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それを人殺しの道具と言うにはあまりにも大きすぎた(※A-10RCLのことです) ◆T0ldTcn6/s





……結局、今のチルノにかける言葉が浮かばぬまま山を下るしかなかった。
グラハムとしてはチルノの暴走は不本意といっても過言ではない。
戦うな、とは言わないし言う気もない。
だが「文に託された存在」であるがゆえに、無茶は控えてほしいというのが本音だ。
しかし、自分では止められない。
ビリーも同じ心境だったのだろうか。
ただ心の中で自問するうちに、チルノとの会話は一切なくたどりついてしまった。

「マニュアル通りといえばそれまでだが、実物を見ると圧巻だなこれは」

A-10を前にしたグラハムの第一声がそれだった。
そりゃあそうだ。今まで見てきた支給品は非常識なものこそあれ、大体がデイバッグに入りきるサイズだったのだから。
何というか、思考をいったん吹き飛ばすぐらいの迫力があった。……あくまで"いったん"だが。

「ガトリング砲……口径は30mmぐらいか?
 それに加えてロケットランチャーか。
 ……ここまでくると、戦闘機というよりも攻撃機だな」

航空機に近づき、"簡単に"武装を確認する。
この殺し合いで、今まで見てきた武器の中では間違いなく最大火力といってもいい。
はっきりいって「対人武装」の領域を超えている。
これを使えば、もはや殺し合いにすらならないだろう。
一方的な虐殺になるのが目に見えている。

(だが、この空間には常識を超える力を持つ者もいる。楽観はできない、か……)

いや……そういう要素を差っ引いても、いささかオーバーキルではなかろうか。
航空機である以上、技術を必要とするなど制約も多くあるとはいえ……こんなものを持ち出すなどやりすぎの感は否めない。
主催者が正気でないことなど初めから分かっているし今さら疑う余地なんてないが、本当に何を考えているのやら……

「ねえ、早く乗らないの?」
「いや、これがちゃんと整備されてるか確認してから、だ」

ようやく口を開いたチルノが急かすが、待ったをかける。
あまりにも強すぎる武装であるがゆえに、主催者の悪意を真っ先に疑うのは自然といえよう。
意図的に整備されていない機体である場合、最悪空中分解の可能性がある。
搭載されてる武装に不具合があれば、いざ戦闘になったときに困る……どころではない。
搭乗はそれをあらかた確認してからでも遅くはない。
尤も、それらがクリアされたとしても油断はできない。
搭乗後でないと確認できない部分、すなわち計器類やシステムに異常があるかもしれない。
何らかの異常が1つでもある状態で離陸を決行すれば…………死ぬ。

「ふーん……じゃ、終わったら声を掛けてよ」

理由を詰め寄るかと思いきや、チルノは素気なく引き下がってしまった。
どうにも無愛想な返答……それはチルノを知る者からすれば考えられない態度だった。



……

…………

……………………



「……終わったぞ」
「どうだったの?」
「恐ろしいことに、整備が隅々まで行きとどいていた」


主催者は本気でA-10を使わせたいのだろう。
搭乗後も計器類には注意を払うが、整備の徹底ぶりから考えると杞憂な気がしてならない。
つまりは、それほどだったのだ。
グラハムを感心させるぐらいには、大事にされていた。

尤も、だからと言って全く問題がなくなるわけではない。
この航空機が十全に使える状態であるならば、今度は「補給」と「整備」の問題が出てくる。
しかしながら会場の地図を見る限り、出撃後のケアができる場所はどこにもない。

フラッグにも言えることではあるが。
この手の機動兵器は「無補給下での戦い」を想定して設計されてはいない。
十分な「補給」「整備」「修理」が受けられる母艦、あるいは基地と連携して運用される。
ましてや……弾薬も燃料も補給せず、修理・整備なしに連続して出撃するなど想定外も極地といっていい。
そもそも、燃料や弾薬は有限だ。

以上から導かれる結論は1つ。

――この機体で戦えるのは「ただの1度」だけ。

特に武器弾薬に関しては中途半端に余っても扱いに困るだけだ。
何よりも恐ろしく、避けなければならない事態は……戦闘中に弾切れを起こすことなのだから。
付け加えるなら、ガトリング砲もロケットランチャーも消耗品だ。
グラハムとしても、使用済みの兵装を整備もせずに再び使うなんて危険な真似はできる限り避けたい。

燃料については余り方次第で移動手段という使い道が残るかもしれない。
しかし、裏を返せば兵器運用の道は閉ざされているということでもある。

そう――1戦すれば2戦目はないのだ。
まあ欲を言えば、フライトのたびにメンテナンスをしたいところではあるのだが……

「じゃあさっさと行こうよ。デパートでタケモトたちが待ってる」
「そうなんだが、少ししたら放送だ。エンジン音で聞き逃してはたまらん。出発はそれを待ってからでも遅くはない」

チルノは「あっそう」と短く返事をして、興味なんてないとばかりに空を見上げた。
一方のグラハムはというと……心の中を整理する時間が欲しかった。
ただし、チルノへ返しが時間稼ぎのための方便だと考えるなら、それは誤りであるといわせてもらおう。
単に理由のもう半分を飲み込んだだけなのだから。

そう……グラハムには分かっていた。
チルノの辿り着く未来は間違いなく「破滅」であろうと。
このまま、チルノの暴走を黙っていれば彼女は間違いなく壊れる。
命が先か、それとも心が先かまでは分からないが……生きていると呼べる状態ではなくなってしまう。
これは予想ではなく確信だ。
チルノは何もかもを背負いすぎている。
こうして隣に立つだけで、無理をしていることが嫌というほど理解できてしまう。
その重み、苦しみは本人が識っているはずなのに。
なのにチルノは背負うことをやめようとしない。
人が身の丈に合わない岩を背負えば潰れる。……当たり前だ。
心への重圧もまた同じ。
だから――

(私は彼女を止めなければならない。手遅れになる前に。しかし……私に何ができる?)

悩める軍人をよそに、時計の針は動き続ける。
放送は目の前まで迫っていた。

【A-5にあるA-10RCL付近 /2日目・昼(放送間近)】
【チルノ@東方project】
[状態]疲労(小)
[装備]バスタードチルノソード@東方project派生、養由基の弓@三国志Ⅸ(矢残り6本)
 リボルバーナックル&マッハキャリバー@リリカルなのはStS(残弾6/6、予備24)
[道具]支給品一式、遊戯王カード(ブロリーが持っていた物をフランが回収したもの)@遊戯王シリーズ
[文のデイバッグ]
支給品一式(食糧一食、水二食消費)、
DMカード(不明)@遊戯王、BF-疾風のゲイル@遊戯王5D's
BFデッキ@現実、デュエルディスク@遊戯王GX、プレミアム首輪改
至高のコッペパン@ニコニコRPG
[思考・状況]
基本思考:英雄として殺し合いに乗った者を倒し皆を守る、主催を倒す
1:敵は倒すだけで殺すべきじゃないのが理想、けれど現実は――
2:放送後、A-10に乗ってデパートへ戻る
【備考】
※空は飛べますが体力を余計に消費します
※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。
弱体化してはいますが、支障なく使えます。
但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません
※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、その世界の自分の能力を使えます。
ただし並行世界の自分の情報と混濁するため記憶障害などの負担が掛かります。
※並行世界の知識を得ました。自分が必要とする能力を完全に再現できます
(例えば霊力がたくさん必要な時は「東方弾幕風」のEXチルノttp://www.nicovideo.jp /watch/sm1740197)
※だいぶ知的になりました。以前に勝手に部下にしたことも意味はないと思っています。
※会場のループを知りました。
※バリアジャケットはいわゆるアドベントチルノと同じデザインです。


【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダム00】
[状態]:疲労(小)、ほっぺたにビンタ痕、頭部にダメージ、思考異常
[装備]:緋想の剣@東方project
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、DMカード(悪魔のサイコロ)@遊戯王シリーズ
キッチリスコップ@さよなら絶望先生、プレミアム首輪改、不明支給品1
A-10のマニュアル(英語)@現実?(おじいちゃんのエースコンバット6)
[思考・状況]
1.文の分までチルノを守る+チルノの暴走を止めたい
2. 放送を待ち、その後A-10に乗りデパートへ移動。
※参戦時期は一期終了後(刹那のエクシアと相討ちになった後)。
※自分を取り戻しましたが、また戻ってしまいました。
※会場のループを知りました
※ヒテンミツルギ極意書を見ましたが、正しい理解をしてるかどうかは不明です
※A-10で戦えるのは1回だけだと認識しています



sm240:終わりの始まり(状態表) 時系列順 sm242:第六回放送
sm240:終わりの始まり(状態表) 投下順 sm242:第六回放送
sm240:終わりの始まり(状態表) チルノ sm243:風雪、士と共に幻想を風靡す(Ⅰ)
sm240:終わりの始まり(状態表) グラハム・エーカー sm243:風雪、士と共に幻想を風靡す(Ⅰ)







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