、指をパチンと鳴らした。

「いやあゴメンね。さあ、行っていいよ」

ハンバーガーはあっという間に霧散する。
当然の如く、ドナルドは自らが生み出したものを消すことが出来る。

リンは遅れて中に入るが、一階には人の気配は感じられなかった。
ドナルドもしばらくじっとしていたが、やはりといった表情でソファに座り込んだ。

「ねえドナルド、誰もいないんだけど……」

「んー、これは逃げられちゃったかもねえ」

「そんな!じゃあ今すぐ追わないと!」

「それは難しいなぁ。だって、何処にいるか分からないじゃないか。手分けして探すにしても、見つけたときにどうやって報告するんだい?
 復讐するにしても、ちゃあんと計画を練らないとダメなんだよ。」

「でも……」

「仕方ないね。居場所が分かってるなら押し切れたかもしれないけれど、これ以上は無駄な労力だからねえ。向こうが来るのを待つさ」

「それで、本当に復讐できるの?」

「出来るか出来ないかは君次第さぁ。今は休養を取って、相手に備える方がいい。必ずあっちから襲ってくるだろうから、安心していいよ」

チルノたちが安心していいのやら分からぬまま、ドナルドはそのまま目を閉じた。
所在が分からない相手を無理に探す必要は無い。そもそも一端休養する予定だったのだから、これは悪くないはずだ。

(しかし……このビルにいないとなると何処に逃げた……?辺りは殆ど袋小路みたいなもんだし、逃げ切れるとは思えないが…)

このビルにいるような気配は感じられない。
それは保証できるのだが、ならば何処にいるのかと気がかりになる。

(そういえば、この端の部分がどうなっているのか気になるなぁ。タケモトらもそれを確かめに行ったのか?)

地図では、その先に何があるのかは不明。
だが確かめるのも悪くないだろう。
そう思い、ドナルドは思考を止めた。手駒の我侭に振り回されるつもりはない。
自分の望むままに、自分の思うとおりに進めるのが目的なのだから。

リンは仕方なくソファに座り俯いた。
結局知り合いで残っているのは自分だけになってしまった。
生き残っても、自分は独りぼっち。無論周りに人はいるが縁遠い者ばかりだ。
復讐を果たしたとして、その後自分はどうするのだろう。
いっそのこと死んでしまいたいという考えが頭を過ぎったが、やはり死にたくは無かった。
だが、生きていてどうなると言うのだろう?
何を思い、何を感じて生きていけばいいのだろうか?
少なくとも、元に戻れたとして。
彼女は今までどおり生きられるのか、とても不安になった。

チルノは考えた。
自分は文を倒す。文には敵わないかもしれないけど、とにかく倒す。
そうすれば誰も殺されなくて済むし、皆で生きて帰ることができる。
ドナルドも協力してくれる。だからきっと、大丈夫。
でも、それは本当に――?
文は倒しても言うことを聞いてくれるか分からない。
なら、それなら、文が嫌だって言うなら、私は、文を――。

考えて、身震いした。
そんなこと、考えてなかった。
考えたくも無い。死んだら、だって何もなくなってしまう。
これだけの人が死んだのに、死ぬってことがよく分かっていない。
そんな自分が分かってもいないことを、文に押し付けようとしてるのか。

「違う。あたいは……」


殺さない覚悟と言うのは、とても難しい。
少なくともそれは、もう壊れようとしていた。


【A-1 オフィスビル1階/二日目・黎明】

【ドナルド・マクドナルド@ドナルド動画(現実)】
[状態]:疲労(大)腹部にダメージ(中)、全身にダメージ(中)、魔力消費(極大) 左腕骨折
[装備]:
[道具]:支給品一式×2(一食分水・食料消費) 不明支給品0? ランサーアサルトライフル(300/350)@Gears of War2
魔法の石@Heart Of Darkness
[思考・状況]
基本思考:教祖として信者を沢山作りつつ、信者を指揮してバトルロワイアルを盛り上げ主催者になりかわる
0:とりあえずここで休む。会場の端が気になる。
1:チルノを利用してリンの仇を取らせる。
2:出来るだけ迅速に終わらせて休息を取りたい
3:言葉を駒として徹底的に利用する。逃がすつもりは毛頭ない。
4:チルノを殺し合い向きの人材に育てる
5:タケモトの首輪解除及び無力化のための手伝いをする。利用した後は……
6:藤崎や馬岱等が楽しみ。
※僧侶のネガキャンを聞きました。
※馬岱から妖術と幻術をラーニングしました。
※ドナルド組は崩壊しました
※藤崎が生きていることを知りました。また、藤崎が何らかの形で変化が起こったと推測しています。
※首輪解除班の情報を得ました。誰得の部屋については知りません。
※ときちくから情報を得ました。
※タケモトと文はグルだと判断しました。

【鏡音リン@VOCALOID2(悪ノ娘仕様)】
【状態】健康、軽度の疲労、右腕骨折(応急手当済み)、悲しみ、極度の精神的疲労
【装備】ロードローラー@ぶっちぎりにしてあげる♪、無限刃@るろうに剣心
【持物】基本支給品、レナの鉈@ひぐらしのなく頃に、KAITOのマフラー@VOCALOID、不明支給品0~1
【思考・行動】
基本思考:ドナルドと共にレンの仇を取る
0、仕方ないがここで休む
1、文・・・絶対に許さない!
2、ロードローラーに一目惚れ。
3、バトルロワイアルに恐怖。元の世界に帰りたい
※色々と現実逃避しています

【チルノ@東方project】
[状態]腹にダメージ、脇腹に切り傷、疲労(中)、
[装備]バスタードチルノソード@東方project派生
[道具]支給品一式
[思考・状況]
基本思考:英雄として殺し合いに乗った者を倒し皆を守る、主催を倒す
0:やらなくちゃいけないんだけど…本当に正しいのかな
1:文を倒しこれ以上の悲劇を止める
2:最強を証明する。
3:最強のあたいがみんなを守る!
4:呂布を倒して部下にする。
【備考】
※空は飛べますが体力を余計に消費します
※ビリー・レン・タケモト・ドナルドを勝手に部下にしました。
※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。
弱体化してはいますが、支障なく使えます。
但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません
※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、
その世界の自分の能力を使えます。
ただし並行世界の自分の情報と混濁するため記憶障害などの負担が掛かります。
※並行世界の知識を得ましたが、一瞬触っただけのため断片的にしか得られておらず、
習得した剣技もまだ不完全ですが、自身の二次創作作品やアレンジ曲等も、断片的に覚えた為に、使える剣技や、他の技等が使える様になったかもしれません。
※少し漢字が読めるようになりました。
※微妙に知的になりました
※気絶していたため、タケモトチームと射命丸チームとの情報交換には参加していません。
※ときちくから情報を得ました。

   ◆◆◆

「ふむふむ、これがこれでそれがそれなのか……」

「グラハム。この部屋は盗聴もないそうだから普通に喋ってくれるか?」

件の隠し部屋の中、彼らはひっそりとそこにある物品を見定めていた。

「位置偽装と、盗聴防止。つまりこの部屋と同じ機能がついている装置。
 それとこのプレミアム首輪5つと設計図か……」

部屋に盗聴防止と位置偽装機能がついているとわかったのは部屋にあったメモに書いてあったからだ。
まあそのくらいの配慮はあって当然だと思う。

(設計図か……助かったな。正直これが無いと難しかったかもしれん)

首輪の設計図を見つつ、タケモトは考え込む。
どのみち確認のために一つはばらさねばならないが、それでもあと4つはあるし――。

「おっとタケモトさん。まさか私がチルノさんのために一人削るとでも?問題ありませんよ。同じ部屋が後一つありますから」

「「「何!?」」」

「てか書いてるじゃないですか。同じ部屋がデパートにあるって」

「あ、ほんとだ」

一同ほっとする。
そうでなくては、首輪の取り合いで阿鼻叫喚の地獄絵図が始まるところだった。

「一つは確認のために解体するとして、残りは9つ。まあ充分といえば充分だな」

逆に言えばそれだけしか運営から逃れられないということに他ならない。
人柄ゆえか、グラハム以外はその事実を認識しても平然としていた。

「それよりどうする?ドナルドがずっとビルにいるわけだが……」

「無視して逃げた方がいいだろう。ここもいつばれるか分からない」

「だーかーらー。私にくれればドナルドなんか倒してあげるから、融通を利かせなさいって」

「馬鹿言え、ここで戦ったら死亡フラグだろ」

「意味不明な事言わないでさっさと渡せばいいのよ。このエゴイスト!」

文の口調が乱暴になっていていることから、そろそろ拙いことがわかる。
しかし渡すわけにはいかない。文を一人にするわけにもいかない。

「だからさ、お前がそんな切り札を持っているのはあちらも承知の上だろうが。
 それを踏まえてあちらさんは向かってきたんだ。つまりそれがどういうことかわかるだろ?」

「それは……わかってるけど」

「いいか。この世に絶対はない。それはお前もわかっていると思ったんだがな…。ともかく今ドナルドを攻めるのは無しだ。
 ここから出て、デパートに向かうのが先決だろう」

「……ああもう、いいですよ。タケモトさんについていけばいいんでしょ」

仕方ないとばかりにため息をつく文。
ため息をつきたいのはこっちだと言わんばかりのときちくとタケモト。
ときちくは内心、タケモトの言葉に感心した。
うまく相手の弱みに付け込み、相手を折らせる。
自分にされると怖いが、その矛先が向くことは多分無いだろう。

「で、どうやってここから出るんだ?万が一物音に感づかれては困る」

「鍵かけてるからギリギリ問題ないだろ」

「そんなことは置いといていい加減私のバッグ返してくれません?」

「本当に危なくなったら返してやるよ」

「食料や水ももらえないんですか!?」

「グラハムからもらえばいいだろ。ぶっちゃけ何を返すにしても怪しすぎる」

「いやあ、酷いですね。余りにも徹底しすぎて清々しいですよ」

「褒め言葉として受け取っておくよ…」

「…いい加減話を進めたらどうだ?」

「お前がまともなこと言うとなんかイラつくな」

「……」

音が洩れないのをいいことにワイワイと騒ぎ立てる。
ようやく脱出の糸口を見つけたというのに、実に前途多難な集団であった。

【A-1 オフィスビル地下 隠し部屋 /二日目・黎明】

【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00】
[状態]:疲労(中)、ほっぺたにビンタ痕、頭部にダメージ、思考異常状態、ガムテープで雁字搦め(上腕部のみ)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、DMカードセット(天使のサイコロ、悪魔のサイコロ、スタープラスター)@遊戯王シリーズ
不明支給品(1つ)、ヒテンミツルギ極意書@ニコニコRPG、キッチリスコップ@さよなら絶望先生
[思考・状況]
0.フラッグ(文)を守る。
1.この場からタケモトらと共に去る。
2. もう自分のミスで誰かを死なせてはならない。
※参戦時期は一期終了後(刹那のエクシアと相討ちになった後)。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。
※自分を取り戻しましたが、また戻ってしまいました。
※タケモトから自分のバッグを受け取りました。

【タケモト@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】
[状態]:精神疲労(小)、疲労(中) 全身に軽い痛み
[装備]:アイスソード@ちっこい咲夜さん
[道具]:[タケモトのデイバッグ]
支給品一式、精密ドライバー@現実、野菜ジュース@ぽっぴっぽー、カミーユの首輪(一部破損) 
ドアラの首輪、シルバーウルフ(12/12)、(予備弾188本)@フルメタル輪ゴム鉄砲、万葉丸(11/30)@零シリーズ 
強姦パウダー@ニコニコRPG(4/9)、ブロントさんの首輪(真っ二つ)、
[思考・状況]
1:この場から射命丸らと共に去る。
2:生き残り脱出する,そのためには……な……
3:大連合は組まない、最低限の人数で行動
4:自分が有利に進むように、参加者に心理的罠を仕掛けて嵌める
5:施設を周るのは一旦やめ、オフィスビルを念入りに調査
6:裏切りを防ぐ為に殺し合いに背く参加者を味方につける
7:首輪を外せはしないと判断。無力化するための協力者を少人数集める
8:規格外の者に対抗出来るように、ある程度の戦力が欲しい
9:人の首って切りにくいんだな。落ち着けて設備のある場所で実験するか
10:誰が創造者なのか教えてやんよ
11:チルノの変な記憶とやらが気になる
※僧侶のネガキャンを間接的に聞きました
※ドナルドが強力な支給品を持っていると判断。持っているとは限りません。
※首輪についての情報を知りました。
※チルノの異変について気が付きました
※トキから情報を得ました
※キョン子、射命丸、グラハムと情報交換しました。
※殺人者駆除班の情報を得ました。
※ドナルドの弱点は慢心だと考えています
※ときちくから情報を得ました。
※射命丸から首輪に関しての情報を得ました。
※グラハムにバッグを返しました。

【射命丸文@東方project】
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(大)、脇腹に中程度のダメージ、全身打撲、羽にダメージ、手足以外をガムテープで雁字搦め
[装備]:浴衣(誰得の部屋で拾得)
[道具]:なし
[思考・状況]基本:一番大事なのは自分の命、次がチルノさん。後はどうでもいい。
0. チルノを取り返したいが此処は慎重に動いて、タケモトらと共に此処から去る。
1.誰が主催を打倒するに相応しいかを見極める。
2.自己保身を優先する。究極のコッペパンはいつか絶対に取り返して自分で食べる。
3.首輪がどうにかなりそうだから、グラハムはスルーでいいや。
4.呂布を警戒。
※羽にダメージを負いました。速度が落ちる可能性があります。
※キョン子、大河、羽入、アポロ、みさおと情報交換しました。
※タケモト、バクラと情報交換しました。
※タケモトに首輪の情報を伝えました。

【ときちく@時々鬼畜なゲームプレイシリーズ】
[状態]:左肩下に刺し傷(応急処置済み)、全身にダメージ(小)、精神疲労(中)、記憶の混乱(思考は正常)、悲しみ
[装備]: ナイフ×3、包丁×3、ブレード@サイべリア フライパン、七星宝剣@三国志9、
[道具]:[ときちくのデイバッグ]
支給品一式×3(食料・水一食分消費)、支給品一式×3(一食分消費)、 フォーク、張遼の書@ニコニコ歴史戦略ゲー 、
首輪探知機(残り20分) 銃(10/15)@現実 、モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター、
アシストフィギュア(サイボーグ忍者)@大乱闘スマッシュブラザーズX(使用可能まで4時間) 、
タバコ一箱@メタルギアシリーズ、タミフル@現実、北条鉄平の首輪、不明支給品0? 、モンスターボール(空)
[文のデイバッグ(未確認)]
支給品一式×2(食糧一食、水二食消費)、究極のコッペパン@ニコニコRPG、三国志大戦カード(不明)@三国志大戦、
DMカード(不明)@遊戯王、緋想の剣@東方project、BF-疾風のゲイル@遊戯王5D's (使用可能まで8時間)
モンスターボール(空)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況
BFデッキ@現実、デュエルディスク@遊戯王GX、キモイルカのメモ
[雪歩のデイバッグ]
コアドリル@天元突破グレンラガン ナイフ、支給品一式×2(水・食料一食分消費)、
ジャージ@へんたい東方 デスノート(鉛筆付き)@デスノート
[バクラのデイバッグ(未確認)]
毒蛾のナイフ@ドラゴンクエスト、DMカードセット(翻弄するエルフの剣士(10時間使用不可)、鉄の騎士ギア・フリード、)@遊☆戯☆王
 普通のDMカード二枚@現実 共通支給品、コメント一覧@ニコニコ動画
[レンのデイバッグ]
朝倉さんのナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱
支給品一式×2(一食分水・食糧消費) ダイヤの結婚指輪のネックレス@ネ実板(ブロントさん) スタンドマイク@VOCALOID
[思考・状況]
【思考・状況】 基本思考:生き残り、真実を知る。
1:オフィスビルから出る。
2:参加者が20人を切るまで基本的に動かない。
3:誰か着た場合には十全に対処する。
4:動く場合は洞窟、デパート方面に向かう。
5:他にも使えそうな人間がいれば駒として利用する。
6:自分からは殺さない。
7:自衛のための殺害は已む無し。
【備考】
※七夜志貴と十六夜咲夜の姿を確認しました。名前は知りません。
※元世界の知識はかなり封印されていましたが、半分程度解けたようです。
※囲炉裏に関しては、かなり思い出しました。
※ローゼン閣下(麻生太郎)に関することがフラッシュバックしました。
※自身の記憶に関してのフラッシュバックがありました。
※元々の能力などのせいで他の参加者に比べ疲労が激しいようです。
※自分の記憶がおかしいと自覚しています。
※オフィスビルのネットは主催者と繋がっていると推測しました(真偽は不明)
※映画館での出来事を知りました。
※雪歩、バクラ、レンの荷物を回収しました。

※千年リングと光学迷彩スーツはバクラが装備したままです。

【オフィスビル地下の隠し部屋】
位置偽装、盗聴防止の機能があります。
中に入っている道具は、
  • プレミアム首輪(5つ)
  • 小型位置音声偽装装置
  • 部屋に関する説明
  • プレミアム首輪の設計図
  • 工具
  • 部屋のカギ
であり、扉は一度開けると手動でしか閉まりません。



sm221:さくやヴァンプ 時系列順 sm223:裏切り
sm221:さくやヴァンプ 投下順 sm223:裏切り
sm220:道化師の微笑 ドナルド・マクドナルド sm226:正義の味方Ⅱ -Face of Fact-
sm220:道化師の微笑 鏡音リン sm226:正義の味方Ⅱ -Face of Fact-
sm220:道化師の微笑 チルノ sm226:正義の味方Ⅱ -Face of Fact-
sm218:鬼畜な俺たちが縛りプレイに挑戦してみた グラハム・エーカー sm226:正義の味方Ⅱ -Face of Fact-
sm218:鬼畜な俺たちが縛りプレイに挑戦してみた タケモト sm226:正義の味方Ⅱ -Face of Fact-
sm218:鬼畜な俺たちが縛りプレイに挑戦してみた 射命丸文 sm226:正義の味方Ⅱ -Face of Fact-
sm218:鬼畜な俺たちが縛りプレイに挑戦してみた ときちく sm226:正義の味方Ⅱ -Face of Fact-






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